私の映画玉手箱(番外編)なんということは無い日常日記

なんということは無い日常の備忘録とあわせ、好きな映画、韓国ドラマ、そして
ソン・スンホンの事等を暢気に書いていく予定。

ドリーム ~狙え、人生逆転ゴール!~

2023-07-31 21:21:40 | 映画鑑賞

ホームレス・ワールドカップに出場するために急遽集められたメンバー達をまとめる監督は、トラブル続きで現役引退状態になっているサッカー選手のホンデ。

実母の詐欺トラブルで現役時代から雑音が絶えず、更に彼自身も芸能界への転身が噂され、これ以上現役を続ける事は事実上不可能だったのだ。

そんな中で、少しでも勝利に貢献すれば、すっかり傷ついたイメージの回復に効果的だろうとにらんだ芸能プロダクションの後押しもあり、渋々と監督業を引き受ける事になったのだが、蓋を開けてみると監督とは名ばかり。
なんと、この感動的な「ホームレス・ワールドカップ」に目を付けた放送局のプロデューサーが、実質的な監督だったのだ。

IU演じるプロデューサーの笑顔の下に隠された「視聴率ゲットの為に感動的なプログラムを」というやる気満々の野心。
パク・ソジュン演じる選手だったホンデの「まぁ芸能界に入るまでのイメージアップの繋ぎ仕事」というやる気のなさ。

この二つが融合して、なんだかまぁ、とりあえずやりましょうという、妙に脱力した雰囲気がそこかしこに感じられるのだ。
ただ、この二人の掛け合いの脱力さがこの映画の持ち味。プロデューサーは、感動を追い求めすぎると押しつけがましいといいながら、さりげなくストーリーを設定。やる気のないメンバーや、やる気があってもそれをうまく出せないメンバー等をバランスよく配置し、最終的に感動的なプログラムを作ろうと画策するのだが、もちろんそんな事が上手くいくはずもない。ストーリーを作りやすいメンバーを集めても、意図的に感動など作り出せるわけもない。
更に選手たちもそれぞれが事情を抱えて、「競技に集中します!」などと決意を固める状況でもないのだ。しかし、そんな選手たちの事情を知る事で少しずつ彼らのサッカーへの思いに答えようとするホンデ。

彼らの思いに合わせ、でもガツガツする事なくかなり緩い感じで、しかし冷たい目線はなく、一貫して愉快な映画として描いているのだ。
観る側も、作り手の思いを意気に感じて、温かい気持ちでみればいいと思う。

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2010年に韓国が初めて出場したホームレスワールドカップの試合を題材にした映画は、韓国では今年の4月に公開。ヒットが期待されるも、動員客数は112万人。7月末にNetflixで配信が始まり、グローバル部門で7位との事。


令和5年土用の丑の日

2023-07-30 20:03:54 | なんということはない日常

令和5年土用の丑の日は、今日7月30日の1回だけとの事。せっかくだからと、近所のスーパーで、「鰻と牛タンのW重」を購入。

充実のうな重からお手頃なうな重、さらにはうなぎの棒寿司や私が購入したハイブリット的なものまで・・・色々種類があり悩んだのだが、結局、量は少なくともいいから色々味の変化も楽しみたいと思い、「鰻と牛タンのW重」を選択。

実は昨日の夜、テレビCMを何度も見たせいか、すき家のうな牛を一度食べてみようとも思ったのだが、一番近い店舗は歩いて10分ちょっと。近所のスーパーは歩いて5分程度。暑さに打ち勝つ為にうなぎと思ったのだが、結局暑さに負けて近所のスーパーで購入することになってしまった。

「鰻と牛タンのW重」は美味しかったが、災害級の暑さに打ち勝つには、もっと頻繁にうな重を食べる必要がありそうだ。


香港(2023年7月28日)

