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学級写真もファイナルで

2015年05月15日 | 雑記帳
 一昨日から組ごとに学級写真を撮っている。業者の方がみえて雛段をセットし行う毎年恒例のことだ。どの写真にも入らなければならぬ務めにある者にとっては、このモテっ子(笑)ぶりは時間は結構取られるが、まあ嬉しくもある一時だ。考えてみると(考えなくとも)これも今年が最後だなあということになる。


 ところで、この学級写真なるもの、日本全国共通なのだろうか。映画やドラマなどでも取り上げられているのでそうだろうな。諸外国はどうなのだろうか。集合写真はあっても学校となると…。なんとなく日本的な習慣と言えそうな気がする。先生を中心にして、みんなが同じ向きに顔を向けて、カシコマッテいる。


 先週、同期会用のDVD作成でデータを集めていたときに、直接使用はしないが小学校時代の古いアルバムも出してみた。この中には収められていないが、一年生からの学級写真も挿めて保存していた。ああこれ…。もちろん何度か目にしたものだ。それでもしみじみしてしまうのは、寄る年波というやつだろうか。


 入学当時、私は背が大きくなく、男子で前から三番目だった。今でも最初はK、次はHと覚えている。そして撮影のときも前列から並べられる。ここで三番目というのは一つのラッキーポイントであった。教師の隣であり、なんと「一年梅組」と書かれたボードを持つことになるのである。なぜか誇らしい役目である。


 その緊張感ではあるまいが、かなりしかめっ面で、しかも地面に足を突っ張っている酷い状態の一葉が残っている。今はもうデジタルだし、何度もやり直しができる。業者によっては、欠席の子がいても個人で撮って付け加える作業もできるというではないか。それも味気ない。失敗作ゆえのライブ感はいつも貴重だ。


 入学記念写真をさておくと、あれが学級写真デビュー(笑)だったか。そしてなんと五十数年後!ファイナルが巡ってきた。学校に勤めた者しか味わうことはないだろう。玄関前で一年生から順に始めて三年生が並んだ頃、ぽつりと雨が落ちてきた。それでもシャッターがきり続けられる。ああ、別れの涙雨かしら。