私の映画玉手箱(番外編)なんということは無い日常日記

なんということは無い日常の備忘録とあわせ、好きな映画、韓国ドラマ、そして
ソン・スンホンの事等を暢気に書いていく予定。

ナビレラ 第11,12話

2021-05-10 21:19:57 | ナビレラ 韓国ドラマ

父の秘密を知りショックを受ける家族だが、一番つらかったのは一人で問題を抱え、そんな中で最後に夢をかなえるべく、一歩を踏み出したドクチョルだった事に気づく家族。
次第に記憶が薄れる頻度が高くなる事で皆に迷惑をかけると、バレエへの夢をあきらめようとするドクチョルに「僕がおじいさんの事を覚えているから。僕の事を思い出したら、僕はいつでもバレエを教えてあげる。」と二人で過ごした時間は無くなる事はないというチェロクの言葉に最後のチャンスにかけようとする決心するドクチョル。

そんなドクチョルは、再びサッカー選手を目指すチェロクの友人が「まだ完璧な状況じゃない」と入団試験を受験する事に不安を示すと「完璧な状況なんて。。。待っていてもだめだ」とチャンスがあれば挑戦する勇気を出すべきだと、静かに話すのだ。

頭ごなしに注意されるよりも、あんな風に優しくアドバイスされる方が何倍も心にしみるだろう。そして、この言葉はドクチョルが自分自身に送る言葉でもあるのだ。
キ・スンジュのアドバイスもあり、チェロクと一緒にバレエ団の公演に出演するためのオーディションに向け、「身体に覚えさせるんだ。身体が覚えていれば躍ることが出来る」というチェロクと一緒に練習するドクチョルだが、オーディション当日にまた記憶が薄れてしまうドクチョル。
オーディションはなんとか合格するも、バレエ団の公演当日もやはり記憶が薄れてしまうドクチョルの様子に、キ・スンジュは公演に参加することをあきらめるように話すのだが、「僕が一緒にいるから・・・おじいさんの事は僕が覚えているから・・・」と、今まで一緒に過ごした時間と一緒に過ごした記憶は裏切らないと信じるチェロクと、その彼の言葉の信じて踊り切るドクチョル。

お互いの夢を応援し、お互いの存在に勇気づけられた二人。押しつけがましくないドクチョルの言葉と、まっすぐな態度のチェロクの様子を見て、そして最後までやり切った二人の姿を見て、家族もみな勇気づけられるのだ。

****

勿論ドクチョルの病気は少しずつ悪くなり、記憶も少しずつ薄れてはいくけれども、一緒に過ごした時間が無くなるわけではないのだ。

最後まで人生の先輩の言葉は温かかった。

 


ナビレラ 第9,10話

2021-04-23 20:48:28 | ナビレラ 韓国ドラマ

時間と空間の感覚が無くなり暗い公園で佇むドクチョルを見つけ、自分の事さえもはっきり確認できない彼を見てショックを受けるチェロク。
「チェロクの踊りを見て昔の事を思い出した」という手帳の言葉を思い出し、彼の前でバレエを舞うチェロク。

「ちょっとぼーっとしていただけだ。」というドクチョルを放っておくことが出来ず、残された時間の少ない彼のために、思いっきりバレエを躍らせてあげたいと願う彼。

チェロクから父ドクチョルの病状を聞いた医師である末息子は、「お父さんを主人公にドキュメンタリーを撮る」という名目で家に戻り、チェロクのレッスンを受ける父の姿を撮り続ける。

「おじいさんに発表の場所を与えてあげたい。舞台で躍って欲しい」というチェロクの思いにこたえようとするドクチョルだが、身体はなかなかついていかない。
それを知りながらも、なんとか思う存分躍って欲しいと思うチェロクは、ただの趣味でなく人生の夢、人生最後の挑戦に立ち向かっているドクチョルを庇いながらも、厳しいレッスンを行うのだ。

