私の映画玉手箱(番外編)なんということは無い日常日記

なんということは無い日常の備忘録とあわせ、好きな映画、韓国ドラマ、そして
ソン・スンホンの事等を暢気に書いていく予定。

涙の女王 第15,16話

2024-05-03 21:07:41 | 涙の女王 韓国ドラマ

ラスト2話は愛に飢える息子ウンソンと自分の欲望を抑える事の出来ない母モ・スリの暴走に驚きならが鑑賞。

勿論、自らも知らず知らずのうちに初恋を貫く主人公の二人へインとヒョヌの物語があってこそのドラマで、ウンソン親子の妨害があればあるほど硬い絆を確認するというラブストーリーの王道でもあるのだが、そちらに目が行けば行くほど、ウンソンの哀れさがなんとも言えない。

ヒョヌを犯罪者に仕立て上げてもへインを自分の物にしようするのに、記憶はなくとも感情が残るへインは自分に振り向かず、自分はお金を出して半グレメンバーの手助けを得ねばならないのに、ヒョヌには硬い友情で結ばれた弁護士軍団がいるのだ。

モ・スリを演じたのがイ・ミスクというのも怖さを感じさせる大きな要因だったと思う。何と言っても枯れない現役感が凄い。枯らしてなるものかと、欲望全てに貪欲な姿勢。その有り余るエネルギーの使い方が間違った方向に進んだ為にウンソンの悲劇も生まれたのだ。

ウンソンの歪んだ愛情の示し方。何年もの間ホン家の財産を狙う蛇のような執念。ドラマに大きな渦を巻き起こす全ての原点はモ・スリのキャラクターから生まれて来たと言っても言い過ぎではないだろう。

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愛の不時着と比較される事も多いドラマだったが、愛の不時着は家族の不和だけでなく、北朝鮮の存在という大きな壁がドラマを印象的にさせていた。涙の女王は、全ての悲劇にモ・スリが関係していたのだ。北朝鮮並みのパワーをイ・ミスク演じるモ・スリが担っていたとは・・・・

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キム・スヒョンとキム・ジウォンのカップルが印象的だったことは当然なので、敢えて全てのトラブルの原因を作ったモ・スリの脅威について長々と語る・・・

 


涙の女王 第13,14話

2024-04-23 20:18:13 | 涙の女王 韓国ドラマ

グループを立ち上げた祖父が亡くなった事で悲しみに包まれるホン家。
特にヘインはあんな別れ方でショックも大きいはずなのだが、それを家族全員で乗り越えようとする別の新しい力が生まれるのだ。

ウンソン親子は、チャンスを逸したように見えるものの、モ・スリは過去のビデオを全部見直し、裏金の隠し場所を見つけ運び出し、それを息子に見せて「これが私の愛情の示し方」と胸を張る。息子が喜んでいなくとも「喜べ」的な圧を出し、これが私の愛情の示し方・・・とアピールが妙に生々しい。受け入れるしかないウンソンもちょっとかわいそうではある。

ただ、そんな風にウンソンに同情を示しても仕方ない。息子である彼の愛情の示し方も母親同様にどこまでも自分勝手だ。

ドイツから新しい手術方法に一縷の望み有と連絡が来るも、いい話には落とし穴もある。病気の治療は出来ても過去の記憶が全て失われる可能性があるのだ。しかし、ヒョヌは自分が説得すると、彼女と一緒にドイツに向かうのだが、当然その事はウンソンの耳にも入る・・・・

ヘインを自分の物にすべくドイツに向かったウンソンが選んだ道はヒョヌをヘインの元から物理的に引き離す事だった。彼女の心が得られないのなら、邪魔者を排除するという、犬を殺害した時とそっくり同じ方法でヘインを手に入れようとするウンソン。

愛情で危機を乗り越えようとするヒョヌに比べて、なんとも短絡的な愛情の示し方・・・

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「ホウセンカの花で爪を染めて、爪の色が初雪の降る頃まで赤く残っていると初恋が実る」

ヒョンビンが主演の映画『百万長者の初恋』でこのエピソードを初めて知った事を懐かしく思い出した。今はホウセンカ、爪を染めるというキーワードで検索すると、韓国がキーワードとなった話が沢山出てくるが、当時はあまりヒットせず、「韓国ではどうやら懐かしの方法らしい」などと推測したことを思い出した。

ヒョヌの実家はソウルで育ったヘインにとっては片田舎。このようなエピソードは二人の置かれた厳しい状況を少しでも忘れさせてくれる暖かエピソードだ。

 

 


