和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

時流に。

2013-07-06 | 前書・後書。
以前に注文してあった古本が今日届く。

文芸春秋「人と思想」シリーズの一冊。

竹山道雄著「時流に反して」

佐藤書房(東京都八王子市東町)
525円+送料200円=725円。
先払いでした。


この本のあとがきの最後に

「今度の日本の戦争はいかにもふしぎだったから、私は戦後にその実体を知りたいと思って、現代史家の説明を読んだ。そのころには、この主題をあつかっていたのは、まだ左翼学者だけだった。それを読んで、私は真に唖然とした。そして、戦後十年に、自分なりにあの歴史の過程を再構成してみた。・・・・時流は一つの大きな権力である。いまは政府に盾をついても無事だが、時流の前には多くの人々が叛骨も野党精神もすてて、ひれふす。私はそれだけはしなかったし、これからもしない積りである。」

そういえば、
平川祐弘著「書物の声歴史の声」(弦書房・2009年)に
外国特派員の偏向報道(P200~201)という文があったなあ。
そこから引用。

「・・・京都で人文研に取って代わったのは、梅原猛が初代所長としてリードした国際日本文化研究センターである。もっともそこも成立時の熱気は失せたが、1980年代半ばから20年ほどは大活躍した。しかしその日文研も創設当時は『朝日新聞』に猛烈な悪口を書かれた。朝日記者からみれば日文研は右寄りの学者が集まったとみられたからだろうか。すると『ニューヨーク・タイムズ』も似た悪口を書いた。日文研もさずがに放置できず、抗議文を送ろうと同社の東京オフィスの住所を調べたらなんと朝日新聞社内で『これでは同じ意見になるのも無理はない』と呆れて抗議する気力も失せたという。
しかし国際ジャーナリズムの世界でこうした左翼ネットワークが出来上がると・・・日本の政治家の発言がことごとく歪められて海外へ報道されたりする。・・・」


うん。ちょっと気になる方は
「ニューヨーク・タイムズ」の東京オフィスを検索して、
それと、朝日新聞社の東京の住所地図と照合してみる。
うん。これなら、NIE(教育に新聞を)の
小中学生の検索問題にしてみてもいいかもしれない。
そして討論すると、
朝日新聞とニューヨーク・タイムズの東京オフィスが
同じ住所なので、これは権威があるのだという
意見が当然でてくるだろうなあ。

けれども、唖然として、呆れる一人に
あなたも、加わっていただきたいと思うのでした。
コメント
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