私の映画玉手箱(番外編)なんということは無い日常日記

なんということは無い日常の備忘録とあわせ、好きな映画、韓国ドラマ、そして
ソン・スンホンの事等を暢気に書いていく予定。

ヒットは必然だったんだ・・・愛の不時着・・・

2020-05-22 22:09:53 | 愛の不時着 韓国ドラマ

Netflix「愛の不時着」の大ヒットは必然だった韓流ファンだけではなくアメリカでも高評価

愛の不時着は、私も去年の暮れから楽しく見ていたドラマだったので、その楽しさは十二分に理解しているつもりだし、Netflixオリジナル作品故、一押しコンテンツであることも知ってはいたが、こんな内容のネット記事が配信されるほど話題になっているとは初めて知った。
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補佐官補佐官2、 アルハンブラ宮殿の思い出バガボンドとNetflixオリジナル作品のドラマを何本か楽しんでみたが、どれもNetflixの潤沢な資金力を感じずにはいられなかった。

愛の不時着では二人の運命の出会いのきっかけとしてスイスのシーンが何度も登場するし、アルハンブラ宮殿の思い出ではドラマの半分程はグラナダの街中で繰り広げられるゲームの場面で占められ、バガボンドでもハイジャックされた飛行機事故の秘密を暴くためにモロッコの街中で爆破シーンやカーチェースのシーンが延々と繰り広げられる。

ちょっとロケというレベルではなく、かなり腰を落ち着けてじっくり撮影したシーンで構成されたストーリーが、何話分にも分けて放送されるのだ。その気合の入れ方は見ている方にも確実に伝わってくる。

もちろん海外ロケをすればいいというわけでもなく、お金をかければいいという事でもないのだろうが、お金をかければ解決する問題はかなりあるということも事実だ。

愛の不時着では主演の二人(ヒョンビンとソン・イェジン)だけでなく、キム・ジョンヒョンとソ・ジヘカップルの話も描かれるが、なんだったらキム・ジョンヒョンとソ・ジヘカップルでもう一つ別のドラマを作ることだって出来ただろう。

資金力があれば、主演カップルと対比させるカップルに同じような主演クラスの俳優陣を充てることも出来るのだ。

更にソウルで自分の会社を持つソン・イェジンのパワフルさは、彼女に振り回される部下たちのエピソードで描かれることでより面白さが増すし、軍人ヒョンビンの生真面目なリーダーシップは、個性的な部下たちとのエピソードで描かれる。

主演二人のキャラクターを際立たせるのも、単純に二人の台詞に頼ることなく、登場人物を増やすことで印象的に描く事が出来る。

なんでもお金の話にするのも品がないかもしれないが、登場人物が増えればそれだけ費用もかさむというもの。そこを気にすることなく、ドラマの面白さを追求できるというのは恵まれた環境だと思う。

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オープニング、そして運命のエピソードとして何度も語られたスイスでの邂逅・・見ている人ほとんどが「最後はきっと〇〇で再会では?・・・」と思った事は確かだろうし、北の場面が、ほのぼのとしたスローライフだけにフォーカスされ過ぎていたことも、ちょっとやり過ぎだとは思うが、それらを消し去るパワーがあったこともことも確かだ・・・

愛の不時着は、潤沢な資金力に裏打ちされた機動力と韓国ドラマ特有の王道のストーリーが上手く融合してヒットになったんだろうと、一韓国ドラマファンとしては感じているところ。


愛の不時着 第15,16話

2020-02-18 21:03:46 | 愛の不時着 韓国ドラマ

お互いに銃口を向けあうジョンヒョクとチョだが、国家情報院が二人を狙っていることを知ると、咄嗟に拳銃を手放しジョンヒョクが狙われるように仕向けるチョ。

結局はチョが駆け引きに負けて銃弾を受け、『セリとジョンヒョクが一緒にいることを北に報告した事、このまま帰ればジョンヒョクの両親も罪に問われる事、更にはジョンヒョクの兄の死の際に調査が不十分に終わったことは、最後まで調査すればジョンヒョクの父親のところまで行きつく事』等をジョンヒョクに告げて亡くなるのだ。

ジョンヒョクが身柄を拘束されたことで、ジョンヒョク部隊のF4プラス1名も拘束され、更にはセリも調査を受けることになる。

ジョンヒョクは、セリが財閥の娘と知って利用しようとした事、今回南に来たのはチョの命を狙うためだったこと、F4メンバーが南に来たのは自分となんの関係も無い事以外は何も語らず。
拘束されたF4メンバー達も「隊長が話すことがすべて」とまた多くを語らず。
(ジョンヒョクから帰国するように言われたにも関わらず、セリは自分たちにとっても大事な人で、更にはジョンヒョクの存在そのものが自分たちにとっての祖国・・・と熱い忠誠心を表す隊員だけの事はある。セリのブラックカードの利用履歴や、各所に設置された防犯カメラの映像からはジョンヒョク達の結束の固さとセリを大事に思う気持ちが確認されるだけだ・・・)

「ジョンヒョクは命令されていないにも関わらず、自分の命を守り、自分が家に戻れるように尽力してくれた」というセリの話とあまりにも違うため、セリとジョンヒョクの対面調査を行うも、本心を語ることなくセリを守ろうとするジョンヒョク。
更に無理をしたセリは手術の後遺症から敗血症を発症してしまうのだ・・・