2023-07-29 20:29:34 | なんということはない日常

抗議デモ歌の禁止令認めず 「萎縮効果」指摘 香港高裁

6月12日に香港の高裁が香港政府の申請を受けて、「香港に栄光あれ」についてインターネット配信等(インターネット配信の他、放送、複製、演奏など)の禁止令について審理を開始していたが、高裁は28日に禁止令を却下。

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6月12日のニュースでは『要件の詳細を詰める為結論は見送られたが、次回期日の7月21日にも発令を認める可能性があるとの事』との事だったので、YouTube内にある英語や日本語版等の関連動画がいつ見られなくなるのかと気になり、時々チェックしていた。

香港の高等法院は、「香港国家安全維持法」による表現等の「委縮」は一定程度許容されるとしつつ、「罪なき第三者への影響を考慮して慎重に判断する」として禁止令を却下。違反者を特定し立証することが難しい事など、法技術的な問題にも高裁は言及との事。

【中国語】香港に栄光あれ (願榮光歸香港) (日本語字幕)


セブンイレブン スイーツ  瀬戸内産レモン&レアチーズもこ

2023-07-28 20:34:42 | なんということはない日常

疲れた時に食べたくなる甘い物だが、こんなに毎日平均体温と同じぐらいの気温が続くと、甘くトロっとしたものよりも、氷菓子が恋しくなる。

そんな中でも、この「瀬戸内産レモン&レアチーズもこ」はレモンの酸味が口の中に広がるせいで、甘さが舌に重く残ることもなく、爽やかさを感じる事が出来る。

更に皮がとても薄いため、程よく冷えたレモン味のカスタードクリームが生暖かくなってしまう前に口の中で広がるのも、この暑い時期にはなんとも言えない心地よさだ。

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これ以上暑い日が続くなら、冷凍室で凍る直前まで冷やして食べてみたくなる。


タイ屋台料理ティーヌーン市ヶ谷店(市ヶ谷・九段お昼時マップ28)

2023-07-27 21:25:16 | なんということはない日常

外濠公園沿いにあるタイ料理店。

お店の中からは外濠公園の全体が見えるということはないのだが、食べ終わって外に出ると、目の前に外濠公園が広がっている。食べながら外が見えるのもいいが、満足して外に出た際に見える景色も大事だなと思う。お店の雰囲気も好きだが、外に出た時に開放感が感じられるロケーションも好きで、定期的に足を運びたくなるお店だ。

ただ、「スパイシーなタイ料理を食べるぞ!」と勢い込んでドアを開けるお店ではなく、お店の雰囲気もお客さんの雰囲気もかなりマイルド。私はお昼時にしか立ち寄った事はないが、お客さんは9割方近所の会社に勤務している方の様で男女の比率もほぼ半々。ちょっと年配の男性会社員の人も大き目な身体をちょっとかがめ、ギンガムチェックのテーブルクロスの上に置かれたガパオライス等を美味しそうに食べている所を見る事が出来る。

いつも一緒に行く同僚は、この店が発祥らしいトムヤムクンラーメンを食べているが、私は汁なしタイプの麺の方が好みなので、パッタイを食べる事が多い。干しエビの香りとパリパリとした食感、たっぷりと入っているモヤシのシャキシャキ感とモチっとして腹持ちが良い平打ち麺の相性も良い。なにより暑いこの時期、甘酸っぱい味に食欲をそそられる。

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コロナ禍の真っただ中だった時は、お店の前でお弁当も販売していた。このお弁当が値段も手ごろ(確か、500円か600円位だったと思う)でガパオライス風のお弁当が中心だったと思う。私も何度かテイクアウトして職場で食べた。

今は、お昼時は外で待っている人が多数いる、いつもの風景に完全に戻っているように感じる。


君たちはどう生きるか【追記】

2023-07-26 21:29:05 | 映画鑑賞

公開まで映画の内容に関する情報を明らかにしない手法で公開された、スタジオジブリの作品「君たちはどう生きるか」

公開2日目に観た際の感想は、「ネタバレなし」という縛りで書いてみたが、公開からしばらくたち、ネットや新聞でも内容に触れた記事も目に付くようになったので、忘れないうちに2,3書き留めておきたい。

