私の映画玉手箱(番外編)なんということは無い日常日記

なんということは無い日常の備忘録とあわせ、好きな映画、韓国ドラマ、そして
ソン・スンホンの事等を暢気に書いていく予定。

となりのMr.パーフェクト 第13,14,15,16話

2024-10-09 21:45:39 | となりのMr.パーフェクト 韓国ドラマ

日本のドラマと韓国のドラマ。色々違いはあるが、分かり易い一番大きい違いは1話あたりの放送時間だ。
日本の場合は、間にCMが入ることもあり、1時間ドラマとは言っても正味放送時間は1話あたり大体47分程度。
更に今は3か月ごとにドラマのラインアップが変わる事から、1話47分程のドラマは11話程度で終わるのが標準スタイルだ。

韓国ドラマは、ドラマの最中にはCMが入らず、更に1話あたり1時間10分から1時間20分前後と割と流動的な時間体系。ラブコメなどのドラマだと16話終了スタイルが標準なので20時間程度の放送時間になる。
日本のドラマが47分×11話で9時間弱と考えると、倍以上の尺があるということだ。
それ故、主人公の友人カップルの話がたっぷり語られたり、家族の話もあれこれ語られたりと、じっくり語られる部分も多い。

このドラマは、その放送時間が潤沢にあるという利点を最大限生かし、13話から16話はとてもゆったりした時間の使い方をしていると思う。

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救急救命士のモウムと記者で干潟マンでもあるダンホの恋に娘を心配する母は難色を示すも、最後には娘の気持ちとダンホの娘を受け入れ、スンヒョのプロポーズ大作戦はどうも上手くいかず、ソンニュからもこのままの関係がいいと言われるものの、それも今のこの良い関係を壊したくない思いから。更には娘と息子の新しい出発は、還暦間近の二人の両親世代にも新しい風を吹かせ、その上、若者4人はキャリアも夢も諦めないという前向きな展開。

悪い人が出ないこのドラマは、この前向きな展開を驚く程ゆっくりみせてくれて、幸せに終了。

 


となりのMr.パーフェクト 第11,12話

2024-09-23 19:46:13 | となりのMr.パーフェクト 韓国ドラマ

ソンニュからの返事がないものの、焦る気持ちを抑えつつ普段通りにしようとするスンヒョ。

10代の恋愛でもなく30歳を過ぎての恋愛故、そんな態度になるのも当然だろう。勿論そんな風になってチャンスを逃し、いつも間にか何もなかったかのようになる事の方がよくある事だとは思うが、これはラブコメでもうゴールはそこまで来ているのだ。もう焦る事なく、ゆっくりと二人の気持ちの流れをノンビリ見守る展開。

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両親の離婚話を聞き、揺れる心のスンヒョの気持ちを一番分かるのは勿論彼の思いを小さい頃から隣で見ていたソンニュ。それを彼の母に親身になって伝える事が出来るのも幼馴染といういうだけでなく、母親同士が友人という濃い人間関係があってこそ。

お互いの事、お互いの価値観が分かっているからこそ、心配事がある時に親身に寄り添えるという、良い関係性だな~と思っていても、それがいざ恋人同士となるとまた違ってくるから不思議なもの。

逆に幼馴染関係があまりにも長かったので、大人の恋愛が分からないというところを、これまた驚く程じっくり描くのも王道らしいラブコメの展開。勿論、それだけでなく、ソンニュの親友の、自分の思いを信じてグイグイ突き進む恋愛をチャンと同時進行で描き、メリハリをつけることも忘れない。

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南極を目指す救急救命士と男手一人で娘を育てる記者の恋の行方を結構じっくり追跡。このあたりが1話あたり45分程の日本のドラマと1話あたり1時間20分という長尺の韓国ドラマの大きな違いだ。

 

 


となりのMr.パーフェクト 第9,10話

2024-09-17 21:36:33 | となりのMr.パーフェクト 韓国ドラマ

ソンニュは自分の病気を隠したいために、スンヒョでなく元彼のヒョンジュンを頼るのだが、いつまでも秘密にしておけるものではなく、スンヒョも家族もソンニュがアメリカで一人闘病生活をしていたことを知ってしまうのだ。

彼女の、家族に迷惑をかけたくない、心配をかけたくないという思いが逆に回りの皆を傷つけてしまう。

日本でも同じ事があったら「なんで言わないの!」と両親はショックを受けると思うが、ショックは受けても、彼女の母親のように涙を流しながらも本気で怒るという感情はあまり表には出さないかもしれないと思う。
更に同性の友達の場合は、「病気だって言いづらいよね。辛かったよね」と涙を流すかもしれないが、「なんで言わないの!」とは、実際なかなか言わないかもしれない。