同じ頃、北に残ったスンジュンとダンの二人にも別れが訪れる。(チョが中心となって行われていた犯罪者を匿うビジネスモデルは破綻し、スンジュンに残された道は北から脱出することだけだ・・・・)
しかし、簡単には脱出できず、北に残された二人にもセリとジョンヒョクと同じような運命が待っているのだ。

国家情報院の温情もあり、セリの意識が戻るまで食事も摂らず眠ることもなく、病室の前で待ち続けるジョンヒョク。しかし彼女の意識が戻っても言葉を交わすことは出来ず。そのまま北に送還されることになるのだ。
「もう何度も最後のお別れをした。今更何も話すことない。」というセリも、「最後に顔を見るべきだ」という母の言葉に心が揺れる。F4プラス1名と一緒に北に送還されるジョンヒョクの手首に手錠がはめられるのを見て思わず彼に駆け寄るセリ。
2度を会う術もない二人を、大勢の人間が銃を握りしめて見守るのだ・・・

同じ頃、北では自分を守ったスンジュンが銃弾に倒れ救急車の中で息絶えるのを見守るしかないダン。こちらでも「あなたと一緒に泣いてあげる事は出来る」という母の言葉が泣かせる・・・・

拘束されている間、国家情報院の計らいで携帯を渡されていたジョンヒョクは、自分が去った後に彼女にメールが届くように1年分のメールを準備していたのだ。季節の話から自分の事まで今まで話せなかった事が毎日セリの元に届くのだ。
それを心のよりどころにし、毎日を過ごすセリ・・・・

自分の悪事が表に出ないようにジョンヒョク達を射殺しようとしたチョの上司はジョンヒョクの父親によって射殺され、セリが北から戻ってこれないように画策していた次兄夫婦は、中国系のコーディネーターが捕まったことにより悪事が暴かれる。
二人を苦しめた外圧はなくなるものの、国境の壁はなくなることはない・・・

オープニング、そして運命のエピソードとして何度も語られたスイスでの邂逅・・
見ている人ほとんどが「最後はきっとスイスで・・・」と思った事だろう。
勿論皆が想像した通りのスイスでの再会だ。

最終回はほとんど2時間ドラマなみのボリュームだった。
北の場面が、ほのぼのとしたスローライフに思えたのはドラマの性格上仕方のないことだろう。

 


愛の不時着 第13,14話

2020-02-11 19:37:19 | 愛の不時着 韓国ドラマ

皆が帰国したと思ったのに、自分の誕生日のためにサプライズパーティーを計画していたことを知り、逆に涙を流すセリ。誕生日が来るたびに、皆と会えないことを思い出し辛くなるだろう・・・訴えるセリに「僕は君が生まれてくれたことを感謝するだろう」と優しく語り、彼女にシンプルなゴールドのカップルリングを差し出すジョンヒョク(恋愛の参考書があったら模範解答例にしたい位の完璧な返しだ・・・)

更にあと少しした一緒に過ごせないF4メンバー達に、自分名義のブラックカードを差し出し「いくらでも使っていい」と太っ腹なところを見せるセリ。(本当ならお母さんのブラックカードだけれど、これは私のカードだからセリカードね・・・などと韓国スタイルの説明も忘れない・・・)
チキンと生ビール(チメ)を楽しみながら、韓日サッカーに声援を送り、残り少ない時間を過ごすものの好事魔多し。
盗聴部員のマンボクの前に姿を現すのはあのチョだ。
再び彼を脅迫し、ここでも盗聴を強要する彼。

セリの次兄は、セリが北にいたことを知りながらも隠していたことを父親に失跡されるも、隠し撮りをしたセリとスンジュンの写真を見せ「詐欺を働いて北に逃げた彼とセリが一緒にいるということは、彼が持って逃げたお金とセリが関係しているかもしれない。」などとあることないことを父親に報告。更にはスンジュンが自分の父の復讐のために計画的に近づいてきたことまでも報告し、セリを信じる父親に疑念を抱かせるように仕向けるのだ。

次兄夫婦のたくらみはとどまるところを知らない。
チョにセリの自宅の場所を教えるだけでなく、彼女が実家に戻るルートまで教えて彼がセリを拉致できるようにおぜん立てまで行うのだ。

マンボクがジョンヒョクにすべてを打ち明けたこと、更にはF4メンバーが特殊部隊だったことを思い出させる展開で危機を回避できたかに思えたが・・・・

とにかくジョンヒョクを殺してセリを北に連れ帰り、ジョンヒョク一家に復讐をしたいチョの執念は凄まじい。チョが銃口を自分に向けているとも知らずに自分が乗っている車の方に向かってくるジョンヒョクを庇い、チョの銃弾を受けてしまうセリ。

緊急手術を受けるも意識が戻らないセリ。プライベートのボディガードとしてセリのそばを離れないジョンヒョクを不審に思い、解雇しようとするのは抜け目のない次男の嫁だ。
セリを心配するのはジョンヒョクだけでなくF4プラス1名も同じだ。得意の盗聴で病室の様子を探るマンボクの働きにより、意識が戻ったセリは、自分を捨てるまで悩んだ母の思いを知り、更には次男夫婦のたくらみも明らかにすることが出来た。F4プラス1名は、自分達などそばにいるのも気づかずに二人の世界に浸るジョンヒョクとセリを見守りながらも、残り少ない韓国生活を満喫しているが、北では彼らが戻ってこないことから、ジョンヒョクの父に様々な疑惑がかかることに・・・

