今週の月曜日、8月29日は焼肉の日という事だったので、お肉を食べようと、会社近所のキッチンカーでルーロー飯をテイクアウトする。
駐車場に停めたキッチンカーの脇、道路沿いにこんな看板が出ている。
通りから一本入った所にキッチンカーを停めている為、少しでも目立つようにだろう。幟もはためている。
「一度は食べて欲しい!不動の人気№1」というキャッチコピーに心惹かれてルーロー飯をテイクアウトする。
ちょうどいい塩梅の甘辛味にジャスミンライスがピッタリだ。花椒・八角・クローブなどのスパイスをミックスした「五香粉(ウーシャンフェン)という本格台湾タイプというより、どちらかというと上にかかったパクチーの香りを生かしたシンプルなルーロー飯だ。
香り高いパクチーが食欲を誘るルーロー飯。パクチーが新鮮なんだろう。香りがとても爽やかでパンチが効いていた。
シンガポールチキンライスやドライカレーも美味しそうだった。ハーフ&ハーフも注文出来るようだったが、味が混ざってしまうよりも単品でのおいしさを堪能したかったので、ルーロー飯のみを注文。
次はシンガポールチキンライスやドライカレーを単品で注文してみようと思う。
タングとチョヨンの婚姻を行う事で、宮廷の中での出来事を皆が忘れるようにと仕向けるのは総帥としては当然の事か・・・タングとチョヨンだけでなく、ウクとムドクも気の力が無くなった事をいい事のようにとらえているようで、ムドクの過去等忘れて自分たちの婚姻も進める二人。
なんだか、全部が何事もなかったかのように平和な雰囲気になっているが、チン・ムはウクの本当の出自を知っているのだ。「チン・ムをこっそり殺さなければ、ウクの幸せも松林の幸せもない」と分かっているに、総帥たちはなぜあの場からチン・ムがこっそり立ち去るのを止めなかったのだ。あれだけの術士が勢ぞろいしていながら、なぜあっさりとチン・ムを逃がしたのだ・・・脇が甘すぎじゃないか。
更にソイもユルに血を吸った虫を与えた後、こっそりと逃げてしまったとの事。こちらも術士たちの脇が甘すぎる。彼女を捕まえればチン・ムが密告団とつながっていたのがはっきりしたのに・・・・
一発逆転を狙うチン・ムはなんとか世子の気を引こうとするものの、突然皆の前から姿を消したチン・ムを庇いきれないと思った世子は「自分の師匠を自ら手にかけることはできない。自ら出てきて罪を償ってほしい」とつれないのだ。更には気力が無くなったウクが松林を去ると聞き、驚くチン・ム。彼が王の後継者であることを放棄してしまったら、世子を自らの味方にすることも出来ない。ウクが土俵から降りてしまったらチン・ムのゲームはそこで終わりだ。
しかし、悪役はここでは終わらない。今更だが、ウクの命運はムドクが握っていた事を知った彼は、魂入れ替え人になる際に使われた氷の石から作られた香り玉には巫女が呪いをかけていたと言い出すではないか。鈴を使えば、魂入れ替え人を好きなように操れると今更言い出すチン・ム。「だから俺は魂入れ替え人にならなかった」という彼。後だしもいいところだが、これを使ってウクとムドクを破滅させ、更には自分の弱点を握るチョヨンの父親も一緒に始末しようと、最後の悪だくみに取り掛かる彼。
鈴に操られて暴走した後、魂入れ替えた者たちの墓場である湖水の底に落ちるムドク。。。そして命を落としたはずなのに、炎の中から復活するウク。のんびりしていたお嬢様だったチョヨンまで復讐に取りつかれるではないか。妖術、呪術VS水の気を操る術士たちの戦いと復讐は、第二章に続く・・・・
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第二章はナクスの物語になるらしいが、ずっと訛りに自分の出自を隠したムドクにはもう活躍の場はないのか・・・ちょっと寂しい。
最終回を前にストーリー展開も慌ただしくなってきた。
結界に閉じ込められて、力を使えば皆が死んでしまうというジレンマを抱えるムドクと、何とかしてここからでなければならないと方法を探るウク、そして誰が魂を入れ替えた人間なのかで疑心暗鬼を生じている宮廷内。
魂を入れ替えた人間に反応する犬を荼毘に付した後の遺骨でその人間をあぶりだそうとする総帥のパフォーマンスに引っかかってしまう王妃。そこにチョヨンンとダングが占いの村で探して来た王妃の命火を消さないために何年も巫女の体の中で生きながらえてきた本物の王妃が戻って来るのだ。
