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レジェンドの体・技・心

2015年04月03日 | 雑記帳
 レジェンドという形容は流行語のように使われているが、スキージャンプの葛西、そしてもう一人中日ドラゴンズの山本昌であれば、誰しも納得するだろう。その山本昌の記事がある雑誌に載っており、読むにつれてなるほどと重みを感ずる内容だった。山本は現役生活を続けるコツを「体・技・心」の順で語っていた。


 「体」が一番なのは、スポーツ選手にとっては言うまでもないことだろう。これは一般人の仕事においても変わりない。次に来る「技」の視点が特別で面白い。投球術ではなくこう語っている「『ここは少し手を抜いてもいいな』と緩めたり、逆に『この練習だけは強めにやらなければ』とネジを巻いたりする判断力


 単純に言えば「けがをしない技術」ということ。この部分を掘り下げていくと、自分の体調と練習内容を重ね合わせていく、自己管理ということになろうか。年季が積み重なり、他者からの言葉が少なくなる。そういう時にこそ受け身にならず、自発的な考え方によってコントロールしていくという「技」の極致である。


 最後の「心」がシンプルだけれども深い。「前向きでいられる理由を一言でいえば、仕事の中に楽しみを見つけようとしているからでしょうね」。この発想は各分野のプロフェッショナルに共通する考えだと思う。他から与えられた些細な作業だとしても、そこに小さな楽しみを見つける姿勢は多くの人が語っていた。