入院中の母を空襲による火事で亡くした主人公の眞人は、父が亡くなった母の妹であるナツコと再婚する事を知り、更に既に彼女のお腹の中に新しい命が宿っている事を知っても非常に礼儀正しい態度を取る。ナツコはもっと甘えて欲しいようなそぶりを見せるが、それは無理というものだろう。

ややそっけない態度ではあるものの、悪態をつくわけでもない。彼なりに、自力で乗り越えなければならない事を分かっていての行動だと思う。更によく分からない世界に迷いこんだ後は、自分の意志で「父さんが好きなナツコさんを助けたい」という思いをキチンと見せる。

転校後、父の裕福な暮らしぶりから周りとなじめずに、石で自らの頭を傷つける突発的な行動をとっていた眞人は、不思議な世界に迷いこみ、そこから戻って来た時には、自分のすべき事と向き合える少年になっていたのだと思う。

反対に彼の父親であり軍需工場を営む父親は、その裕福な暮らしぶりの為に息子が学校で疎外感を感じている事も気づかないようであり、更には戦後も戦時中と同様に裕福な暮らしぶりであることがうかがえる。その様子からは、若い眞人が戦争という辛い経験を乗り越えて、ひとり大人になった事も気づいていないのではないかとも思わせるものがある。大人はもう自分の世界が出来上がっているのだ。

私は、不思議な経験をした少年が、大人になる過程を見せる物語だと思って映画を楽しむ。

 


ふとんも衣類もたっぷり干せるアルミX型物干し

2023-07-25 21:26:21 | なんということはない日常

先日、ニトリで「ふとんも衣類もたっぷり干せるアルミX型物干し」という自分で組み立てる大きな室内物干しを購入。家族で使う物だとは思ったのだが、今までなんとなく落ち着かない感じで洗濯物を干していた反動でかなり大きなものを購入してしまった。

使いだして1週間ほど。非常に満足しているのだが、実は組み立てにやや苦戦する。表のパッケージには特に表示がなかったのだが、組み立て後、説明書をよく見ると「組み立て人員→2人以上」と書いてあった。一人で苦戦するはずだ。

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私は家に居る週末以外は、洗濯物は部屋干しだ。

夜、入浴の際に毎日洗濯をし、寝る前に部屋干しし、翌日帰宅してから洗濯物を片づける。

小さな単身用のタオルラックにバスタオルをかけ、四角のピンチハンガーに靴下やハンカチの小物を吊るし、Tシャツ等は一枚ずつハンガーに掛ける。

ベランダに出せれば、それを全部物干しざおに掛けて終了なのだが、部屋の中ではそうもいかない。四角のピンチハンガーは鴨居にフックを装着し、そこに掛ける。ハンガーに掛けたTシャツなどはカーテンレールに掛ける。これにタオルラックが加わる。

両親が亡くなってから、箪笥やサイドボードなど、背の高い家具は殆ど処分してしまったので、部屋は非常にがらんとしているのだが、そのがらんとした部屋の中が一気に生活感たっぷりになる。

洗濯物を片づければ、一気に何もない部屋にはなるのだが、前日の夜に洗濯物を干し、片づけるのは翌日の午後7時過ぎ。実際はほぼ、1日中ずっと洗濯物があちこちに掛かった状態なのだ。帰宅した際、カーテンレール、鴨居、更には長押フックにまで掛けてある洗濯物を見ると一気にテンションが下がってしまう。

苦戦しながらも組み立てた「アルミX型物干し」は非常に便利だ。あちこちに洗濯物をかけて回るのも、掛けてある洗濯物を見るのもストレスの元になっていた事を実感する。

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使っていない時はスリムに折り畳めるようにはなっているが、組み立て式故、軟な感じもあり、立てかける事はせず、そのまま広げていた方がよさそうだ。。

