私の映画玉手箱(番外編)なんということは無い日常日記

なんということは無い日常の備忘録とあわせ、好きな映画、韓国ドラマ、そして
ソン・スンホンの事等を暢気に書いていく予定。

あいつは黒炎竜 第3,4話

2025-03-09 19:45:00 | あいつは黒炎竜 韓国ドラマ

年月を経れば、お互いの黒歴史を塗り替えるような恋愛を同じ相手で出来るのか?という命題がこのドラマのキーポイントだとは分かっているが、私は、若くして百貨店の本部長職に就いた御曹司のジュヨンが、推し活で自分の精神状況を保っている状況と現実世界での状況をどんな風にうまくバランスを取り、乗り越えていくかという物語だと思って鑑賞中。

ムン・ガヨン演じる年上のスジョンが、上司であるジュヨンの趣味を否定する事なくニュートラルに受け入れ、彼と仕事をする事を前向きに受け入れる姿にも注目すべきだとはよくわかるが、二人のラブストーリーより、私は、御曹司のジュヨンが自分の推し活と自分の社会生活をどんな風にこの先コントロールしていくのかという御曹司の心の変化になんだかシンパシーを感じるのだ。

特に、この彼の場合は、両親の事故死に罪悪感を感じ、たった一人の祖母を悲しませてしまった事も乗り越えなければならないのだ。好きな事があるからこそ辛い状況も乗り越えられてきたのに、その好きな物が自分の好きな人達を辛い状況にしてしまっているというなんとも切ない状況。

そんな辛い情状況がありつつも、この御曹司が推し活と本部長職の間でひとり四苦八苦する様子も併せて詳細に密着。理解者だと思い始めたスジョンのたった一言で、プレゼントするつもりだった高額ワンピースを返せと言って見たり、隠し部屋の電気工事に彼女がやって来るととんでもなく狼狽。しかし、彼女の父親が怪我をすれば、御曹司らしい好待遇で彼女をサポート。

自分の趣味を否定しないスジョンににとてつもなく感謝しているのが、よくわかるが、すれ違いはラブコメの基本。彼女はニュートラルに彼の趣味を受け入れているだけで、そこになんの意図もないのだ。

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私も映画やドラマを観る事が大好きだし、その事を誰かと熱く語り合いたいという思いがあるが、実生活の中ではそんなチャンスも殆どないので、ここであれこれドラマの感想を書いたりしてすっきりしている。私はドラマの中のジュヨンのようにグッズやホンの収集に興味はないが、映画館が無くなってしまったり、配信ドラマが見られなくなったりしたら楽しみが無くなりかなりがっかりすると思う。だからジュヨンが自分の部屋がライブ会場仕様でなくなりあんなに狼狽する気持ちが凄く良くわかる。こだわりは生活に潤いをもたらしてくれるから。


あいつは黒炎竜 第1,2話

2025-03-08 20:49:23 | あいつは黒炎竜 韓国ドラマ

お互いの黒歴史を塗り替えるような恋愛を同じ相手で出来るのかという問題を軽やかに繰り出すラブコメ。

若者にありがちな可愛らしい自意識過剰もあり、オンラインゲームで知り合った相手の事をすべて受け入れるにはまだまだ幼かった二人。

時間が経ち、そんな二人が、たった一人の祖母の信頼を得られずオタク生活でなんとか精神のバランスを保ちつつ、御曹司の姿を維持するジュヨンと、仕事を失いたくないあまり、上司を次々と追い込む事になってしまう仕事人間のスジョンとして再会。当然二人はお互いの事を認識していないというラブコメのお約束のような設定だ。

御曹司故、今時の流行りのように推し活を全面に押し出せない苦悩がありつつも、ハラハラする推し活ライフを満喫するジュヨン。ただ、祖母の信頼を得る為に完璧な後継者を目指す中で、上司キラーのスジョンに無駄な警戒心を抱いてしまい、これがスジョンを無駄な混乱に追い込んでしまうのだ。

自分の無駄な警戒心の為に、逆にスジョンに推し活生活が簡単にばれてしまい、自分で自分の首を絞める事になってしまうジュヨン。ちょっとでも余裕をもってスジョンを観察したら、彼女が彼の推し活ライフになんの違和感も持っておらず、さほど興味を持っていない事がわかりそうなものなのだが、正しい後継者であることに妙にこだわるジュヨンは、スジョンに対して間違った警戒心を発動。

彼女をそばに置いて監視することで彼女が自分の真の姿をばらさないかを見張るという、誤った熱の入れ方で自分を更に追い込んでいくのだ。こだわり強めの推し活ライフ同様、御曹司ジュヨンの危機回避方法もこだわり強めだ。

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主人公の二人のキャラクターが非常に強めだが、完璧な悪者キャラは誰もいない様子。あいつは黒炎竜というやや物騒なタイトルだが、ストレスなく軽やかな気分で楽しめそうな雰囲気だ。チェ・ヒョヌクの本部長とは思えない若さに驚きつつも、御曹司らしい充実の推し活部屋がちょっとうらやましいい。