GW2日目
このドラマの面白いところは、擬人化ならぬ擬企業化で、死神が集う場所を徹底的に企業形式で描いているところ。
企業にしてシステマティックにすることで、おどろおどろしい雰囲気を一掃し、さらにいくらシステマティックに描こうとしても人の命はそんな風に管理出来ないということが逆にはっきり分かったりするのだ。
ジュヌンが6か月のインターンとして勤務する危機管理チームは、自殺を未然に防ぐアプリを携帯電話で管理しているのだが、なんとその会社走馬灯のシステムがウイルスに感染して、誰が心に闇を抱えているのかわからなくなってしまう。対象者が化粧品会社に勤務している事が判ると、その会社にアルバイトとして潜入し、様子を見ながら自殺を防ごうとするチーム員たち。
会社が舞台になるということはやっぱりパワハラは避けて通れない。日本的に言ったら、昭和の時代でも眉を顰めるような軽口で女性社員を貶める男性上司がいる。まったくもってデリカシーのないその言葉と態度。
そんな中で、自分は自分の思うがままに生きていて大丈夫という感覚を失ってしまい、他人の期待に応えなければならないという思いに捕らわれ、自己肯定感を無くしてしまった女性を見つけ出すチーム員たち。
その彼女を一人で助ける事が出来たジュヌン。
彼女が自殺するためにネットでガスボンベを手に入れていた事を知ると、ネット上で困った人を助けるふりをして自殺者を食い物にしている輩がいる事に気づき、自分がそこに潜入して阻止しようとするのだ。
若気の至りで一人暴走するジュヌンと、その彼を厳しく指導するチーム長。もっとまがまがしい出来事なのだが、そのあたりはドラマ的演出もありつつ、でも考えさせるストーリーが続く。
私はカレンダー通りの休みなので、3日休んで1日出社、さらに3日休んで1日出社、そして2日休んでゴールデンウイーク終了だ。
こんな風に書き出すとちっとも楽しくないが、仕方ない。
昨日の朝、いつものように出勤前にスタバに立ち寄ると、レジで「ゴールデンウイークはカレンダー通りですか?」と声をかけられる。
「カレンダー通りなんですよ」と答えると「ゴールデンウィーク中の平日は、開店時間が1時間遅くなり8時からになります。間違えていつものように7時台にお立ち寄りにならないようにお願いします」と念を押されてしまった。
その後も、毎朝立ち寄ると思われる人に次々とゴールデンウイーク中の休みの状況を確認し、カレンダー通りという人には、開店が8時という説明をしていた。
その様子をこっそり確認していたのだが、お休みの状況を確認された人ほとんどが、私と同じようにカレンダー通りの出勤だと答えていた。
勤務先は、5月の2日と6日に休みを取る人が多く、ちょっと寂しかったのだ。ここには私と同じような仲間がたくさんいるようなので、ちょっと安心する。
刑事を夢見る弟を応援しながらも、黒社会で贋札造りを生業としている事を秘密にしている兄。幸せそうな兄弟の様子を幸せそうに見守りながらも、兄弟の間に秘密がある事を心配する父。
弟を思い、台湾での贋札売買の仕事を最後に足を洗おうとする兄だが、好事魔多し。兄は捕まり、父親は殺され、弟は全ての秘密を知ってしまう。家族の幸せな時間は仲間の裏切りによって一瞬で消え去り、弟は兄の裏切りを許せずに、組織の撲滅だけを目標に刑事になるのだ。兄弟の情が厚かっただけに、弟の心の傷は深い。
同じように、仲間に裏切られた兄の相棒の心の傷も深い。敵陣に一人乗り込むという勝ち目のない復讐とわかっていても、あらゆる場所に拳銃を隠し、ひるむことなく拳銃を打ち続ける。使う火薬にも銃弾にも加減などという言葉はないのだ。
兄、弟、そして相棒・・・映画はどこまでも、汗臭く、熱く、男たちの情に迫る。横っ飛びで銃をぶっ放し二丁拳銃で相手を倒すというアクションの熱さだけでなく、情の厚さをどこまでも追及するのだ。
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韓国でも公開当時に人気だったという男たちの挽歌。ドラマや映画の中で、チョウ・ユンファ演じるマークを模したキャラクターが登場してくるのを何度も目にした。ユンファが演じるマークというキャラクターは、仲間に相棒を売られ、さらには自身も組織の中で辛酸をなめる。恨みを抱え、その悔しさを晴らす為に何年も耐える。この義理人情に厚く、そして恨みを晴らすべくすべてを投げ打つ姿に、韓国人的な恨(ハン)の思いだけでなく、無常さや哀しさを見てシンパシーを感じたのだろう。
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画面いっぱいに広がる「英雄本色」というタイトルを、また映画館のスクリーンで見られるのはファンとしてとても嬉しい。
香港は先週の21日にコロナ対策の各種規制を3か月半ぶりに緩和したとの事。午後6時以降の外食が可能になり香港ディズニーランドや映画館等が営業を再開したとの事だった。
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勤務先では仕事の関係で香港に住んでいる人の話を耳にすることがある。
私は直接関係ないので、聞こえてくる話に耳を澄ますのみなのだが、最近聞こえてきた話は「香港は、昨年末にはコロナ感染者がゼロだと言っていたのに、あっという間に増えて、今は香港の人口の約半分がり患している」と香港人がビジネスの話の最中に香港のコロナ事情を話していたということだった。
その話を聞いた人達は「香港は人口密度が高そうだから、それもありうるだろう」とうなずいたらしのだが、その香港人は「僕はファイザーの注射を打ったから大丈夫」と言っていたとの事。本人は不活化ワクチンでなく、RNAワクチンを打ったから大丈夫ということを言いたかったらしいのだが、その話を聞いた人達は「香港人なのに、RNAワクチンを打ったから大丈夫などと口にして大丈夫なのか?」と不安に思ったらしい。更に「香港人なのにどうやってファイザーの注射を打ったのか?」という事も気になったらしいのだが、「どうやって打ったのか?」ということをフランクに聞けるような間柄ではないらしく、「富裕層は何か特別なルートがあるのか?それともどこかに出国した際に接種が出来たのだろうか?」とモヤモヤした疑問が残っただけのようだった。
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その香港人はどうやらビジネスの関係で、現在日本に滞在しているとの事だった。日本側の入国の規制が以前よりは緩やかになったので来日ということになったらしい。香港に帰国の際にはまだ1週間程度の隔離が必要なはずなのに、大丈夫なんだろうか?と皆も気になったらしいのだが、ビジネスは香港だけではなく、グローバルな展開をしているらしいので、香港に戻らずとも別に行く場所があるらしかった。
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上海の現地法人のスタッフたちは1か月以上、自宅から出られずに仕事も自宅で行い、非常に厳しい生活だと毎日のように耳にする。香港のコロナ規制と本土の封鎖政策も密接に関係しているのかと思っていたのだが、関係している面もあれば、まったく別の次元で話が動いている面もあるらしい。現実は複雑だ。
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上海の中国人スタッフの話は、ほぼ直接聞いた話だが、香港人の話は間に何人もの人が入り、それぞれの人の推測等が入っている可能性もあるので、どの程度あっているのかは定かではない。
昨日は夏のような暑さを感じる日差しだった。
「やっぱりこんな日は冷たい麺だろう」と思い、セブンイレブンで冷やし中華にするかどうか悩んだ挙句、赤いおすすめというシールと芝麻醤仕立てという言葉につられ、この『とみ田監修 冷し豚中華 芝麻醤仕立て』を棚から選んでみる。
冷たい麺だから、パッケージを開けたらすぐに食べられるかと思ったのだが、底から芝麻醤仕立て冷たいスープを取り出し、上にのせてある野菜を麺の上に乗せなおし、ニンニクマヨネーズもキチンと載せてなどとしているうちにレンジで温めると同じ位の時間がかかってしまった。冷たいからすぐに食べられるというわけでもないのだ。
冷たい太い麺に芝麻醤仕立てのスープがよく絡み美味しい。子供の頃、ちょっと茶色の太くコシのあるやや塩味の強い麺を野菜等が入った汁につけて食べる武蔵野うどんを食べて育ってきたので、こんな風に太麺の上にキャベツや玉ねぎが上にのっているのを汁に混ぜて食べるこの冷し豚中華 はなんだか昔を思い出す味だった。
スープは濃厚なのだが、冷たいので、思ったよりもスルスルと食べられる。
