和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

録画率。

2013-07-19 | テレビ
KAWADE夢ムック「山田太一」に
荒川洋治氏のエッセイ「文章と生き方」が掲載されておりました。
そのはじまりは、

「先ごろ新聞で、山田太一さんはこんなことを述べていた。一軒にテレビは何台もある。ビデオの普及もめざましい。だからこれからは視聴率だけではなく、録画率というものも考えなくてはならないだろうと。山田さんのテレビドラマは録画率の高いものだ。くり返し見て、楽しめる。ためになる。そのエッセイについても同じことがいえる。・・・・だが書物というのは録画率である。」(p152)

まあ、こうはじまるのでした。
そういえば、今日のフジテレビで山田太一のドラマがあるそうな。
さっそく録画することに。

ちなみに、「録画率」の前をすこし引用。

「そのエッセイについても同じことがいえる。はじめてエッセイ集を出したとき、山田さんは売れゆきが心配で、あちこちの本屋を歩き回ったとある本で読んだが、即効、即売性を問うなら、たしかに視聴率ということになる。一、二冊目の売れ行きはかんばしくなかったらしい。だが書物というのは録画率である。」

うん。録画率というのは、こと、本についてなら古本購入率ともいえそうだなあ(笑)。汝、新刊の視聴率に惑わされることなかれ。
コメント
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