私の映画玉手箱(番外編)なんということは無い日常日記

なんということは無い日常の備忘録とあわせ、好きな映画、韓国ドラマ、そして
ソン・スンホンの事等を暢気に書いていく予定。

花様年華-人生が花になる瞬間 第15,16話

2020-06-15 20:40:19 | 花様年華-人生が花になる瞬間(韓国ドラマ)

ジェヒョンが刺された時にジスが一緒にいたと知り「家族以外は病院に入れない」とジスを遠ざけようとするジェヒョンの妻。

ジスに出来ることは病院の前のベンチで手術が終わったジェヒョンが目覚めるのを待つ事だけだ。

ジェヒョンが目覚めた後、ジスを探すような素振りをしたことに傷つくジェヒョンの妻。(自分の父親はジェヒョンの怪我の事など一つも興味がないのだ。そんな状況を考えると彼女にも同情してしまうが・・・)

「彼と別れてくれるなら土下座だって出来る」という彼女に、「何も言わずに彼の前からいなくならないと約束したから・・・」とジェヒョンとの約束を今度こそは守ろうとするジス。

ジスはジェヒョンが刺された事に弁護士である元夫が関係していると、ジェヒョンを刺した老人と元夫が連絡を取っているはずと警察に通報するのだ。(なんと弁護士である元夫は、ジェヒョンを尾行し、老人にさりげなくジェヒョンのいる場所を教えるような連絡をしていたことが分かる・・・弁護士にしてはあまりにも短絡的な行動。。。ジスが元夫の事を「怪物」と称していたのはこんなところを分かっていたからなのか・・・・)

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目覚めたジェヒョンが選んだのは、家族の元を離れて母親の元に戻る事だった。

そして、労働者から搾取するだけの企業である義父の会社を健全な企業にしたいと、義父との全面対決に備えるのだ。

父親に検察の捜査の手が入ったこと知ったジェヒョンの妻は、ジスに「夫を止めてくれたら、ジェヒョンとの離婚に応じる」とジスに持ちかけるのだが・・・

ジスはジェヒョンの行動を信じ、ジェヒョンもジスが信じる自分であろうと、学生時代に出来なかった事をやろうとする。

労働組合に「新しい会社にしたい」と協力を訴え、自分が会社のトップにはならないという道を選ぶ。

ジェヒョンの妻もジェヒョンを信じるジスの姿を見て、自分が出来ることはなにも無い事を悟るのだ。

二人が不幸になることを望んでいたジスの元夫に対して穏便な処理を願い出たのもジェヒョンだし、ジスも息子の父親でもある元夫がキチンとやり直せることを信じるのだ。

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若い時代は一緒に戦い、別れてからは一人で戦い、再び出会った後は二人で新しい人生を歩もうとする。あんまりにも綺麗なエンディングでいいのかと思ってしまうが、花様年華というタイトルらしい綺麗な終わり方か・・・

 

 

 


花様年華-人生が花になる瞬間 第13,14話

2020-06-13 20:47:31 | 花様年華-人生が花になる瞬間(韓国ドラマ)

夫であるジェヒョンの心が自分から離れていると知りながらも、彼が自分を捨ててジスの元に行くのは許せないジェヒョンの妻。

「私は教養なんてないから。あなたがそんな風に夫から離れないなら、私も私の方法でやって見せる」と、彼女がピアノ教室を開き息子と一緒に住もうと引っ越した家の家主となり、その物件を撤去することで彼女を困らせようとする。(さらには自分が出国中に物件を撤去させようとするのだ。)

「これが私のやり方」と不法行為だろうがそんな事はお構いなしだ。

更には立ち退き前に引っ越し代と補償金を差し出す彼女に、ジスが「退去前に補償金はもらえない」と断ると、「夫と別れないなら、次の転居先にも同じようにするから・・・」と全く諦める様子はない。

しかし、そんな中でも、ジェヒョンは離婚訴訟中だからと妻が止めるのも聞かずに家を出て、ジスを諦めようとはしない。

(彼が決してジスを諦めないのは、繰り返し語られる大学生時代の思い出の中にその答えがある。あの時代に彼女を守れなかった事が今の彼の原動力になっているのだ。)

