大晦日というと、学生時代の最後の冬休み、ゲレンデの途中にあるお寺の民宿でバイトをした時のことが思い出される。
少し離れた所の温泉もあるスキー場は賑わっているということだったが、私が泊まり込みでバイトをしていた場所は、残念な事に温泉ではなかったので、ちょっと地味な感じだった。当時は「私をスキーに連れてって」が流行る前だったこともあり、ゲレンデも華やかというより、本当のスキー好きが集まっているようだった。私はスキーにも興味がなく、寒いのも苦手、純粋にバイト代だけを目的の泊まり込みだったので、楽しい思い出は残念ながら何もないのだが、スキー場のお寺の民宿だったため、大晦日はちょっと特別だった。
紅白歌合戦が終わる前に除夜の鐘つきが始まるので、コートなどを着こみ、鐘をつきに来た人たちにお線香を渡したり、道案内をしたりと、本来の賄いの仕事以外の事をしながら、お寺らしい雰囲気の中で新年を迎えた。「鐘をつきたい人がまだいるから、もう少しつくか・・・」などと言い、少し多めに鐘が付かれていたのに驚いたのだが、「誰も数えていないから大丈夫だよ。」なんておおらかな会話が交わされていたのも、昭和らしい懐かしい思い出だ。
除夜の鐘が終わった後は、ゲレンデでの端っこでたいまつ滑走をする人達を見たりしたことも、今となってはとても懐かしい。
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2018年もあと少しで終わりだ。
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紅白で昭和を感じさせる純烈の歌を聴いたからだろうか。。。平成の思い出でなく、昭和の思い出が頭に浮かんだようだ。あの冬は、スチュワーデス物語が流行っていた。『ドジでのろまな亀』はもちろんだが、手袋を見ると、片平なぎさの真似をする人が必ず一人はいたはずだ。
♪USAを聴くと平成最後の冬を思い出だすに違いない。
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