王妃の姿をした巫女と巫女の姿をした王妃の激しい罵り合いだ。刀がぶつかり合う戦いよりもこういう口撃の方が何倍も怖く、そして醜い。
王妃の方は「若い姿が欲しい」という割と短絡的な欲望の成れの果てだが、巫女の方は、ウクの父であるチャン・ガンにより祖先から受け継いだ秘法の呪術が書かれた経典を取り上げられた上に、チャン・ガン本人はその経典から魂の入れ替えを学び、チン家の長女を助けるという名目の元、氷の石を持ち、その魂の入れ替えの術を自ら行っていたのだ。ミイラ取りがミイラになったくせに、自分だけ良い思いをしていると巫女の恨みつらみが止まらない。更に実の弟でありチン家の婿となった弟が自害した事でその怒りは頂点に達するも、その怒りを一身に受けて結界の中にいる者たちが命を落とさないようにしたのはチャン・ガンだ。。。
私はチャン・ガン役のチュ・サンウクが見たくてこのドラマを見ようと思ったのだが、まさかこんな特別出演とは思わなかった。王と魂を入れ替えた者とし暴走しながらも、息子であるウク(チャン・ガンの体を借りているものの、魂的には先代の王の息子ということか・・・)を庇い、王妃とともに最終回の前の見せ場を一手に引き受けて、一瞬にして身体ごと消えるというびっくりするような退場だ。
ウクは当初の思惑通り、すべてを世子の手柄にして自分はムドクと幸せに暮らそうとするのだが、世子は、自分が王になる星の元に生まれた選ばれし者でないことを知っているし、世子のそんな思いを操って再び一発逆転を狙うチン・ムがいる。
呪術と帝王後継者対決が複雑に絡み合って、最終回にもつれ込むんだろう。。。
何も書く事を思いつかない時には、ネイバーで検索してスンホンの記事を二次使用(!)するような事でお茶を濁していたのだが、最近はそんな芸能記事も見当たらず、ずっとスンホンの記事はアップしていない。
しばらく何も書かないのも寂しいと思い、スンホンが所属しているプロダクションのプロフィールのページをチェックしてみる。
ドラマの箇所には、これからネットフリックスで公開されるであろうドラマのタイトルが、そして映画の箇所にはきっと今撮影しているであろう新作映画@ヒドゥン・フェイスが紹介されている。
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正確に言うと、ソン・スンホンで検索する記事がヒットしないわけではない。
ただ、ソン・スンホンの以前の彼女ということでいまだに劉亦菲(リウ・イーフェイ)の記事がヒットしたり(それも直接彼女の話題でなく、彼女の友人の○○のスキャンダルという誰にとっても貰い事故のような検索結果だ・・・)また眉毛繋がりで若い男性俳優の話題がヒットしたり、
彫刻のような美男の後継者ということで最近話題のロウンの記事がヒットしたりする。
日本の入国制限緩和・9月7日から帰国時PCR検査と陰性証明提示が免除※8月27日最新情報
海外に行ってはみたものの、帰国する際に必要なPCR検査による陰性証明がなく帰国出来ない人がいるという話をテレビテレビ番組で見たりしていたが、とうとう私も、そういう話を身近で聞くような事になってしまった。
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8月初め、ニューヨークに住む親族に会いに行く計画を立てていたその人。2週間近く滞在予定の為、行く前に少し仕事に目途をつけたりと、あれこれと仕事で人に会い、会食等をしていたらしい。もちろんコロナを心配し、割と頻繁にある会食には落ち着いた個室を予約したりしていたらしいが、会食の相手の会社でクラスターらしきものが発生していたようで、会食の翌日に会食の相手から「陽性になってしまった」と連絡があったらしい。
幸い、渡航日までは1週間ほどあり、濃厚接触者として隔離が必要な5日間に何もなければ渡航できる。5日間が過ぎ、「症状が出なかったから渡航できる」と本人は休暇に入った。アメリカに入国する際はワクチンパスポートがあればよく特に渡航前のPCR検査は必須ではないからだ。症状がないから抗原検査はしなくともいいと判断したらしい。
滞在中は楽しく過ごしていたらしいのだが、帰国前のPCR検査で陽性が発覚。帰国できなくなり、隔離中のホテルからオンラインで会議に出席したり、時差を乗り越えてメールのやり取りを2週間近くしていたようだった。
