私の映画玉手箱(番外編)なんということは無い日常日記

なんということは無い日常の備忘録とあわせ、好きな映画、韓国ドラマ、そして
ソン・スンホンの事等を暢気に書いていく予定。

花が咲けば、月を想い 第13,14,15,16話

2022-10-18 21:05:44 | 花が咲けば、月を想い 韓国ドラマ

ヨンの家に匿われていたものの、密告により身に危険がせまるロソ。騒ぎの中、ヨンが自分の父親が作ったトラの置物を持っていた事を知り、父親の最後の様子とともに寺での様子を知る事になるのだ。トラの置物に彫られた「申」の文字はあの密売の黒幕の腕にも入れ墨として彫られているもの。

殺された父の敵を撃ちたい彼女は、大量のチラシを配る事で騒ぎを起こし、彼を捕まえようとするのだ。とにかくやる事が大胆だ。
ただ、10年前のあの事件の際、密売の黒幕はまだ20歳前後。彼がすべてを取り仕切っていたとは思えない二人は、彼の後ろには別の黒幕がいると狙いをつける。
自分の妹が産んだ世子を王にしたい本当の黒幕の所まであと少しだ・・・

王の諸々を管轄する都承旨(トスンジ)が本当の黒幕ということが分かったが、自分の叔父が本当の黒幕と知った世子のショックは計り知れず。初めて出来た友人であるヨンとロソを守るために叔父の口車の載せられて、別の犯人を作り出して罪を擦り付けるという事を見て見ぬふりをすることになってしまうのだ。当然そんな事をしてもヨンとロソを殺める気持ちに変わりはないはず。自分の甥を王の座に据える為、長男である世子を毒殺し、王の身辺を守るための軍隊を作り出すために禁酒令を取り締まる一団を構成し、すべての悪だくみを知った友であるロソの父を殺害し、自分の手足である表向きの黒幕を殺害し・・・一旦悪だくみを始めると、悪だくみは止まる事がない。

一歩も引かない都承旨(トスンジ)に対して、ヨンとロソも不退転の決意で臨む。
目には目を歯には歯を的な方法で、彼がお酒の流通を押さえる事で権力を手にした事と同様に、自分たちもお酒の力を借りて彼の息の根を止める戦法に出るのだ。

伯父である都承旨(トスンジ)の悪事が暴かれれば、自分たちだけでなく母にも被害が及ぶ事を思い腰が引ける世子の目を覚まさせるのは、彼の元に嫁ぐ事になったエジン。
伯父の権力の源は自分の存在と、今回の謀反になんの関係もない王妃に母の事も含めて全てを託し、エジンと二人逃避行する道を選ぶのだ。通常の時代劇では、悲劇まっしぐらの展開なのに、このくだりも妙に自由で、いかにもフュージョン時代劇らしい展開だ。

ちょっと小柄で小顔なロソヨンコンビにも花が咲く春が訪れ、可愛らしいフュージョン時代劇が終了。

 


花が咲けば、月を想い 第9,10,11,12話

2022-10-13 21:25:15 | 花が咲けば、月を想い 韓国ドラマ

ロソが密売酒業界に乗り込んだ事で、街の密売酒業界を取り仕切っていた黒幕が面白いわけがない。更にはヨンは密売業者撲滅に動く役員。黒幕にとっては二人は邪魔者だし、ヨンにとってもこの黒幕は過去の暗い思い出とつながっているらしい人物だ。

邪魔者を消そうとする黒幕にヨンが連れ去られた事を知ると、酒を積んだ荷台のまま突っ込みヨンを助けるロソ。逃げる途中で二人は黒幕たちが地下にトンネルまで掘って街にこっそりと酒を運び込んで来た事実を知る。密売を生業にしている彼らの本気度は半端なく、ロソ達新参者を受け入れるわけもない。世子は自分の地位を利用して宮廷でロソを匿う事を計画するものの、結局は黒幕に拉致された彼女をヨンと一緒に助けに行く事になるのだ。自分のテリトリー外での世子の活躍にポテンシャルの高さが見える。宮廷で一生を終わるには勿体位だ。