涙の女王 第11,12話

2024-04-17 21:03:57 | 涙の女王 韓国ドラマ

ヒョヌをウンソンの攻撃から守るために「私は死期が迫っている身なので百貨店の社長に戻る事は出来ない」とウンソンの計画を真っ向から否定するヘイン。

ウンソンにもヘインの家族にも、そしてヒョヌにも予想できなかった方法だ。
病の侵されても、チャレンジングな性格までは変わる事がないのだ。彼女らしい方法でヒョヌを守ろうとするヘイン。
勿論その突飛な方法にヒョヌが適応してくれると信じての行動だろう。

ホン家にもペク家にも衝撃の告白だが、危機的状況の中、更に危機が生まれた事で逆にホン家&ペク家一族の結束が固くなるのだ。

アドバンテージがあるように思えたものの、へインの一言で起きた危機的状況が、更に親子の溝を更に深くしてしまうウンソン親子。会長からなんとか裏金の在り処を聞き出そうとする母と、なんとかしてヒョヌの息の根を止めようとするウンソン。やっぱり危機的状況の際には手助けしてくれるメンバーが必要だ。このウンソン親子は、親子というよりもライバル感が満載なので、助け合いの精神が全くない。「欲しい物は手に入れる」という欲望は一緒なのに、そこにたどり着く道がまったく違うという二人。協力という言葉がない親子に未来があるんだろうか・・・・

ヒョヌは百貨店を愛するメンバー達から情報を仕入れ、裏金が現金で家の中に隠されている事を突き止める。(家の中に防空壕を整備しているという設定にお国柄が感じられる)

ヘインの顔を見た会長は、自分が生きている限りウンソンの母親の実効支配が無くならない事を悟り、自ら命を絶つことで家族を助けようとするのだ。

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今、放送されているドラマはいわゆるストック。現在制作されているドラマや、今後撮影に入るドラマには厳しい状況があるようで、この先の為のストックが無くなっている状況という事か。「韓国ドラマ不況」というキーワードで検索すると沢山の記事がヒットする。

韓国ドラマ『涙の女王』視聴率、『トッケビ』を抜いたのに…制作会社の株価は下落

韓ドラ業界の深刻な不況。俳優たちが明かした“現状”は「次回作が白紙」「オファーが来ない」

「韓国ドラマ」市場が崩壊寸前…! 制作本数が1年で半分以下に


涙の女王 第9,10話

2024-04-12 20:52:09 | 涙の女王 韓国ドラマ

ヒョヌに連れられてペク(白)一族がスーパーを営む龍頭里にやって来たホン(紅)一族だが、妻が自分を見捨てて去ってしまった事で傷心のへインの弟を先頭に、財閥2世のへインの父も床に布団を敷いて寝る事にショックを受けているのだ。ショックの受け方がなんとも間が抜けている感じだが、ショックを受けている事に変わりはない。そんな中、龍頭里の暮らしに一番順応しているのは、裏切ったウンソン親子に対する怒りが大きいへイン。(医師の「怒りが生きる力になる」というのは本当だった)

ウンソンはホン一族の持っているものをすべて奪うつもりだが、それと併せてへインの気持ちも自分に向けさせるつもりなのだ。(この相反する事を同時にやろうとする図々しさ。手に入れる事でしか愛情を表現出来ない寂しさは、母に捨てられた事から来るんだろうか・・・)とにかくウンソンは全てを手に入れるべく、事をすべて終わらせるように全力投球だ。

ヒョヌにもへインにも龍頭里でスローライフを楽しんでいる暇はない。とにかく残された時間は少ないのだ。土地の詐欺の証拠を掴み、狩りの現場の防犯ビデオも入手と、出来る弁護士らしく仕事を進めるヒョヌだが、ウンソンの自分勝手な欲望から来る猪突猛進さはそれを上回るものあり。「自分とはゴールが違う」と母親も切り捨て、へインの診察券から彼女の病状を知ると、自分が保護者として彼女を助けるとへインの気持ちも考えずに彼女に迫る。

龍頭里でカルチャーショックを受ける両親や弟と違い、ヒョヌと過ごす彼の実家での生活を楽しむも、ヒョヌに被害が及んでいる事を知ると、自分で事件の幕引きをすべくウンソンが準備した記者会見に臨み事の収束を図ろうとするへイン。

静かな収束を図るのでなく、余命幾ばくも無い事を自ら告白し、嵐を起こしてヒョヌを守ろうとするのだ。なんと肝の据わった問題解決方法なのか。

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離婚を繰り返している百戦錬磨の伯母ボムジャは、何度も痛い目に遭っているにも関わらず、恋愛体質は変わらない様子。厳しい状況の中でも龍頭里で出会った顔はレスリーチャンで声はソン・シギョンの村人に興味津々なのだ。色々な意味で魅力的なキャラクターだ。