しかし、妻の嫌がらせは留まることがない。ジスの友人は解雇され、更にはジスとジェヒョンの話題がネットニュースの記事になる。更には、出回った動画がジスの息子が目にしてしまうのだ・・・母親からジェヒョンとの初恋の話を聞かされていたとはいえ、母が具合が悪い時には父親ではなく頼る先はジェヒョンとはいえ、中学生の息子のとってはあの映像を見させられることは辛いものだ・・・

方法を選ばないジェヒョンの妻に自分なりの方法があるというジスは、ジェヒョンの滞在するホテルに行くも、彼の部屋へ行くことはしない。その姿をジェヒョンの妻が見て嫉妬することを分かっていながら、ただロビーに静かに座るジス。どっちがいいという話ではない。どちらも自分の方法でしか戦えないということで、ジェヒョンはジスを選んだということだけだ・・・・ジスを尾行し、更には盗聴までするジェヒョンの妻だが、自分にはないジスと夫の若い時代の思い出を知れば知るほど悲しみは募る。盗聴すればするほど自分にはない学生時代の楽しい思い出に嫉妬するだけだ。。。

もうやめようと決心する彼女の前に現れたのはジスの元夫。今更出来ることはないというジェヒョンの妻に「息子の養育権もいらない。僕が望むのはただあの二人が不幸になることだけだ・・・」という彼は、裁判に負けいまだにジェヒョンの会社の前に立ち続ける息子を亡くした父親を利用することを思いつくのだ。もちろん弁護士らしい、狡猾な方法で・・・・

ジスから友人を助けたいと頼まれても、会社の経営権を手に入れたいジェヒョンは躊躇する。そんなジェヒョンに失望したとはっきり告げるジスの言葉に自分がしたいことはなんだったのかを改めて確認するジェヒョン。喧嘩はしたくないと、もう離れたくないとジスのそばにいる気持ちに変わりがないジェヒョンの前に、息子を亡くした悲しみから立ち直れないあの父親がナイフを手に現れるのだ・・・・

 


花様年華-人生が花になる瞬間 第11,12話

2020-06-05 21:28:30 | 花様年華-人生が花になる瞬間(韓国ドラマ)

「父と一緒に組合運動をしていた人は全員会社から解雇されたんだ。そして運動の中心になっていた父を訴えたんだ・・・」それを苦にしたジェヒョンの父は自殺を選んでしまったのだ。
そんな経緯を聞き、驚くジス。

ジェヒョンは無力感に労働運動に対する虚しさを感じ、結局今のような道を選んだのだろう。
しかし今は、もう誰も失いたくないという気持ちとやり直したい気持ちからジスを支えることを選んだようだ。
そんな話を聞き、更に心揺れるジス。

そんな中、施設に入所しているジスの父親から会いたいと連絡を受けるジェヒョン。
「君のお父さんを控訴しようとしたのは僕だ。君の義理のお父さんはそこまでは望んでいなかった。ただ、ジスの事もあり僕はやりすぎたんだ・・・・どうしても君が許せなかったんだ。」政治の道に進むことを考えていたジスの父にジェヒョンの義理の父は資金援助も申し出た事で更にジスの父は勢いづいたのだろう。
ただ、あの百貨店の崩落事故ですべては変わってしまったのだ。一旦手に入れたと思ったものを全部失い、更に自分のしたことでジェヒョンの人生もジスの人生もすべて変わってしまったのだ・・・・

ジェヒョンがジスを選ぼうとしていることを何としても止めたいジェヒョンの妻だが、ジェヒョンの心はもう決まっているようだ。
ジスが個人レッスンしか生活の糧が無くなってしまったことを知ると、彼女を援助しようとし、金銭援助を受けようとしない彼女に思いつく限りの食糧を彼女の家に送り届ける。

そんな中「僕が荷物を全部持っていなくなるから・・・もう苦しまなくていい」という言葉を残し、ジスの父親が亡くなるのだ。

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当時の事はジスに打ち明けることはせず、彼女を守ろうとするジェヒョンと、ジスの父親の葬儀にも出席したことが許せないジェヒョンの妻の離婚話はうまくいかない。

ジスをわざわざ呼び出してまで当時の事を打ち明け、彼女の罪悪感をあおるような行動をとるジェヒョンの妻。母に捨てられ、他人を利用してのし上がる父親の背中を見て育った彼女には、そんな行動でしか愛情を示すことが出来ないのだろう。