黒幕に自分たちが苦しめられていたことをはっきりと知るロソ達は復讐を決意。タガが外れた人間たちの底力は、権力者に指示を仰ぐ密売黒幕たちをもしのぐものになる。
そんなロソ達の行動を見ていたヨンも心を決める。
エジンに結婚しない事を告げ、ロソとの道を歩もうとするのだが、なんとすでに婚姻話は立ち消えになった後。
(若者の思いとは別に権力を握りたい老体たちは自分たちのいいように若者の未来を動かそうとしているのだ)

そして黒幕は、本当に戦わねばならない権力者でなく、なんとヨンに刃を向けるのだ。怒りの矛先が完全に間違っているではないか・・・

ヨンが亡くなったと知り、ロソが選んだ道はやっぱり破天荒なものだった。
彼の死が信じられない彼女は、そっくりな指名手配の張り紙が作成されているにも関わらず、都に入って状況を確認する事を選択。
それを手伝うのは同じように行動が破天荒なお嬢様エジン。
どうしても憧れの君に会いたい彼女は家出を決行。都に入る手立てがないロソの為に「自分を人質にして都に入る」というおとり作戦を提案するのだ。

一命をとりとめたヨンは、とんでもない行動をするであろうロソを自分が見つけるために、回りの人を巻き込んで彼女を救出する作戦を企てるのだ。
ちょっと小柄で小顔なロソヨンコンビは、周囲の皆に助けられて再会。

しかし、再会したからといっても、ロソがお尋ね者であることには変わりなく、更に自分を助けてくれたのがロソの父親である事も彼女に打ち明けられないヨン。あの日、あの寺にいた者は、隠れていた子どものヨンを除いて全員皆殺しにされたのだ。更にロソの父親は亡くなった世子の兄の警護担当。彼女が遺族であることが分かれば、今でも危険が及ぶ状況だし、更にヨンが目撃した傷跡でない別の深い傷のせいでロソの父親は絶命したのだ。何か別の大きな力が動いている事は、それからだけでも良く分かる。

再会したからといって、簡単にめでたしめでたしとはいかない状況なのだ。

*****
ちょっと小柄で小顔なロソヨンコンビ故、全体的にホンワカとした雰囲気のドラマだ。


花が咲けば、月を想い 第5,6,7,8話

2022-10-01 20:30:39 | 花が咲けば、月を想い 韓国ドラマ

禁酒令を取り締まるはずのヨンが自分を庇っている事がばれれば彼の立場がない事を悩むロソ。
もちろんそれだけでなく、兄が作った借金を取り立て、彼女が密売酒を売り歩いていた事を知っているチンピラが口を割ってしまえば彼女は万事休すだ。
思い悩んだ彼女が取ったのは、医女に扮して彼の息の根を止める事。そんな彼女の思い切った行動を知り、救いの手を差し伸べるのは、妓生のウンシム。密売酒を売りさばいて借金を返済しようとした彼女の根性を買って借金の証文を破り去り自分と手を組もうと申し出るのだ。まったく異色のビジネスパートナーの登場だ。現代に置き換えるなら、人気№1の銀座の雇われマダムが自分でお店を起こそうと、お店の為にロソに声をかけたというところか・・・

そしてロソを間はさみながら、ヨンと世子のブロマンスもどんどん加速。しかし好事魔多し。突然ヨンを訪ねてきた父親が持って来た話はヨンの縁談。縁談相手は世子に一目ぼれしたエジンでヨンの縁談も彼の知らない所で権力争いの一つの駒にされているのだ。

そしてヨンの知らない所で、息子を探しにやって来た杜氏親子のトラブルに巻き込まれるロソ。しかしロソはそんなトラブルを逆手にとって、杜氏親子の所有する麹を見て、ウンシムに親子の作った酒を売り込もうとするのだ。どこまでたくましいのか・・・

ヨンはロソを心配するものの、彼に迷惑はかけられないと自分だけの責任で事を運ぼうとするロソ。そもそもヨンはエジンとの縁談の話がどんどん進んでいるのだ。ロソを想い思い悩むヨンと違い、「婚姻前に思い出を作りたい」と世子への恋文をロソに託そうとするエジン。ロソといい、エジンといい若くても女性はこんな風にたくましいものらしい・・・更にロソにタダではお願いは出来ないと、ロソ達が作った酒を街に持ち込むための通行証を父親の目をくすねて入手するのだ。