 

 

 


キング・ザ・ランド 第11,12話

2023-07-24 21:38:13 | キング・ザ・ランド 韓国ドラマ

キングホテル創業100周年の記念行事を行うに際し、姉である常務が主導権を握ろうとするものの、弟であり本部長であるクォンが「自分が取りまとめる」と自ら名乗りを上げるのだ。

姉である常務は、今までの実績をベースにして、協力者への感謝とこの先も変わらぬ支援をという外向きの行事を考えるのだが、クォンは「ここまでこれたのは、働いてくれていた従業員の皆がいたから」と内なる功労者を称えようという全く別のスタンスを提案。

現実社会なら、駆け引きがありつつ、「こっちよりだけれども、相手にもちょっとだけ花を持たす」という結果に落ち着くのだと思うのだが、ドラマ故、すっかりクォン寄りの温かい会が開催され、感動の渦でパーティは成功するのだが、今後の事を考えて姉の常務が招待した政治家の顔に泥を塗る事になってしまう。

喧嘩をするならもう少し上手にとも思うのだが、仲の悪い姉弟故、徹底的にやりあうという事なんだろう。

確かに姉方式の「収益を上げる為に従業員に無理を強いる」というのは、今の世の中的にはどうかとも思うが、夢と希望を語るクォン方式が果たして上手くいくかも分からない。二人の父親も跡を継ぐにあたって、手放した夢があるのだ。息子にも「大人になれ」と思っているはずで、サランとの仲を大事にしたいクォンにとっては障害が多いはず。

友人たちにも付き合っている事を明かし、これから未来に向けて二人で一歩ずつ進んでいけるはずとサランは考えていたはずだが、クォンの父親が政略結婚を計画していることを知ってしまうのだ。

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本当に展開が王道だ。・・・ハラハラドキドキもいいが、ラブコメには安定感も大事だ。少し波風がたっても、最終的には絶対にハッピーエンドになるはずだ。

差し当たっての問題は、常務に寝返りを進められたノ課長の選ぶ道だろうか?

 


ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE

2023-07-23 19:16:13 | 映画鑑賞

敵に向けて撃ったはずの魚雷で爆発する潜水艦事故の原因は・・・・という不穏な始まり方をするデッドレコニング PART ONE。

決して国際通貨基金などではなく、不可能な任務を遂行するIMFのミッションは、「全人類を危機にさらす新兵器を悪の手に渡る前に見つけ出す」というミッション。恐ろしさは感じられるものの、なんだかその全貌がはっきりとしないミッションでもある。

イーサン・ハントことトム・クルーズのアクションへの飽くなき探求心を痛いほど感じるのは勿論だが、以前からの因縁で、イーサン・ハントに異常な執着を見せるガブリエルを中心に、以前の上司との複雑な力関係、そしてミッションの遂行も大事だが友情も大事にしたいという悩めるイーサンに、ミッションの遂行を促すルーサーとベンジーとの関係等、今回は以前にもましてアクションに絡めて人間関係の複雑さを全面に押し出されている。

ローグ・ネイションでの華麗なアクションが記憶に残るレベッカ・ファーガソン演じるイルサを始め、上手に手際よく人を騙す事で生きて来たが為にイーサンと共に逃げる事になるグレース(ヘイリー・アトウェル)、なんとも本心が見えない武器商人のホワイト・ウィドウ、そして切れ方が半端ない金髪の殺し屋等、女性たちも多彩だ。皆、見せ場があり、それぞれ自らの意志で選択し、それ故イーサンとの関わり方も印象的だ。そしてその女性たちを輝かせつつ、自らも光り、走る事を止めないイーサンことトム・クルーズ。時々アップになる顔に年齢を感じさせつつも、その肉体の動きに衰えは全く感じられない。

