私の映画玉手箱(番外編)なんということは無い日常日記

なんということは無い日常の備忘録とあわせ、好きな映画、韓国ドラマ、そして
ソン・スンホンの事等を暢気に書いていく予定。

還魂 part2 第9,10話

2023-01-09 19:10:12 | 還魂(かんこん)part2(光と影) 韓国ドラマ

どんな要求にもノーを突き付ける事の出来るパスを探しに鬼島という名の監獄に乗り込む事になるブヨンの元にやってくるウク。フュージョン時代劇らしく、亀に呼ばれ、世子と手を組みチン・ムを欺くためにブヨンの元にやって来たのだ。(最後に向けて、ウクと世子のツンデレコンビがこんな風に復活するのを見られるのも、ドラマを見続けて来た醍醐味だ)

世子もブヨンもそしてウクも、3年前の事をそれぞれ胸に秘め、ある意味何事もなかったかのように過ごすのだが、チン・ムとの戦いだけは避けられない。

配下の還魂人を集めて反乱を起こそうとしているチン・ムを止める為に、自分の全精力を使うウクは、チン・ムをブヨンの待つ鬼島送りにし、ブヨンの手で彼を亡き者にする。(環魂人を退治し、チン・ムを鬼島送りにするため、最後に向けて大活躍のCGチーム・・・)
それに激しく反応する王妃。今でも美しい肉体を求める王妃のご乱心もあり、チン・ムは何と王妃の甥の身体に乗り移り、最後の戦いの為に王宮に乗り込むのだ。

ウクがチン・ムの息のかかった全ての還魂人を退治して、めでたしとはならないのが術を操る他の宗派の長老達。松林一派が力を独占していると激しく抵抗し、世子の父である王もそれに賛同するのだ。(この王、重みがちっとも感じられない王冠姿になんとなく頼りないものを感じたが、最後の最後に俗人ぶりを爆発させている)

そしてウクから氷の石を取り上げられる力を持つブヨンは、「ウクが還魂人を逃がしている」と告発。ウクに自分を捕まえさせようとするのだ。

しかし、そんな二人の運命も、チン家の秘宝殿から火の鳥を盗み出し氷の石を手に入れようとするチン・ムと長老達の勢いは止まらない。力の落ちているブヨンの母を激しく攻撃。秘宝殿が崩れ落ちるのを阻止しようとするブヨンの母とその場に居合わせたキム・ドジュそして松林の元総帥も力尽きたと思われたのだが・・・・そこはフュージョン時代劇故心配ない。綺麗な後出し説明で、ちゃんと辻褄があうようになっているのだ。

ウクは、諍いは避けられないと父の横暴を止めようとする世子と手を組み、チン・ム、長老達を亡き者にするのだ。そういえば、2部の序盤「ウクは長老全員を殺害する力を持っている」と皆が恐れていた。世子も彼が決心すれば父をその座から引きずり下ろす事が出来たのだ。

長い間あれこれ遠回りをしたが、結局ウクと世子のツンデレコンビが力を合わせ、更に残った松林メンバーで火の鳥を復活させ、歴史にも地図にも残らない大国に平和が訪れるのだ・・・・

*****

術士たちが技を繰り出す毎に、「華麗なCG技術にどの位の労力が・・・」と気になっていたが、終盤はCGパワーが更にアップ。フュージョン時代劇に説得力を持たせるCGパワーに驚くばかりだ。

 


還魂 part2 第7,8話

2023-01-03 18:50:49 | 還魂(かんこん)part2(光と影) 韓国ドラマ

ソイがユルを助ける為に自分の血を彼に分け与えた際に彼の身体の中に入った吸血虫が彼の気をつかさどる深部に入り込んだ為、命の危険にさらされるユル。

吸血虫を退治しようとすればユルの気がすべて消滅して彼の命もそこまでとなってしまうのだ。考え出されたのは、気と吸血虫を一緒にユルの身体から抜き出し、それをブヨンの生家に持ち込み、秘宝殿の中にある火の鳥に吸血虫だけを食べさせて気を綺麗な状態にしてまた再び彼の身体の中に戻す事。気を抜いた間は彼は仮死状態。仮死状態の限度は時代劇らしく砂時計で計測されるのだ。(フュージョン時代劇故、医術にもどこか力業の展開がある)