ロソの計らいでエジンの手紙は世子に渡り、更に彼に会うためにヨンの邪魔が入らないようにロソに頼み込むエジン。世間知らずのお嬢様は妙に可愛らしく行動力があり、世子の気持ちがロソにあると知っても「ヨンとロソが相思相愛なのは誰が見ても分かる事。あなたが私に心を寄せてくれれば丸く収まります」と妙な論理で世子を説得にかかる。現代に彼女がいたら若さとパワーが有り余る営業が得意な会社員の出来上がりだ。そして世子のが自分に向かない事を知ると分かりやすく落ち込む彼女。

ロソは自分の事を正直にヨンに告白できない事が負い目になっており、結局は彼に会わない事を決心するのだが・・・
しかし彼女のやっている事は、偽の通行証で武器を運んでいるふりをして密売酒を街に運び込む事。荷台の数と発行した通行証の数が合わない事は早晩ばれる。
あの時代らしからぬ活発な若い女性二人、ロソもエジンも危機一髪だ。


花が咲けば、月を想い 第1,2,3,4話

2022-09-29 20:29:02 | 花が咲けば、月を想い 韓国ドラマ

科挙を受験するために都にやって来たユ・スンホ演じる正義感あふれるヨンは、Girl’s Dayのイ・ヘリ演じるが街中で困っている様子を見かけ助けるも、これが飛んでもなく余計な事だったのだ。ヨンが助けるまでもなく、両親を亡くし、やや頼りない兄が科挙に合格するまでを支えようとする彼女は、両班の出とは思えない逞しさで生き抜いている女性だったのだ。

そしてヨンが曲がった事が許せない正義感で科挙の試験に合格し、お金がない為に街から離れた辺鄙な安下宿を探すも、その家主がロソ兄妹。分かりやすい悪縁の始まりだ。

何よりもルールを優先し、禁酒令を守る事に命を賭けそうな勢いのヨンを、亡き父から学んだ酒造りで生活の糧を得ようとするロソが受け入れられるはずもないのだが、頼りない兄が作った借金の為には仕方ない。

この禁酒令、だれも真剣に守ろうとする者がいないのがトラブルの元だ。亡き父から「大事な米を使い、辛い生活を少し豊かにする為の酒を造る術」を学んだロソにとってはその禁酒令にも腹が立つし、その禁酒令を守る事に懸命になり、密造酒づくりの罪人として自分の似顔絵を持っていながら、それを家主のロソだと気付かないヨンの勘の悪さにもなんだか腹が立つのだ。

禁酒令の後ろには、酒の流通を取り仕切る事で金を得ようとする者がおり、権力者たちは金に飽かせて酒を飲みながら羽目を外し、切れ者であるはずの世子は、権力の中で翻弄されることを嫌い、遊び人の体でフラフラと出歩き酒を楽しむ。禁酒令に一つもいい事などないのだ。

禁酒令で密売を働く輩が儲かるのは、独占している場合のみだ。何も知らないロソが勝手に密造酒を移動販売をすれば、市場原理はあっという間にバランスが崩れる。ロソの存在は密売者たちには煙たく、彼女が世子にお酒を提供している事を知ったヨンにとっては、彼女を守りたい気持ちと法を守る気持ちが対立することで一挙に混乱をきたす事になるのだ。

いくら金儲けをしたいからといって、若い女性が密売に手を出せば命の危険が迫る事は分かり切っている。そして当然のように崖の上での危機一髪がやってくるのだ。

*****

登場人物が実在の史劇はちょっと苦手だ。又、宮廷が舞台の一部となると、年配の男性陣の役職がよくわからず「誰が上司で誰が部下か?」などと混乱するのだが『歴史的事実ではない』と断りが入っているドラマであれば、私にとってはかなりハードルが低くなるのでとてもありがたい。今回も都承旨(トスンジ)は王の諸々を管轄する庁の上長らしい・・・という程度の知識でドラマを見続ける予定。