私の映画玉手箱(番外編)なんということは無い日常日記

なんということは無い日常の備忘録とあわせ、好きな映画、韓国ドラマ、そして
ソン・スンホンの事等を暢気に書いていく予定。

有益な詐欺 第15,16話

2024-08-06 21:04:02 | 有益な詐欺 韓国ドラマ

チャン・キョンジャ殺害容疑で逮捕されるロウムだが、何の準備もなく逮捕されたわけではない彼女の状況が当然段々と分かってくる。

キョンジャはジェイがロウムにシンパシーを感じている事に嫉妬をしていたようだが、ロウムもジェイもそんな事には一つも興味がなかったのだ。ジェイが望んでいた事は自分の思いどりに人を動かす事をゲームを完璧にコンプリートしたような快感に浸っていただけ。特にキョンジャに関してはいいように使える人間としか思っていなかったのだ。

ジェイが自分を殺すようにロウムに指示していた事を知ったキョンジャはジェイに秘密で保管していた書類の数々をロウムに託す。自分を殺すように指示していなかったらそこまではしなかっただろう。ジェイも自分以外の人間は無能だといい気になり過ぎだったのでこんな事になるのだ。

ロウム達元赤目キッズの面々は自分たちが刺されても仕方がないとの覚悟の元、ジェイの悪事を世間に知らしめようとしているのだ。ロウム、タジョン、ナサVSジェイという対決には数の問題だけでなく、3人の人生の重みがある。ニヤニヤしながらいい気になって他人をコントロールしようとしているジェイとは覚悟が違うのだろう。

ロウムが逮捕される事で彼女をジェイから守ろうとするタジョンとナサ(このあたり、ジェイが何を考えているか良く分かっている人間の下す判断だ)一回彼女を検察から脱出させて、更にまた捕まえさせるという方法しかないと判断を下す彼女たち。赤目で学んだ手法を余すところなく使ってロウムを助けようとするのだ。

そして弁護士資格を失ってもロウムを守る決意だったムヨンは「一緒に捕まる事より、彼女を弁護する事が彼女を助ける事」という言葉で目が覚めて彼女を弁護士として支える事にするのだ。(ロウムのキャラクターを全面から受け止める弁護士を演じるキム・ドンウクもパワーが必要な役柄だったと思う)

『自分たちは被害者でもあるが、加害者』と言い、善処を求める事をよしとしない態度は、さすがとしか言いようがない。地獄を見た人間が腹をくくるとこんな言葉が出てくるのか・・・・ロウムの複雑なキャラクターを不思議な魅力で見せて、有り得ない展開を最初から最後まで引っ張り続けたチョン・ウヒ。まさしく彼女のドラマだった。


有益な詐欺 第13,14話

2024-08-02 21:01:34 | 有益な詐欺 韓国ドラマ

マ・ガンスが亡くなった事でいよいよ窮地に陥ったチャン・キョンジャ。
ただ、窮地に陥ったのはチャン・キョンジャだけでなくロウムも同じ事だ。
(タジョンが経営する漫画喫茶の存在も分かってしまったらしい・・)
赤目との対決も最終局面ということで、何も知らずに保証金を入れ、詐欺集団とも知らずに働いていた社員たちに連絡を取り、集団訴訟をまとめる事にするムヨン達。

弱い者を骨までしゃぶりつくす財団の体質も知らずに、夫の酒乱に耐えられず家を飛び出したムヨンの母もなんと財団の息のかかった会社で働いていたのだ。(ムヨンを思い涙をこらえるロウム。以前だったらここまで心が揺れる事はなかっただろう・・・)

リンゴは何とかロウムの役に立ちたいと、チャン・キョンジャが持っているライターの中に入っているチップを手に入れて財団の秘密を暴こうとするものの、結局その動きはジェイの知るところとなり・・・(元赤目キッズの存在を自分のオモチャと思っているジェイにとってはリンゴの命など大した問題ではないらしい)

しかしそんなジェイの正体を知りながら(皆が血眼になって探していた会長の正体はジェイであり、チャン・キョンジャは亡くなった夫がその秘密を暴いた事を知っていながらも、彼と一緒にいれば安全と思ってたのだ)10年間も一緒にいた彼女の存在もジェイにとっては取るに足らない事らしい。

