私の映画玉手箱(番外編)なんということは無い日常日記

なんということは無い日常の備忘録とあわせ、好きな映画、韓国ドラマ、そして
ソン・スンホンの事等を暢気に書いていく予定。

その電話が鳴るとき 第11,12話

2025-01-06 20:44:19 | その電話が鳴るとき 韓国ドラマ

ヒジュを守るべくプライベートを明かさずに今まできたサオンが、彼女を助ける為に全てを明かし情報提供を求めるもののヒジュの行方は分からず。死体も出ない事から何か裏があるのではと探ろうとするサオン達だが、サオンに自分の立場を奪われた本物のサオンの行方も分からず。

少年の頃サオンであることを祖父から阻止されたサオンと、その祖父によってサオンとして生きる事を強制された今のサオンの対決だ。

そして祖父亡きあと、自分の息子であるサオンを自分の手から離してしまった事を後悔する母がこのトラブルの影に居る事がはっきりしてくるのだ。そして自分が何故サオンの替わりに祖父の孫として育てられる事になったのか。

確かに今までこの部分について、今まで語られなかった。何故山奥の釣具店の店主に育てられたサオンに白羽の矢をたてて、自分の手元に置いておこうとしたのか。語られなかった事がその答えだったのだ。孫のような年齢の自分の隠し子を本当の孫として手元に置くために本物のサオンを捨てる事にしたのだ。

本物のサオンはサオンがショックを受ける事を分かっており、今までその事について言及してこなかったのだ。本物のサオンは偽のサオンを陥れるという目標を達成し、ヒジュはサオンの前に戻って来るのだが、今度は彼がヒジュの前から姿を消してしまう。

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ヒジュとサオンの結婚生活は、冷たい心の王子様と声を奪われた人魚姫の話のようでおとぎ話チックだなと思っていたのだが、おとぎ話は大体残酷な現実が待ち受けていたりする。このドラマもお互いの心が通じ合った後に残酷な現実が待ち受けており、まさにおとぎ話の定番のような展開だ。ただ、おとぎ話は残酷な現実が目の前に現れても、その後に何故かハッピーエンドが待っている。

このドラマも、残酷な現実を乗り越えて、その後に夢のような幸せが待っているという王道の展開。

 

 


その電話が鳴るとき 第9,10話

2025-01-02 19:55:36 | その電話が鳴るとき 韓国ドラマ

「あいつは生きている」という匿名の電話を受けて、幼い頃育った山間の釣具店に向かい火事に巻き込まれたサオンを救ったのは自分が育った養護施設から失踪した友人たちを探していた医師のサンウ。

サオンは自分の孫のレベルに達しないと断罪した祖父の選択により世の中から抹殺され、今のサオンは孫の替わりに選ばれて他人の人生を歩んでいたのだ。

ただ、祖父が最後の処理を確認しなかった事により、自分の人生をサオンに奪われたと思った本当のサオンは、満を持して自分の替わりに全てを手に入れたサオンに復讐をすべくヒジュに近づいていたのだ。

これだけの事が祖父の一存だけで進んだとも思えないが、母である大学教授は実の息子に下された事を納得しておらず、父である偽の息子であるサオンの逆七光りを利用したい大統領候補者の父はもう実の息子の事などあまり気にも留めていない様子。隠す側が一枚岩ではないため、ぼろが出るのも時間の問題のように思える。

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ヒジュは今まで自分を庇ってくれたサオンを今度は自分がサポートする番と決意し、結婚3年目にしてやっと夫婦らしい姿になるものの、亡き者にされた本当のサオンの暴走は止まらない。更に本当のサオンをコントロールしようとする共犯者も満を持して直接行使に出てくる。大統領室報道官であるサオンを公私にわたってサポートし、当初から妙にアップが多かったパク・ドジェ行政官。(かなりたくさんのフラグが立っていた・・・)

世の中から抹殺されたサオンにたった一人の肉親である双子の兄を殺された彼は、偽物であるサオンを仇と思い、何年も計画を立てていたのだ。

偽物サオンのショックも分かるが、自分が狙っていたのが偽物だと分かった時のパク・ドジェ行政官のショックも良くわかる。怒りをぶつける場所がそこでしかなかったというのが彼の哀しい運命だ。

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全ての始まりを作ったサオンの祖父亡き後、偽の息子の逆七光りにすがる父親に鉄槌を下すべきなんだろうが、この父親は正直鉄槌を受ける資格もないような腰抜けだ。ヒジュの母の再婚相手である新聞社社長も息子が殺されながらも、それまで自分が出したお金と子どもの命を天秤にかけて偽のサオンの元にヒジュを差し出したのだ。

正直、世の中の矢面に立つのは親世代の彼だだと思うのだが、本当のサオンが連れ去ったヒジュを助けるべく、身分を詐称していたとあかして、表に出るのは大統領室報道官のサオンだ。

報道官自らが自分のスキャンダルのきっかけを作ってしまうとは・・何とも切なくあり得ない展開。

 