私はかなり満足して完食。また暑い日があったら、食べてみたいと思う。
ニンニクのガツンとした匂いは、食後マスク着用すれば問題ない。
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先にリフレッシュルームで食事をしていた同僚は、私がパッケージを開けているのを見て、「前も、とみ田のラーメン食べていたよね」と鋭くチェックしていた。
私はこんな風に色々購入した商品の事をブログのネタにしているものの、あまり記憶力がよくないようで、自分のブログを読み返してみて「そういえば、食べたな・・・これ」と思う事が多い。
以前食べたとみ田監修のラーメンの事も、腹持ちがよかったな・・・ということしか覚えていなかったので、中途半端にうなずいてそのまま食べ始めようとしたのだが、「カロリーは599キロカロリー?やっぱり600を超えると躊躇する人が多いから刻んでくるんだね。。。真ん中にちょっと多めにニンニクが入っているのは、やっぱりお店の味に近づけて欲しいから、ちょっと濃い目になるようにしているんだね。私は千葉のお店で食べたけれど、思っていたより味が濃くてちょっと・・・」と、食べる前からかなりな情報を与えてくれた。
ラーメンに対する好みは色々である・・・・
母と一緒にアメリカでゴルフトーナメントに参加している娘の活動資金の為、退職金も前借し、それで足りない分はありとあらゆる所で借金を頼み込んでいるハンス。
そんなハンスは、済州島で女ながら家長として働き、店を何店舗も経営しているウンヒをまぶしく思う。
社会に出る前、キラキラしていた学生時代を一緒に過ごした彼女の今の姿がうらやましくもあり、更にそんな彼女に借金を申し込もうとしている自分を恥ずかしくも思っているような彼。
娘のために妻と離れて暮らしている事を、思わず「別居している」と言ってしまったのも、彼女に高校時代と変わらない格好いいハンスでいると思って欲しかったのだろう。
二人だけの修学旅行をやり直そうと、「木浦へ行こう」と誘ったのも、借金したい心と懐かし高校時代に戻りたい気持ちと半々だったのだろう。
本当に図々しい奴だったら、彼女に悪いとも思わずに、更には「木浦に行こう」などと誘う事もなく、「お金に困っているから助けて欲しい」と、躊躇なく彼女の恋心に付け込もうとしただろう。
そこら中に借金を作り、友人たちに情けない姿は見せているものの、彼女の夢は壊したくないという思いも伝わってくるのだ。ただ、金を貸してほしいと言わざるを得ない自分の状況がとにかく情けないだけなのだ・・・・
同級生たちの「あいつは友達のお前をだましている」という忠告に、涙ながらに「私達は本当に彼の友達?」と反論するウンヒ。同級生として優しい態度も見せる事が出来ず、ただ、「あいつはだましている」と言う自分たちが本当に友達なのか?と切ない思いを吐き出す彼女・・・
生きていると切ない事が多いよな・・・と思う場面だ。
オムニバスは、どうしても肩入れしたくなるエピソードとそうでないエピソードが出来てしまう。
若いヨンオクとジョンジュンのエピソードも色々思う所はあるが、自分の年齢の事もあり、どうしてもハンスとウンヒのエピソードに心奪われる。
お腹の大きな女性がしんちゃんと同じ年恰好の少年を連れて突然野原家にやってくる。
「病院でお宅の息子さんであるしんのすけ君とうちの息子が取り違えられました」と言う女性は、「お互いの息子が取り違えられたのだから、私たちは家族も一緒」と野原家に居候を決め込むのだ。
息子を連れた訳あり女性は、ニンジャの里で代々地球のエネルギーが外に出ていかないように守る家柄。そんな彼女は息子を連れて外の世界に助けを求めにやって来たのだ。
助けを求められたしんちゃんが一肌脱がない訳がない。
映画版のクレヨンしんちゃんは、冷静になって考えるとそんなに大した事をしていないのに、途中しんちゃんが妙な男気を見せて、最終的には何となく大活躍という展開になると決まっているし、ファンもそんな展開を望んでいるのだ。
そこは裏切る事なく、さらには二組の親子の情を感じさせる展開。しかし、赤ん坊の取り違えのストーリーは引っ張ることなくあっさりとスルー。ややわきが甘い感じもあり。
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忍者というから、「過去への旅?」かと思ったのだが、今回は、現代の中でのなんとも不可思議で微妙な時間旅行だ。山の中に何本も立っていた電信柱が、最後には風力発電の設備に変わっていた。ゴリラがエネゴリくんに見えてしまう・・・それでよかったのか・・・
パワーハラスメントのアンケートによると、パワハラに次いでカスタマーハラスメントいわゆるカスハラで多くの人が悩んでいるという結果が出ているとの事。
昨日、オンラインで参加したセミナーのテーマはカスタマーハラスメントだった。
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顧客等からの著しい迷惑行為と言っても、その形態はさまざまだ。
営業職の従業員が顧客先とのやり取りで度を超した要求に悩んだりするカスタマーハラスメントは、「営業担当者の実力不足」という一言で片づけられるケースも多く、またなかなか被害者がその被害を申し出るとは限らない。
対面及び長時間の電話による顧客からの過度なクレームに悩む販売店。
過剰な要求を行うモンスター客に対して搭乗拒否をしていいのかと悩む航空会社。
患者からの過度な要求に悩みながらも、「患者さんの為に何かをしたい」という思いから、自分の対応が悪いと思い込んでしまうという、一種モラハラに似たケース。
「お客様は神様なのか?販売員はお客様の下にいるのか?」という問題に毎日のように直面している販売店も多いとの事だった。
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クレームvs.クレーマーvs.カスハラ・・・・
クレームとカスタマーハラスメントの区別は非常に難しく、それが宝の山となるクレームなのか、それともカスタマーハラスメントなのか、現場でもその見極めが非常に難しく苦労しているのだという。
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私が直接見聞きしたことのあるケースは、取引先企業とのやり取りだった。システム会社の担当者に対し、システムを購入する側の担当者が非常に強い口調で毎回担当者にクレームを入れていた。「なんで前回の打ち合わせ通りに納品できないんだ。納期も遅れているし、内容も違う!」との確認する声が、フロア中に響いていた。慌てたシステム会社の担当者が何とか理由を説明しようとすると「5W1Hで説明しろ!」とまた大きな声がフロア中に響き渡っていた。
納品を行うシステム会社側にも非があったのかもしれないが、一度ならず何度も同じような場面に遭遇し、びっくりした私と同様に同僚たちも眉をひそめていた。それがたとえ「営業担当者の実力不足」が問題だったとしても、回りにいる人間がその場から立ち去りたくなるような詰問口調のやり取りは、見ていていい気持ちはしない。これはクレームなのか、それともハラスメントなのか、自分の心がざわざわした事を思い出した。
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厚生労働省がわかりやすいカスタマーハラスメント対策企業マニュアルを作成している。
昨日、今日と温かいというより暑い日だったが、それでもまだ蒸し暑さはなく、気持ちのいい日よりだった。
歩いていても暑くもなく寒くもなく、なんとも心地いい夕暮れだ。
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ただ、来週は低気圧が日本付近を通過するとの事。この時期の荒れた天気の事をメイストームと呼ぶらしい。
まだ無名の歌手の夫を一人残して旅立てないという女性に少しの猶予を与えるために、引導チームから彼女をかくまう危機管理チーム。
彼が、「彼女が死んだのは僕のせい」と自分を責める事を不思議に思うチームの面々。
しかし、母は彼の出産時に亡くなり、父親はそのショックから立ち直る事なく、幼い彼につらく当たった上で自殺。親族の家の養子となり幸せに暮らしていたものの、その幸せは彼以外の家族が交通事故で亡くなるということで、あっという間に彼の前から消え去ってしまうのだ。何度も絶望を感じるものの、バレリーナの夢破れた彼女と出会う事で再び幸せを掴もうとする彼。しかし、その掴んだと思われた幸せな生活も、彼女の運転する車に居眠り運転のトラックが向かってきた事でやはり遠くに行ってしまうのだ。
