ヨンの家に匿われていたものの、密告により身に危険がせまるロソ。騒ぎの中、ヨンが自分の父親が作ったトラの置物を持っていた事を知り、父親の最後の様子とともに寺での様子を知る事になるのだ。トラの置物に彫られた「申」の文字はあの密売の黒幕の腕にも入れ墨として彫られているもの。
殺された父の敵を撃ちたい彼女は、大量のチラシを配る事で騒ぎを起こし、彼を捕まえようとするのだ。とにかくやる事が大胆だ。
ただ、10年前のあの事件の際、密売の黒幕はまだ20歳前後。彼がすべてを取り仕切っていたとは思えない二人は、彼の後ろには別の黒幕がいると狙いをつける。
自分の妹が産んだ世子を王にしたい本当の黒幕の所まであと少しだ・・・
王の諸々を管轄する都承旨(トスンジ)が本当の黒幕ということが分かったが、自分の叔父が本当の黒幕と知った世子のショックは計り知れず。初めて出来た友人であるヨンとロソを守るために叔父の口車の載せられて、別の犯人を作り出して罪を擦り付けるという事を見て見ぬふりをすることになってしまうのだ。当然そんな事をしてもヨンとロソを殺める気持ちに変わりはないはず。自分の甥を王の座に据える為、長男である世子を毒殺し、王の身辺を守るための軍隊を作り出すために禁酒令を取り締まる一団を構成し、すべての悪だくみを知った友であるロソの父を殺害し、自分の手足である表向きの黒幕を殺害し・・・一旦悪だくみを始めると、悪だくみは止まる事がない。
一歩も引かない都承旨(トスンジ)に対して、ヨンとロソも不退転の決意で臨む。
目には目を歯には歯を的な方法で、彼がお酒の流通を押さえる事で権力を手にした事と同様に、自分たちもお酒の力を借りて彼の息の根を止める戦法に出るのだ。
伯父である都承旨(トスンジ)の悪事が暴かれれば、自分たちだけでなく母にも被害が及ぶ事を思い腰が引ける世子の目を覚まさせるのは、彼の元に嫁ぐ事になったエジン。
伯父の権力の源は自分の存在と、今回の謀反になんの関係もない王妃に母の事も含めて全てを託し、エジンと二人逃避行する道を選ぶのだ。通常の時代劇では、悲劇まっしぐらの展開なのに、このくだりも妙に自由で、いかにもフュージョン時代劇らしい展開だ。
ちょっと小柄で小顔なロソヨンコンビにも花が咲く春が訪れ、可愛らしいフュージョン時代劇が終了。