先日、無事に帰国した際には「(私は)無症状感染者だったらしい。感染してしまうとウィルスが1か月ほど消えないと医師に説明を受けた。」と言っていたが、回りの同僚は「濃厚接触者としての隔離が必要だった5日間が終わった後に話をしたが、ちょっと鼻声だった。咳き込むほどではなかったが咳も少ししているようだった」というような事をやや苦笑しながら話ていたらしい。ただ、もう今となっては、はっきりした事は分からない。
帰国難民になった本人は「もっと早く入国制限が緩和になっていたらこんな事にならなかった。」とぼやいていたようだが、回りの同僚は、何も聞こえなったふりをして、そのぼやきにはなんにリアクションもしていなかったとの事。
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この私が聞いた話は、無理やりな強行突破のようなものでどうかなと思うが・・・
コロナ前に着々と戻っている欧米とは違う道を歩んでいる日本。日本らしい様子見で、慎重に石橋を叩き、叩きすぎて渡る橋を壊してしまい、再び橋を造るために、どんな設計図を作ろうか、そこから話し合っているようにも思える。慎重なのか悠長なのか・・・・
私は麺類が好きなので、会社近所のセブンイレブンでお昼を購入する際には、レンチン麺を購入することがほとんどだったのだが、同僚から「本気の冷凍食品にも美味しいものがある」と教えて貰い、今日はじっくりと冷凍食品を吟味。
せっかくだからとゴールドのパッケージがまぶしい『金のボロネーゼ』を購入。”牛肉を贅沢に使用”とサブタイトルまでついている。
麺好きといいながらも、私はミートソースとボロネーゼの違いをはっきり認識しておらず、ミートソースはケチャップを連想させるやや若向きの味、ボロネーゼはほんのりと赤ワインの香りのするやや大人のパスタと勝手に考えていたのだが・・・・
パスタには十分過ぎる位の量のたっぷりとしたソースは、肉の感じがしっかりとする味付けで、きっとたっぷりの赤ワインが入っているのだろう・・・と思わせるに十分の味だった。私は詳しくはないのだが、そんな私でも「これはボロネーゼだ」と思う濃厚な味付けだった。
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私がレジに商品を持っていくと、お昼時だったせいもあるだろう。レジの人は「お昼に会社で温めて食べるんだろう」と分かってくれたようで、何も言わずともフォークをつけてくれた・・・ありがたい。
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ソースは本当にたっぷりと入っていた。そんなに濃い味付けが好きなわけではないので、自宅だったら食べる前にたっぷりのソースを別の皿にとりわけ、次の食事の際にボロネーゼごはんにしたり、今が旬の茄子をボロネーゼソースで炒める事が出来たのに・・・とちょっと残念だった。
ここ1か月ほどの間に、体調を崩して休んでいる会社の関係者やテレワーク中の同僚に検査キットを何回か送っている。
「自宅に常備してあった物を使い切ってしまった」とか、「同居している家族に感染していないか確認のために使ってもらう」というのが主な理由だ。当初はややドキドキしながら発送していたものの、いつの間にかドキドキは無くなり、すっかり業務の一環のようになってしまった。
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基本的にゆうパックで発送するのだが、品名は「検査キット」だけでは受け取ってもらない。「検査キット未使用」と未開封だということをはっきり明記しないと受け取ってもらえないようになっているのだ。
最初は「使った物ですか?」「まだの物ですか?」と確認される意味が良く呑み込めず、「あのこれから使いたい物です」などとおかしな回答をしてしまい、窓口の人を困惑させてしまった。
今日は、堂々と大きな字で「検査キット未使用」を書いた送り状を添付して、キットを送る手配をする。
巫女を探している最中に、失踪したと思われる父親に遭遇するウクだが、顔を見たこともなく、失踪した理由が「妻が生んだ息子が自分の子どもではない」と言われている彼には、肖像画も残っていないのだ。ウクが分からないのも当然だ。
(私はすっかり彼が亡くなっていると思っていたが、彼がすべての謎のカギを握っているのだ。亡くなっていては謎が謎のままになってしまうか・・・)
こんな風に、若い世代が王妃の謎を解こうとしている中、いわゆる年長者の間に勃発する権力争い。