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ヒジュを演じているチェ・スビンは、大晦日のMBC演技大賞のMCの予定だったが、飛行機事故の為、授賞式は行われず。

 


その電話が鳴るとき 第7,8話

2024-12-24 20:02:09 | その電話が鳴るとき 韓国ドラマ

展望台の上で誰かに押されて谷底に墜落。その衝撃で自分の携帯が壊れてしまった事で、万事休すだったヒジュだが、拉致犯から取り上げたサオンにだけ繋がる携帯電話のおかげで危機を脱する事が出来た彼女。
サオンの献身的な対応に驚くヒジュだが、彼女を守るべく出来うる事全てをやろうとする彼。ここまで来てもサオンがヒジュが406として電話をかけてきている事を分かっていないと思っているのが凄い。あれやこれやのトラブルで、自分がサオンの邪魔をしてしまっているのでは・・・と考えすぎなのだ。

驚くのはそのトラブルを自分の大統領選に活かそうとするサオンの父。親子二人の緊迫したやり取りから、二人が実の親子でない事が判明するものの、何故そんな危険な橋をサオンの父親が選択したのかはまだ謎だ。しかし、父親が先に大統領室に入った息子と嫁に嫉妬するという捻じれた思いの裏にある権力志向がなんとも怖い。

韓国ドラマらしいロマンティックな設定でサオンが全てを知っている事を確認するヒジュ。

結婚して3年目にして初めて夫婦らしい感情を味わう二人だが、彼女が話せる事はまだ二人の秘密だ。とにかくサオンとしては彼女を守る事が一番の目標。ヒジュは自分がサオンに嘘をついて脅していた事を恥じるものの、それを全て受け入れ、逆に自分が全てを失っても受け入れてくれるかと彼女に確認するサオン。

突然帰国したヒジュの姉イナは、サオンの秘密を知っているものの、誰がこの秘密をリークしたのかははっきり確信が持てない様子。サオンの両親は本当の息子の秘密を抱え、ヒジュの義父も何か大きな秘密を抱えている様子。更にヒジュの先輩であり、自分が居た児童養護施設から子どもが消えた秘密を探っている医師も何か秘密を抱えている様子。

登場人物で秘密を持っていない人は殆どおらず、更に全体の秘密の全貌を把握しているらしい人がいない状況で、ヒジュ経由でサオンに知らされる彼の出自に関する挑発行為。

ヒジュを拉致した人間には実行できそうもない計画的な揺さぶりの黒幕は誰なのか・・・サオンの過去を知っている釣具店の店主の店で起きる突然の火事が、トラブルの第2章開始の合図なんだろう。
謎の息子を仕立て上げてまで、権力を逃したくない執着心が大きなトラブルの影にあるのだ。欲望の大きさが悲劇を生んでいるドラマ。


その電話が鳴るとき 第5,6話

2024-12-18 21:39:09 | その電話が鳴るとき 韓国ドラマ

ヒジュが大統領室報道官付の手話通訳になった事で、一気に近づくサオンとヒジュの仲。

夫婦なので今更なのだが、プライベートも公式にもリスタートだ。
ただ、サオンの各種拗らせぶりが、業務上のこだわりとプライベートの問題が入り組んでおり、他人はなかなか理解出来ないレベル。
特に大統領室のメンバーはそれを知らないがため、「一体何が起こった?」と皆を混乱に陥れるのだ。

表向きには幸せなリスタートだが、ヒジュを拉致した男からはまだ彼女宛に連絡が入り、ヒジュが自分に電話を掛けているのでは?と疑うサオンの疑問も残る。

そんな中で、なんとヒジュの姉のイナの突然の帰国。
イナは「本当にサオンの事を全部知っているつもりになっているの?」と自分の替わりにサオンに嫁いだヒジュを挑発する事を忘れない。

しかし、今となって一番の謎は、『そもそもなんでこのタイミングで彼女が帰国したのか?』という事。(謎の男の出現とリンクしていたら恐ろしい)

更に、もっと恐ろしいのは、アナウンサーと医師が番組で取り上げようとしている児童施設からの幼児失踪事件。どう考えても、この事件の裏にサオンが関係するようなフラグが山ほど見られるのだ。

幸せな大統領室報道官ミーティングの場で起こったヒジュの墜落事故にも何が裏がある様子。

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事故の前にも、ヒジュが男の電話を使っての会話の中で、ヒジュが電話をかけているとお互いにしっかり認識していたと思ったのだが、事故現場でもまだお互いに遠慮しながら電話をかけているのは何故なのか。もどかしさ100%で気持ちのすれ違いがドキドキするという演出なのかもしれないが、「もう そこはいい加減にいいから、先に進もう」と思ってしまう。

