私の映画玉手箱(番外編)なんということは無い日常日記

なんということは無い日常の備忘録とあわせ、好きな映画、韓国ドラマ、そして
ソン・スンホンの事等を暢気に書いていく予定。

39歳 第11,12話

2022-04-01 21:30:27 | 39歳(韓国ドラマ)

息子のソヌとミジョが真剣に付き合っている事を知ったソヌの父親は、「君がいくら医師として病院を運営しているとしても、やっぱり君が養子であることが気にかかる」と直接ミジョに訴える。「事情を察して別れて欲しい」というソヌの父の話に「分かったけれど、別れるつもりはない」とはっきり告げるミジョ。謝るソヌに「お父さんの事はがっかりしたけれど、あなたがそう思っているんじゃないから・・・」というミジョ。

ミジョ自身も自分のクリニックに借金取りを送り込む母の態度にがっかりしているのだ。
私は養父母の娘だ。私を育ててくれた養父母を大事にしたい。という思いを胸にこれからも生きていくであろう彼女の決心・・・

実の母よりも養父母と暮らした日々に自分のアイデンティティを見出すミジョと、実の両親から受け継いだであろ音楽を愛する心にアイデンティティを見出すソヌの妹。自分の居場所を探し出す為に苦労したであろう二人・・・幼い頃から悩んだ分だけ幸せになって欲しいと思う・・・・

面接用の写真と偽って自分の遺影を写真館で撮影するチャニョンの体調は日に日に悪くなっていく。
彼女に笑った写真を残して欲しいミジョとジュニは3人で花が咲き誇る植物園に行き、チャニョンに寄り添う事を決めた彼は、「君が居なくなった後も君の夫として過ごしたい」と彼女と結婚することを望むのだ。

そうやって、少しずつ近づいてくる別れの時に向けて過ごしていく彼ら・・・・

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全く違う学生時代を過ごし、まったく違う職業につきながらも、ずっと友達同士だった3人のストーリー。
以前韓国人の知り合いに「韓国の友人関係は同じ学校の出身同士の付き合いが中心。更にその中でバックグラウンド(成績や実家の状況等)が同じような人とグループを作る。その付き合いは強固で、途中で全く別のグループに入る事は絶対ないし、入る事も普通は出来ない」と断言された事がある。彼女は「例えば私は大学を卒業しているけれど、社会人になってから何かのきっかけで知り合った人が高卒の人だった場合は、挨拶を交わす程度」と言い切っていた。自分だけがそうなのではなく、そういう事が普通だから・・・と言っていた。
日本でいうなら、「幼稚園からずっと同じ顔ぶれで大学時代まで一緒に過ごした仲間たち」というイメージが友人の絆ということらしかった。

1人の意見ではやや心許ないと、その後何人かの韓国人の知り合いにソフトにリサーチしてみた所、「そこまで極端ではないが、そういう傾向はある」との事だった。そういう話を聞いていたからかもしれないが、この3人のストーリーが何よりも純粋に思えたりした。


39歳 第9,10話

2022-03-26 20:32:18 | 39歳(韓国ドラマ)

「あら 二重瞼にしたのね」という母の言葉にショックを受けるミジョ。長い間、本当の母の事を何度も考えた彼女と違い、何度も罪を重ねて刑務所に入っている彼女の母は娘の事を思い出す回数も少なかったのだろう。娘に会いたいと心から思う事が少なかったであろう彼女にとっては、ああいう言葉しか出てこなかったのだろう。

そんな彼女を支えるのは恋人であるソヌとチャニョンとジュヒだ。

二人よりも早くに旅立つ事になるチャニョンが少しずつ準備を始める姿を見るのはやはり辛い。自分にとって最後であるだろう母の誕生日の準備したにも関わらず、体調を崩してケーキを受け取れなかったために、閉店後のケーキ店のショーウインドーを壊してケーキを取ろうとする3人。とにかく楽しい事も3人で、辛い事も3人で分け合うという気持ちが伝わってくるが、不安までも3人で一緒に分け合うのだ。

一人先に旅立つチャニョンは残った二人の事を心配し、残る二人は、チャニョンが旅立った後、自分達は以前のままでいられるかどうかを悩む。特にミジョの母親がミジョにお金の無心をするような素振りを見せたことで不安を覚えるジュヒ。

自分の母がミジョの母の存在を彼女に教えた事で、トラブルになったと皆が思っているのではないかと疑心暗鬼になる彼女。更に何かあっても自分だけが一番最後に知らされるのではないかと、疎外感を大きくする彼女。3人それぞれのキャラクターがあっての友人同士だったはずなのに、一つバランスが崩れる事でどんな事でも不安になるのだ。このあたりは、付き合いが深ければ深い程の悩みだろう・・・(水臭い・・・という感情が激しいとでも言ったらいいのだろうか・・・)

