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時代を映すモノが比喩となる

2015年05月19日 | 雑記帳
 「うまい言い方入門」というのが特集名だったが、目新しさを感じる記事は少なかった。そんな中、へえーっうまいこと言うもんだと感じたのが「職場の困ったちゃん対策ノート」という記事の、世代別タイプ名。世代論を全く信用しているわけではないが、この喩えは上手だなあ。作った人を尊敬する。以下引用。


 55歳(1983年新入社員) 
 タイプ名「麻雀牌型」
 大きさと形が同じで並べやすいが、中身はわからず。

 50歳(1988年新入社員)
 タイプ名「テレフォンカード型」
 一定方向に入れないと作動しないし、仕事が終わるとうるさい。

 45歳(1993年新入社員)
 タイプ名「もつ鍋型」
 一見得体知れずでやっかいだが、煮ても焼いても食えそう。

 35歳(2003年新入社員)
 タイプ名「カメラ付きケータイ型」
 (略)センスや処理能力を持ち、機能も豊富だが、経験や知識がなかなか蓄積されない。

 25歳(2013年新入社員)
 タイプ名「ロボット掃除機型」
 (略)効率的に動き回り時間の短縮に役立つ。しかし段差に弱く、行方不明になったり裏返しになってもがき続けたりすることもある。



 なんだか謎かけのオチのようなイメージだ。時代を映すモノと重ねられているし、実にうまいではないか。これらは「日本生産性本部の発表による」と但し書きがあった。ネットで調べてみると、そこでは毎年タイプを発表しているようで、今年のタイプは「消せるボールペン」ということだ。その説明も納得する


 取り上げられる「時代を映すモノ」が、人間の性格や能力面と共通してくるのは、当然かもしれない。例えば電化製品を例にしてみたとき、性能面は凄く進化している。若い人も同様だ。間違いない。ただそれは周囲の環境設定によってという場合がほとんどではないか。古いポンコツでも使える場所はあるはずだ。