「家族だったら、友達だったら、悩みは隠さずに全部話をしてほしい。隠すなんて水臭い。」という感情。
特に「水臭い」という感情は、こんな風にドラマの中だったら理解しやすいが、日本人の場合、実生活では遠慮して言わないケースも多いのでは・・・と感じたりする。

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「ソンニュが何故言わなかったのか?という気持ちも理解しないと」という事に思いをはせるという事はなく、トコトン熱く語り合い、最後は以前よりもより固い結束が生まれるという韓国ドラマらしい展開。

ソンニュの辛い時期を横で支えたヒョンジュンがいい人だったことも分かり、ほっとするものの、それが、二人の未来に繋がらないのはどうしようもないこと。


となりのMr.パーフェクト 第7,8話

2024-09-10 21:02:19 | となりのMr.パーフェクト 韓国ドラマ

ラブコメの王道を走るドラマだ。スンヒョの元カノが出て来たのだからソンニュの元カレが出て来ても当然。何しろ、元カレとの破談も一つのきっかけとなり、彼女はアメリカから戻ってきたのだ。

辛い時、彼も自分を裏切っている事を知り帰国を決めたソンニュ。
そんな彼が自分を追いかけてくるとは知らず、やや困惑気味。

しかし、ここで明るい未来を感じたのは、なんとソンニュの母親。苦労してアメリカでのキャリアを築き、弁護士との結婚というプライベートでも幸せをつかみかけていた娘ソンニュがもう一度蘇ったような気分になったのだろう。母親の気持ちも良く分かる。

ただ、ドラマ的には彼女は確実にやり直したくて、悩みながらも韓国に戻ってきたのだ。ドラマ関係なく、現実社会でもここでやり直しと言う選択肢にあまり明るい未来があるとは思えない。とにかく彼女は次の一歩を踏み出そうとしているのだ。ここで後ろを振り返ってもいいことなどない。

横で見ているスンヒョが焦るのも良く分かるし、勢いで彼女へ告白するもの良く分かる。ここで気まずくならずに「告白の有効期間をどんな風に考えるか?」と二人でコンビニに行くあたり、子どもの頃からの絆があってこその展開と思わずにはいられない。
大人になってから始まった恋でこんな展開があるとは思えない。このドラマは過去の二人の歴史がこんな風にちょっとした所で顔を出すところに、ラブコメの王道を進む余裕が感じられる。

見ている分にはスンヒョに分があるように思われたソンニュをめぐる戦いだが、そこにはびっくりするような秘密が隠されていたのだ。
スンヒョがソンニュへの思いを隠していたよりも、もっと大きく重いソンニョの病歴。彼女を横で支えていたのはアメリカで彼女と一緒に時間を過ごしていた元カレだ。


『突然の主人公の病気が発覚』定番の展開を堂々と選択する、これぞラブコメの王道。


となりのMr.パーフェクト 第5,6話

2024-09-05 21:40:14 | となりのMr.パーフェクト 韓国ドラマ

高校時代のタイムカプセルに入れた手紙のせいで、中途半端に高校時代に戻ってしまったことで自分でも気持ちの整理がつかなくなるスンヒョ。「そういえばそうだったよね」的な昔話になる事もあるはずなのに、そうならないのは、当時の気持ちが手紙と一緒にタイムカプセルに入ってしまっていたのだろう。

あまり鮮明に当時の感情が戻って来た事でちょっとだけ子どものような行動になってしまうのは、二人の関係が高校時代から始まったのではなく、子どもの頃から続くものだったせいもあるのかもしれない。小学生の男の子より女の子の方が大人っぽいように、スンヒョとソンニュの今も同じような状況が続いているのを見ると、そんな風に思ってしまう。

そしてそこにスンヒョの昔の恋人が登場。その事がきっかけでソンニュがスンヒョの思いに気づくかと思いきや、ソンニュはまだそこまで心の余裕がない様子。スンヒョの元カノの姿を見て、自分が一人で歩む道を探せていないことに心が揺れたりしている。

疲れた心を癒しつつ、自分の進む道を探しているソンニュがスンヒョの気持ちに気づくにはもう少し時間がかかる様子。二人の気持ちのスピードと温度が一緒にならない事もラブコメの定番か。

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このドラマ、幼い初恋が今に続くラブコメを中心にしながらも、母親同士の友情がいつまでも濃く続くという韓国らしい厚い友情物語もあり、夫婦で食堂を営むというソンニュ家族のマイホームドラマ的な要素もあり、更には同じ町内に住むことでスンヒョがソンニュの両親の事を実の両親のように思うご近所ドラマ的な要素もある。「親しい中に秘密なんて水臭い」というちょっと厚すぎる人情噺的な部分がたっぷりはいったドラマだ。(チョン・ヘインの出演作『よくおごってくれる綺麗なお姉さん』を思い出させるセリフもあったりと、ちょっとした遊びも忘れてはいない)