全ての不幸を自分のせいと彼が思い詰めてしまうのも分かるような不幸の連続。
彼の人生につらい事が多いのは、彼の運命だけれど、彼女と出会ったのも運命。赤い糸で結ばれた二人は、どんな事があってもまた再び出会う。しかし、その運命の片割れが自殺で命を絶ってしまえば、その赤い糸は永遠に繋がる事はない。
チーム長が一生懸命になって自殺を食い止めようとするには、そんな理由があったのだ。
自分の運命を呪う者もいれば、自分の選択が自分の愛する人の運命を変えてしまったと後悔する者もいる。
朝鮮戦争時、戦場に出向く事を志願した若者。母を残し出征するものの、戦場では友人を守る事も出来ず、戦後、実家に帰るものの母と再会することはかなわず。そして戦争が彼に与えた傷は大きく、失意のまま長い年月を終えようする一人の老人。
チーム長は、彼に「自分の人生には大事な意味があった」と思って、旅立って欲しいと思い、幸せな最後の一日が過ごせるように彼に寄り添うのだ。
戦後、誰にも顧みられる事なく一人孤独に生きてきたと思っていた男性。しかし、若い頃すべてを犠牲にして戦ってくれたからこそ、今の繁栄があることを彼に感じて旅立って欲しいと思うチーム長。
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戦争の傷を抱えながらも、他人のせいにせずに、全部自分のせいだと思い、重い荷物を背負って一人静かに暮らしていた男性の話に思わず涙してしまう・・・
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韓国は世界で最悪レベルの高齢者自殺率との事・・・・
学生時代から映画を見るのが好きだったが、「(チョウ・ユンファも)香港ノワール映画が好きだ」とはっきりと自分で自覚をしたのは、映画館で「男たちの挽歌」を見た時だった。それまでも映画が好きだったけれど、一つ好きなジャンルが出来ると、自分の中で好きだと思う基準がはっきりし、色々な映画を見る際の判断基準がぶれなくなったような気がした。一つのジャンルを突き詰めるのも楽しいが、私は香港ノワール映画を中心にして色々なジャンルを楽しむようになり、益々映画を見るのが楽しくなった。
今、韓国ドラマや韓国映画が好きなのも、香港映画の情報などを知りたくて、香港芸能情報などをチェックしているうちに「最近、中華圏では韓国ドラマが大流行りらしい」というのを知った事がきっかけだった。
この「男たちの挽歌」は私の趣味の世界を広げるきっかけをくれた大事な映画だ。
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アップした写真は、1992年の秋、「ハード・ボイルド 新・男たちの挽歌」が公開中だった頃に発売された雑誌オリーブに掲載された記事に使用されていた写真。映画専門雑誌等にはもっとそれらしい写真もたくさん掲載されていたが、私はこの写真が好きで、30年前からこの写真が掲載されているページを切り取って会社の机の中に隠し持っていた。何度か転職したが、今の勤務先の机の中にもこの写真はキチンと残っている。折り畳んだ後やピンで刺した後も残っているがそれも思い出になっており、捨てられない。
コロナが世の中を席巻し、自由に行き来することさえなんとなく躊躇するようになってから、自分の好きな事を今までに増して色々考えるようになった。
旅行に行けない事は残念だが、「ああ絶対に●●に行きたい」と強く思う事がない事を考えると、私の中では旅がそれほど重要な出来事でない事が発覚した事。
居酒屋に行けない事が最初は寂しかったが、配信サービスのドラマや見ながら、スーパーで購入した刺身と好きな缶ビールを飲む事で十分楽しい事が分かった事。
緊急事態宣言中には「退屈だった」という話も色々耳にしたが、私は普段から好きな片付け等を更にヒートアップさせたりして、退屈だと思う暇もなかった事。
逆に非常に寂しかった事は、映画館に行くことがままならなかった一番最初の緊急事態宣言中だった。
配信サービスの映画等を何本も見たが、やっぱり暗い映画館の中で集中しながら画面を見るのと、明るい自分の部屋で生活雑貨に囲まれながら見るのとではやっぱり集中度が何倍も違う。
巻き戻しが出来ると思うと、どうしてもいい加減に見てしまったりする。更に「ちょっとトイレでも・・・」などと画面の前を離れてしまうと一気に映画への興味が薄れてしまう事も分かった。
好きな映画を暗い映画館の中で見る事を大事にしようと改めて思ったコロナ禍だった。
1987年4月の公開から35年経ち、この映画を4Kリマスター版で映画館で見られるとは・・・本当にうれしい・・・
『男たちの挽歌 4Kリマスター版』予告
HPの閉鎖を計画中の為、それに伴う過去のデータの移行中。結構データ量があるので、突然唐突に過去の話題をアップし続ける予定・・・
追記:
悲しき恋歌はクォン・サンウとソン・スンホンが共演するドラマとして撮影前から話題になっていたのだが、このドラマのミュージックビデオ撮影と前後して、スンホンの不法兵役忌避の疑いが浮上。その後再身体検査を受けて入隊した為、ドラマ出演はかなわなかった。スンホンの代役を務めたのは、ヨン・ジョンフン。(ドラマ撮影の関係から、アメリカVISAを取得していたことやスケジュールの都合などで彼が選ばれたと記憶している)
オンタイムで視聴と書いてあるのは、ドラマを放送していたMBCのサイトに苦労してアクセスし、オンタイムで視聴したことがうれしくて、毎回その事実を書いていたのだと思う。
韓国では何度もスンホンが入隊前に録音した挿入歌(いや主題歌と言ってもいいのか・・・)がドラマ内で流れたのだが、フジテレビで放送された際は、版権の関係からか、(それともスンホンがドラマを降板した経緯からか・・・)スンホンの歌がドラマ内で流れることはなかった・・・当時は韓国のサイトをリンクしていたのだが、今はもうそのサイトは残っていない。
송승헌,십년이지나도,,MV
悲しき恋歌サイト(日本)2005・4・30よりフジテレビにて放送
2005・1・5 第1回 オンタイムで視聴 |
俯瞰で捉えたNYの全景から、ヘイン、チュニョン、コヌ 三人の様々な回想シーンが映し出される 。 最後にビルの屋上でチュニョンが「ボコシップタ」(会いたい)と叫ぶ姿から始まる三人の運命。 米軍基地の町で育つチュニョン。「父親はいないし母親はあんなことしている」といじめられるチュニョンの母は軍人相手のサボイホテルのキャバレーで働いている。 一人息子のチュニョンに「勉強を頑張れ」と諭すものの、ホテルの一角に暮らしながら、母親の働く姿を見ているのだから、勉強どころの騒ぎではない。なぜか海辺の小屋で一人ギターで遊び、いなくなった父親を思い出しながら、寂しさを紛らわす毎日なのだ。目の不自由なヘインはキャバレーまわりの歌手(何故か芸名はオードリー)のイモ(叔母)に連れられサボイホテルのキャバレーにやってきた。 家が近いチュニョンは送り迎えを先生に頼まれるが、そこは小学生の男の子。恥ずかしさもあってヘインに冷たくあたってしまい、後ろから見守ることしか出来ない。 このジュンフン なかなか哀愁を漂わせる小学男子なのだ。お色気満々の同級生ハジャンが、家から持ち出した「朝鮮人参」を誕生日プレゼントにあげたりと、なかなかのモーレツアタックなのだが、冷たくあしらうのみ。 そんなハジャンのモーレツアタックを尻目に、だんだんと仲良くなっていくヘインとチュニョン。しかし母親代わりのオードリーの元に取り立て屋がやってきたりと、決して平穏ではない二人の仲だが、ヘインをかばい子供ながら男気のあるところを見せるチュニョン。 **************** 小学生ヘインとチュニョン 二人の恋がこんなにも運命的だということを1時間20分かけてここまでかというくらい 描いているのだ。 雨の学校帰り ヘインを自転車の荷台に乗せ走るチュニョン、秋の小道を自転車で走る二人、自分の好きな歌をイヤホンで聞かせるヘイン、銀杏の木下で休む二人が体育座りをしていなかったら、二人が小学生だったということを忘れてしまいそうな親密ぶりだ。 疲れたヘインの手を引き水辺の小屋に連れて行き、自分で作曲した曲を聴かせるチュニョン。 「人を連れてくるのは初めてなんだ。」 「素敵な曲ね。タイトルは?」 「自分で作った曲だから名前はないんだ」 「この曲をプレゼントするよ」 「私にはあげるものがなにも・・・これをあげるわ (自分のつけているペンダントをはずすヘイン」 小学生がこんな会話を交わすのだ。これが運命の恋でないわけがない。 朝鮮人参をプレゼントするまだまだ子供のハジョンには全然勝ち目がないようだ。 そんな運命の二人の間にわってはいるゴヌ。 貧乏なチュニョンに比べお坊ちゃま然とした様子のコヌ。足を怪我したヘインにさりげなく自分のハンカチを差し出すのだ。 見えないチュニョンの顔をやさしく両手でなぞるヘイン。そのチュニョンの子役の顔がクォン・サンウに変わっていくのだ。 初回で二人が運命の恋人同士だということは十二分にわかった。コヌの入り込む余地はないように思えるが・・・ 今回の余計なお世話 しかしチュニョンの子役の子はクォン・サンウというよりソ・ジソプの子供時代といった雰囲気だ。 しかしこのチュニョン、歌をプレゼントするなんて かなりな「スーパー小学生」だ。とても30人31脚をやっている小学生と同年代とは思えない。ヘインに対してはすっかりナイトの風格さえ漂わせている。 そしてなぜかコヌの周りのキャスティングには、ペ・ヨンジュン主演のドラマ「裸足の青春」の香りが漂っている。 |
