和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

上等の間。

2013-03-04 | 短文紹介
曽野綾子著「不幸は人生の財産」(小学館)を読み終わりました。
ご意見を拝聴したという気分にひたりました。

少ししたら、またひらいてみようと思うのですが、
またひらこうと思う本ばかりが増えてゆくようで(笑)。
丁寧に反復したいと思います。

とりあえず、「不幸は人生の財産」を、もう一度
ひらいて、気づく言葉をひろってみます。

「テレビを始終見ているわけにいかないし、テレビやインターネットでは『紙に印刷された文字から思考するという上等の間』がもてない。」(p195)

うん。「文字から思考するという上等の間」というのは、いいですね。
ついついテレビを見ている私としては、この「上等の間」という言葉を拳拳服膺していきたいと思います(笑)。

はじまりの方には、

「私はサバイバルに向いた智識のすべてをアフリカから教えられた。」(p23)

うん。そのアフリカの教訓が
東日本大震災の際に、どのような
曽野綾子さんの平常心を養ったのかと、読む楽しみがありました。

「後期高齢者という『分別』の仕方が気に食わないと文句を言う人がいたが・・・私は七十五歳の線引きに大賛成である。その年になってみれば急に同級生が、死なないまでも、どんどん病気になっていくのがよくわかる。」(p124)

うん。こういう言葉を、きちんと文字にしていただけると
年齢的にまだまだではありますが(笑)、ありがたいなあ。

ということで、
思いついたら『上等の間』として
この一冊を読み直してみたいとは思うわけです。
コメント
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