しかし、病状は少しずつ進み、うっかりすることも多くなり、とうとうレッスン場でも時間と空間の感覚が無くなってしまう。そんな自分を心配するチェロクの様子を見て、彼が自分の病気を知っている事に気づくドクチョル。

全力応援のはずだったチェロクだが、ドクチョルの様子を見て、更にはドクチョルの妻の様子を心配し、ドクチョルに無理をさせることを止めようとする苦渋の決断だ。

悩み、心配するチェロクの思いを感じ、更に自分が妻に心配をかけることを案じ、自ら老人ホームの申し込みに出向くドクチョル。
妻と一緒に行った写真館で遺影の準備をし、病気の進行を遅らせるためにメモを取る。躍るという夢に向かいながらも、自分の不安と戦う姿。そしてそんな状況でも、サッカーへの再挑戦を始めようとするチェロクの元同級生に「今からでも遅くない」と温かい言葉を送り、そしてやっぱりバレエをやり遂げたいとの思いを熱く語るドクチョル。

人生の先輩の言葉は温かく、そして一つ一つが胸に迫る。それを全力で受け止めるチェロク。

やっぱりザ・人生ドラマだ。


ナビレラ 第7,8話

2021-04-20 21:01:18 | ナビレラ 韓国ドラマ

ドクチョルの妻からの電話で、水族館で居なくなってしまった彼を探すチェロク。


「迷子の子を追いかけていたら・・・」と言うドクチョルだが、やっぱり明らかに様子がおかしい。ただ、次の日も「昨日練習しなかったから・・・」と言いながら、何か焦っているかのように、いつもよりも念入りに練習に励むドクチョル。
一生懸命さは見ている私にも伝わってくる。バーを使わずセンターで練習できる事を子どものように喜び、真剣に練習を進める彼。


更にチェロクが元気のない事に気づいたドクチョルは、コンクールの本選参加を見送った彼に、配達の仕事中に雪道でスリップし、再び郵便配達のバイクに乗れるまで1年かかった自分の若い頃の挫折を話して聞かせるのだ。
(押しつけがましくない、そして経験に基づいたドクチョルの話・・・人生の先輩の話は胸にしみる・・・)


チェロク達と一緒に別のバレエ教室に見学に行った際、「自分の踊りを踊ってください」という言葉に背中を押され、皆の前で練習の成果を見せるドクチョル。
心を込めて踊る姿に皆から送られる熱い拍手に、更なる目標が見つかったドクチョル。そんな様子を自分の事のように喜ぶチェロクだが、ドクチョルが毎日のように熱心にメモする手帳を見てしまい、彼がアルツハイマー病を患っている事を知ってしまうのだ。

レッスンに熱心に取り組んでいたのは、自分に残された時間が少ないことを理解しての行動だったことを知り、ショックを受け、末っ子の息子の誕生日で盛り上がるドクチョルの家に思わず駆け付けるチェロク。
動揺を隠しつつ「明日から30分レッスンを増やしましょう」と言うのが精いっぱいの彼。(悩むチェロクに「お前はおじいさんを後ろから見守るだけでいいんだ。おじいさんを応援するだけでいいんだ」という友人の言葉が泣かせる・・・)

更に熱心にレッスンに励むドクチョルだが、ふとした瞬間に時間や空間の概念がどこかに行ってしまう事が多くなってしまう。

医師から「メモを取ることを習慣にすれば、進行を遅らせることが出来るかもしれないが、メモしたことを思い出せないようになる日が来る。」と告げられていたドクチョル。車を孫娘の就職祝いでプレゼントしたのもそんな理由からだったのだ。

チェロクのバレエを見た事で、忘れかけていた昔の事を思い出せるようになったと、メモ帳に書いていたドクチョル。その言葉を思い出し、公園で立ちすくむ彼の前でバレエを踊り続けるチェロク。

やっぱりザ・人生ドラマだ。。。。

 

 


