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桜と絵本と豆乳と

楽しめるいまを増やすこと

2015年05月18日 | 読書
 「穀物のひとつに過ぎない米」なんていう言い方には、もともと農家の息子であった自分は、少し反感を覚えてしまう。しかし経済の視点で見れば、それは明らかであり、印象で語らずデータや具体策の詳細こそ問題なのだ、だからもっと砕いて考えるべきだ…と内省させられる。その言を発するのはかの大前研一。


 雑誌別冊付録という形で大前研一の言葉集「スピーチ、挨拶で使える名言119」が出されている。「ビジネス」「リーダー」「人生」のように一応三つに区分されているが、内容はほぼ一緒である。少し視点を変えると「時間」「発想」「組織」といった分類もできる。自分の今と照らし合わせて、響いてくるのは「時間」だ。


 055 時間の使い方に関しては自分が主人になるべきだ

 ありがちな言い方のような気もする。
 これと同一のことを言っているのは次の句。こちらの方がインパクトは強いか。


 037 自分から進んで時間配分を変えない限り、人生は変わらない。個人がコントロールできる唯一のものは時間配分である。

 しかし、具体的な事柄が見えてこないと、ぴんとこない人もいるだろう。
 例えば、これはどうだろう。クヨクヨモードの多い自分にはこちらがよりふさわしいか。


 101 悩めば解決する問題については、一生懸命に考えてなるべく早く解決する。悩んでも解決しないことについては悩まない。この二つを実践すると、人生はかなり生きやすくなる。

 時間の使い方として結構大きな視点だと思う。性格のせいにばかりしてはいられない。
 「生きやすい」と思えることは、楽しさに結び付くだろう。

 そうすると、これなんかは全部を包み込むような言葉だ。それをラストに置いたところも締まって見える。

 119 いまを楽しめない人は一生楽しめない。現時点で好きなことがやれていない人は、第二の人生でもやっぱりできないのである。