長女を産んだ際に、保管していた氷の石をウクの父親に差し出してしまい結局返してもらう事が叶わなかったチン家。今回チン・ムが自分に氷の石を差し出し、さらには行方不明になっていた長女も探し出してきてくれたのだ。長女の耳の形が違えども、弱点を握られたチン家としてはすっかりチン・ムの言いなりだ。
氷の石があったから争いが起きたと、チン家に戻った石を消滅させようとする松林の総帥の申し出に「言いがかりだ」と怒るチン家との間の言い争いから、それに乗っかろうとするそれぞれの宗家の思惑のあれやこれやで、石を目の前にした争いが起こる。チン・ムの思惑通りの展開だ・・・
そんな争いを収めようとする、ややはったり気味のウクの振舞い。生まれた星のせいというより、何も知らない彼にとっては、今のところ恐れる事はムドクを失う事だけだ。そんな思いからのウクの行動と思われるが、ウクが騒ぎを収めようと席を外した間に、今まで恐れていた王は「そんなに石の力が偉大なら、その力を見たい。命を落とした者を氷の石をつかって助ける所を見たい」と言い出すのだ。案外しっかりしている息子とは全く違う振舞の父親。こんな事だから王妃が本物でないことにも気づかないのだろう。
そんな、公開処刑のような事に指名されたのは術士でもなんでもないその場にいたムドク。
ムドクが実の娘とも知らずに彼女の息の根を止めようとするチン家の宗主。。。
そんなどさくさに紛れて自分が送り込んだチン家の長女に乗り移り、ゆくゆくは氷の石を持って逃げようとしていた王妃に乗り移っている巫女だが、ムドクが娘と気づいたチン家の宗主の心の揺れが影響したのだろう。一瞬のスキが出来、それに焦った偽のチン家の娘であるソイが刀を振り回した事から、氷の石と風が何と化学反応のような状況になり、ソイとムドクはウクや世子が滞在する場所まで飛ばされてしまうのだ。
とにかく困った時は謎の力が大活躍だ。結界出来てしまったことで出入りは出来ず閉じ込められたウク達は、その中では術が使えない事に気づく。パワースポットの中に入り込んでしまった事で、そのパワースポットを作っている氷の石にすべてのエネルギーを吸い取られるらしい。そしてそのパワースポットの力の及ばない所にいるのがムドクともう一人の魂入れ替え人だ。チン・ムの悪事の証拠にと昏睡状況にに置かれていたはずの魂入れ替え人はまた再び人の気を吸い込み、さらなる獲物と自分をそんな風にしたユルへの仕返しを狙っているのだ。そしてその魂入れ替え人を利用してムドクを亡き者にしようとするソイ。
そして力が戻ったムドクはもう一度、氷の石の力を使い、更には結界にいる人間のパワーを吸い取って魂の入れ替えを試みようとするのだ。弟子ウクとの絆も危機一髪だ。
独ソ戦の最中、ドイツ兵の襲撃で母をそして自分の生まれ育った村を無くした18歳の少女セラフィマ。
「戦いたいか、死にたいか」という問いかけに逡巡する間もなく、女性教官の元で狙撃兵として生きる事になる彼女。多民族国家だったソヴィエト連邦故、同僚たちの出自も元貴族、カザフ人、コサックと様々だ。常識も違う彼女たちとペアを組み、お互いに命を預けあう。
早々に訓練期間は終了し戦場に送り出され、明日も分からない毎日の中で命令に従い、戦いの中で瞬時に選択を行い、選んだ手段と少しの運によって毎日を生き延びる彼女たち。
戦場でなければ、戦時でなければ自分探しをしている最中だったような少女たちが、戦士であることを求められるのだ。ふと口にする言葉と行動の乖離に、今まで持っていた善悪の判断が絶対なものでなくなり、少しずつ置かれた環境の中で変わらざるを得ない様子に、驚きながら読み進める。そんな中でも変わらずに残るものは何なのか・・・
戦争を描いたストーリーでありながら、そこには戦場ではありえないやや甘い展開や選択があるように思える場面も少しはある。ただしそれはこのストーリーがエンターテインメントであり続けるために必要なものだとも思う。
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読み終わった後、ロシアによるウクライナ侵攻から半年、ウクライナの避難民は延べ1700万人、両軍の兵士や民間人の死者の総数は3万人規模、ウクライナのGDPは35%減の見通し、そしてロシアでは事業縮小が1000社という新聞の見出しを見る。独ソ戦時代と何が変わって何が変わらないのかを考えるも、私では答えが出せない。