窮地に陥っているのは、世間が財団の会長だと思っているキョンジャだけではない。
なんとムヨンが弁護士になる為に使った奨学金の出どころは、ムヨンの父がロウムの両親を殺して手に入れた物。財団は、窮地に陥った人に目を付け、金を積んで汚れた仕事をさせて、切捨てていたのだ。

ロウム達がムヨンの父を騙し、ロウムの両親は赤目に弱みを握られたムヨンの父親達に殺され・・・この出来事を裏で笑いながら操っていたジェイ。ロウムは自分と同類と思っていたジェイだが、彼女の中でムヨンの存在が大きくなったことが気に入らなかったジェイ・・・

ジェイにそんなにカリスマ性があるとも思えないのだが、この一人の男の為に大変な事になっていたのか。。。人をコントロールする事の恐ろしさよ。


有益な詐欺 第11,12話

2024-07-25 21:47:21 | 有益な詐欺 韓国ドラマ

チャンの片腕にまでに登り詰めた元赤目キッズの№1のジェイに復讐の手助けを求めるロウムの気持ちが分からないムヨンだが、「ジェイは批判することなく、私の気持ちに寄り添ってくれた」という彼女。彼女を助けられるのは自分だけという思いがあるムヨンだが、ムヨンの状況を知っている弁護士仲間は、彼がロウムのそばにいる事をとても危惧している。
(彼自身の精神状態も危ういということだろう。。。)しかしムヨンもロウムももう戻れない所まで来てしまったのだ。

マ・ガンスが財団の中でチャンを追い詰めている状況なのを知ったロウムはまずマ・ガンスをターゲットにして行動を起こす事にするのだ。

恐怖搾取に怯える被財団体質が抜けないナサを揺さぶるロウム。(彼女の事だ。まわりまわって彼の存在が自分を助ける事になると分かっているのだろう)ナサを利用してチャンの行動を逐一監視するマ・ガンス。そんな彼も出所したばかりで資金が無い。今のマルチ商法より更なる高みを目指し、パーティで金蔓を探そうとする彼の計画を何とか潰そうとするロウムとムヨン。(そしてそのパーティに同じように潜入することになるコ監察官)

マ・ガンスの経歴をさりげなく流しなんとか彼の計画を阻止しようとするロウム達だが、本当の計画はもっと壮大なものだったのだ。

ナサの自尊心を刺激し、反骨心に火をつけようとしていたロウムが考えていたのはマ・ガンスの会社が内部から崩壊すること。ナサが仕組んだハッキングは、阻止しようとすればするほどその威力を発揮するという化け物のようなプログラムだったのだ。
金蔓のような顧客を馬鹿にした会話が外に漏れ、万事休すのマ・ガンス。
そんな彼が最後に会っていたのは財団のチャンだ。墜落死のマ・ガンスはどこまで財団の秘密を知っていたのだろう?

 

 

 

 


有益な詐欺 第9,10話

2024-06-22 20:35:50 | 有益な詐欺 韓国ドラマ

自分を助けるムヨンから 君も被害者で可哀想な人と声をかけられてもその言葉をにわかには受け入れられないロウム。ムヨンの元から姿を消すロウムだが、彼女の事を気にかけるのはコ保護官も一緒だ。
そのコ保護官も、自分の母がホストをしている番組がキッカケで赤目キッズ達が転落する事になった事がトラウマになっているのだ。
保護管にとっては、自分と彼らの境遇に差があるとするなら、両親の経済力だけというのが負い目なのだろう。

ムヨンから精神科医のジョイを紹介されたコ保護官。(後々、なんと彼女達医師の卵の判断が赤目キッズ選定に使われていた事が分かる・・コ保護官の母にはなんとなく選民意識があるのかと勝手に推測。そうでなければあんなに冷静に対処できるはずがない・・・)

*****

次第に分かってくるのは、ギリギリのマルチ商法で弱い者が更に弱い者を被害者にして詐欺をするという事を収益源の一つにしている財団の構造。そのような会社を次々作り被害者がどんどん作り出されていくのだ。力の有る者が加害者で力の無い者が被害者という分かりやすい図式ではなく、力の有る者が表に出る事なく力の無い者同士が加害者と被害者になってどんどん不幸の連鎖が繋がっていく所がなんともずる賢い感じだ。