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演技のトレーナーでなく、自らも演技者として映画に出演する事が叶うチャニョンだが、その映画の公開時まで自分が生きているかどうかも分からない彼女。自分と一緒に居る事を選んでくれた芸能プロダクションの代表である彼と一緒に、自分が入るであろうお墓の予約まで準備する彼女。

チャニョンにとっては残された者の事を考え準備をしていても、完璧に準備など出来るはずもない。見守る者ミジョとジュヒにとっても後悔の無い別れの準備などあるはずもないのだ。

次という機会がどんどんとなくなっていく事を、なんとか気づかないようにしている3人の様子が切ない。

 


39歳 第7,8話

2022-03-22 20:36:41 | 39歳(韓国ドラマ)

パニック障害を起こしながらも、ひと時でもチャニョンが幸せな時を過ごせるようにとしたミジョの努力も、彼の妻がチャニョンの両親の元を訪れた事で消え去ってしまう。

自分の娘の幸せを願い、怒る両親に結局自分に残された時間が少ない事を告げる事になるチャニョン。
彼女が両親と過ごす姿を見ながら、自分たちも彼女を見送る準備をしている事に気づくジュヒとミジョ。

チャニョンが、ミジョの実の母親を探そうとすることで、再び実の母親の存在に向き合う事になる彼女。そしてジュヒの母が彼女を思い本当の事を打ち明けられなかった事、更に実の母が刑務所に入っている事を知ってしまうのだ。

実の母との面会を決意する彼女、そして彼女のパニック障害を心配し、チャニョンとジュヒ、更にソヌも彼女達と一緒に刑務所に向かうのだ。

3人がお互いの母に対して自分の母のように接し、母親たちも自分の娘のように接する。楽しい事は3倍になり、辛い事は分け合って乗り越えようとする。びっくりする位距離感が近い・・・いや近すぎる・・・いいのか?これで・・・

韓国語を教えてくれているSさんや以前教えてくれていたÝさんによると、日本の友人関係はあっさりしていて、韓国人的には「水臭いな」と思う事があるとの事。逆に日本人から見ると、「こんなに踏み込んでいいんだろうか?」という感じを抱く人が多いと思う。

私も色々思う所はあるが、ドラマは離れた所にいる4人目の仲間のような気持ちで見続けようと思う。そんな風に思う事で、普段は気づかない思いを感じる事が出来るかもしれない。

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母の前科を知る事になるミジョ。18歳の頃、事実を知った方が良かったのか・・・39歳になってから知った方が現実を受け入れられるのか・・・一人で耐えるのではなく、誰かそばにいてくれる状況で知った事は良かったのか・・・


39歳 第5,6話

2022-03-06 19:32:38 | 39歳(韓国ドラマ)

母亡き後、養子として迎えた妹が父親と折り合いが悪く家を出て行ってしまった事が心に引っかかっていたソヌ。そんな妹が自分に内緒で飲食店で接客の仕事をしていると知り胸を痛める彼。

ソヌの妹の人の様子を伺うような悲しげない笑顔に昔の自分を思い出すミジョ。どんなに養父母が優しくしてくれたとしても、その優しさをどのように信じていいか分からず不安に苛まれるというのはチャニョンも一緒だ。

ミジョに付き添われて実家に帰るも両親に本当の事は打ち明けられない。彼女を心配し、ジュヒとミジョが家に来るのもうるさがりながらも感謝しているに違いないのだ。

ただ、友人二人の気持ちは受け入れられても、芸能プロダクションの仕事を少し控えて彼女と一緒にいようとする彼の気持ちは簡単には受け入れられない。

自分が居なくなった後も彼と彼の子どもの人生は続いていくのだ。子どもが自分の子どもでないと分かっても、妻が子どもに愛情を持てない事を知っている彼は子どもを引き取って育てようとしている。そんな彼だから好きなのだが、そんな彼が自分を思う事で残りの人生を台無しにしてしまうのはどうしても避けたいと思っているチャニョン。

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チャニョンが妻のいる彼と付き合う事に反対しながらも、何も知らないチャニョンの母が二人の姿を微笑ましく見ているのを見て、彼の妻にその幸せを邪魔されたくなく、土下座までして彼の妻を止めるミジョ。養父母に愛されて育っても、どこか不安だった彼女にとってジュヒとチャニョンの幸せは、自分の幸せでもあるのだ・・・・


39歳 第3,4話

2022-02-26 20:20:25 | 39歳(韓国ドラマ)