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海外の国際空港の免税店で必ず目にするドイツのブランド、ヒューゴ・ボス。読み進めていく中、ヒューゴ・ボスという単語を目にして驚く。1920年代の設立時、作業着ブランドだったヒューゴ・ボスは、ナチス親衛隊の制服を生産し、ドイツ国防軍の制服の生産に注力していったのだという・・・スーツブランドになっていったのは戦後との事・・・
2019年の香港民主化デモの姿が、オムニバス映画「十年」に関わったキウィ・チョウによって描かれるドキュメンタリー。
香港政府による「逃亡犯条例改正案」に反対する人々は「民主化五大要求」を掲げてデモに参加する。その約180日間の記録。逃亡犯条例改正案の撤回を手に入れる事は出来ても、2020年の夏に香港国家安全維持法が施行された事を知っている中での158分という長尺は見ていて辛く切ない。
警察が暴力を行使して、軍化したらもうどうしようもない。香港で成績が悪くても就職出来るようになってしまった警察官という職業。彼らは命令されるがまま、自分たちと同じ香港市民に手を挙げる。
黒社会と手を組み、自由を求めてデモを行う一般市民に黒社会の構成員が手出しをしやすいようにお膳立てをする警察。
政府によって巧妙に書かれたシナリオ通りに、警察と市民は反目しあい、大学に立て篭もった学生達は逃げ場も与えられずただ包囲され、未成年の高校生でさえ警察のリストに名前が残る。
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カメラは、新界で農業を営んでいた陳おじいさんが、若者を守ると自らが盾のようになって若者を守ろうとする姿を間近で映し、デモに参加した人たちがさっと水のように流れて素早く消え去るさまを上空からドローンで撮影する。同じようにドローンで上空から撮影された700万分の200万人というデモの様子の迫力に息を呑む。(200万というのは主催者側の発表だろう。ただ、あの映像を見たら200万という数字も信じたくなる。それ位のパワーを感じる映像だった)
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中国人の知り合いは、このデモが日本でも報道された際、『700万人の人口で200万人のデモなど嘘だ。NHKが嘘の報道をしていいのですか?』と言い、『香港に住んでいる知り合いは人口700万の香港でデモ参加者が200万人など不可能だし、デモに迷惑していると怒っていた。私は報道より、現地に暮らす人の言葉を信じている。』と言っていた。
知人の知り合いは、香港に居を構える中国本土からの移住者だ。本土出身の中国人にとっては、香港人という概念等は存在せず、本土にも香港にも存在するのは中国人のみということなのだろう。
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インタビューを受ける出演者たちは基本的に顔出しNGだ。その中で韓国語が書かれた黒いキャップを被った若い男性がいた。「ポリン チャシック...」捨てられた子どもの意だ。意味を知って被っていたのだろうか・・・
若い刑事は、自分の恋に有効期限があった現実を受け入れらない中、雨も降っていないのにレインコートを纏い、夜にも関わらずサングラスを外さない女性に出会う。その女性との過ごした1日を描いた前半。
街をパトロールする警官が毎日のように立ち寄るスナックスタンドで働く若い女性は、彼が恋人のキャビンアテンダントの女性にフラれたと知ると、こっそりと彼の日常に入りこむ事にする。彼が仕事中に彼の部屋に入り、彼の日常を自分好みにこっそりと替える事に日々喜びを感じる彼女。
こんなとりとめのないストーリーが、途切れる事なく繰り返される音楽と、手持ちのカメラが登場人物の一挙手一投足に必要以上に密着する形で描かれる。(特に前半部分、ハイヒールで闊歩する場面の画面のくらくらするようなブレ具合がなんともクリストファー・ドイルらしい)
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恋の有効期限が信じられない若者と、最後通牒を受け、残された時間をカウントダウンするしかない女。恋人が心変わりして去った後も、いつか戻って来るのではないかと待つ男。映画の中では、皆それぞれの時間に捕らわれている。