2005・1・6 第2回 オンタイムで視聴 |
高校生になっても川辺の小屋で遊ぶ二人。手を繋ぎ小屋からの帰り、母親と叔母に「どこがいいの?」とお互いに咎められても、一緒にいる気持ちに変わりなし。小学生の頃、あんなに大人っぽい会話を交わしていた二人なのに、高校生になっても会話内容に進歩がないため、今度はちょっと幼い雰囲気が漂っているのが不思議だ。 20歳過ぎの俳優が何の照れもなく、高校生を演じるという韓国ドラマの定番というのがここでも見られる。(クォン・サンウは慣れたものだが、キム・ヒソンは幼さを出すには、綺麗すぎて無理がある)ハジャンはブラスバンドの華になっている。チュニョン目当ての祭りのパレードの誘いにヘインがついて来たのを見咎め、「見えないの来たの?」とはお色気小学生だった頃とひとつも変わっていない。 「見えなくても一生懸命応援するから」と微笑むヘインだが、こんなに純粋なままでは@渡る世間は鬼ばかりの世の中を渡っていけないことは明らかで、チュニョンでなくても守ってやらなくてはと思ってしまう。 二人が田舎祭りに興ずる頃、お坊ちゃまコヌは赤いバイクを駆り、父親に軽口を叩きつつも、「明日時間ある?お母さんに会いたいの」との姉の希望に優しく同行する、姉思いの若者なのだ。 祭りの帰り、ちょっと離れた隙に、街のチンピラ達にヘインを連れ去られてしまうチュニョン。「見えないんだろう」「俺たち相手にアルバイト云々」と言って乱暴しようとする。ただの高校生の悪がきなのだが、やる事が汚いのだ。 ヘインを助けようと殴り合いの末、病院に運ばれるチュニョン。チュニョンの母に「出て行け」と罵られても「私が悪かったんです」と謝るがヘインの「ただ一緒に居たいだけ」という言葉尻を捕らえ、「20歳過ぎても一緒に居られると思っているの?結婚でもするって言うの?冗談じゃない」「ケガウソ」この「ケガウソ」の一言に叔母のオードリーが切れてしまう。 病院から抜け出したチュニョンがタクシーでサボイホテルを出て行く二人を追いかけるが、勿論追いつくはずもない。 一人でも帰ると泣くヘインに「ケガウソ」なんて言われてあそこに居られる訳がない。(今のあんたを空に居る両親が見たら悲しむとかそんなことも言っているようだ) ビリヤード場でたむろするチンピラの元へ再び殴りこんでいくチュニョンだが、警察に捕まってしまう。(この一人で殴る蹴るを繰り返すチュニョンを下からなめるように撮るカメラワークがなかなかお洒落なのだ。) もうお前の事は見たくないという母親に連れられて、ソウルに住む父親の許へ預けられるチュニョン。しかし父親が歓迎する訳もなく、一人ソウルの夜の街にヘインを探しに出るチュニョン。 ******** ヘインは何故あんなに純粋なのか?チュニョンの顔を触りながら、「手が覚えているから判る」と泣かせることを言い、手の冷たいチュニョンに右手だけの手袋を編んであげるのだ。(白地にスマイリーマークの入った手袋をスマイリー手袋と勝手に命名してみる) そしてチュニョンが本当に格好いいのだ。クォン・サンウ本当に立派だ。ヘインに対しては本当にこの世で一人だけのナイトだ。 唯一無二のナイトだから、声を出さずに「愛してる」と言っても許されるし、ピアノを弾くヘインを影からとろけそうな笑顔で見つめても許されるし、(決してストーカーに非ず)初雪が降った日にキスしようとしても許される。ファンもそんなクォン・サンウを見つめながら画面の前でとろけているに違いない。 勿論ヘインヘとタイトルのついた楽譜を一人小屋の中で握り締める姿を見ながら、ちょっと涙ぐんだりもしているだろう。 「10年が経っても」 ヘインを探すために夜のソウルの街を走るチュニョンのバックに流れる「シンヨニチナド~シヨンニチナド ノルキダリヌンケ」と流れる歌声を聴きながら、ソン・スンホン(宋承憲)ファンの私もちょっとしんみりしたりする。 今日の宿題 「ケガウソ」韓国語には犬という言葉が入った悪口が多いのだという。犬が笑う?多分これもその一種のような気がするが、詳細は自分への宿題とする。 |
2005・1・12 第3回 オンタイムで視聴 |
お互いがソウルに居るということを知らずにいるチュニョンとヘイン。 ガソリンスタンドでバイトしならが、右手だけの手袋を見つめるチュニョンと、クリスマスにはチュン ヨンに会いたいだけと、クリスマスのプレゼント用に左手の手袋を編むヘイン。 「言いたいことがあるんだ」とガラスに点字で愛していると書くチュニョンのバックに流れる歌は「10 年が経っても」(涙) チュニョンはバイト先から、ヘインはオードリーがアメリカ軍人の恋人ウィリーと外出している隙に、 チュニョンは「ヘインへ」とタイトルのついた楽譜を、ヘインは手袋を握りしめ、それぞれ故郷へと向 かう。 「同じ列車に乗っているんだから気づいてよ」とチュニョンに突っ込みを入れるも、どうやら今回のコ ンセプトは「すれ違い」らしい。駅についても、二人を会わせたくないハジョンのせいで会うことは叶 わず。 一人川辺の小屋で待つヘインと、ハジョンの捨て身の行動により、痛くもないのに痛がるハジョンのせ いで、病院に足止めを食うチュニョン。 ヘインがサボイホテルへ行けば、チュニョンは小屋へと二人はどこまでも会えず(ここでもすれ違う二 人のバックに流れる歌は「10年が経っても」(涙)だ。 結局ヘインはハジョンに最終電車に無理やり乗せられ一人ソウルへと戻っていく。 ハジョンを疑わず、ソウルの自分の住所を彼女に託すヘインだが、捨て身のハジョンは当然の如く、紙 切れをゴミ箱へ) ソウルに戻りガソリンスタンドで、オードリー、ヘイン、ウィリーの三人が漢江へドライブへ行くとこ ろに偶然出くわすチュニョンだが、勿論言葉を交わすことなど出来ず(何しろ今回のコンセプトはすれ 違い故)偶然居合わせたコヌのバイクに乗って三人を追いかけたことで、喧嘩になる二人。 (川辺に倒れこむ二人を上からカメラが映し出すのだが、このアングルにスンホンファンとしてはまた 涙が出てくる。) 街中で偶然教会から聞こえてくるピアノの音に気づくチュニョン。勿論ピアノの音の主はヘインなのだ が、今回のコンセプトはすれ違い故、まだ二人は会うことは出来ず。 *************************** 思わぬ人の思いやりに涙する。 ヘインに会えず失意のまま戻ってくるチュニョンにヘジャックを食べさせる父。 お前だけ居れば又やり直せるからと涙ながらに訴える父。 (高校生の息子に一杯飲むかと声をかける父親の優しさに、心癒されるチュニョン) 「この店はヘジャッククが有名なんだ」とチュニョンに言っているように聞こえたが、詳細不明。でもヘジャッククって酔い覚ましにいいスープのはずだ。お父さん、普段かなりお世話になっていそうだし、詳しいということにしておこう。 オードリーに優しくせっするアメリカ軍人のウィリー。 絶対年下だと思う(笑)でも「ウリドライブハルッカ(ドライブでもどう)」(花束付きだ)とかなり 優しい。 そしてやっぱり・・・ 医者に「お酒もタバコ厳禁」といわれるもチュニョンにだけは自分の病状を知られたくない母。 ************************* 今回のコヌの様子 お坊ちゃまコヌは、高校三年生であることを隠してお姉さま達と遊び、自室ではドラムを叩き、英語も ネイティブの美人家庭教師付きだ。(ついでに自宅の居間には誰も座っていないソファーが山ほどある ) コヌが慕う姉さんは、10年以上好きだったという父親の事業を手伝っている男性と婚約。 二人を優しく見つめるコヌだが・・・・ コヌは何故かチュニョンが気になる様子だ。 (チュニョンはヘインのことで頭が一杯でそれどころではない) ガソリンスタンドでもチュニョンに突っかかり、駅までも追いかけていく。 でも仇というよりは、敵(いいライバル)といった感じだ。 お坊ちゃまで世間知らずだが、憎めない感じはよくわかる。 しかし、幼馴染の女の子にいきなりキスされても(おまけに初キスと告白までされても) 「悪いな 俺は違うんだ」などととニヤニヤしながらいってのける。 ヘイン一筋のチュニョンと違って高校三年生でありながら、なかなかのプレイボーイぶりだ。 (この女の子 アメリカ留学前の挨拶などといっているが、これからも関係してくるのだろうか?) 今回の余計なお世話 「クリスマスはチュニョンと会いたいだけ」というヘインが着ているのはモスグリーンの地色にエンジ色の蝶が刺繍されたセーターだった。モスグリーンはいいけれど、胸に飛ぶ大きな蝶は印象強すぎです・・・ そしてダッフルタイプのコートはカジュアル過ぎて、キム・ヒソンのような美人顔との相性はあまりよくないのではと思う。カジュアルな服装が難しいのは典型的な美人顔故。贅沢な悩みとも言える。 ちなみにチュニョンが何を着ていたかはさっぱり覚えておらず。おそらくうっとりとヘインを見つめる眼差しばかりが気になっているせいかと思われる。 |