涙の女王 第7,8話

2024-04-04 22:02:29 | 涙の女王 韓国ドラマ

ヒョヌが離婚届を自ら準備しており、ホン家の中を盗聴していたと聞きショックを受けるへイン。街角で購入した四つ葉のクローバーはなんの役目も果たさず、治療が出来なかった事と相まって更に落ち込む事になるへイン。

しかもそんなへインを更に失望させるのはなんとヒョヌ。医師の「一番怖いのは無気力になる事。怒りも生きるエネルギーになる。」を実践すべく、ホン一族から見捨てられた婿を演じつつも、自分を嵌めた犯人を探し出そうとするヒョヌ。

ウンソンにとっては準備してきた乗っ取り作戦の最終章だ。なんとかこのまま突っ走るべくへインのおっちょこちょいな弟を騙してリゾート開発を失敗させようとするのだが、それを阻止するのは当然ヒョヌ。婿としてはケチがついてしまったが、弁護士としては勿論一流。ウンソンもそのあたりが分かっているので、なんとかヒョヌを追い出すべくへインの気持ちを揺さぶるものの、勘は鋭いへイン。ソン・ジュンギ弁護士に自分の離婚手続きを頼み、ヒョヌとの離婚はあっさりと成立させるものの、ヒョヌが法務部の部長として仕事が出来るように社長の力を駆使。ホン一族が「叩けば埃が出てくる」と思っていたものの、バッティングセンターに通い、近所の小学校の校庭を走ってストレス発散するヒョヌからはなにも出てこないのだ。

ヒョヌはへインの伯母であるボムジャとウンソン親子の真の姿を暴こうとするものの、息子であるウンソンとともにホン一家の財産を奪う事に長い年月をかけてきたモ・スリの執念が勝ってしまうのだ。

全部を失ってしまったホン一族が頼るのはヒョヌだけになってしまった。ホン(紅)一族が転がり込むのはペク(白)一族がスーパーを営む龍頭里。

推し果物が梨というペク一族と何も無くなりすっからかんになってしまったホン一族が一同に会したバックに流れる音楽は、なんだか西部劇の対決を思わせるもの。勿論ホン一族VSペク一族の小競り合いなど大きな問題ではない。ウンソン親子VSホン一族とペク一族の混合チームの泥沼の権力争いだ。

先頭に立つヒョヌが、街を守る心優しい保安官、気の強いへインがじゃじゃ馬№1,同じように離婚を繰り返している百戦錬磨の伯母ボムジャがじゃじゃ馬№2か・・・


涙の女王 第5,6話

2024-03-26 21:36:51 | 涙の女王 韓国ドラマ

ヒョヌの姉からのSOSを受けて、ヒョヌの父親の選挙応援に出向くヘイン。いわゆる片田舎のヒョヌの地元ではヘインは超有名人だ。ヘインも財閥という身分を最大限に利用し、皆と写真を撮り、支援者たちに出来る限りの愛想を振る舞う。

しかし体調が悪いのは隠せない。脳腫瘍から来る吹雪の中に舞い込んで周りが見えなくなるような症状が消える事はない。ヒョヌの離婚願望等知らないヘインは、全幅の信頼を彼に寄せるようになるのだ。そんな彼女の気持ちはもちろん伝わる。揺れる心を持て余すヒョヌ。

なんとしても病気を治すという信念の元、ビジネスパートナーとなりつつあるウンソンにも事情を隠して、新しい治療法を求めてドイツへの渡航を決行するヘイン。

企みがあってクイーンズグループに近づいたウンソンがヘインの様子をおかしく思わないはずもない。抜け目なく彼女の健康状態を確認することを指示。更にヘインの家に送り込んでいた自分の手先はホン家の秘書のグレイスだけでなくなんと他にもいたのだ。(送り込むメンバーが複数というのがなんとも用意周到。送り込まれたメンバー同士で仲間割れを起こさず庇いあえば、疑われる確率も減るというものだ。)

暢気にウンソンを兄のように慕い、彼と一緒にいつか一発逆転し姉ヘインの鼻を明かしてやろうとしているウンソンの妻も彼の手先だったのだ。
(ヒョヌが防犯カメラの画像修復を指示しているのを知ると、先回りて阻止するなど抜け目ないウンソン達)