とにかく見る人に楽しんで欲しいという思いが感じられるので、その思いを全力で受け止めたいと思い楽しんだ163分。それでも前後編になってしまったのは、やり残したくないという思いの表れだろう。私はもう一度楽しめると思い、この手法を前向きに受け止めている。

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ローマでは狭い路地で黄色のフィアットを操り、コロッセオの前を走り抜ける。1万3000回も練習したというバイクで谷底に落ちるシーンはノルウェーのムーレ・オ・ロムスダールにある山の断崖絶壁。私には世界各地で繰り広げられるアクションシーンも楽しみの一つだ。

 


キング・ザ・ランド 第9,10話

2023-07-22 21:29:19 | キング・ザ・ランド 韓国ドラマ

告白はなくとも二人はすっかりお互いの気持ちを確かめ合って、恋愛が始まるという一番楽しい時期を過ごすクォンとサラン。職場は勿論、サランの友人二人にも黙っての、いわゆる秘密の恋愛だ。楽しさとスリルが合わさった状況を、ラブコメの定番ともいえる様々なシチュエーションで描くこのドラマ。びっくりする位にこの段階の楽しさをこれでもかと描いている。本当にラブコメの王道ドラマだ。エレベーターの中で、皆が気づかない職場の片隅で・・・もうとにかくラブコメの教科書かと思える位に尺をとってたっぷりと甘い展開を繰り広げる。

更に彼女を大事にすべく、彼女のおばあさんの元を訪ねるクォンに、全てを悟ったおばあさんはキチンと受け入れる態度を見せてくれるのだ。

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サランの友人二人が、インセンティブを得るべく職場での売り上げノルマを達成しても、事前に聞かされていた事がまったく行われていない事を知ると、自分の一存だけで報奨旅行を行うことを決めるクォン。こんな安易な展開でいいのかと思ってしまうが、そこはラブコメの王道らしく、報奨旅行も海外旅行。旅行先のタイの景色も食事も、ちょっとした情報番組より綺麗だし、豪華。なによりドラマ1回分が殆どタイ旅行一色なのだ。タイアップもあるに違いない・・・などと勝手な想像もしてしまうが、いろんな意味でやっぱり韓国ドラマは勢いがあるな・・・と感心してしまう。

そんな中で、ラブコメ王道のドラマらしく、どんどん仲を深めていくクォンとサラン。

 


思い出横丁

2023-07-22 20:59:44 | なんということはない日常

金曜日の夕方、久しぶりに思い出横丁の前を通る。

外国人観光客の人が何人も連なって細い道の中に入っていくのと入れ違いで、背中に新宿区と書かれたベストを着たパトロールの一団が横丁から出て来ていた。緑の地に黄色い文字で書かれた思い出横丁の文字が綺麗にライトアップされている。看板の後ろに飾られている提灯はどこも破けておらず、こちらも黄色に明かりが目に眩しい。

まだ昭和だった頃、横丁の中を通り抜けるだけでもちょっと緊張したものだった。あの当時の看板の色を思い出そうとしたのだが、上手く思い出せない・・・

 

 


キング・ザ・ランド 第7,8話

2023-07-20 20:51:09 | キング・ザ・ランド 韓国ドラマ

二人だけの思い出がどんどん積み上がり、クォンが直接告白していなくとも、サランもクォンの告白を聞いていなくても、ドラマの流れ的には「もうお互いになんとなく了解している状況」になっているではないか?
交際●日目のカウントはしていなくても、心の中では仮にカウントし始めているような状況の二人。

そんな中、クォンが一歩リードしている姉に追いつけ更には追い越せるような状況がやって来た。ライバルホテルに宿泊する予定だった中東の富豪(王族?)を、留学時のコネを生かして、自分たちのホテルに宿泊するように交渉をまとめたのだ。

ゲストの富豪とは「友達ではない」と言いながらも、その口調と態度は気の置けない友達のもの。(どうやらこのクォン・・・友人とのコミュニケーションは、ツンデレスタイルが基本らしい。)
そしてこの中東の富豪はサランが気に入ってしまい、間に挟まれたサランが右往左往するというラブコメらしい展開が続くのだ。