ナビレラ 第5,6話

2021-04-15 21:17:30 | ナビレラ 韓国ドラマ

正社員になりたくて、店長からの仕事外の依頼も笑顔でこなしたドクチョルの孫娘。
本採用の面接も手応えを感じる彼女だが、店長からの評価は低く、正社員登用試験に落ちてしまう彼女。「あなたがやると言ってくれたから仕事外の翻訳の仕事も頼んだのよ。面接の準備の時間がないなら断ればいいだけ。」労働搾取をし、自分は楽をしたにも関わらず、おそらくそんな彼女を正社員に残すことに逆に不安を感じ、彼女によくない点数を与えたのかもしれない。店長に食ってかかる孫娘の姿を見て、胸を痛めるドクチョル。
そしてそんな彼女に「本当に自分の好きな事をやればいい。」と伝えるチェロク。

孫娘を見守り、自分はバレエのレッスンに専念しようとするドクチョルだが、コンクールの本選に向けて準備をするチェロクは、ドクチョルにレッスンをする余裕がない。思わず強い言葉を発する彼を諭すキ・スンジュ。はじめはチェロクのやる気のためにドクチョルのレッスンを許した彼だが、ドクチョルが熱心にレッスンを行う姿を見て、何か思うところがあったのだろう。
イライラするチェロクに「自分を信じればいい」と優しい声をかけ、彼を家に招待し妻の手料理を振る舞い、「両親の事を思い出したなら、連絡すればいい。理由があるのだろうけれど、両親がいてこそ今があるのだから・・・」と静かにアドバイスするドクチョル。

チェロクが本選に進んだということを聞き、サッカーへの道が閉ざされ、何もしなかった数年間、チェロクとの差がついてしまったことへの苛立ちをどんな風にコントロールしていいか分からない元同級生。
階段で言い争った事で足首をねん挫してしまうチェロクを甲斐甲斐しく看病するドクチョル。

ビリヤード場ですさんでいる元同級生を必要以上に刺激してしまった自分に責任があると、反省するドクチョル。そして怪我を押してもコンクールに出ようとするチェロクの姿に自分の昔の姿を思い出すキ・スンジュ。

妻と一緒にチェロクの食事を準備し、レッスンが出来ない彼をおもんばかり、自分のレッスンも休もうとするドクチョルにキ・スンジュがレッスンをしようとすると「先生は僕だ」と歩けない姿ながらドクチョルのレッスンを行うとするチェロク。
孫娘にチェロクの送り迎えを頼むなど、家族ぐるみの温かい付き合いに、観ている私も思わず心和むが、ドクチョルがなぜ「時間がない」と言いながら、急いでレッスンを行おうとしていたのかがだんだんと分かってくる。

自分の携帯を下駄箱に置き忘れ、今まで一度も忘れた事のない結婚記念日も忘れ、妻と一緒に行った水族館で妻を置き去りしてしまうドクチョル。

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ドクチョルの3人の子供たちも、チェロクにレッスンをするキ・スンジュ元夫婦にも、皆何かしら悩みを抱えているのだ。

お互いを思いやりながらもすれ違う思い。ザ・人生ドラマだ。


ナビレラ 第3,4話

2021-04-05 21:13:30 | ナビレラ 韓国ドラマ

チェロクが提示した課題もクリアし、晴れて彼からレッスンを受けられることになるドクチョルは、レッスン着も購入し、家族には隠しながらも柔軟運動などを楽しげに行う。(見ている私も思わず微笑んでしまう程だ・・・)


レッスンを受けるだけでなく、彼のマネージャー職(!)にも任命され、彼の一挙手一投足に気を配り始めるドクチョル。
そんなの行動にイラつきを見せるチェロクだが、メモを片手に彼の元を離れようとしないドクチョル。空気が読めないのではなく、彼を思いマネージャ職に徹しようとする気持ちが伝わってくる一生懸命さ。