ドイツに渡ったヘインのサポートをするヒョヌだが、彼らの留守にウンソン達の家探しが行われ、彼が隠した離婚届も見つけられ、更には盗聴器も仕掛けられてしまうのだ。

出来る弁護士のヒョヌでも、留守の間に悪意を持ってあれこれセッティングされてしまってはすぐの反撃は難しい。

へインにとっては、何よりも離婚関係の書面があった事が大打撃だ。四つ葉のクローバーだけではリカバリーは到底無理に決まっている。

 

 


涙の女王 第3,4話

2024-03-20 19:20:01 | 涙の女王 韓国ドラマ

狩りの最中にイノシシに狙われた所を危機一髪でヒョヌに助けられるへイン。一族が所有している土地で狩りが出来る等、どれだけ裕福なのかと思ってしまう。ヒョヌが助けた事で大事には至らなかったものの、祖父に恨みを持つ長兄の仕業ではとなんとなく後味の悪いものあり。(韓国財閥が出てくるドラマでは、企業経営がらみのトラブルでトップが収監されるという展開が良くあるが、これもまさしくその関係のトラブルの一種。一族の結束が固いかと思ったら、結束の固さが仇になり、犯罪紛いのトラブルが起こるのも韓国ドラマではよく見る展開だ)

へインが実の母親から辛く当たられているのも、家族内のトラブルだと思うのだが、こんなところからもへインは家族に自分の病気の事を隠しているのだろう。

家族はトラブルの元でもあれば、一番の味方になるのが韓国ドラマの基本だが、私生活に踏み込み過ぎてトラブル発生というのも韓国ドラマにあり勝ちの展開。ヒョヌが離婚の事を家族に話したら、なんとヒョヌの姉夫婦がそれを阻止しようとへインに連絡を取った事で、へインの病気で一旦離婚計画を白紙にしたヒョヌの計画に思わぬ横やりが入ってしまうのだ。

しかし人の心は不思議なもので、病気と聞いて彼女のそばにいるうちに再び情が湧いてくるヒョヌ。そしてそんなヒョヌの様子を見て、気持ちに変化が現れるへイン。

そこにウンソンというへインの大学時代の元カレが姿を現すのだ。百貨店の仕事の為にウンソンの協力を仰ぐへインと、そんな二人の親しい様子に複雑な心情のヒョヌと、そのヒョヌの心情を離婚専門弁護士として冷静にしかし面白がって批評するキム弁護士。

しかし、このウンソンという人物。どうも一癖も二癖もありそうで、更に何か企んでいる様子。姉のへインをライバル視している弟が彼に近づいているようだが、適度にあしらいつつ、きっとこれと言う場面で彼を利用して自分の計画を遂行するつもりなのだろう。とにかくお金を持っている人は、恨まれて復讐の標的になるのがお決まりの展開だ。

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「自分は死なない」と、何とかして病を克服しようとするへインだが、なにもしなければ余命3か月なのだ。症状が消える事はない。

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韓国ドラマでは、山の中で人がイノシシに襲われる場面が多い。日本だったら熊だろうな・・と思うのだが、檀君神話がある韓国、そこはやっぱりイノシシなんだろう。

 


涙の女王 第1,2話

2024-03-18 21:33:19 | 涙の女王 韓国ドラマ

ソウル大の法学部卒業後、インターンとして勤務している百貨店で、自分と同じような立場にありながらも態度が大きい女性ヘインと出会うヒョヌ。
彼女が百貨店の経営者一族出身とも知らず、ヘインに近づいてしまったヒョヌは、いわゆる身分違いの恋を成就させるも、3年も経てば当初の勢いはどこかに行ってしまう。

百貨店の法務関係を担当するヒョヌだが、いわゆる入り婿状態で、ヘイン一族と一緒にいてはソウル大法学部出身のブランド等何の意味もないのだ。
「離婚だ」と決心して、同窓の仲間に弁護を頼んだのはよかったが、突然発覚するヘインの不治の病。
不仲な妻の突然の余命3ヶ月宣言に、「離婚は辞めよう」と方向転換、耐える期間は3か月だからと突然優しくなるヒョヌの態度を勘違いし、「優しくなった夫」を見直すヘイン。

タイトルの「涙の女王」の意味は分かったが、ドラマの導入部分は、無理に離婚の話をしなくて済むヒョヌが喜びを隠す様子がどこかコミカルで、涙とは無縁の展開。しかし、ヘインの病気は本物のようで、強がる態度の彼女が少しずつ不安も感じる姿と、ヒョヌを頼ろうとする姿が交錯。
そんな所に昔の彼がビジネスチャンスのキーパーソンとして突然登場するのだ。いわゆる定番の展開。