息も絶え絶えのユルをブヨンの生家に運び込む事も出来ない。吸血虫に侵された気を運び出すのは、吸血虫に耐性のあるチン家の血を受け継いでいるブヨンだ。(吸血虫はそもそもチン家に伝わるもの。ブヨンには害をもたらすものではないということだ。)その間に邪魔が入ってはいけないとその護衛に当たるウクと、秘宝殿の中でトラブルがあってはいけないと立ち会うのは世子。

この世子が中途半端にチン・ムに操られている事がpart2の大きなカギだ。情けない父親と義理の母である王妃と決別することを選べば随分話はシンプルになるようにも思えるのだが・・・

緊急事態を乗り越えたウクとブヨンの絆は強い物となり、まやかしの夫婦から本物の夫婦になる事になるのだが、そこに異議を唱えるのは、ずっとウクを慕っていた医師の孫娘。手紙を盗み見、ブヨンの身体の中にナクスの魂がある事を知ると、彼女に薬剤をかけ、彼女自身にすべてを悟らせるようにするのだ。

ブヨンの力が戻れば消えるはずだったナクスの魂。しかしすべてを知ってしまった彼女は自分がウクを苦しませている事を悩み、何も告げずに彼の元を去る事とするのだ。

ドラマも終盤、最後の一撃を考えるチン・ムは、世子にウクが王になる星を持って生まれた事を告げ、チン家の秘宝殿から火の鳥を出して国を干ばつに追い込み、混乱の中、氷の石が空から降ったらそれを我が物にして権力を一手に握ろうとするのだ。

まずは姉であり、力が衰えているブヨンの母からすべてをなかった事にする牌を取り上げようとするものの、それを阻止すべく立ちはだかるのは、自分の出自の謎を知ったブヨンことナクス。ブヨンがナクスなのか、ナクスがブヨンなのかなんともはっきりしないが、とにかく全てを阻止すべく彼女が立ち上がるのだ・・・

フュージョン時代劇らしい大団円が待っていると思われる。


還魂 part2 第5,6話

2022-12-28 20:15:31 | 還魂(かんこん)part2(光と影) 韓国ドラマ

王妃がウク達を陥れようとした宴も失敗するも、ウクとブヨンの中は一進一退と言った雰囲気だ。ウクは時々ムドクを思わせる言動を見せるブヨンに対してなかなか心を開けないし、その気持ちはブヨンにも当然伝播する。「余計な事は言わない」的な言動が多いウク故、ブヨンとしても何が何だかさっぱりと言った感じだ。

二人が何とも不思議な共同生活を進める中、「なんとしても氷の石を手に入れて美しい身体と顔を再び手にしたい」と思う王妃と、そんな王妃と一緒になって権力を手に入れたいチン・ムのたくらみは続く。(どんどん枯れていくような自分の容貌を嘆き、水の気でコントロールされている世の中を恨み、故意に干ばつを起こさせる王妃の所業・・王妃の資格などあったものでもない。)

このチン・ムの狡猾な所は、ウクに友情を感じていた世子の気持ちを上手い具合にコントロールしたこと。3年前のムドクの事件も、全てあなたを思ってやった事ですと、ウクと友情を取り戻したい世子の気持ちを今でもコントロールしようとしているのだ。

ブヨンの復活劇の秘密を知るのは、あの偽物だったブヨンだ。今はすっかりとばく場を仕切る女主人になっている彼女だが、ソルに自分の血を分け与えた事で彼が苦しんでいる事を知ると、彼を助けるべく、ブヨンの母の元に乗り込むのだ。

ブヨンの母も、ブヨンの秘密を守るために必死なのだが、ブヨンの母にはまた別の危機も訪れる。
王妃とチン・ムはブヨンの母が守る蔵の中から秘宝を取り出して自分たちの物として、更なる力を得ようとたくらんでいるのだから・・・