しかし、政治局長はやっぱり肝が据わっている。
息子ジョンヒョクをソウルに送り込んだのは自分だと言い!!更にはセリが財閥の娘であることから金銭面でのプロジェクトがあるかのように話をするのだ。更にそれの目途も付いたから1週間以内に息子は戻ってくるだろうと大見えを切るのだが・・・

もちろん韓国側でも、地下の坑道からチョとジョンヒョクがやって来た事、それがセリの事件と関係あるらしいことはもちろん把握済み。
銃撃事件の目撃者であるジョンヒョクは偽のパスポートを提示して警察の捜査に協力しなければならなくなる。更にはチョの口から次兄の妻にジョンヒョクの存在が告げられる・・・ジョンヒョク部隊のメンバーがいつまでもソウルにいられるわけではないのだ。

セリのために、一人でチョの殺害に向かうジョンヒョク。。。とにかく何も持たずに一人で生きるしかなかったチョの恨み(かなり勝手な逆恨みだ・・・)が恐ろしい。

***
北ではスンジュンとダンの話も切なくあわただしく進んでいる・・・

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ジョンヒョクの婚約者ダンの母親役のチョン・ヘジンと叔父役のパク・ミョンフン・・・アカデミー賞をお受賞したパラサイトとは全く違う風貌。。。気づくのに随分時間がかかってしまった。二人の役者魂!に驚くばかり。


愛の不時着 第11,12話

2020-02-04 21:30:48 | 愛の不時着 韓国ドラマ

ソウルの街角で「番地まで教えてくれなかったから探したじゃないか・・・」と言いながら自分に向かって微笑んでいるジョンヒョクの姿を見て驚くセリ。

護送中に逃げ出したチョが韓国に潜入していること。自分を陥れたとジョンヒョクの家族を逆恨みし、セリの命まで狙っていること。それを阻止するために旧日本軍が作った坑道を通り韓国に来たことをセリに説明するジョンヒョク。
(そんなに簡単に戻って来られるなら!と声を荒げるセリだが、匍匐前進で20時間も坑道の中を這いつくばるなどという方法でジョンヒョクがここまで来たことをセリが理解できるわけもない・・・)

自分の家にジョンヒョクを連れ帰るセリだが、次兄夫婦の突然の訪問により、セリの帰国が必ずしも家族から歓迎されていないことを知ってしまうジョンヒョク。

彼を一人にしておけないセリは、ジョンヒョクを「新しいボディーガード」として秘書二人に紹介するものの「新しいボディーガードの出現」=「新しい恋人の出現」と理解する秘書たちは、ジョンヒョクにセリの要望がどんなに細かいかを非常に具体的にレクチャー。
自分が知っている彼女の姿と全く真逆のレクチャーを受け、混乱するジョンヒョクだが、セリは「あなたが私の好みを一番知っているじゃない」などと非常にストレートだ。

ジャンパー姿の彼にスーツを揃え、入室の指紋認証登録も済ませ、いつまで過ごせるかわからない時間を大切にしようとするセリ。(デパートでのスマートな立ち居振る舞いがあっという間にネットに上がった様子を見て、驚きながらもうれしそうなジョンヒョク。)

同じ頃、ジョンヒョクの後を追って韓国にやって来たジョンヒョク部隊のF4メンバープラス盗聴部員の5人も、あちこちにあるチキン店に驚き、健康ランドで一晩寝泊まりし・・・ソウル生活を満喫しているようだ。


しかし、彼がやって来たのはチョを捕らえる為だ。中華街の怪しいコーディネーターに仕事を依頼していたジョンヒョクは逆にそこで命を狙われることに・・・
同じ頃、セリは、地下駐車場でセキュリティーサービスのふりをして会社に入り込んだチョから命を狙われることになるのだが、駐車場の電気を消す事ことで危機を脱するセリ。


ジョンヒョクの傷の手当のために医師を呼び、更にはをなぜチョが保安チームに潜り込むことが出来たのかを確認するようにテキパキと指示する姿は、出来る経営者の姿そのものだ。
チョを捕まえる事が出来たらすぐにでもソウルを発つというジョンヒョクに「とりあえず傷が治るまではここにいて欲しい」というセリは、北での借りを返すべく、中華街に乗り込む。
北との怪しい取引を生業にしている男たちを前にして、賃貸借契約と報奨金を餌にチョを捕まえるようにと凄む姿もやっぱりバリバリの経営者だ。

北からやって来たF4メンバープラス盗聴部員1名は、「毎食!肉を食べる」と言っていたセリの食生活をヒントにチキン店を張り込んでみたり、セリの経営する会社の社員の会話を盗み聞きしてみたり、ネットカフェに張り込んでソウルの人の動向を調査してみたりするものの、チキンの配達を頼むジョンヒョクの電話を取り損なったり、ジョンヒョクとネットでゲーム対戦するものの、直接会うことは出来なかったりと、結局はソウル生活を楽しんだだけで結果は出ない(一番イケメンのメンバーはスカウトマンの名刺を集めただけだ・・・)