2005・1・13 第4回 オンタイムで視聴 |
ウィリーにポロポーズされ、3人で一緒の渡米を望むオードリーだが、チュニョンに会いたい一心のヘインの心は動かない。ヘインに「良いおじさんになるよ。手術も受けさせる」というウィリーの優しい言葉もオードリーの「どうやって一人で生きていくの?」という涙ながらの説得も受け入れられない。 一方名前も「チェ・ジュンキル」と変え(どうして変えたかは詳細不明。そういえば、冬ソナでもチュンサン→ミニョンに変わってましたね。あれと一緒?)父と二人新しい生活を始めるチュニョン。転校先には、コヌとあのGスタンドのバイト仲間が上手く具合に通っているのだ。コヌのバイクの後ろに乗り、コヌの別荘へと遊びに行く三人。ギターでヘインの一番好きだといった曲を奏でるチュニョンと白いグランドピアノの上に、母の写真を飾り、一人静かにピアノを弾くコヌと、あっという間に仲良し三人組の誕生だ。 そんな頃ヘインは神父の「会いたい人は心の中にいる。思い続ければいつかは叶う。」との言葉に涙し、神に助けを求めるのだ。 アメリカへ旅立つ前日、教会でチュニョンが作った曲を一人ピアノで弾くヘイン。偶然その曲を耳にし、ヘインを探すチュニョン。(ドラマチックに雨も降ってくるし、横断歩道上での偶然の再会は、前半部分のクライマックスとも言えるだろう。そしてBGMはあの「10年が経っても」(涙)なのだ。)そんな中、ヘインは「毎日お祈りしたから会えたのね。」とどこまでも純粋さを貫き通すらしい。 再会したチュニョンと一時も離れたくがないがために、明日の渡米の事は一切口にせず、黙ってチュニョンに連れられコヌの別荘へ行く二人。 暖炉の前でこれからは絶対に離れないと誓い合い、子供の頃あげたネックレスを今も着けたままのチュニョンに感動するヘイン。(チュニョンの「死ぬまで外さないよ」の優しい言葉つきだ) しかし帰宅しないヘインを心配するオードリーの電話から、明日からの渡米と手術の事を聞き驚くチュニョン。 何も知らないヘインはチュニョンが作った朝食を「叔母さんの作ったのと同じ味がする」(不味いといっているらしい(笑))と明るいが、そんなヘインを見つめ涙を流すチュニョン。そしてここでもBGMは「10年が経っても」だ。 コヌ達が別荘へ来るのも待たずに、ヘインを連れ空港へ向かうチュニョン。 (ここで三人が会っていたらね~と思うがそんなことは関係なく、ドラマはどんどん進む) 空港で騙された事に気づき、「悪い奴(ナップンノム)絶対別れないって言ったのに」と号泣するヘインに「約束する。絶対探すから。世界の果てでも探しに行くから」とこちらも泣きながらヘインを説得するチュニョン。 そして紙袋をプレゼントだといって持たせるチュニョン。 (朝ピアノの傍らでプレゼントをくれる?とピアノを弾くことを頼んだ間に、自分もプレゼントの用意をしていたのだ) 袋の中には自分の住所を書いたエアメールの封筒の束とカセットテープが入っており、そのカセットを聴き、飛行機の中で涙するヘイン。(勿論ここでもBGMは「10年が経っても」だ・・・) 「必ず会おうな・・・又会うときまで絶対泣くな。サラハンダ」 「あなたが見えたらどんなにいいか」とヘインが何気なく口にした一言で別れを心に決めるチュニョンの悲しいメッセージを聞いたら、そんなメッセージがカセットテープから聞こえきたら、ヘインだけでなく、私でも号泣だ。 今回のコヌの様子 前回の川辺での殴りあいの喧嘩で、どうやら友情を感じた二人らしい。特にコヌのほうがすっかりチュニョンを気に入っている様子だ。学校で再会した時も「パンガップタ。チング」とすっかり親友である。お互い感じるものがあったから、ガソリンスタンドでも喧嘩をしたという設定なのだろうが、男同士は心を許しあうのが早いのか、それともドラマだから早いのかは不明だが、とにかくすっかり親友(チング)になったことは確か。(ピアノを弾くコヌの傍らで「死ぬまで、いや死んでも大事な人がいる」とか、多分そんな告白をしているチュニョン。) そしてコヌは結婚式を控えた姉のウェディングドレスの試着に付き添って上げたりする優しい弟なのだ。 ちなみにかなりお洒落さんであることも判明したが、今回はヘインとチュニョンの涙のチェックで忙しかったので、お洒落さんについては次回ゆっくりチェックすることにする。 |
2005・1・19 第5回 オンタイムで視聴 |
アメリカに着いた三人。洗練された都会NYに魅了されるオードリー。ちょっと呆れてそんなに好き?と尋ねるヘインに「私の新しい人生が始まるの!」と言い切っているが、バスに乗って到着した先は典型的なアメリカの田舎町だった。 (オードリー叔母は情けなさに涙ぐんでいるが)見えないヘインには知る由もない。チュニョンからのカセットテープを待つのが唯一の楽しみのアメリカ生活が始まる。ヘインの歌に合わせて伴奏が出来るようにと先輩にギターの教えを請うチュニョン。(そしてギターを練習するチュニョンと歌の練習をするヘインの姿に被って、流れる「10年が経っても」) お互いの声を録音したカセットテープが、太平洋を渡って二人の間を行きかうのだ。結構壮大な遠距離恋愛である。電話よりもカセットテープというのが、奥ゆかしくて泣かせるし、郵便受けを開ける感じがなんとも切なく、ちょっと古臭いがそれがまたこのドラマの泣かせ所でもあるのだろう。BGMに@郷ひろみが歌った@よろしく哀愁のワンフレーズ@会えない時間が愛育てるのさを思い出させるシーンの連続だ。(そして全部録音するかと思いきや、サラハンダだけは音なしとは、見ているほうがちょっと照れる。) あっという間に10ヶ月が経ち、チュニョンの父親は一山当てようと不動産業に手を出したようである 。 チュニョンに対しても頑張れば留学も出来るぞ」と軽口も出、夜のクラブでサンタナの「哀愁のヨーロッパ」を演奏していた頃と比べたら、結構な羽振りの良さだ。 ハジョンは父親からチュニョンの居場所を聞きつけ、ソウルを訪れるが、二人が又会う約束をしていることそして月日が経とうともヘインの事をひと時も忘れないチュニョンの姿を見、ショックを受ける。サボイホテルから母親が倒れたと連絡を受け病院へ駆けつけるチュニョン。 以前から心臓(?)が悪くそれが父親の許へ預けられた理由だと知るが、時既に遅し。手を握り締めるチュニョンに「これしかない」と一通の通帳を残し亡くなってしまう。 母親の遺品の中に、自分の学生服、産着、そして子供の頃作った紙のメダルを見つけるチュニョン。子供の頃は母親の仕事着ドレスには似合わないからと投げつけるようにしたメダルを見つめ、再び涙を流すチュニョン。(韓国ドラマらしい展開だと思う。このお母さんを演じていた女優さん、とても綺麗で雰囲気があったのに、残念である) アメリカではウィリーの酒乱が発覚。お酒の入っていない時は我に返るが、そうでないと・・・と(かなり解りやすい展開ともいえる)怯えて暮らすオードリーとヘインだが、「スーパーには私たちの食べられるものは何もない」(要するにお金もないのだ)行くあてもない。しかしチュニョンからのカセットテープもウィリーに踏みつけられ、どうすることも出来ず怯えるヘイン。 今回のコヌの様子 コヌの姉さんの夫の会社での浮気が発覚。(会社の会議室での痴話喧嘩をコヌが見てしまうという、大変ありがちな状況である。)不倫中こそ注意しなくてはいけないのに、ガードが甘くなってしまうのは、日本も韓国も同じらしい。(ちなみに会議室が給湯室でも日本では無問題だが、韓国ではどうだろう。ドラマと関係ないことが気にかかる) 義理の兄(オ・サンギン)を演じるのはあの蜜愛の演技がやはり印象的なイ・ジョンウォン。私にとっては蜜愛、ローファームの印象が強い俳優だ。今回も夜の香りがする役柄を大いに期待したい。 勿論兄は否定し、若いコヌも半信半疑であるが、二人を偶然ホテルのロビーで見つけ、逆上する。部屋へ乗り込んでいくが、単なる会社の打ち合わせだったことがわかり、父親に叱責されるコヌ。ヨン・ジョンフン演じるコヌは爽やか過ぎるくらい、爽やかなのだ。母親がいないコヌにとって姉が愛情を感じることの出来る唯一の肉親。そんな姉が裏切られているから怒って当然なのだが、どうも幼さが感じられてしまう怒り方なのだ。次回以降もっと哀愁を感じられる怒りを期待する。 |