もう誰も失いたくないと思いながらも、ジェヒョンへの罪悪感から彼を避けようとするジスだが、ジェヒョンはジスから離れるつもりは一つもないのだ。

父の残した日記を読み、ジェヒョンへの罪悪感に苛まれていたジスに、「僕が君のお父さんの気持ちを逆なでしてしまったから、お父さんはあんな行動に出たんだ。結局僕が全部の原因だったんだ・・・」と言い、会社の中で株主工作を行いながらも、ジスの新しい生活を応援しようとする。切ない若い時代のエピソードを見ていると、そんな気持ちになるのも分かるような気がするのだが・・・・

しかし、ジスの父親が亡くなった時も「使えるカードがこんな形で無くなって残念だ。」という言葉を発するようなジェヒョンの義父とその娘であるジェヒョンの妻が諦めるはずもない。特にジェヒョンの義父にとっては、ジェヒョンはジスの父親と同じように簡単に使える駒の一つでしかないのだ。そんな駒の一つだったジェヒョンが自分に反旗を翻そうとしている。ただで済むわけがない・・・

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母の再婚を妨げないように、更には父親の事を考え、母の元を離れることを選択するジスの息子。中学生とは思えない母親思いの頭のいい子どもだ。

 


花様年華-人生が花になる瞬間 第9,10話

2020-05-28 20:16:05 | 花様年華-人生が花になる瞬間(韓国ドラマ)

20数年前と同じようにジスが教会に木を植えたと知り、自分が彼女を忘れられないように彼女も自分との事を忘れていないと確信するジェヒョン。
「ラーメン食べていきませんか?」という彼女の言葉に、「今日が付き合い始めの1日目だ」と返すジェヒョンの表情はまるで大学生のそれ・・・厳しい現実の中で別れられない二人の思いは、繰り返し挿入される若い時の思い出の数々を見ていれば、二人がお互いを忘れられないのも理解できる。(あんなに濃い時間は簡単に消し去る事は出来ないのだろう・・・)
酔って彼女の部屋の前で寝込んでしまったジェヒョンは、彼女の暮らしを見て全部の電化製品を買い替えて上げ、更には防犯カメラを設置する。昔出来なかったことを全て彼女にしてあげようとする。(彼女の暮らしぶりを見て、なぜ彼女が自分から去っていったのかを理解しながらも、ティファニーのネックレスをプレゼントするジェヒョンの気持ちもよくわかる・・・)
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ジスの下駄箱に残る古びた片方の靴。
自分の誕生日、入隊中のジェヒョンに面会している最中に母と妹が百貨店の崩落事故に巻き込まれて亡くなったことを知るジス。彼女は片方の靴が脱げてもそれを気にすることなく、慌ただしく面会を終えてソウルに向かったのだ。

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息子の学校の行事に参加する為、電車に乗ったジスを待っていたのは一緒に学校に向かおうと彼女を駅で待っていたジェヒョン。
25年前の埋め合わせをするかのように彼女に対する気持ちを隠そうとしない彼の態度に困惑を隠せないジス。更に列車がトンネルの中で止まったことで、25年前、母と妹が百貨店の崩落事故で亡くなった時の事を思い出し、混乱するジス。


「私が自分の誕生日にあなたの面会に軍に行かなかったら、私も二人と一緒にいただろう。私の誕生日のためにケーキを買いにわざわざ百貨店に行くこともなかったかもしれない。あなたにお弁当を届けようと二人に大した挨拶もせずに家を出てしまった。あれが最後になるなんて・・・・あの後、父さんも混乱し、雨になると二人を探しに外を徘徊して・・・仕事も出来なくなって・・・賄賂を貰っていたことも発覚して・・・休学して生活を立て直すという選択肢はなかった。短い手紙だけを残してあなたの前から消えたのは、ああなったのをあなたのせいにしてしまいそうだったから。誰かのせいにしなければ辛くてやっていかれなかった・・・あなたを見ればあなたに当たってしまいそうで・・・そんな事をしたくなくて、結局あなたの前から姿を消すしかなかったの・・・」というジス。
(ジェヒョンの後輩は彼女がそうやって姿を消したことを知っていながらも、ジェヒョンに対する嫉妬から黙っていたのだ・・・)