サオンが、大人の中2病的な、なんとももどかしい行動をするのは、彼女を人質にしてでも守ってあげたかったという負い目があるから仕方ないとも思うが、ヒジュは彼の気持ちがある程度分かったのだから、(声を出せるのに出せない生活を20年以上も続けていたから仕方ないとも思うが)もう少し自信をもってもいいのに・・・と残念に思う。人をコントロールしようとする行為の恐ろしさを感じるエピソード。


その電話が鳴るとき 第3,4話

2024-12-17 21:52:08 | その電話が鳴るとき 韓国ドラマ

夫サオンの事務所でトラブルが起きた事で、自分が男から携帯電話を奪った事が関係するのでは・・・と戸惑うヒジュだが、間違えた方向に走り出した車は止まらず。

連続放火犯人の体で事故を起こしたと思われる男は、何やらサオンに強い執着を持っている様子だが、現時点ではその展望ははっきりせず。男にとって都合がいいのはヒジュが乱入してしまったことで自分の存在がまだフォーカスされないことだ。

更にヒジュが大学の先輩で現在はユーチューバー兼医師のチョ・サンウと再会した事で、サオンの勘もあちこちに揺らいでいる状況だ。

男はヒジュ経由でサオンに近づいているようにも思われ、狙われたのは、ヒジュの実父。(この狙い方が非常にいやらしい・・・)野心溢れるヒジュの母はヒジュを連れて家を出て、新聞社の社長の妻の地位を手に入れ、ヒジュをサオンの元に嫁がせた事で更なるステップアップを狙っている。サオンの両親がサオンの地位を利用して大統領選を優位に進めようとするのと一緒で、親世代はとにかく使えるものは子どもでも利用して着々と計画に従って歩を進めている。

親世代の思惑とはちょっと距離を置いた仮面夫婦の二人。大統領室報道官付の手話通訳を目指すヒジュが自分の動画を全てチェックしていた事に動揺が隠せないサオンだが、仮面夫婦ではあるものの、ガチの諍いではないため、面接でなんだか温かい交流まで生まれているではないか。

こんな場面が続くと、サオンが男に狙われており、ヒジュがその男に弱みを握られているのを忘れそうになるが、仮面夫婦の二人はお互いに微妙な駆け引きをしながら毎日を過ごしており、更に彼らの後ろには、長女でなく次女のヒジュを嫁がせてそのヒジュをコントロールしようとする母と、「うちの息子は魚が好きだから・・・」と、怪しい言葉をさりげなく口にしてサオンに嫌いな魚を食べさせようとする母が控えている。どちらも本当の親子とは思えない数々の仕打ちだ。

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メインのテイストはサスペンスとラブコメだと思って観始めたのだが、政略結婚の裏には、さらなるサスペンスが潜んでいる様子。


その電話が鳴るとき 第1,2話

2024-12-16 21:31:14 | その電話が鳴るとき 韓国ドラマ

ユ・ヨンソク演じる大統領質報道官を務めるサオンは、エリート一族出身にして仕事の出来る男。外交問題に発展しそうな事案もキッチリと解決。仕事仲間の前では冷徹な姿を見せる事があるものの国民には大人気。
手話通訳士としてニュース等で活動しているチェ・スビン演じる妻のヒジュと幸せな結婚生活を送っていれば全てを手に入れた男になっていたかもしれないのに、何故か妻であるヒジュとの結婚は非公開とし、私生活はベールに包まれているのだ。

いわゆる仮面夫婦として暮らしている二人なのだが、幼少期の事故で口がきけなくなったというヒジュが拉致された事でヒジュだけでなくサオンにも危機が訪れるのだ。

車のコントロールが効かなくなり、謎の男に脅されて危機一髪になる彼女。夫の前や職場で見せる大きく目を見開くも感情の起伏が読みずらい顔がだんだんと人間味に溢れる表情に変わっていくのだ。

何よりも、謎の男から携帯電話を奪い取り、話せないはずなのに、声が変換される細工がされていることをいいことに、その電話を使って自分の夫に電話を掛けるという、何が本当なのか良く分からない展開。ヒジュの行動は計画的ではないため、逆にサオンにはその行動の本意が見えない状態になってしまう。
ヒジュは、夫の「妻の死体を見せろ」という犯人との取引の際の言葉を彼の本心と思ってしまった為、話はどんどんおかしな方向に転んでいくのだ。

仮面夫婦はお互いが納得づくであることが一番の基本だと思うのだが、お互いがお互いの真意を量り切れずの仮面夫婦。その上、仮面夫婦の主導権を握っているのは、サオンのようなのだが、サオンの行動がクールに見えてかなりブレブレなので、そこもヒジュの心を逆なでしているような所があるのだ。
しかも実際の仮面夫婦の原因はそれぞれの実家に問題があるようで、それも二人の生活にかなりな影響を及ぼしている様子。

政略結婚は、当事者の気持ち等関係なく、グイグイと進んでいくらしい。それにしても、ヒジュが仮面夫婦3年目にして何故拉致されたのか・・・

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1回目の放送は、先月の旅行中に韓国で鑑賞。放送開始ということで、電子看板があちこちで見られた。