ブヨンの母としては、ブヨンを助けるためにナクスの魂を使い、今現在の娘の顔はそのナクスそのものというのはどうしても隠しておきたい事実。
しかし、偽ブヨンことソイは自分を助けてくれたユルにその事実を告げるのだ。

ソイを助けたい気持ちと、自分の体の中に入った虫の存在で自身も息も絶え絶えになっている事、更には自分がナクスを見分けられなかった事でショックを受けているユル。
ユルの思いが揺れる事で、ウク、ブヨン(ことナクス)、ソイ(元偽ブヨン)そしてユル。なんだか複雑な四角関係の出来上がりだ。若者だけなら恋の駆け引きだけで話は済むが、ここに王妃とチン・ムの「支配欲」と、ブヨンの母の「家系存続問題」が複雑に絡み合ってくる。
勿論、ウクの「力は得たものの、ムドクを助けられなかった自分を許せない無力問題」もずっと根底に流れる大きな悩みだし、魂はナクスで身体はブヨンの「一体彼女は何者なのか問題」も落としどころがどこになるのかまだまだ分からない。大体「ブヨンの神力が戻ったら、ナクスが彼女の身体から追い出される」とはどんな事なのか。フュージョン時代劇は、自由な取り決めがあるとでも言ったらいいのか。独自の縛りが多く、それが物語を面白くさせている。今回も色々縛りがあり、ブヨン、ナクス問題の着地点がどこなのか、まだはっきりとは見えない。

登場人物各人の思惑と欲望が絡み合うが、一番厄介なのは、チン・ムと王妃の支配欲問題だ。乾いた自分を潤い溢れる新しい肉体にして生まれ変わりたい王妃の欲望は、止まるところを知らない。アンチエイジングに執心し、どれだけ諍いを起こせば気が済むのか・・・

水に支配されている国にも関わらず、干ばつを起こし氷の石を降らし、無限の力を得たいとは・・・本末転倒も甚だしいのだ。


還魂 part2 第3,4話

2022-12-20 21:06:14 | 還魂(かんこん)part2(光と影) 韓国ドラマ

会合での突然の結婚の報告に色めき立つ長老たち。
死の淵から復活したウクは、長老たちを凌駕する呪術の使い手となっており、彼一人でそれこそ全員の命を奪える程のパワーを備えているらしく、その彼がチン家と姻族となれば長老会等一網打尽だということで、警戒されているのだ。
「結婚する証を!」と、立会人的な事を見せろと言い出す長老に「子どもが出来ました」とびっくりするような事をサラッと口にするブヨン。さすがナクスの魂を持っているだけの事はある。誰が聞いてもその場しのぎとしか思えないが、とりあえず「あああああ」などと口ごもらず、強く出る事が大事と見た。

ウクも「勝手にありもしない理由をつくるな」等と冷たく突き放すものの、母親によって苦しめられる彼女をこっそり助けようとする。いわゆるツンデレなやさしさを見せるのだ。

二人とも自分たちの運命を知らずにいるものの、彼女はウクと対の石を、彼が殺した人々の墓から手にする事となる。結局運命には逆らえない事になっているのだ。

偽物のブヨンは、胴元となりとばく場を仕切りながらも、チン・ムに指示されて二人を陥れるために色々画策することになる。(偽のナクス情報を流すという情報戦を展開する偽ブヨン)しかしそんな偽物のブヨンも、自分の替わりに血を入れ替える虫を身体の中に入れてくれているソユルを密かにに庇っているのだ。

総帥となったタングも、姉のブヨンの影に隠れながらも母を庇うチュヨンを助けようとしているし、仲良し三人組プラス世子は皆何気に気のいいメンバーばかり。

パート1に引き続き悪行を一手に引き受けているのはチン・ム、そしてどこか頼りない王と、アンチエイジングに目がくらみ、しがない巫女の姿で生きるしかない王妃。

「ナクスが又都に出現すれば皆驚く。王はナクス征伐をウクに頼むはずだが、それが上手くいかなければすべてウクのせいになる。」とウクを陥れようとするチン・ムは、自分で手を下さずに、王妃をけしかけて皆が集まる場所を作り、その場でウクを悪者に仕立て上げ、更にはブヨンを亡き者にしようとするのだ。宴会の参加者が証人となればもうこちらの物だということなのだが、チン・ムよりもウクの方が今回は上手だった。