2005・1・20 第6回 オンタイムで視聴 |
ウィリーに壊されたテープを握り締めさめざめと泣くヘイン。 (本当はおいおい泣いているのだが、コリアンビューティの第一人者であるキム・ヒソンに対する形容詞はやはりさめざめであろう。どんな時でも美人は得だ。) ソウルではコヌのアメリカ留学を祝し、屋台でしばしの別れを惜しむ三人組。 (韓国では高校卒業すれば飲酒解禁なのだろうか?まぁ細かいことはいい。とにかく焼酎で送別会を開く三人) ウィリーの許を出てニューヨークの街を彷徨うヘインとオードリー。留学しにきたはずなのに、妙に豪華なニューヨーク生活を満喫するコヌ。こちらも高校卒業したばかりのはずなのに、ニューヨークの夜景をバックに一人赤ワインで乾杯している。 豪勢なコヌに比べ、お金もない二人はアルバイトを探す合間は、公園で時間を潰す有様だ。その公園でコヌがギター弾きにリクエストした曲を耳にし驚くヘイン。(勿論あのヘインが一番好きといっていた歌だ)ギター弾きの代わりに演奏したコヌに、感極まったようにコインを渡し、立ち去るヘイン。 結局ヘインとコヌの関係も、チュニョンがあの曲をコヌに聴かせたから始まったのだ。まぁドラマっぽいがこれが運命の三人、離れられない糸で繋がっているということだろう。 詐欺容疑で捕まった父親のために、母親が残していったお金を差し出すチュニョンだが、父親の愛人が黙って夜逃げ。結局チュニョンは一文無しになってしまう。土木工事をしてお金を稼ぐチュニョン。 (チュニョン コヌより大人かと思ったが、そこはまだ若者。疑うことを知らなかったがために、結局痛い目にあってしまうのだ。がそんなときでもヘインに送るテープには多くは語らず「本当に会いたいよ。」とだけ吹き込むチュニョン。 公園で偶然ヘインの歌声を聴き、興味を示すコヌ。チュニョン宛の封筒を拾おうと噴水へ入り、濡れてしまった彼女に暖かいコート(靴までも)買ってあげるのだ。 コヌの親切をいぶかしがるヘインに名前を名乗り、「声を覚えていて」と気障な言葉を残して立ち去るコヌ。 コヌは非常に格好付けたがる若い男子だ。(本人は大人ぶっているつもりのようだが、男性というよりは、まだまだ男子という雰囲気だ。どうもスタイルから入るのが彼の流儀のようで、女性に対する態度もハンチングを被ったスタイルも、まだまだ精進が必要のような感じだ)がヘインにだけは非常に紳士的なコヌ。「この間ヘインが歌っているのを聴いたんです。」大丈夫きっとできると励まし、ピアノの伴奏を買って出て、舞台に立って歌を歌う彼女の緊張をほぐそうとするのだ。 「覆水盆に帰らず」と言う大学の教授に「戻して見せます」とうそぶく態度とは大違いだ。(あんなパフォーマンスで許されるなら、私でもやりたい) ウィリーの許から逃げ出したりしたことで遅れて届いたテープを、チュニョンに黙ってアメリカへ送り返してしまうハジョン。自分だけ仲間はずれになったような気分なのだろうが、(黙ってダンスの練習だけしていればいいものを)とんでもない悪魔のような女の子だ。彼女のせいでチュニョンの許にはヘインのテープが届かなくなってしまうし、チュニョンが送った山ほどのテープは、酒乱ウィリーの手で燃やされてしまう。 そこに、金持ちのお坊ちゃまコヌの出現だ。来週の展開に乞ご期待といった感じだ。 |
2005・1・26 第7回 オンタイムで視聴 |
舞台で堂々と歌うヘインを見つめ涙ぐむ叔母オードリーとコヌ。 (素直な歌声を聴かせるヘインを演じるキム・ヒソン。演じるヘインの純粋無垢なキャラクターにぴったりの癖の無い歌声だ。) 歌手デビューを祝い、コヌの車で出かける二人だが( コヌはヘインをブルーのオープンカーに乗せ「アメリカで一番良いレストランに連れて行ってあげる」と言い、着いた先が摩天楼を一望できる自分の部屋なのだから、まったく気障な大学生である。) ヘインとコヌがどんな風に出会ったのか知りたがるコヌの幼馴染(カン・シニ 留学前にコヌにキスをせがんだあの女の子だ)からの電話で仲たがいをしてしまう二人。コヌの部屋、高校時代の三人が写った写真の前で、何も知らずにいるヘインが可哀相だ。 ハジョンの企みによって返送されたカセットの束を見つめ、途方にくれるヘインだが、オードリーの「別の女が出来たんじゃ?」という言葉には耳も貸さず、諦めずカセットを吹き込むヘイン。そして同じ頃、川辺の小屋で一人、母の誕生日を祝い、へインへのカセットを吹き込むチュニョン。(そしてバックに流れる「10年が経っても」) サボイホテルで働いていたチャーリとNYで偶然再会し、彼からチュニョンの母親が死んだことを聞かされ、びっくりするヘイン。(チュニョンは心配させるようなことは一つもカセットに吹き込んでいなかったのだ。ひたすら愛の告白のみ録音していたらしい。ある意味とてもなんと男らしい・・ではないか・) チュニョンからのテープが届かないこと、彼に送ったテープが返送されてきたことを心配し、オードリーに帰国を促すヘインだが、カジノ通いをしているオードリーに蓄えなどあるはずがない。そしてヘインにはそんなこと口が裂けても言えないのだ。 ハジョンに気があるチンピラによって袋叩きに遭うチュニョン。「大丈夫?」と駆け寄るハジョンだが、誰のせいで袋叩きにあっているのかよく考えて欲しいものだ。このハジョン若いわがままな女の子らしく、自分のことだけしか考えていないのである。そしてヘインから貰ったネックレスを探すチュニョンを見ながら一人腹を立て、黙ってネックレスを持ち去ってしまうのだ。(一晩中ネックレスを探すチュニョンの姿を見守るのがヘインの歌声なのだ。泣かせる演出である) チャーリーからの手紙で、ヘインがNYに居ることを知りNY行きを決めるチュニョン。、チュニョンが購入したヘインにあげる指輪も勝手に自分の物と思い込む。違うと解るや否や「いつも横にいるのは私よ。いつまでもヘイン、ヘインって」とヒステリックに叫ぶのだ。 勝手にチュニョンの部屋に入り、郵便物のチェックをし(今回もまたヘインからの手紙を返送していた)横にいるんではなく、付きまとっているだけなのに、彼女の勘違いはとどまるところなしだ。隠し持っていたネックレスに「チュニョンは死にました」と嘘の手紙をつけ、ヘインの許へ送り返すハジョン。本当に悪魔のような女の子である。 送り返されたネックレスを自分のあげたものでないと言い張るヘイン。 ヘインが「韓国へ帰る」と言っている頃、コヌの義理の兄の力を借りることで無事ケネディ空港へ降り立つチュニョン。「世界の果てまで探しに行くって約束したの覚えているかい?約束を守るよ。待っていろ」なんて男らしいチュニョンだろう。 今回のコヌの様子 友達デニーと、ヘインを落とせるかどうか賭けをするコヌ。 こんなことに掛金が1000ドルとは、お坊ちゃまはやはり世間知らずらしい。怒ったヘインが、公園でコヌからもらったワンピースを脱ぎ捨てて帰るのも当然である。(かわいそうであるがこのシーン 逆に「よくやった。ヘイン」と褒めてあげたい。ヘインが忘れていったカセットテープを聴き、(「テープも届かないし、不安よ。でも必ず会えるよね。チュニョン サラヘ」と自分の見たことのないヘインの様子を感じ、はっとするコヌ)コヌがこれからどんな風に改心するのか見守る必要ありだ。 そしてコヌのお坊ちゃまぶりに若干のだめだし。部屋を訪れる女子に自分のワイシャツを羽織らせるなど、如何考えても20年前のドラマの中の演出だ。今更こんな演出は必要なし。もっとスマートなお坊ちゃまぶりを見せてくれることを期待する。 今日の宿題 三人組のもう一人の名前はジュンピル?か。シンプルではあるが名前の聞き取りが案外一番難しかったりする。そして私のこのドラマの解釈は本当にあっているのか?確かめる術はなく、このままの勢いで視聴は進む。 |
2005・1・27 第8回 オンタイムで視聴 |