結局、セリがインテリア会社を立ち上げる事を知り、そのオープニングセールに乗り込んでセリに会うことを計画する5人。
勿論感動の再会と彼女の部屋での焼肉パーティーとほのぼのとした場面が続くが、ジョンヒョクの傷も治ってきた。北から来た彼らに残された時間は少ないのだ。

義母は、長男夫婦からセリが北で過ごしていたこと、次男夫婦がその事実を握りつぶして会社の実権を握ろうとしていたことを知り、セリに優しい言葉をかけようとするものの、海に置き去りにされた記憶が消えないセリは母を許すことが出来ない。
更に自分の誕生日にジョンヒョク達が北に帰ったのではないかとショックを受けて号泣するのだ・・・

「帰らずにここで結婚し、もう一度ピアニストの夢を追いかけたい」と口にするジョンヒョクだが、そんな夢がかなうわけもない。次男夫婦は、こっそりとチョと会い、セリの情報をチョに伝えているのだから・・・・

個人的には今後二人が会えるのは、あのスイスしかないと思うのだが、そんなに上手く話しが進むだろうか・・・・

しかし、ジョンヒョクは、7年前の出会いの秘密を知り、「二人が出会ったのは偶然でなく運命!」と思ったようだし。。。奇跡の不時着があるかもしれず・・・

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ジョンヒョクの元婚約者もセリと同じように結構気が強めの女性だ。エピローグで語られる7年前のセリとタンの出会いとチョコレートの思い出も、スンジュンとのラーメンのエピソードもしかり。

 


愛の不時着 第9,10話

2020-01-21 20:55:35 | 愛の不時着 韓国ドラマ

銃声とともに拉致されたソリからの通話は切れてしまい、彼女を探す術を失ってしまうジョンヒョクは、チョの部隊によって自宅も捜索される事となり、自身も拘束されることになってしまう。ジョンヒョクの部隊のメンバー達は、隊長の婚約者の母親に聞かれるがままにソリの素性などを話してしまったからだ・・・と自責の念に駆られるものの、ダンの母親が、結婚話がだめになるような話を外部に漏らすわけもない。政治局長の父親が、事が大きくなる前に事態を収束しようとして企てたことだと推測するジョンヒョク。

部隊メンバーに、自分が政治局長の息子だという噂を広めるように指示し、第三者の忖度により自分が釈放される道を選ぶのだ。
ソリが脱出計画を成功させるためには上長へのごますりが必須と考えたように、階級がピラミッド方式になっている社会で生き残るためには、忖度上手かどうかは生き残る為には大事な術だ。
釈放されたジョンヒョクは、実家へと急ぎ、自分の両親の元で過ごすソリと再会するのだ。

拉致されたソリも、息子のジョンヒョクを心配した彼の父親が計画を企てたことを知ると「彼は悪くない。私が全部悪い」と彼を全面的にかばい、逆に両親を呆れさせる。更に再会後は、自分の息子が「彼女をそのまま保全部に渡せば、政治的に利用されるかもしれないし、生命の危険もある。だから秘密裡に彼女を帰国させようとした」と必死にソリをかばう様子を見ることになる二人。

ジョンヒョクがピアニストを目指していたこと、スイスの湖畔で耳にし、彼女の慰めたあの曲は、ジョンヒョクが亡くなった兄に捧げるためにたった一度だけ演奏した曲だと知り、改めて自分たちの運命を確認する二人だが、いくら運命の出会いでも、今の体制ではこのまま一緒にいるわけにもいかない。

ジョンヒョクを差し出すことで出世を狙うチョの計画の裏をかき、再び非武装地帯そばの地域担当になるジョンヒョクの部隊。

ソリは別れを惜しみながらも歩いて北の地を後にし、そして自分の葬儀の最中に、「遺影を選んだのは誰?」と毒づきながらも、華々しく会社に復活するセリ。北にパラグライダーで降り立った事を自ら降臨と言っていたが、「復帰記念に今までやったことのなかったセールを行う」と宣言しながらの再降臨もなかなかインパクトがある。

義理の姉の社長就任を阻止し、復帰後の親族がそろった席で「(失踪中の)記憶はないけれど、失踪前に私が後継者に選ばれたことははっきり覚えている」と兄弟を前に軽いジョブを見せる事も忘れない。失踪前、「なぜお父さんに認められようと、兄弟をライバルのように考えて会社経営にまい進するの?」と母親に叱責されたことを思い出しながら、「死なずに戻ってきてがっかりしたでしょ?」と母に謝るセリ。ファッションブランドを持ちたいというセリの夢を理解できなかった母と、自分を心配する母の愛を感じることの出来なかったセリ。戻ってきたからといっても、二人の溝が埋まるわけではないのだ。
ジョンヒョクが居ないことを寂しく思いながらも、少しずつ元の世界に戻ろうと努力するセリ。

同じようにセリが居ないことに慣れないジョンヒョクの元に、兄の形見の時計を持った盗聴部員であるマンボクが訪れる。7年前、たった一人の友人だったジョンヒョクの兄の行動を上司であるチョの命令(というか、母を人質にしての脅しか・・・)により盗聴し、チョ一味の密輸の証拠を手に入れたジョンヒョクの兄の殺害に手を貸すことになってしまったマンボク。
セリが質屋から持ち出した時計と亡くなる間際の録音テープを差し出し、良心の呵責に耐えきれずに7年前の真実を語りだすマンボク。「何故今更?」と思いながらも、ジョンヒョクは時計の中に隠された資料を探しだすことに成功し、チョ達一味の悪事を罰することに成功するのだ。