宴に乗り込んだ魂入れ替え人が殺したのはブヨンでなくダミーの妖獣。しかも魂入れ替え人は成敗されたため、これでもうナクス復活の話も一旦終了だ。

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歴史にも地図にも残らない大国の話は、各種こだわりを見せつつ、まだまだ自由に突き進む。


還魂 part2 第1,2話

2022-12-13 21:09:39 | 還魂(かんこん)part2(光と影) 韓国ドラマ

鈴に操られて暴走した後、魂を入れ替えた者たちの墓場である湖水の底に落ちるムドク。。。そして命を落としたはずなのに、炎の中から復活するウク。のんびりしていたお嬢様だったチョヨンまで復讐に取りつかれるではないか。そんな風に終了した第一章。

しかし妖術、呪術VS水の気を操る術士たちの戦いと復讐は、第二章に続く・・・

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ウクが復活してから3年。
命を落としたはずなのに、彼が炎の中から戻って来たのは、胸の中に氷の石が入った事によるものだったのだ。
しかし、その氷の石のせいで、恐ろしい妖気(いや邪気)を感じさせるウクは、必殺仕事人の如く、魂を入れ替えた者たちに刀を向けるだけの日々を過ごしていたのだ。

パート1では、棚からぼたもち的なブロマンスを見せていた世子とウクだが、3年前の出来事は二人の仲にも暗い影を落とし、チョヨンの父親を殺した事で自分の悪事を封印することが出来たチン・ム曰く、「世間は世子の命によりウクが魂を入れ替えた者たちを成敗していると思っている。彼を利用すればいいんです」と3年前と少しも変らぬ調子よさでウクを利用しているのだ

チョヨンの母は、あの事故の現場から助けられたナクスを自分の長女だと信じ、彼女を3年もの間自宅に幽閉。そしてとうとう妖術を使える血筋を絶やさぬように彼女の婚姻を計画するのだ。結婚しても幽閉され続けると知ったナクスは、家から抜け出す為にウクの力を借りようとするのだ。

ウクもそしてナクス自身も自分たちの運命を知らずにいるのだ。

あの3年前の出来事の際、長女であるブヨンの肉体が朽ち果てるのを見ていられずに医長に懇願したチョヨンの母。

ブヨンの身体に入っていたナクスの力を借りてブヨンの肉体を生かす事にしたのだ。
中の魂はナクスでありながらも、長女の肉体と神力(妖術)を生かす事を選んだ際に、ナクスは全ての記憶を失い、ブヨンとしての肉体を持っていても残っている力は相手が気を持っているかどうか判断出来るだけという僅かなもの。(歴史にも地図にも残らない大国の話は自由度が高すぎる・・・)

しかしそれさえも秘密にし、家の存続を望むチョヨンの母。
歳月とともに自分の霊力にも衰えが見えるのに、各種の秘宝が家の蔵にあるのだ。それを手放すわけにはいかないと、禁断の道を選んだ母は、ブヨンの婚姻で血統の継続と家の格式を維持する道を選んだのだ。

娘を思いやる母の思いと家を守る重責から、間違った選択をしたように見えるチョヨンの母。(チョヨンも充分に妖術を使っているように思えるのだが、長女である事にこだわる母には彼女の真の姿も見えていないのかもしれず・・・)

ウクは自分の中にある氷の石を取り出す力がブヨンにあると思っていたのだが、それさえもかなわない。しかしここでブヨンを見捨てる事も出来ないウク。
ブヨンにはムドク時代の記憶が残っておらず、ウクもナクスの顔をした彼女を見分けることが出来ない。しかしそんなお互いに記憶は戻らないままにも関わらず、お互いがお互いを必要としているということで、結婚を宣言するウク。

歴史にも地図にも残らない大国の話は、各種こだわりを残しつつ、かなり自由に進んでいる・・・