たまに、
「好物は後まわし、嫌いなものから先に食べる」という方がいらっしゃる。
平川祐弘氏の言葉に「ハングリー精神という言葉は飢えを体験していない世代には死語同然だろう」(p171)とあります。
これは、平川祐弘著「書物の声歴史の声」(弦書房)にありました。
この本、「熊本日日新聞」に週一回(千二百字ほど)で六年三か月の連載を一冊にしたものだそうです。
うん。ついつい「後まわし」にしたくなる一冊。
たとえば、
「私は、会議でも学会でも結婚式の披露宴でも、散漫な話を聞かされるのは大嫌いだ」(p181)とあります。そういう方が、いざ、散漫な文を書くかどうか?
この本の特色は「はじめに」で著者ご自身が書いております。
「人間多少自己中心的に調子に乗って書いてこそ筆も躍るのであろう。」
「人間、自己について語るのははしたない。しかし率直に細部を語らない限り、アカデミック・ライフの機微は伝わらない。」
「ひそかに思うのは東京のマスコミが流布したに過ぎない世間の説や常識とずれているところにも、私の説や知見の価値はひょっとしてあるのかもしれない。」
ああ、そうそう「後まわし」といえば、
文藝別冊・KAWADE夢ムックの新刊「山田太一」。
これ、魅力の一冊。
なみなみ注がれた盃に、こちらから口をもっていかないと、
言葉があふれて、こぼれ出してしまいそうなそんな一冊。
不用意にひらいてはいけません(笑)。
「好物は後まわし、嫌いなものから先に食べる」という方がいらっしゃる。
平川祐弘氏の言葉に「ハングリー精神という言葉は飢えを体験していない世代には死語同然だろう」(p171)とあります。
これは、平川祐弘著「書物の声歴史の声」(弦書房)にありました。
この本、「熊本日日新聞」に週一回(千二百字ほど)で六年三か月の連載を一冊にしたものだそうです。
うん。ついつい「後まわし」にしたくなる一冊。
たとえば、
「私は、会議でも学会でも結婚式の披露宴でも、散漫な話を聞かされるのは大嫌いだ」(p181)とあります。そういう方が、いざ、散漫な文を書くかどうか?
この本の特色は「はじめに」で著者ご自身が書いております。
「人間多少自己中心的に調子に乗って書いてこそ筆も躍るのであろう。」
「人間、自己について語るのははしたない。しかし率直に細部を語らない限り、アカデミック・ライフの機微は伝わらない。」
「ひそかに思うのは東京のマスコミが流布したに過ぎない世間の説や常識とずれているところにも、私の説や知見の価値はひょっとしてあるのかもしれない。」
ああ、そうそう「後まわし」といえば、
文藝別冊・KAWADE夢ムックの新刊「山田太一」。
これ、魅力の一冊。
なみなみ注がれた盃に、こちらから口をもっていかないと、
言葉があふれて、こぼれ出してしまいそうなそんな一冊。
不用意にひらいてはいけません(笑)。