これで一見落着かと思いきや、「お前が見逃していることがある!」と裁判の場で騒ぎたてたチョは、護送車の事故に紛れてなんと脱北。(チョの後ろにはもっと大物が隠れているのだ)
彼がセリの命を狙っていることを知ったジョンヒョクも、彼女を守るためになんと脱北してソウルに向かうのだ。
勿論、ジョンヒョク部隊のメンバーとジョンヒョクの兄の事故を解明するのに尽力したマンボクもジョンヒョクの父の密命を受け、国際軍人大会(そんな大会があるのか?)のメンバーとしてソウルに乗り込む。北から出ることが出来るメンバーが、ほぼ全員ソウルに集合だ。

非武装地帯にセリとジョンヒョクを送り届けたスンジュンは、セリのために命がけで彼女を帰国させようとしたジョンヒョクの話を聞かせ、ダンに結婚をあきらめるよう諭すのだ・・・詐欺師ではあるが、なかなかいいところあり。


愛の不時着 第7,8話

2020-01-14 21:23:56 | 愛の不時着 韓国ドラマ

銃口を向けられたセリを庇い背中に傷を負うジョンヒョク。彼を見捨てることなど出来ず、負傷したジョンヒョク部隊のメンバーからキーを奪って近隣の病院へ向かうセリ。出血が激しいジョンヒョクのために同じO型のセリは自分の血を輸血することにし(どうやら病院に保存した血液がない場合は自分で輸血してくれる人を探す必要がある様子・・・)全身麻酔で手術室に入った彼を一人待つのだ。目覚めたジョンヒョクは「皆がどれだけ苦労して君を国外脱出させようとしたと思っているんだ」と声を荒げえるものの、本心でない事はお互い分かっている。ジョンヒョクは彼女が手術前も手術後も涙を流していたことを知り、セリはジョンヒョクがパスポート取得用に撮影した彼女の写真をこっそりと持っている事を知るのだ。

空港に向かうセリに銃口を向けたのは、ジョンヒョクの存在を快く思わないチョではなく、スンジュンから彼女が国外に出ないように妨害してほしいと依頼を受けた男たちだった。ただ、海外の逃亡者を匿う事を生業にしている彼らは「殺しても問題ないと思っていた」と判断していたらしい。ソリを探す手がかりを失い焦ったスンジュンだが、「父親に自分が生きていることを知らせて欲しい」とスンジュンに頼んでいたセリは、自らスンジュンに連絡するのだ。セリが帰国してしまえば自分の命が危なくなるスンジュンは、「君が生きていることは皆喜んでいる」と嘘をつき、ジョンヒョクが入院している病院を突き止めたチョから逃れようとするセリを自分の車で救出し、彼女を自分の隠れ家に連れて行くのだ。

「急に病院からいなくなった自分を心配しているに違いない」とジョンヒョクと連絡を取りたがるセリに「君と一緒にいることは彼からしたらとていも危険な事だ。僕と一緒にいる方が安全だよ。」と、破綻した政略結婚の後に北朝鮮で偶然再会することになったセリに優しい言葉をかけるスンジュン・・・・

病院の防犯カメラからセリがスンジュンと一緒に逃げたことを知るジョンヒョクだが、結婚を急ごうとするジョンヒョクの婚約者は上海からこっそりと持ち込まれたウェディング雑誌の記事から、彼女が韓国からやって来た事を知ってしまうのだ。(セリを心配するジョンヒョクだが、彼を危険視するチョの執拗な追及もあり、いくら父親が政治局長とはいえ、彼自身も決して安全ではないのだ・・・)

風光明媚なスイスの湖畔でセリとジョンヒョクがすれ違っていたエピソードが少しずつ盛り込まれながらも、二人はどんどん追いつめられていくのだ。

病院からセリが居なくなっていることを知り彼女を探そうとするジョンヒョクは、病院の保安システムをチェック。彼が政治局長の息子と知った院長の忖度により救急車を借り、招待所があるらしい場所に車を走らせるものの、訳ありの人間を匿う場所故簡単にたどり着くことは出来ない。
何も知らないセリは、迎えに来てくれたスンジュンが韓国の家族に自分の安全を伝えていると信じるも、安全に帰れる方法は、イギリス国籍を持っている僕と結婚し、僕の配偶者として出国するのが一番安全だといい、準備してあった婚姻届け、更には指輪までも彼女に差し出す彼の態度に不安を感じるのだ。

データが復旧した携帯にスンジュンから「セリと一緒にいるから心配せずとも大丈夫」という挑発的な電話を受け、彼女を救出せねばと再び車を走らせるジョンヒョク。
傷も癒えないまま、雪の中、「僕が迎えにくるのを待っていると思ったから」と自分を探しに来たジュンヒョクを見て涙を流すセリ。