弱い者が弱い者から搾取するという不幸の連鎖が自身の過去と重なる事だけでなく、弁護士としても許せないムヨンは、記者と検事に協力を仰ぎ、寄せ集めの異業種アベンジャーズを結成。一筋縄ではいかない赤目キッズ出身のメンバーと財団の悪を暴こうとするも、ロウムが助っ人として招聘(?)したのはなんと自身が目の敵にしている企業のトップのチャンの片腕まで登りつめた元赤目キッズ1号の男性ではないか・・・・

どこまで裏の裏を考えてロウムが行動しているのか分からない。。。が演じるチョン・ウヒのパワーで思わず見入ってしまう。

 

 

 

 


有益な詐欺 第7,8話

2024-06-13 21:30:56 | 有益な詐欺 韓国ドラマ

3か月間、弁護士としての仕事が出来ないムヨンをどこまで信じているのかは定かではないが、自分がやるべきことを理路整然と話しだすロウム。共感力はなくとも目的意識がはっきりしており、迷いがないロウム。

自分たちが拉致された赤目財団の全貌は分からないが、集団のトップにいるのは姿を見せない会長らしいことを把握するロウム。会長の秘密さえ手に入れれば財団から抜け出せると踏んだ彼女だが、なんと財団の理事長の男は彼女と同じ事を考え、悪事一般に長け、行動力のあるロウムを連れて財団を抜け出そうとするのだ。その船に乗っかるロウムだが、結局計画は失敗。

出所後、ロウムが目の敵にしている企業のトップのチャンは、その理事長の妻だった女性。ロウムが服役する事になった10年前の出来事で夫亡き後財団を率い、会長の秘密が書かれた赤い手帳をホテルの貸金庫に隠しているのだ。

姿の見えない会長にどうしてこんなに皆が振り回されるのかどうしても理解できないのだが、とにかく姿を見せないその会長が赤目財団の影の支配者として全ての悪事を取り仕切っているらしい。

ロウムは、ホテルの貸金庫からその赤い手帳を盗み出す為に壮大な計画を実行するのだが、赤目キッズの一角であるナサの暴走で計画はとん挫。

チャンの裏をかくはずだった計画が破綻し、ロウムがどうしても手に入れたかった赤い手帳はチャンの手によって焼かれてしまうのだ。

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ロウムは、『今度の件で、チャンの行動に会長が疑念を抱くかも・・・』とチャンを脅す事も忘れないが、見えない会長の恐ろしさが今一つはっきりしないので、今はとにかく会長よりも、ロウムのブレない目的意識の強さの方が恐ろしかったりする。

赤目キッズたちを選抜する役割を担っていた番組のホストをしていたのは、ロウムの保護観察官のコ。こうやって登場人物が全て赤目財団とかかわりのある事が分かって来た。とにかく巨悪は赤目内部にあり・・・


有益な詐欺 第5,6話

2024-06-06 21:47:46 | 有益な詐欺 韓国ドラマ
ムヨンのロウム達と詐欺で人を助けたいとの申し出に呆れるロウム。頭は良くても、共感力も無くする気も無いロウムに取っては、理解不能だし理解する気も無いムヨンの申し出。
彼女が初めての共同作業のターゲットに選んだのは、自分より弱者虐めはするものの、出来る妻には頭の上がらない男性を違法賭博に誘い込み金を巻き上げる事。

直接引っ掛けるのでは無く、何度かの成功体験の後で大きく勝負に出る詐欺の定番手法。更にムヨンが無傷ではいられない様に罠まで仕掛けるロウムだが、彼女には「ムヨンの為なら」と無償で助けてくれる人がいるのだ。

頭は切れてもそういうマインドが理解出来ないロウム。
逆に彼女の代わりに殺人を自供し収監されていた男が刑務所内で殺された事で逆にロウムが容疑者として拘束される事に…

そんな中、ムヨンは、ロウム達赤目キッズ達が違法犯罪のスペシャリストになるべく英才教育を受け、心に傷を負っている事を知るのだ。今、彼女の復讐を周りで支えようとしているのは、赤目キッズの10年後の姿なのだが、10年前、彼女が赤目財団から抜け出そうとしているのを知った財団側は、彼女を引き留める為に彼女の両親を人質に取り、更に赤目キッズを使ってロウムが逃げ出せないようにしたのだ。
ロウムが財団から抜けだすのを助ける事なく、逆にロウムが財団から抜け出すのを、自分たちが赤目財団で手にした特技で阻止した彼ら。今、贖罪の意味も込めてロウムの指示に従っているようだが、彼らの秘密はまだあった。
 