ソンニュが料理の道に自分の未来を見つけるという展開も鉄板の展開のようにも思えるが、これも皆が安心して見られるストーリー展開だろう。気持ちいい位に王道を進み続けるドラマだ。

 


となりのMr.パーフェクト 第3,4話

2024-08-27 21:46:10 | となりのMr.パーフェクト 韓国ドラマ

仕事も結婚も全て白紙にして韓国に戻ってきたソンニュにとって建築家として着実に前に進んでいるスンヒョは誇らしくもあり、自分の現在の姿と比べてなんとも苦しいものもあり。

やり直しの一歩を踏み出せない事でスンヒョにあたってしまう彼女だが、スンヒョにも水泳でオリンピックに出場するという夢が実現する直前で消えてしまうという挫折があったのだ。苦しい時期に自分の隣にいてくれたソンニュが再び以前のような姿を見せてくれることを望むスンヒョ。過去のエピソードと現在のエピソードが交互に語られるのを見ると、お互いに告白こそしていないが、確実に同じ時間を共有していた事が分かる。
見ている限り、「今後あれこれ葛藤はあるものの離れて過ごしていた時間の溝もあっという間に埋める事が出来そうだ」ということが想像できる。(そうでなければ、泳げないのにソンニュがスンヒョめがけてプールに飛び込むわけがない。)そんな風に前向きにドラマを楽しめそうな可能性が感じられる事がこのドラマのポテンシャルの高さに思える。

その上、20代前半の二人でなく、30代に入った二人が人生に向き合い、現実の厳しさを感じる設定も現実味がある。
ビジネスと夢を両立させようとするスンヒョの思いも、自分が夢を砕かれた現実をどのように受け止めればいいか悩むソンニュの思いも、十分に納得できる。

グレイプという大企業に勤務している事を笠に着て、上司だったソンニュを再び踏みにじろうとする元同僚に自ら鉄槌を下すソンニュ。スンヒョの力を借りる事なく自ら向かっていく姿はスカッとすると同時に今後の展開も期待大だ。

勿論、10代の頃の手紙に30代になっても悩む事になるスンヒョという、ラブコメらしいエピソードにも期待大。

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ソンニュがグレイプ社を辞めるきっかけになった事の一つが同僚からのガスライティング。実際にあったことを「うそだ」「想像だ」と混乱させる対応をして精神的に追い込んでいく手法。韓国ドラマでは、最近よく出てくる言葉なので、私はドラマがきっかけでこの言葉の存在を知るようになった。日本では一般的に使われる言葉ではないと思う。多分、この手法で相手を混乱させる事は行われているのだろうが、暴言、無視など分かりやすくないので「なんだか気分が悪く不安になる」と思うだけで、パワハラにに関連しているという認識を持つ事は少ないと思う。

 


となりのMr.パーフェクト 第1,2話

2024-08-25 19:24:28 | となりのMr.パーフェクト 韓国ドラマ

夫と一緒に食堂を営むミスクは、アメリカのグレイプ社に勤務し、結婚も決まった娘ソンニュの自慢が止まらないのだが、そんな自慢の娘が会社も辞め、突然実家に戻って来る。

休む事なくトップギアで仕事をしてきたソンニュは、全てをリセットして戻って来たのだが、実家の隣には母の友人ヘスクの家があり、ヘスクにも建築家として事務所を共同経営している自慢の息子スンヒョがいるのだ。戻って来て静かに過ごすには、周りの人間関係が近く濃すぎる。

奨学金で留学し、留学後も海外の一流企業で勤務していたにも関わらず、突然の帰国に多くを語らないソンニュ。10年以上離れていても言いたい事を言い合えるスンヒョとの仲。建築家として賞を受賞し、順風満帆に思えるスンヒョも新しく立ち上げた事務所の運営に一抹の不安がある。

お互いの心配を感じ取りながらも、それを率直に言い合うには、親しくなりすぎていて恥ずかしい部分もあるんだあろうか?高校時代からのしばらくぶりの再会に、何だが微妙な感じも残るやり取りのあれこれ。

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ミスクにヘスクにチェスクにインスク。母親世代は、自分たちを@スク姉妹と命名し、始終行き来をしている様子。このグループの結束の強さと、娘と息子の自慢を盛大に言い合う押しの強さがいかにも韓国らしい。

オリジナルのタイトルは、「オンマチングアドゥル」(엄아친구 아들)

「母さんの友達の息子」という意味の「オンマチングアドゥル」は、能力、外見、性格、家柄、全てが完璧な男性の事を遠回しに言う言葉。韓国人の同僚からは「究極のパワーワードだ」と教えて貰った事がある。まさしくチョン・ヘインが演じるスンヒョそのものを表す言葉だ。日本語タイトルが「となりのMr.パーフェクト」となったのもある意味納得。