彼がレストランだけでなく、別の配達バイトもしていることを知ると「彼が怪我をしたら大変」と郵便配達員だった経験を遺憾なく発揮し、彼の代わりに雨の中を配達に向かい、ビリヤード場でチェロクの父親のせいで、サッカーを続けることが出来なかったという元同級生から絡まれる彼を、遊び人の若者たちを黙らせる華麗なビリヤードの技を見せて助けるドクチョル。更に熱を出して寝込む彼の家まで食事を作りに向かうのだ。

ドクチョルの熱心な態度に、レッスンを本格的に行う気になるチェロクだが、今度はドクチョルが家族の反対にあう事に・・・チェロクの提案でバレエの練習中の写真を家族用のSNSにアップするという正面突破を行うも、「退職したんだから、母さんとのんびり登山にでも行けばいいんだ。よりによってバレエなんて・・・」と、長男から激しい反対にあうドクチョル。

しかしその長男の妻は自分を見守ってくれた義父の挑戦を格好いいと応援し、現在無職の末っ子も父の応援に回る。(父親の習い事に衝撃を受けて、長男が家族会議を招集するなど、いかにも韓国らしい展開)
ショックを受ける妻も「家が貧しかったから僕は好きな事が出来なかった。それなのに、自分だけは好きな事をするなんて・・」という長男の言葉に「一生懸命働いても生活が苦しかっただけ。」と夫の最後の挑戦を応援することにするのだ・・・・

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孫娘の就職を喜ぶドクチョルだが、彼女は正式採用を前のインターン中に、正社員から労働搾取を受ける事になるのだ。この展開も切ないが、このインターンの悲喜こもごもも韓国ドラマでは最近よく見られる展開だ。


ナビレラ 第1,2話

2021-03-29 19:48:46 | ナビレラ 韓国ドラマ

70歳の誕生日を妻や子供たちに祝ってもらうドクチュル。

ケーキに飾られたろうそくを前にして逡巡する彼に、「家族の幸せ以外に祝うことなどあるはずがない」という老妻の言葉に、静かにうなずくしかない彼だが、友人たちが少しずついなくなる現実や、「自分のやりたい事をやるべきだ」という友人の言葉に心が揺れる70歳のドクチュル。

孫はインターンであれ就職が決まり、末っ子の息子はせっかくの病院勤務を辞めてしまい無職になってしまってはいても、郵便局員として3人の子どもを立派に育て上げたのだ。

悠々自適に引退生活のはずだったのだが、心の中には虚しさがある。そんな時にバイトで生計を立てながらバレエダンサーを夢見るチェロクが一人レッスンをする姿を見かけた事で、若い頃の自分の夢を思い出すドクチュル。

バレエに憧れた子供時代。今、自分のやりたかった事に向き合う勇気が出た彼の前に自分を導いてくれそうな人が現れたのだ。個人レッスン中心の教室にも関わらず、チェロクと一緒の教室に通う事を願うドクチュル。

引退した彼にあるのは沢山の時間だ。押し掛けてレッスン場を掃除し、チェロクに可能性を見出して無償でレッスンをしている自分自身もバレエダンサーだったキ・スンジュに「どうしてもこのバレエスタジオでレッスンをしたい」と何度も直談判。

アルバイトに追われ、更には出所を控えた父の事も気にかかり、レッスンに身が入らないチェロクを心配するキ・スンジュは、彼のためにとチェロクにドクチュルにレッスンを行うように指示するのだ。

ドクチュルを諦めさせようと出した課題を彼がクリアした事で、彼のレッスンを受け持つことと併せてて、ドクチュルが自分のマネージャーになることを受け入れることになってしまうチェロク。

孫のような彼の言葉を受け入れ、更にはマネージャーとしてチェロクの事を心配するドクチュル。

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ドクチュルを演じるパク・インファン。色々なドラマで何度も姿を見ていたが、名前をキチンと認識したのはこのドラマが初めてだ。

切なくて、でもちょっと優しい気持ちになるドラマだ。