グク、ジュンア、ジェボクそしてシヨン。
四人が四人とも、自分の生きてきた道を思い出し、でも立ち止まることなく進んでいくという、このドラマらしい終わり方だった。
ストーリーでなく、四人の台詞で繋いでいくという実験的な試みは非常に面白く、また新しいことをやろうとしているにも関わらず、決して攻撃的でなく、なんとなくふわふわと、でも痛みも暖かさも感じるという、最後まで不思議なドラマだった。
ただこういうスタイルで16話というのは若干長いような気もし、10回くらいでもう少し中身を凝縮させたドラマでも良かったような気がする。
(韓国ドラマではそんな回数設定自体がありえないのかもしれないが)
ジュンアが妊娠してからは、ちょっと話を引っ張りすぎの感もあったし。
いいなと思ったのは、家族ゲーム(擬似家族ともいったらいいのだろうか?ジュンアとジェボク母、そしてジェボクとシヨンの父親と弟)のようなところに安易に結末を持ってこなかったところだろうか。
勿論そういう結末が暖かさを感じさせ、未来へのつながりを感じさせる場合もあるだろうが、このドラマの場合はやっぱりああいう終わり方のほうがぴったりくるだろう。
一つ腑に落ちなかったのは、グクがシヨンへ気持ちを打ち明ける場面だ。あれは男女の愛情なのか?こういうときにこそたくさんの台詞を聞きたいのに、余計な言葉はなく・・・非常に残念。
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ドラマはジェボクの物語だったが、ビジュアル的にはヒョンビンの物語とも言える面も多し。
ファンにとってはその幼さを差し引いても、なお余りある魅力的な青年に映ったはずだ。
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