ハジャンからの手紙の真偽をチャーリに確かめようとする叔母オードリーだが、逆にウィリーが自分とヘインを探していることを知り、キャバレーでの仕事を辞め韓国へ逃げ出そうとする。何度も聞き返したために、伸び切ってしまったテープを手に夜の街を裸足で彷徨うヘイン。 (「今日 サムギョプサル食べたんだ。美味しかった。」こんな世間話のような内容をチュニョンはテープに吹き込んでいたのだ。こんなたわいもないテープを擦り切れるまで聴いていたとは・・・) 偶然通りかかったコヌが助けようとするが、車に轢かれ病院へ運ばれるヘイン。(車に轢かれようともネックレスを手放さないのだ) チュニョンはチャーリーの許を訪ね、一緒にヘインの歌っていたキャバレー、二人の住んでいた部屋を訪れるが、「俺が絶対ヘインを見つけるから。サラハンダ。サラハンダ。サラハンダ。待ってろヘイン。ポゴシップタ」そんなチュンヨンの熱い思いとは裏腹に絶対に逢えないのだ。ヘインの住んでいたアパートの前で待ち、そしてNYの街を探し回るチュニョン。(もちろんバックに流れるのは「10年が経っても」)サラハンダ=愛してるを三回繰り返すとは・・・ポゴシップタ=会いたい 気持ちは伝わってくる。 ウィリーが住む田舎町を訪れ、ヘインに手出しをしたらお前を殺すとまで言い切るチュニョンだが、チュニョンの帰りを待っていたコヌの目の前で、チャーリの麻薬トラブルに巻き込まれマフィアに連れ去られてしまう。(チャーリはウエイターだけの仕事でなくどうやら麻薬の運び屋もやらされていたようだ) 町外れの倉庫に連れ込まれる一人マフィアと殴りあうが、(勿論コヌが助けに入るのだ。そしてここでチュニョンの飛び蹴りなども見ることが出来るのだが)結局警察沙汰になってしまう。 コヌの義理の兄のおかげで事なきを得るが、即国外退去となるチャーリとチュニョン。出国前にとコヌとヘインが居る病院を訪れるチュニョンだが、勿論ヘインとはすれ違いに決まっている。ドアの隙間から見えるヘインの寝姿にも気が付かないし、チュニョンに注がれているように見えるヘインの視線は空を泳ぐばかりだ。(そしてここでも流れる「10年が経っても」) コヌが目を離した隙に病室を抜け出し屋上に立つヘイン。チュニョンが作った歌を口ずさみながら飛び降りようとするが・・・・ビルの下で何かを感じるチュニョンだが、勿論ヘインと気づく筈もなく・・・ 今日のコヌの様子 チュニョンを助けにマフィアと殴りあいもし、NYを出国するチュニョンに「俺が助けられることはあるか?」と優しく声をかけと、コヌが単なる気障な大学生でないということがよくわかる。そしてヘインをこれから守ろうとするコヌの気持ちもよくわかる。 そしてコヌが誰よりも大切に思う姉の夫の化けの皮が剥がれてくる。麻薬トラブルに巻き込まれたコヌを「本当の弟だと思って助けて」という姉に「お前の弟は大したもんだよ」の捨て台詞。どうやら裏社会の人とも関わりがあるようで、あのハジャンに付きまとっているチンピラを手下にするようだ。このチンピラも高い指輪をハジャンに贈っても足蹴にされたりしているし、ここにきて急にドラマの展開が速くなる。 エンジンがかかるのが遅すぎではないかと思うが、これからのジェットコースター式の展開を期待だ。 今日の心配 私はソン・スンホン(宋承憲)ファン故何度「10年が経っても」が使われようとも気にならないが、ちょっと使い過ぎではないかと心配になる。 そうかといって一度も聴けないとそれはそれで寂しいし。ファンの心境は恋に悩む女子高生のように揺れ動くものだ。 |
2005・2・2 第9回 オンタイムで視聴 |
ヘインに逢えず傷心のまま帰国の途に付くチュニョン。 すっかりやつれ寝込んでしまっているチュニョンを横目に、あの悪魔のような女の子ハジャンはチャー リーにヘインとチュニョンが逢えなかった事を確認までしている。 チャーリーに「お前本当に怖いわ」と言われているが、本当にその通り。何時か天罰が下るはずだ。 (是非下って欲しい) 「とってもとっても逢いたいの。子供の時初めて聴かせて上げた歌憶えてる?歌って聴かせてあげる」 テープから聴こえるヘインの歌声を聴きながら涙ぐむチュニョンは 「俺 軍隊に行くんだ。除隊まで待っていろよ」と言い一人入隊することになる。 愛車のベンツを売ってヘインの手術代を工面するコヌ。 「負担に感じることなんかない」と素直に喜ぶ叔母オードリーに、何も見たくないと手術を拒むヘイン だが、「私の顔も見たくないのね」との叔母の一言で手術を受けることにする。 「目が見えるようになった時は必ず私の前に居てね。そうじゃないとチュニョンのことがわからないか ら」「判るさ?一番格好良い男が俺さ!」何度もチュニョンと交わしたやり取りを思い出し涙ぐむヘイ ンだが、勿論目の前に居るのはチュニョンではなくコヌなのだ。 ハジャンが送り返してきたネックレスを目にし、改めてチュニョンが死んだ事を確認し再び涙にくれる ヘイン。 そんなヘインを黙って見守りネックレスをつけてあげるコヌ。(ベンツを売ってお金を作るとはやっぱりお坊ちゃまだ。やることが違う。しかし父親のお金を当てにしなかったことは誉めてあげよう) 勿論死んでいないチュニョンは、アメリカに居るヘインに逢える日だけを心の糧にし、軍隊の訓練に明 け暮れているのだ。 (このバックに「10年が経っても」が流れるのだ。スンホンファンとしてはなんとも胸が熱くなる場 面だ) コヌに見守られ、何度も舞台に立ちどんどん自信をつけていくヘイン。(ちょっと眉毛をきっちり描い ただけですっかり垢抜けた顔立ちになっている。やっぱり美人は得だ。) 「私がもう10歳若かったらコヌを放っておかないのに」などというオードリーの言葉には耳も貸さず 、叔母さんのバイト先ドミノピザを手伝いながら、チュニョンのことを片時も忘れないヘイン故、「手 術して1年経ったんだから、今日も誕生日じゃないか」とNYの夜景をバックに告白するコヌを受け入 れる事が出来ない。 「私の事愛さないで。私はあなたに何もしてあげる事が出来ない。ごめんなさいしか言えないの」(あ あ 一生に一度でいいからこんな言葉を口にしてみたいものだ。) そう言って泣くヘインに 「何もしてくれなくていい。俺が全部してあげるから」(おお こんな言葉も一生に一度でいいから言 ってもらいたいものだ) (ここで私の悲しき恋歌を語っても仕方ない。悲しき恋歌なのはドラマの方なのだから。とにかくドラマは非常にロマンティックに進んでいく。) こんなやり取りがあるものの、勿論こんなことで二人が別れる訳はなく、大学卒業を機にヘインの指に 指輪をはめるコヌ。 「これからはパク・ヘインは俺の女だ。お前の歌を沢山の人に聴かせたいんだ。俺を信じろ。お前は最 高の歌手だ。」 と大学を卒業したばかりなのに、コヌいきなりの音楽プロディユーサー宣言だ。 除隊し、韓国の採石場で働くチュニョンをヘインと二人で尋ねるコヌ。 チュニョンを「俺の友達の@チェ・ジュンキュだ 」とヘインに紹介するコヌ。 チュニョンと紹介されればヘインも判っただろうに。何本もヘインに送ったテープには他愛もないこと しか録音していなかったことが、こんな風なことになろうとは。 「好きな女が出来たんだ」と満足げにヘインを紹介するコヌは勿論そんなこと知る由もない。 今日の注目 このドラマ時々あれっと思うようなカメラアングルがあるのだ。 今日は病院の屋上を見上げるチュニョンの表情を下から見上げるように撮るアングルが気になった。ドラマの展開はかなり古風であるが、これからもこんなアングルを是非見せて欲しい。願わくばドラマの展開もどんどんテンポアップしてこんなお洒落なアングルがどんどん増えることを。 |
2005・2・3 第10回 オンタイムで視聴 |
チュニョンに「綺麗でびっくりしたろ?俺たち似合ってると思わないか?」と自慢げにヘインを紹介するコヌ。(あれだけ綺麗だったら自慢もしたくなるというものだ。) ヘインを見つめ一言も発することの出来ないチュニョン。それはそうだ。あんなにコヌが自慢しているし、多分頭の中は「何故だ!ヘイン」という疑問で溢れそうなはずである。それに声を出せば自分がチュニョンだということがヘインに判ってしまうのだから、声も出せないのは当然だ。チュニョンの声を聴き、思わず「チュニョン」と叫ぶヘインだが(これこそ魂の叫びだ)でもチュニョンの顔を見たことのないヘインには確認する術ももない。 解せないヘインは「チュニョンはどんな顔だった?今日逢ったコヌの友達の声がチュニョンにそっくりだったの。顔も似ているんじゃないかと思って・・」叔母オードリーに問いかける。ヘインを見つけ動揺し、チャーリーに「ヘインが他の男と幸せになっていたらどうする?」と問いかけるチュニョンが哀れだ。タクシーを追いかけ走り、ホテルでは追い出され、そして屋台で自棄酒のおまけつきだ。 さらに翌朝諦めきれずホテルまで追いかけてきたチュニョンは、コヌとの幸せを願って叔母オードリーが処分した、自分の送ったテープの束を見つけてしまう。自棄になって自分でテープを燃やすチュニョン。