ムヨンの父親が経営する会社が潰れたのは、赤目キッズだった彼らが詐欺を働いたからだったのだ。
 
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ロウム達は赤目財団に復讐をしたいのだが、その赤目財団の実態は全く分からないという設定。どういう意図でこの赤目財団が設立されたのか、その意義も不明なのだが、実態を見せない巨大詐欺集団なんだろうか。
 

有益な詐欺 第3,4話

2024-06-01 20:47:28 | 有益な詐欺 韓国ドラマ
ロウムに共感力を持って貰う為に敢えて裁判の延長を選択する弁護士のヨルム。
勿論、首を切られるヨルムだが、何かあった際、コ保護官から連絡があるのは弁護士の彼の元。(結局ロウムとヨルムの縁が切れる事はない。)

しかしロウムは盗撮男の行動から先の先を見越して行動。一瞬にして彼が常習犯だと見抜きあっという間の情報を流出させる手段など、共感力はゼロだが生き抜く妙な力を持っているのだ。
そんな出所した彼女を付かず離れずでサポートするのも赤目財団と関係が有ると思われる若者たち。
しかし闇で彼女のサポートする彼らと違って、表立ってサポートをするのは弁護士のヨルム。更に人を利用する事に長けていると思われるロウムも簡易宿泊所に住めなくなると結局頼るのはヨルムの元だ。
 
人を法で助けたいとするヨルムの考え方が間違っている事を証明したいロウムは、IQ180の頭脳で現金を手に入れ、更には息子を保険金詐欺事件で亡くした女性の恨みを晴らす証拠の品も見つけてきた彼女。一見するとロウムが全部を掌握しているようにも思える。
 
しかしそれを上回るのはヨルムの共感力。弁護士としての知見と不安定な精神状況の中、詐欺の倍返しでなんとか赤目キッズを守るロウムの行動を見越していた彼。
 
不安定な精神状況の中、自分の共感力を活かして人を助ける道をなんとロウムの詐欺の中に見出すとは・・・ロウムの行動も先が読めないが、ヨルムの行動も先が読めない。






有益な詐欺 第1,2話

2024-05-26 18:20:46 | 有益な詐欺 韓国ドラマ

一件冷徹に見え@バンパイアという別名も持っている弁護士のムヨンだが、実際は人並み外れた共感力の持ち主。世知辛い世の中で誰かから共感して貰えるのは有難いが、共感する人の方は他人の痛みを自分の痛みのように感じ辛いだけだということで、一周回ってバンパイアという有難くない別名がついているのだ。

何事も度が過ぎるのはトラブルの元。精神科に通いながらも弁護士を続けるムヨンが次に弁護を行う事になったのはある夫婦を殺害したという男性。既に犯人として夫婦の娘が収監されているのだが、男は自分が真犯人だというのだ。共感力の高すぎる彼が選んだ道は、自首した男が自慢気に自分の替わりに既に夫婦の娘が刑務所に入っている事と、自首によって罪が軽くなるだろうと軽口をたたいている録音テープを公にする事だ。弁護士とは思えないその行動は、共感力を発揮するのを自分の依頼人でなく、依頼人のせいで無実の罪で収監されている娘を選択したということなのだが、その娘のロウムもただ者ではなかった。とんでもない高いIQの持ち主でありながらも、他人の感情の動きには無関心で邪魔をされる事を極端に嫌う。刑務所でもサイコパスを思われていた彼女。

社会性も社会経験も一つもなくても、IQの高さだけで人生を乗り切れると思っているその自信満々な様子。人の気持ちに寄り添う気持ちはなくても、相手の行動パターンを読み切れるから、詐欺すれすれの行動も難なくこなす。

しかし、その心のないIQで乗り切る方法に全くマッチしない男性二人が出所後の彼女につきまとう事になるのだ。

彼女を刑務所から救い出す事になり、更に彼女から賠償金の為に弁護士に選任されたムヨンと、彼女の保護観察官であるコ。どちらも彼女のIQと無関心力にひるむことなく、自らの道を進む二人だ。

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ロウンを助ける赤目3人組もかなり怪しい。