読み散らしたままだった織田正吉著「百人一首の謎」(講談社現代新書)を最後まで読む。
とてもわかりやすく、「はじめに」に登場する、昭和19年当時の中学の物理の山本昇十郎先生のことが、読み進みながらチラチラと思い浮かぶ不思議。読めてよかった。
どこを引用しましょうか。
「国文学を専攻する学生は別として、和歌についてごく一般的な常識は中学や高校で習う古典から得ている。あるいは、教養として読む名歌の選集から得る。名歌とされる歌を何首か抜き出して『鑑賞』するのがふつうであって、『古今集』や『新古今集』を巻頭から巻末まで歌集全体を通読する機会を持つ人はそれほど多くはないだろう。配列の工夫を見ることにこそ歌集鑑賞の妙味があるとわたしは思うのだが、ごく限られた研究者以外、配列に関心を持つ人は少ないようである。」(p125)
うん。まずは、手にはいる織田正吉の古本を手元に置くことにします(笑)。
とてもわかりやすく、「はじめに」に登場する、昭和19年当時の中学の物理の山本昇十郎先生のことが、読み進みながらチラチラと思い浮かぶ不思議。読めてよかった。
どこを引用しましょうか。
「国文学を専攻する学生は別として、和歌についてごく一般的な常識は中学や高校で習う古典から得ている。あるいは、教養として読む名歌の選集から得る。名歌とされる歌を何首か抜き出して『鑑賞』するのがふつうであって、『古今集』や『新古今集』を巻頭から巻末まで歌集全体を通読する機会を持つ人はそれほど多くはないだろう。配列の工夫を見ることにこそ歌集鑑賞の妙味があるとわたしは思うのだが、ごく限られた研究者以外、配列に関心を持つ人は少ないようである。」(p125)
うん。まずは、手にはいる織田正吉の古本を手元に置くことにします(笑)。