しかし、自分と一緒にいれば今回のようにジョンヒョクの身が危険にさらされること知ったセリに出来ることは彼をそのまま帰すことだけだ。しかし彼を見捨てることなど出来ないセリは、招待所の車を持ち出して、ジョンヒョクを自宅に送り届けようとする。しかし大雪、更にはガソリンもなくなり近所の学校で一夜を明かす二人。
結局彼の具合がよくなるまでと再びジュンヒョクの家に戻ったセリは、スンジュンから貰った指輪を質に入れ、近所の婦人会メンバーにプレゼントを贈り、自分は質屋にあったブランド時計をジョンヒョクへのプレゼントとして家に持ち帰る。しかし初めての楽しいクリスマスを過ごそうとしていた彼女は二人組の男に拉致され「これが最後の挨拶」とジョンヒョクに電話をすることになってしまう。・・・ つまり二人の危機一髪はまだまだ続く・・・

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二人組の男は、ジョンヒョクの婚約者であるダンが通報したことによるものなのか、それとも政治局長の弱みを売ることで自分を登用して貰おうとしているチャが計画したことなのか、セリがジョンヒョクの元にいることを知ったスンジュンが送った者達なのか・・・

ピアノコンクールの賞金でジョンヒョクが兄に送ったブランド品の時計。殺害に関与した盗聴部員の手によって質入れされた時計は、セリの手に渡ることになったものの、セリが拘束されてしまったのだ。ジョンヒョクの手に戻るにはまだ幾多の困難があると予想され・・・

そして、韓国ではセリの部下と保険会社の社員が発見したセリの音声は彼女の声と認識されずに、死亡が確定。しかし、セリからパワハラまがいの対応をされていた部下は彼女の声を聞けば蕁麻疹が出るようになっているのだ。蕁麻疹こそ彼女が生きている証拠とは・・・



愛の不時着 第5,6話

2019-12-30 20:47:15 | 愛の不時着 韓国ドラマ

夜の市場で婦人会メンバーを見失ったソリを探すためにアロマキャンドルを掲げるジョンヒョクの事を、彼女がなかなかの駆け引き上手と誤解するのも良く分かる。婚約者はロシアにいるから大丈夫と言いながらも彼女が彼の家の前に立っているのだから尚更だ。ジョンヒョクが借りた叔父の車を取りに来たという婚約者を平壌まで送り届けることになるジョンヒョク。(婚約して7年の彼女との仲はなんとも微妙なもの・・・少なくともジョンヒョクは愛情の欠片もない)

本物の婚約者が出現したことで婦人会メンバーは色めき立つ。一瞬にして浮気者の男性の被害者となったセリ。彼女としては彼の評判が落ちてしまって自分が帰れなくなることは困ること。彼女たちには通じないロミオとジュリエットの話を引用しつつ親に理解されない悲恋話と突然作り、婦人会メンバーの同情を買うことになり、一気に彼女たちの仲間になってしまう。

平壌に戻った際に両親を訪ね、父親の地位を生かしてセリを国際スポーツチームの補欠要員として海外に行けるようにと交渉してきたジョンヒョク。渡航先のヨーロッパで行方不明となり、帰国するという算段なのだが、セリの心配通りジョンヒョクへの影響は必至だ。それを隠し彼女が帰国できるようにするジョンヒョク。

ジョンヒョクを敵対視するチョは特殊要員ではないセリの身許を探るためにジョンヒョク部隊のメンバーを呼び出すも、彼の部隊の結束は厚い。翌週の渡航に合わせて平壌へパスポート用の写真を撮りに向かうことになるジョンヒョクとセリ。(事故死したジョンヒョクの兄の時計は、どうやら盗聴部員の手によって質屋に預け入れられていることが分かる。時計の存在をジョンヒョクに語るセリだが、彼女のおしゃべりに付き合いきれないジョンヒョクは残念な事にそれをスルー・・・兄の事故の秘密を知るまでにはもう少し時間がかかりそうだ・・・)

どうやらパスポート写真は国家指定の写真館で撮影するという規定がある様子。列車に乗り平壌へ移動するのは一大イベントのようで、車内販売は販売員の生歌付きで、さらには途中の野原で10時間以上の一時停車だ。暖房の無い列車で一晩明かすより、外に出て火を囲んで一晩過ごした方が温かいといういつの時代の話かというような大掛かりな移動なのだ。

そんな思いをして到着した平壌のホテルで、横領の罪で北に逃げてきたスンジュンと再会するセリ。セリの兄のお金をだまし取った罪で追われるスンジュン。南の犯罪者を匿うことをビジネスにしている北のシステムに乗っかって北までやって来たスンジュンだが、そんな彼を探し出そうと躍起のセリの兄は、彼が出した金の10倍を出す事で彼を見つけ出そうとするのだ。やろうと思えば完璧な北訛りの言葉を話せる根っからの詐欺師体質であるスンジュンがその計画に気づかないはずはない。

10倍のお金を出してスンジュンを見つけ出そうとしたのは、セリの兄。セリの異母兄弟たちは、彼女をお払い箱にするためにセリとスンジュンを結婚させ韓国から追い出そうとし、スンジュンはそんなセリの兄のお金を持ち出して姿をくらましたのだ。セリの兄がセリの様子をはっきり口にしない事を訝しがるスンジュンは、セリとの会話を携帯電話で兄にこっそりと聞かせ、セリが生きている事を信じさせるのだが、セリを快く思わない兄と彼の妻は、当然彼女が帰国することを望まないのだ。