振られてしまった若い刑事が何度もポケベルの伝言サービスに電話をかけて「一万年愛す」とパスワードを伝える場面を何度も見ていたにもかかわらず、見終わった後「そういえば携帯電話が出てこなかったな・・・」と改めて思う。2022年8月に1994年4月の香港を描いた映画を観ているのに、そこに30年近い時間が流れている事を思わず忘れてしまう。なんだか不思議な感じだ。
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2000年代に入ってからの映画のエンドロールがかなり長いと思う。CG等のスタッフが多い事もあるのかもしれないが、細かい字で紹介されたスタッフの名前が上から降るように流れるのを5分以上見続ける事もよくある事だが・・・・
この映画は大きめのはっきりとした明朝体で書かれたスタッフの名前がまるで紙芝居のように何枚か映し出されあっさりと終わりになる。これがウォン・カーウァイ式なのか、それとも1994年の映画だからなのか・・・・なんだかこんな事が新鮮に感じられる。
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日曜日の夕方、映画館はほぼ満席だった。
お土産にポストカードを購入したかったのだが、花様年華のポストカードはすでに完売。
WKW4K ウォン・カーウァイ4Kとは・・・
主演したトニー・レオンがカンヌで主演男優賞を受賞し、監督したウォン・カーウァイの代表作ともなった花様年華の制作20周年を記念し、監督が自ら過去の作品を4Kレストアするプロジェクトが実施されて、その中の5作品*恋する惑星*天使の涙*ブエノスアイレス*花様年華*2046が8月の半ばからスクリーンで上映されるとの事。
王の体調が良くないと聞き、イ先生たちと一緒に宮殿にあがる事になるウク達。
王が「魂を入れ替えた者たちが既に宮殿にまで入り込んでいるのでは・・・」と疑心暗鬼になっている事を考え、魂の入れ替わった人間を見抜く妖気を持った犬を持ち込もうとする事で誰が秘密を抱えているかを明らかにする事を計画していたイ先生だが、彼自身も滅びた肉体の代わりに若い肉体に魂を入れ替えた事、更には相手が自分と同類であるかどうかを見抜く力を持っている事を明かすのだ。
それを知り、ユルとウクが心配するのはムドクの事だ。
そんなムドクは、ソイの顔を知っている人間が皆殺しにされている事の犯人として疑われてしまうのだ。ムドクの顔はしていてもムドクの記憶がない彼女にとっては、防ぎようもない災難が続く。
しかし、ソイがチョン家に入るためにチョヨンの父がチョヨンの血液を手に入れた事からはっきりするのは、ムドクがやはり消えてしまったチョン家の長女の可能性が大ということ。。。彼女があの妖気が詰まった倉庫に入る事が出来た事がこんな理由だったとは・・・
殺人の疑いはチョヨンの証言で晴れたものの、松林の総帥が疑うのはウクとムドクの仲。松林のでも若い男女の恋愛話を拒否するルールはなくその件でのお咎めはないのだが、(どう考えてもお咎めありだろうと思えるが、そういうルールはないらしい・・自由恋愛推奨らしい・・)そうだからと言って二人にバラ色の未来があるわけでもない。更にムドクにはイ先生そして総帥経由でナクス時代の剣が手元に戻るも、それも二人にとっては暗雲のようなもの。
ソイの記憶がないムドクにとっては、ソイの存在がどれ位の脅威になるかも分からないのだが、チン・ムの策略はチョヨンの血を吸った虫をソイの身体に入りこませるという、これぞ妖術という怪しい技を使って彼女をどうやってもチン家に長女として送り込みたいのだ。
チン家の婿がチン・ム一派なのだからまぁやり放題だ。ソイも裏切らなければいい生活を送れると思っているようだが、そんなにうまくいくわけがない。王妃に入り込んだ巫女は、次はソイの体に入ってチン家に忍び込むつもりなのだ。
ただ、王妃を疑っている松林も氷の石を使ってやりたい放題の王妃を放っておくわけがない。更に災難を恐れるばかりの王と違って若い世子は巫女の村に一人足を向けるなど、なかなか先見の明がある。
呪術VS術士の戦いだ。一難去ってまた一難という展開は続く。
胃がんのチョン弁護士の留守中、別の弁護士の元で仕事をすることになるヨンウ、スヨン、ミヌの3人だが、新しいチーム長は、下の者には「俺が一番」上の者には「おっしゃる通りです」という非常に厄介な人物だったのだ。いなくなってわかるチョン弁護士の有難さだ。
