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学ぶからだをしっかり見る

2015年04月17日 | 読書
 【2015読了】37冊目 ★★★
 S5『学ぶ「からだ」を育てる』(岩下 修  明治図書)

 「知的な表現」とは何かについて、多面的に学べる一冊

 ◇「子どもは表現したがっている」…その思いをどんなふうに見とれるか。これは教職にある者としてもう一度肝を据えて考える問題だ。
 ◇どこまでも、子どもの力を引き出していく。そのために、様々に仕掛けていく。その連続こそが実践と呼べるのではないか。
 ◇教師も表現する。意図的に取り組む、そういう場がなければ実践をいくら重ねても薄っぺらになるだろう。


 およそ10年前のこの本は、自分にとっても印象が強かったが、今読み直して改めて影響を受けていることを感じる。

 昨年度(実は以前から考えていたのだが)から教育目標の文言として掲げた「ぜんしん」。
 この三つめの「全身」は、この本の影響が大きいだろう。
 「学ぶからだ」というキーワードは、皮相的ではない。
 「からだを通して学ぶこと」「学びを通してからだをつくること」そういう総合的なイメージにあふれている。

 多面的な取り組みが理想だが、自分は「これで」と言えるものを一つは持ちたい。
 ということは叶わぬ願いだが、そんな眼で子どもを見ていきたい。