スンジュンが自分と一緒にセリを匿ってほしいとチョに依頼したことから、チョの中でジョンヒョクの謎の行動の数々が繋がってしまうのだ。

セリを飛行機に乗せる日時は盗聴の内容から簡単に割り出せる。

何も知らないセリは最後の時間をジョンヒョク部隊のメンバーと川岸で過ごし、翌日彼の部下に送られて飛行場に向かうのだが、そんな車を追跡するのはチョの部下だ。何もない一本道でのカーチェイスで絶体絶命かと思いきや、そこに現れたのは、武器を準備しバイクに乗って様子をうかがっていたジョンヒョクだ。エリート軍人ジョンヒョクだが、相手も本気だ。やっぱり絶体絶命の場面がやってくる。

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ジョンヒョク部隊のメンバーとセリとのやり取り。真面目なジョンヒョクとのやり取りとはまた違った面白さだ。

追記:

ジョンヒョク部隊のメンバーが思い出作りに向かった川岸は、忠清北道の忠州市のピネ島で撮影されたとの事。ピネ島と検索すると、キャンプをする沢山の人の写真や動画がアップされている。秋のススキが綺麗なその場所は、韓国でも人気のレジャースポットなのだろう。南漢江のそばには仰城炭酸温泉(앙성탄산온천)などの温泉施設も沢山あるらしい・・・

 

 


愛の不時着 第3,4話

2019-12-26 20:55:58 | 愛の不時着 韓国ドラマ

皆の視線がセリに注がれる中、「彼女は僕の婚約者です」と仕方なくとんでもないウソをつくことになるジョンヒョク。これで彼女が自分の家にいる説明は出来たが、怪しむチョは、彼女の住民番号だの通行証(ジョンヒョクの婚約者なら平壌出身だろうということで、通行証なしにはここまで来ることもできないということらしい)を確認する事を要求。当然そんなものはないので「彼女は十一科所属だったんだ」と皆が驚くような単語を発する。
私のざっくりした理解では『彼女は出来るスパイとしてちょっと前まで南にいた。今回無事に任務を終えて帰国したが、まだ帰ってきたばかりなので何もない』というウソの上塗りのような理由で皆を煙に巻いたらしい。

一応、その場は取り繕うものの、近隣の婦人部たちは興味深々だ。結局部隊に帰れず、彼女と一緒にその夜を過ごすジョンヒョク。
翌朝も、彼が平壌から乗ってきた車(セリ的には『ただのセダンなのに、何がそんなに珍しいの?』)に近づきあれやこれや噂話に忙しい近所の人たちを前に、仲睦まじい様子を見せたがるセリ。場所が違っても女子同士のマウントは大事なのだ。

ジョンヒョクとしては明日になれば彼女は南に帰りもう二度と会うこともない。その場しのぎでも差しさわりはないということなのだ。

ただ、チョはとんでもない危機感を抱き、ジョンヒョクの家の会話をすべて盗聴させるのだ。
韓国ドラママニアのジョンヒョンの部下に「一体何年前のドラマの事が気になるの?」と言いながら@天国の階段のストーリーを語る様子を誤解する盗聴部員。
更に、ジョンヒョクの身分を知り、彼の兄の殺害の様子を知るチョの部下は、消すことの出来ない因縁におびえるのだ。
ピアノの才能がある弟を思い、父の後を継ぐことにした兄。そんな兄亡き後、結局スイスでの留学をあきらめ、帰国して軍人の道を選んだジョンヒョク。

兄と一緒に仕事をしていたスンジュンが、失踪したことも知らず(失踪に見せかけて瀋陽から北に逃げ込んでいるスンジュン)無事南に帰ることが出来ることと喜ぶセリ。
そんなセリはジョンヒョクの部隊のメンバーに感謝の気持ちを伝える賞状を渡し、ジョンヒョクにはプチトマト苗を残し、北を去る事に・・・

テレフォンカードを報酬に彼女を密航船に乗せることになったジョンヒョク達。
しかし、どこからか情報が洩れ、軍人たちが船の中に乗り込んでくるのだ・・・危機一髪を回避する方法は、韓国ドラマにありとは・・・

パトロール隊が乗り込んで来た事で、南行きの船に乗り換えることも出来ず岸に戻る事になってしまう。来週にでも再び挑戦したいというセリに対し、このような事があればしばらくは無理だと現実的な回答しかできないジョンヒョク。彼女に過大な期待を抱かせないようにとの気遣いも、「こんな時は心配しないで大丈夫だという言葉が聞きたいの」という彼女を慰めることは出来ず・・・
翌朝、来た時と同様にパラグライダーで帰ろうとするセリを止めるジョンヒョクは、彼女を助けるために、崖の上から一緒にパラグライダーで滑降するのだ。(彼女の使ったトランシーバーの電波を不信に思ったチョ達の追求を交わすにはこうするしかなかったのだ)

ショックから彼に当たり散らした事を謝るセリに対し、分かっているとだけ答えるジョンヒョク。なかなか男らしいではないか。
結局ジョンヒョクの家に逆戻りしたセリは、おこげにお砂糖をまぶした軽食を口にしながら、ジョンヒョク部隊の4人のメンバーに今後の事をあれこれ相談・・・
(この4人プラス1人の場面が遠慮がなくて、なかなか楽しい・・カルチャーショックを笑い飛ばし、厳しくもシンプルな北の暮らしに慣れていく様子のセリ・・・)

