本物の台湾には行けないが、新宿のケイズシネマで行われる「台湾巨匠傑作選2019 ~恋する台湾~」に足を運び、心だけは台湾に行きたいと思う。
ポスターで幻の名作と紹介されている「ラブゴーゴー」
私は以前公開された時渋谷で見ていたらしい。以前やっていたHPにこんな風に書いた文が残っているのだが、楽しかったことだけ覚えているだけで内容を全然覚えていないのだ。チャンスがあったらこの機会にまた見てみたい。
「藍色夏恋」も見ていたらしいのだが、これもまた全然覚えていない。これもまた見てみたいのだが、未見の「私の少女時代」も見てみたい。
遠方に出かけずとも、GWにやりたいことはたくさんある。
【我的少女時代 Our Times】Movie Theme Song - 田馥甄 Hebe Tien《小幸運 A Little Happiness》Official MV
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『ラブゴーゴー』
まだビデオ化されていないが、ビデオ化されたら、見返したい作品。チャーミングってこういうことだ。たくましいってこういうことだ。と実感させてくれる
リャオ・ホェイチェン(金馬奨助演女優賞受賞)。
動物園の場面はもちろん屋上で髪を切ってもらう場面が秀逸。あのエピソードは映像で見てこそ ・・・大きなケーキ、そして屋上の開放感が失った思いを余計に思い起こさせる切ない場面。 主人公が次々作り出す新作ケーキのネーミングも泣かせる。
『藍色夏恋』
高校時代は平均交際期間は3ヶ月などとよく言ったものだ。付き合いだすと全てが相手中心の生活になるとても生真面目だった高校時代。授業の間の5分休みさえも廊下は言葉を交わそうとする者で一杯になり、放課後の自転車置き場は帰りがたい者たちで一杯だった。
体育館へつづく渡り廊下のきしむ音、先生と付き合っていると噂のあった上級生、忘れていた音や匂いを一瞬の内に思い出し自分でもビックリする。
私はもうあの時代に戻れないからこんなにも懐かしく思うのかもしれないが、今その時代にいる高校生はどんな思いでこの映画を観るのだろう。
最後に思い出したのがいつかさえも思い出せなかった高校時代を、簡単に思い出させてくれたこの映画の暖かさに感謝。
チェン・ポーリンの笑顔に驚く。そしてあんな笑顔を普通の生活のなかで久しく目にしていなかったことに気が付く。今度あんな濁りのない笑顔を見るときはいつだろう。