チャニョンの健康診断の結果が深刻だったことを知り、取り乱すミジョ。ミジョが休暇でクリニックを離れる間、院長を任される予定だったソヌは、仕事中にかかわらず彼女の取り乱し方にただならぬ気配を感じ、こっそり後をつける。

こっそり後をつけて行った事で、チャニョンが芸能プロダクション代表の妻に一方的に罵倒されている様子を見たミジョが、その妻に平手打ちを加えて警察沙汰になった様子を見てしまうのだ。

このソヌ・・・ミジョに対する行動がソフトに積極的だったり、非常にさりげなかったり・・・気遣いの人だ。多分あの様子を見て、3人の仲が特別だということ、そしてミジョが彼女たち友人の存在をどれほど大事に思っているか、的確に察した事だろう・・・

ミジュに付き添われて病院に出向き、自分が何も治療しなければ、末期がんであと6か月程度の命だと知り、彼女が何故あれほど自分を庇ってくれたのかを理解するチャニョン。突然の出来事にチャニョンが治療に専念する事を願い、前のめりに彼女を助けようとするミジュと、考える時間が欲しいというチャニョン。母もがんにかかり、母を支えているジュヒもショックを受ける。

39歳、もうすぐ四十代だと口では言っていても、「まだまだだ」と心のどこかで思っている年齢のはず。それが急に残りの時間を提示されるのだ。

治療をしても生存率が0.8%である事を聞いたチャニョンは治療を受けない選択をし、チャニョンとジュヒも彼女が最後の時間まで楽しく過ごせるようにと一緒に過ごす覚悟を決めるのだ。ミジョの養父母も彼女の決心を聞き、彼女に寄り添っている。

ビックリする位の熱い友情なのだが、それが自然に感じられるドラマだ。

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芸能プロダクションの代表である彼を、妻の前でも思わずオッパと呼んでしまい怒らせてしまうチャニョン。お兄ちゃんという意味のこのオッパという言葉。誰が誰に使うのか、年齢、場所等々。シチュエーションによって全くニュアンスが変わってくる呼称だと改めて実感。チャニョンがいうように「私たちは別に不倫の関係じゃない。」と言うなら、オッパとは呼ばずにせめて名前で呼ぶというのが普通だろう。39歳、あのような人間関係の仲で、彼をオッパと呼ぶチャニョンの気持ちが切ないな・・・と思う。


39歳 第1,2話

2022-02-23 19:09:43 | 39歳(韓国ドラマ)

39歳、今まで自分が歩いて来た道を振り返り、別の道を歩んだらどうなるだろうと思い、新しい道を選択する事に対して周囲の人々もある程度理解を示してくれる最後の歳だと思う。勿論、自分の人生、幾つになってもやり直しは出来る。しかし、周りの反対に屈せずに自らの道を進もうとするには何倍もエネルギーが必要だ。

周りが許してくれるであろう最後の歳に自分の人生と向き合おうとしてる3人の女性の話。

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院長をしている皮膚科クリニックが軌道に乗って来た事で、1年間の休暇を取ろうとするミジョ。女優になる夢を諦めて演技トレーナーとして芸能プロダクションで仕事をするチャニョン。百貨店の化粧品売り場のマネージャーとして勤務するジュヒ。

異性の好みも恋愛の黒歴史もお互い全部知り尽くす位プライベートで隠し事はなく、何をするにも一緒の3人。

養父母に育てられたミジュが、自分が住んでいた施設でボランティア活動をする際は二人も必ず同行し、ジュヒが近所に新しくオープンする店のシェフが気になるようなら二人もその男性を確認すべく3人で店に行く。

3人と同じように施設にボランティアで英語を教えに来ていたソヌがミジョの事を知ると、二人が上手くいくようにと横から口を出し、はしゃぐ姿は39歳とは思えない。

「不倫と一緒だ」と、元彼の経営するプロダクションでトレーナーとを務めるチャニョンに、彼との関係を整理するようにミジョが強く迫るのは、『何も言わないのは水臭い。それ位言ってこその友人』という韓国らしい距離感を感じるが、それ位3人の仲が深いということか・・・・

この先もそんな仲が続くと思っていたのに、なんでも一緒の3人が受診した人間ドックの結果にショックを受ける医師のミジョ。39歳で自分の人生の残りの時間を考える覚悟が出来ていないのは当然だ。

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このドラマでは友人同士で施設に行っていたが、職場でも週末に社内旅行的に施設等に出向いてボランティア活動をするのはよくある事らしい。

韓国語を教えてくれているSさん曰く「最近は週末もスキルアップなど自分の時間に使いたいという若い人が増えて来て、参加する人も少なくなっているようですが、私が韓国にいた15年位前はごくごく普通に良くありました」との事。