南に帰るためには何でもやる気になったセリは、お互いを監視しあうための女子会にも参加。びっくりするような突破力を発揮し、隊長夫人の懐に飛び込み、ファッションセンスだの美容情報(なんと彼女の会社の化粧品が闇市で売っているのだ)等を披露して、婦人会の中でうまく立ち回るのだ。これもすべて偽の夫ジョンヒョクの昇進を後押しし、権力を持ってもらい、自分の帰国の後押しをしてもらうためだ。

チョの命令でジョンヒョクの家を盗聴する男は、すっかり話の内容の虜になってしまっているが、金をチラつかせて部下を手なずけるチョのやり方は大変汚いもの。(ジョンヒョクが探っている事故の原因も当然チョの手によるものだ・・・)

コーヒーを飲みたい彼女のために闇市で生豆を購入し、自ら焙煎をして彼女にコーヒーを飲ませるジョンヒョク。手打ちのうどんを食べさせてあげたりと、手作りの食事が彼女の心を和ませていることは確実だ。

しかし、チョは南帰りの特殊スパイに若い女性がいないことを把握してしまったし、ジョンヒョクの本当の許嫁はロシアから帰国し、彼が住む村にやってくるのだ。
市場の暗闇の中、アロマテラピー用の蝋燭をかざしてお互いの姿を確認している場合ではないのだ


愛の不時着 第1,2話

2019-12-21 20:30:00 | 愛の不時着 韓国ドラマ

財閥一族でありながら、10年前に家を飛び出して一人ファッション業界で頑張ってきた女性セリ。
自分の恋愛スキャンダルも会社の宣伝に使い、会社を大きくすることに尽力(?!)する彼女にチャンスが訪れる。

後継者選びに悩む父親が「10年間頑張ってきた姿を見てきた。自分の後継者には彼女を選ぶ」と長男たちを差し置いて彼女を選んだのだ。

後継者に選ばれる記者会見を前に、ブランドのために自らパラグライダーに挑戦する彼女だが、突然の強風でトラブル発生。

飛ばされた彼女が降り立ったのは、非武装中立地帯だったのだ。助けてくれた将校ジョンヒョクが地雷を踏んでしまった隙に彼の元を逃げ出す彼女だが、北朝鮮の庶民の暮らしに驚きながらも、彼女が逃げ込んだ先(正確にいうと助けられた先か・・・)はあの将校の家だった。こんなことがあるのか!ドラマとはいえ、どこまで飛ばされたのか?更に夜間でもパトロールしなければならない部隊が60年物の蛇酒を「薬酒だ!」と言いながら飲んでいたことで、彼女が逃げた事を見逃していたなんて、そんな話があるだろうか。あるのか・・・ドラマだし・・・

一夜明けて、彼女に状況を懇々と諭す将校だが、彼女の方が何倍も強引で上手だった。

実際は彼女亡き後の後継者争いが白熱しているのも知らずに「私が居なくなって韓国は大騒ぎよ」と彼女の力説は止まらない。

そんな中、彼の家には「あの女性はどうやら死んだようです。心配には及びません!」と次々と彼の部下が集まるのだが、そんな彼女が目の前にいるのだから部下たちはビックリだ。「あなたたちがちゃんとしていれば私の事を報告できたでしょ。こうなったらもう報告も出来ないんだから」と強引な論調で、皆を共犯とみなす彼女。(彼女の事が分からなかったのは、エンジン無しのパラグライダー故、レイダーに引っかからなかったという事らしい)

自分が不時着した場所での勤務は昨日で終了し、しばらくはあの場所に戻らないと聞き、がっかりする彼女だが、そんな事ではめげないのだ。ジョンヒョク達もなんとかして彼女を南朝鮮(!)に送り返さねば自分達が危ない目に遭う事になる。「帰っても何も覚えていないし、何も見ていない」と彼女に約束をさせて、帰る手立てがキチンとするまでジョンヒョクの家で彼女を匿うことにする隊のメンバー達。(南北の言葉の差は、韓国ドラマ好きの隊員が通訳するというスタイルだ。)

キムチの貯蔵方法に驚き、食材の保管方法に驚きながらも、肉を所望し、アロマオイルだのバスソープを望む彼女・・・・

そんな彼女のために闇市で生活用品を整えるジョンヒョクだが、窃盗団が交通事故で全員死亡するという事故が多発したことを不審がる彼は平壌に報告に行くことを選択。そんな彼の行動を快く思わない保衛チームのチョの差し金で、セリが隠れているジョンヒョクの家が婦人チームのメンバーに抜き打ち検査されることになってしまう。乱れた生活をしていないかと、お互いに調査させてスパイだのを探し出そうとする活動らしい。

不本意ながらも父が政治局長という地位を利用して平壌から車を飛ばして家に戻るジョンヒョクだが、タッチの差で彼女の存在が見つかってしまうことに・・・・咄嗟の言い訳は「彼女は婚約者」というラブコメらしいものだ。

***

エリート家族出身のジョンヒョクの事を、チョは快く思っていない様子。