大事にとっていたスマイリー手袋も指輪も火にくべてしまう。(手袋を大事に持っていたのも泣かせるし、指輪を燃えカスの中から拾っていたのも更に泣ける。普通だったら「後から拾う位なら燃やすな」と突っ込みでも入れたいところだが、可哀想過ぎてそんなこと到底出来ない。) コヌの父親は姉の「二人の結婚を承諾してあげて」という願いにも耳を貸そうとしていない。「婚約式は大事だからお父さんお許しが出てから」と戸惑うヘインにも携帯をプレゼントし、「何でもあげるよ。ネックレスもプレゼントしたい」というコヌ。周りの盛り上がりとはかなり温度差があるコヌの態度だ。おまけに義兄は、あのハジョンを追いかけているチンピラ(どうやらイ・ミノというらしい)をコヌに紹介し、コヌを陥れようと企んでいるようで、好事魔多しという感じのコヌ。(義兄の企みは会社乗っ取りに違いない。乗っ取った後はコヌ姉を捨てるつもりなのだろう。酷い奴だ。まだ何もやっていないのに決め付けているが、絶対そうなるはずだ) チュニョンは何がなんだか判らず酒に走り、父親の出所に駆け付けてくれたコヌとチョンジェにも辛く当たる。(チョンジェの「友達の父親は自分の父と一緒です」という台詞が泣かせるのだ)オードリーからハジャンの手紙で自分が死んだことになっていたことを知り、驚愕するチュニョン。「どれ位待ったと思うの。コヌのおかげで眼も治ったし、コヌと一緒に居るのが今のヘインには幸せなの」というオードリーの言葉には頷けるが、「あなたが好きだから、ヘインと一緒にいるのがいやだからやったの」というハジャンの言葉には開いた口が塞がらない。さすが悪魔のような女だけのことはある。 チュニョンのテープを無くし途方にくれるヘインは、チュニョンと二人で過ごした小屋へ一人足を向ける。チュニョンの楽譜を胸に抱き、クリスマスプレゼントになるはずだった白いセーターを抱きしめ、携帯の電池も外してしまい、婚約式どころの騒ぎではない。(そんな泣ける場面のBGMは「10年が経っても」だ)婚約式にヘインが来なかったことを知り、あの小屋へ探しに行くチュニョン。もっと早くに行ってあげればいいのに、もうすっかり憔悴しきったヘインはチュニョンが来てくれたことにも気づかないのだ。 ヘインを病院に運びながら(なんで車に乗せず、背負ったままなのかこれも疑問が残るが、ここも可哀想な場面故、突っ込むのは辞めておこう。)「俺を覚えててくれてありがとう。今まで幸せだったよ」とヘインに語りかけるチュニョン。(過去形の物言いなのが切ない)いつの間にかヘインのそばに寄り添っているのはコヌに入れ替わっている。いいのかチュニョン。 「前半戦の最後頑張りました」という展開だった。これからも失速することなく、この調子で走っていって欲しい。願わくばコヌの若々しい姿をもう少し見たかった。髪型をすっきりしてもう少し若々しい音楽プロデューサーであることを望む。 次回は2/16との予告が出ていた気がする。(旧正月休みだろうか?1週間休んで英気を養いつつ、後半戦の視聴も力技で臨みたい。 |
香港映画好きで、アクション映画好きの私にとっては見逃せない映画である。
爆弾処理のスペシャリストである警察官。仕事上でも素晴らしいパートナーがおり、プライベートでも自分の事をわかってくれている同僚である恋人がおり、順風満帆だった人生が、事故で全く変わったものになってしまう。爆発に巻き込まれ左足のひざ下を失ってしまうものの、苦しいリハビリと精神力で乗り越えようする彼。しかし警察上層部はトラブルが起こった場合の責任問題を恐れ、彼が現場復帰することは認めないのだ。行き場を失い自暴自棄になり、職場を去る彼。
そんな彼が再び元パートナーと元恋人の前に姿を現すも、彼はテロリストの一味が起こした事故に巻き込まれて記憶を失っているのだ。
なぜ、彼はテロリストと行動を共にしていたのか・・・・
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冒頭の香港国際空港の壮大な爆破シーン(?)から始まり、スペシャリストの二人が爆破処理を行うシーン、そしてテトリスとが襲うホテルのイベントでの爆破シーンと、バーニング・ダウン爆発都市という邦題通り爆破シーンはてんこ盛りだ。ただ、ホテルのイベント会場で発見された主人公が記憶喪失だったというあたりから、過去と現在が行き来する。なぜ彼は事故現場で発見されたのか?
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オリジナルタイトルがSHOCK WAVE2となっているのは、監督そして主演が一緒という「SHOCK WAVE ショック ウェイブ 爆弾処理班」のストーリーをリセットしてさらにスケールアップした映画だからだ。ただ、爆発は確かにスケールアップしているかもしれないが、ストーリーのカタルシスは前作の方に軍配が上がるような気がした。
前作は、潜入捜査官として組織に入り込んだ主人公を恨んだ組織のボスが徹底的に彼に復讐しようとする。主人公は自分が引き起こしてしまったトラブルと正面から対峙することになるのだが、今回は記憶喪失故、自分が対峙する敵が誰なのか、自分自身が敵なのかはっきりせず、うやむやなまま物語が進む。確かに前作で爆破されるのは九龍と香港島を結ぶ海底トンネルで、今回は海に浮かぶ空港と中環を結ぶ橋が舞台と、スケールが大きくなってはいるものの、向かう敵は誰なのか?という謎がやや内向きなため、そこでやや不完全燃焼が起こってしまうのだ。
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主人公を演じるアンディ・ラウももう60歳。相棒役のラウ・チンワンも同年代のはず。確かに奇跡の60歳は素晴らしいが、香港に彼らを継ぐ次の世代はいないのか・・・とちょっと寂しくもなるし、ストーリー的にも爆破されるのは上海や北京でなくやっぱり香港なのか・・・とも思ったりする。そしてエンディングで流れる曲のキーワードは来世と記憶。。。これは恋人とのキーワードでもあるのだ。さらに切ない。
冥途の世界の独占企業@走馬灯にインターンとして働きだすも、会社の行動規範もキチンと確認せずに、トラブルを起こすジュヌン。そんな彼を危機管理チームのク・リョンは受け入れることにするのだ。そもそも主力事業とは違う傍流の業務についている危機管理チームだ。エリート集団でないところは懐が深いということなんだろう。
次の任務が自分の友人だということを知りショックを受けるジュヌン。企業への就職を目指す自分と、公務員試験を目指していた友人。再び公務員試験に失敗し家から出てこなくなった彼に自殺のアラームがともっているのだ。「幼い頃、父親が買ってくれたチキンをもう一度食べたい」と彼が語っていたことを思い出し、彼を勇気づける為、過去に戻ってチキンを買って戻ってきたいと申し出るジュヌン。チーム長のク・リョンはその言葉に賭けて、彼と一緒に過去に戻り、辛い子供時代を過ごしていた彼の様子を知ることになるのだ。父の仕事はうまくいかず、体調を崩し入院する妻の治療費も工面できず、子供の学費さえ滞納するような状況だ。自殺して保険金を家族に残すしかないと思い詰める親友の父親の姿を見るジュヌン。友人に寄り添おうとするジュヌンと、「死んでお金を残しても家族が喜ぶはずはない」と父親を諫めるチーム長。しかしそんな風に人助けをしても、主力事業ではない危機管理チームは今一つ会社内では分が悪い。ただ、企業的には危機管理チームが存在することにはきっと意味があるに違いなく、それが今後の展開に関係することだけはざっくりと感じることができる。
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夫を残して一人旅立てないと、「少しだけ猶予の時間が欲しい」という女性に、助けて欲しいと懇願されることになるジュヌン。本来なら、この世に心残りがある人の願いを全部聞き入れるわけにはいかないのだが、今回は「自殺を阻止する」という危機管理チームのミッションにかかわる問題だ。主力事業に携わる引導チームと対立しても、突然の交通事故で妻を亡くした夫の自殺アラームを止めるために、自分たちの事業を遂行しようとするのだ。
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韓国ドラマは、こんな風に問題意識を持つと(今回は自殺だが・・・)、それをダイレクトに描こうとする傾向がある。日本ならもう少しオブラートに包んだり、ソフトに描こうとすると思うのだが、そんな躊躇が見えない時の方が多い。CMなども日本より直接的に商品名を連呼する頻度が高いように思う。取り上げる題材もそうだし、描き方にもちょっとした差があることを改めて実感する