高校生だった17歳の頃、時々見かける女子学生に心奪われたウジンは、彼女の絵を描き、偶然を装いながらも彼女に渡すタイミングを狙う・・・
男子学生ならよくあるパターンだ。
バス停が分からなかった彼女に一つ先のバス停で降りるようにいい、なんとか手渡すタイミングを作ろうとするが、彼女の友達が急にバスに乗ってきた事でタイミングを逸してしまう。仕方なしにバスを降りたが、降りる際に彼女のキーホルダーが引っかかってしまい、それを返そうとバスを追いかけるのだが、バスは突然の横転・・・大事故になってしまうのだ。
彼が一つ先のバス停を教えなければ彼女はバスから降りており、事故にも遭わなかったかもしれないのだ。高校生のウジンは悩む。更に友達の彼女の名前を勘違いし、彼女をチョ・スミだと思ってしまった彼。
ニュースでチョ・スミが亡くなったことを知った彼は13年経っても当時の傷を抱えた変わった大人になってしまう。
事故で13年間も昏睡状態になったにも関わらず、突然目覚めたウ・ソラ・・・
しかし、事故のショックで当時の事を何も覚えてない彼女は、リハビリで身体は動くようになったものの、自分が30歳になったことも理解できず、混乱するばかり。
両親を亡くした後一緒に暮らしていた叔父さんの家に行くも、叔父さんたち夫婦の姿はそこにはなく、住んでいたのは、ウジンの姉夫婦。しかも姉夫婦が海外へ行くため、自分たちの息子ユチョンの世話を叔父であるウジンに頼んでいたのだ。
家政婦に間違えられて、家に入れたソラは、13年前飼っていた犬(ペン)がいることで、叔父さんの家だと確信するも、犬はトックという別の名前になっている。13年前彼女の絵を描いたはずのウジンさえ、13年経ってしまい名前も違う彼女の事が分からない。
「13年前ここに住んでいた」と言っても誰も信じてくれない。家を追い出され野宿しても行く所などない。
あの家が自分の住んでいた家だと信じて疑わない彼女は再びウジン達が住む家に行き、彼女に懇願されたウジンの甥のユチョンは結局彼女を家に招き入れてしまうのだ。
彼女がヴァイオリンの練習しやすいようにと作られた階段の下の隠れ部屋もそのままだし、ヴァイオリンさえもそのまま残っているのだ。
ただ分からないのは叔父さんたち夫婦がどこに行ってしまったかということだけ。
家が売りに出されていることを知ったソラは「この家だけが手がかり。」と泣きつき、可哀そうに思ったユチョンも彼女に味方し、1か月の期限付きで家においてもらえることになるのだが・・・・・
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設定だけ考えるとかなり行き詰った状況なのに、ソラが公園のベンチに置いたチョコパイの上に座ってしまい、「〇〇〇おじさん」と情けないあだ名までつけらるウジンや、13年経ったことが分からずどこか浮世離れしているソラなど、描き方はどこまでもコメディタッチ。。。