このラブコメらしい展開が続いている間は、ドラマ的には姉の嫌がらせも、姉弟間の後継者争い煽る父親の振舞いも小休止だ。どちらかというと、二人の仲に余裕を見せていたサランの方が自分でも知らないうちに嫉妬心を燃やしたりして、いつの間にか二人の仲は次の段階に進んでいるではないか・・・

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売り上げ至上主義に悩むサランの友人二人のエピソードや、今まで未経験だった普通の若者らしい生活にどんどんなじんでいくクォンのエピソードも微笑ましい。

仲良し3人組が歌い踊っていたのは、イ・ジョンヒョンの歌。
彼女は確かこの歌で紅白歌合戦にも出場していたはず。。。私にも懐かしい歌だ。

041231 李貞賢 - Heaven + Come On ○ NHK 第55回紅白歌合戰

 


夏の庭の様子

2023-07-19 21:11:32 | なんということはない日常

庭には両親が植えた多年草の花や木が残っている。

残念な事に私はあまり草花の世話に感心が薄く、更に平日は世話をする時間もないので、随分整理してしまったのだが、それでもいくつかは残っており、それらは大した世話をせずとも毎年花をさかせてくれる。

今年はそんな中の一つがいつもの年よりもずっと成長し、昨日の朝、一つ白い花を咲かせた。せっかく咲いた綺麗な花だが、その日の夜には下を向いてしまい、もう再び開く事はなさそうだ。

花が咲いていた周りには、観た事のない色鮮やかな虫が動かずにじっとしていた。

花にも詳しくないが、残念ながら同じ位虫に対する知識もない。

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今は画像検索という便利な機能がある。花は芙蓉、虫はカミキリムシの一種のようだが、詳細は分からない。一人暮らしになってから10年以上。芙蓉の花は毎年咲いていたはずなのに、今までなんの花なのかも調べようともしなかった自分の無関心さに、自分で驚くばかりだ。


香港警察東京分室

2023-07-18 20:36:34 | たまに読んだ本

香港で民主化デモを先導、その後助手を殺害して日本に逃亡してきた元教授を逮捕すべく、香港警察と日本警察の共同案件(いや共助か・・)として事件の捜査に当たる日本警察及び香港警察の計10人のメンバーたち。

香港ノワール映画が好きな私には、香港警察が日本で事件解決の為に尽力するという題材の小説は、その設定だけでも胸が躍るものだ。更にそれらがありえない規模での突入シーン、銃撃シーンによって描かれるのだ。エンターテイメント万歳という気持ちで読み進める。

香港警察と日本警察の共同案件(いや共助か・・)という設定からして、エンターテイメントなのだが、今も日々刻刻と状況が厳しくなっている香港の様子を考えると、このエンターテイメント的な設定も妙にリアルに感じられる。何よりも、権力闘争の面から考えると、実際に矢面に立っている者はあくまでもダミーでしかないという現実と、それでも矢面に立っている者は各自の矜持を胸に自分に課せられたミッションに立ち向かうしかないという現実がぶつかり合う様が、エンターテインメント性とリアルさの両方を感じさせるのだ。

荒唐無稽と思わせながらも時に現実を感じさせつつ、あまりにも闇を感じさせそうになるとエンタメを全面に押し出す展開がやってくる。その匙加減が絶妙だと思った。

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中国は香港が戻って来るまで100年間も待っていたのだ。それだけ考えても、彼らの時間軸が私たちのそれとは違うのではないかと思わずにはいられない。この本の中でも2047年という時代が隠れキーワードのように薄っすらと浮かび上がってくる。

100年間待つことが出来たのだから、50年間一国二制度を守る事も出来るはずだと思ってしまうのは、権力闘争の中に身を置かない者の甘い考えなのだろう。