すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

今日も砂粒を巻き散らし

2015年04月09日 | 雑記帳
 ブログの編集画面に、開設から○○日という欄があり、先日その数字が3650になっていることに気づいた。えっ、もしかして10年と思ったが、うるう年があることを考えれば、あと2,3日ということ。なんだか少し嬉しくなった。バックナンバーをさかのぼってみると、2005年の4月9日にスタートしていた。


 実はその数年前から始めたもう一つの雑記ブログが既にあったので、こちらは少し堅い内容を考え、ホームページで載せていた「キニナルキ」形式で気に留めた文章を紹介し、寸感を残すパターンとした。片方は当時の流行もあり、アクセスが結構な数だったがやりきれなくなり、統一してこちらに居を移したわけだ。


 結局、方向性も明確に定まらぬままに続けてきたのだなあと思う。毎度「広告の裏にでも書いておけ!」みたいな内容になっているのは自覚している。それでも細々と続けてきたのは、どうしてかと自問する。学級通信が書けない反動?のようなことだろうか。学校報書きのキャリアは既に20年近いが、やはり違う。


 正直、何度か止めようと思った。わずかな時間ではあるが、それよりだったらもう少し生産的な活動を…とまともなことも考えた。しかし、止めないで書いているうちに、なかなかいい事を書けたと自賛したり、考えがまとまってきたと実感したり…そんなことがあったのも確かだ。その下地として多くの駄文がある。


 これは学級通信を発行し続けたときに明らかに似ている。毎日書くことによる書き慣れ、その内容は自ずと学級や子どもが主で(ここがずれかけてる自分は反省し)、書きながら思考を深められるし、また課題も浮かんでくる。書くと決めたことでネタ探しの目も習慣づけられる。それを利用してのひたすら地盤づくりだ。


 一昨年夏からは日刊を継続している。結構忙しないが、毎日砂粒を巻くからこそ、中にキラリとした粒を見かけられるかもしれない。体力勝負か。ただそれができるのは声なき声(笑)で訪問してくれる方々のおかげだ。喩えれば地方都市のうらぶれた飲み屋街の一角にある寂びたバーのごとく、貴方をお待ちしています。