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「これ」ほど健康にいいことはない

2015年05月30日 | 読書
 【2015読了】50冊目 ★★
 『なぜ、「これ」は健康にいいのか?』(小林弘幸 サンマーク出版)


 自称健康オタクとして手にとったのだが、それ以上にこの題名のネーミングに惹かれた。
 おそらく類似した表現は多いのだと思うが、「これ」という使い方は汎用性がある。

 試しに教育上のことに使ってみると…

 なぜ、「これ」は、国語科指導に必須なのか?
 どうして、「これ」で算数指導がうまくいくのか。
 「これ」を忘れなければ、学級づくりは成功する。

 「国語科指導の必須事項」「算数指導がうまくいくコツ」「学級づくり成功の道」などよりは、多少インパクトが強くなるようだ。
 指示代名詞の効果的な使い方を改めて思い知った気がする。


 とまあ、そんなふうに題名づけでもいろいろ工夫はあるものだなあ。
 肝心の中味は…つまり、この本の「これ」は、階層に分かれているのだった。
 自分なりに、それを並べてみる。

 自律神経のバランスをとること
   副交感神経の働きを強めること
     ゆっくり動くこと
     水分摂取の仕方
     呼吸の仕方
     ・・・・・・


 下位の具体的な行動レベルはつながりあって効果的となる。
 こんなふうに並べてみることによって、「これ」の正体は読む人によっての解釈で位置づけられるという見方もできる。
 いや、位置づけた方が健康法志向を持つ人にとっては有効だ。そしてバックボーンとして自律神経を知っていることが大きな強みになる。

 勝手な解釈では、自律神経の二つの要素である交感神経、副交感神経は、ファイトとリラックスに置き換えてもいいと思っている。


 その考えで最終章を読むと、「パワーバランスチーム」という考え方が大いに賛同できた。

 以前「チーム○○」という言い方や考え方について疑問を書いたことがある。それとは別に、自分が求めているのはこんな感じだろうという表現に出会った。

 本当にいい仲間というのは、お互いのモチベーションを高めあい、お互いの自律神経のバランスを整え合える関係だと思います。


 「これ」ほど、健康にいいことはない。