スパムメールにより顧客情報が流出してしまった企業への高額罰金の弁護することになるチームだが、新しいチーム長は、「最近は企業に対して厳しい状況」というヨンウの意見をあっさりと無視した事で、弁護の方針をやや見誤り、チームは最初から窮地に追い込まれる。チーム長が変わった事で嫌でも上長に合わせないというスヨンやミヌと違って、ヨンウは合わせる意味も分からなければ合わせる事も出来ず、こちらも窮地に追い込まれるのだ。
そんなヨンウの窮地を救うのは、今までずっといけ好かない腹黒新人弁護士だったはずなのに、なんとスヨンの後押しに目覚めたミヌの英断だ。『ハッキングはいつからハッキングだと言えるのか?』という頓智問答のような争点を持ち出し、新人3人の団結力で乗り切るものの、新しいチーム長はそれでもすべてが自分ファーストだ。
第二段階の、情報流出させた会社VS個人情報が流出されたことで被害を受けた消費者という裁判は、ハンパダ(大海)VSテサン(大山)対決の様相になったかと思ったら、「ハッキングは僕がした」とテサンの元代表テ・スミの息子がヨンウに「自首の方法を教えて欲しい」と連絡をして来たことで全く別の様相に・・・「金のスプーンを持って生まれた来た事で、なんでも許される金持ちの子どもとは思われたくない」と自首にこだわるこの弟。
突然出来た弟の「自首したい」という意志を尊重したいヨンウVS息子を守り自分の社会的地位も守りたい母テ・スミ対決に、なんとかテ・スミに勝ちたいとライバル心を燃やすテサンの代表の思いも入る。ヨンウは、テサンの代表の思いなど知らず、自分を頼って来た若い高校生の思いに答えたいという思いと法を愛する気持ちでこの難局を乗り切ろうとするのだ。
ドラマも最終回、テサンに入った頃は、ただ、自分の法に対する熱い思いを貫きたいという自分だけの信念で突き進んでいた彼女が、彼女なりに回りに合わせ、更に勇気を出して自分の信じる道を進もうとしているのだ。ヨンウのひらめきと彼女の勇気の出し具合がなんとも気持ちのいいドラマだった。
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お仕事ドラマとしてみるなら、チーム長のチャン弁護士のキャラクターが最高だった。彼がいてこそヨンウが弁護士として仕事が出来ているんだなと思う展開の数々。そして彼女を春の日のような温かい心で包む同僚のスヨン。そしてヨンウのすべてを優しく見守るジュノ。私にとってドラマはエンタメでもあるが癒しでもある。本当はこんな職場はないと分かっていても、こんな素敵な職場を見せてもらえることは楽しかった。
一昨日書いた30年前の事ではなかった
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旧統一教会関連の報道はまだまだ続いている。この一連の報道を見て、私はオウム真理教の事も思い出した。多分私と同年代か更にもっと先輩世代の人は、同じようにオウム真理教の事を思い出した人も多いのではないだろうか・・・
地下鉄サリン事件、松本サリン事件が起きたのは平成6年の事。合同結婚式が話題になったのは平成4年。私の中ではいずれも30年以上前の出来事だったのだが、警視庁のHPには「オウム真理教の危険性」というサイトがある。現在でもどのように勧誘しているのか詳細な記述があり、こちらも同じようにずっと現在の問題だったことが分かる。(しかしその反面、死刑囚全員の刑が執行され、過去の事件については次々と幕引きが行われているようにも思える。)
1990年(平成2年)の選挙の前、(寒い時期だったと思う)新宿の歌舞伎町でオウム真理教の信者の人達に遭遇した事がある。
白い装束を身にまとった信者の集団と思われる人達が踊ったりしながら道を練り歩いていた。選挙に向けての活動の一環だったのだろう。三々五々歩いている人たちがさっと脇によけて道が開ける。そこを彼らが踊ったりしながら通るのだ。今だったら多数の携帯が彼らに向けられるだろうが、当時はそんなものはない。遠くから見つめる人もいれば、ただ通り過ぎる人もいた。特に騒ぎになるような事もなかった・・・
この選挙活動の様子を直接見かけたせいかもしれないが、私は、似ているようにも思えるこの二つの団体の違いの一つは、『自らが直接政治の世界に出ていこうとしたか否か』なんだろうなと思う。
毎日続く、選挙協力に関する云々・・・というニュースを見ながらそんなことを考える。