25年前の出来事も辛いが、現在も辛い状況なのが、また切ない・・・保護者達の噂話はジェヒョンの息子の耳にも入り、また二人の息子たちは衝突してしまうのだ。。。

前回は、息子が学校に残れるように懇願したジスだが、今回はジェヒョンの義父も、中学生を退学させることに迷いなどない。

そしてお互いの親が大学生時代に付き合っていたこと、25年ぶりに再会したことを聞き、心揺れる息子たち・・・

ジスの息子は「僕がいじめられていたことに気づかなかったふりをしていたのに・・・」と大人たちの振舞いを批判ししつつ、辞めさせられることでなく、自ら学校を去る事を選ぶ・・・

再び、ジェヒョンを恨みそうになるからと、彼と会うのを止めようとするジスにジェヒョンが明かしたのはジスと同じように25年間秘密にしていた過去。彼の父親が自殺した影には自分の義父の会社が関係していたのだ・・・

ジェヒョンの義父の言葉から、政界進出を目指していたジスの父親が、ジェヒョンの義父から賄賂を貰っていたであろうことも分かる。ジェヒョンの父もジェヒョンの義父のやり方の犠牲者だったのだろう。ジェヒョンの義父はそんな風に権力と癒着し、金を使って今の地位を築いてきたのだ。

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韓国で「ラーメン食べていきませんか?」という言葉がどんな意味を持つかを知ったのは、ジェヒョンを演じるユ・ジテが出演した映画@春の日は過ぎゆくを見た時だった。

そして、デパート崩壊事故は、1995年に実際に起こった三豊百貨店の崩落事故をモチーフにした映画@ノートに眠った願い事を思い出させる。この映画の主演もユ・ジテだ。

 


花様年華-人生が花になる瞬間 第7,8話

2020-05-19 20:42:19 | 花様年華-人生が花になる瞬間(韓国ドラマ)

元夫が息子の親権と引き換えにジェヒョンを脅かすような話を持ち出したので、彼との再婚を承諾することにするジス。学生時代、「一つを手に入れたなら一つを手放す事だ。二つとも手に入れようとするな・・・」と父に言われたジスがジェヒョンを守るために下した選択は再び元夫と一緒に暮らすことだった。

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検事長という地位を利用して自分を拘束しようとするジスの父に「公的な立場を利用するなんて・・・」と食って掛かったジェヒョンだが、両親にまで被害が及びそうになると結局は諦めるしか道はない。
ジスの父は彼女を信じられないと、二人を別れさせるために更に彼女を音楽留学という名目でドイツに行かせようとする。もちろん留学は名目で、同じ留学生の学生と向こうで見合いらしきものもキチンとおぜん立てしているのだ。
検事長から政界入りを目指しているジスの父にとっては、ジェヒョンとジスの未来など取るに足らないもの・・・
ジスを連れて先輩の運営する民宿に逃げ込むジスとジェヒョン。「先輩と結婚する」と無邪気に話すジスの笑顔が長くは続かない事を分かりながら見るのは切ないものだ。。。。

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ジスが親権を失いそうになっていることを知り、友人の弁護士をジスの元に送り込み彼女を助けようとするジェヒョンだが、彼女が控訴せずに元夫との再婚を受け入れたことを知り驚くジェヒョン。

「あなたの事を愛していない事を知っているのに、どうして再婚が出来るの?」と
ジスの元夫と協定を結んだジェヒョンの妻もどうしてもジスの元夫の行動が信じられない。

しかし、ジスの元夫もジェヒョンの義父も、二歩も三歩も前を見て、自分たちが損をしないように、それぞれジスとジェヒョンをコントロールしようと計画しているのだ。

そんな中、「二人が映った動画を公開する」と脅すジスの元夫に対して、「君はジスから親権を奪えばいい。僕は全部失った彼女を選ぶ。」というジェヒョン。

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学生時代の思い出の場所で偶然出会ってしまうなど、どうしても昔の思いが消せない事が切ないジスは「私たちキチンと別れられなかったからいつまでもこんな風なんだ。」と二人の関係をキッチリ終わらせることを申し出る。しかし若い頃彼女が自分の事を守るばかりで自分は何もできなかったという思いが消せないジェヒョンは「僕はただ君を守りたいだけだ。」と彼女を守ることを諦めようとはしないのだ。

組合運動から身を引いたことに引け目を感じている彼女が組合活動に参加していることで非難されないように動画を削除し、彼女のアパートの下で部屋の電気が消えるのを見守る。

更に彼女を見守りつつも、同時に義父の行った不正を暴こうと検察にすべてを明かそうとするジェヒョンだが、義父の行っていることは法の隙間をかいくぐったもので、自分も危ない橋を渡らなければならない。再び刑務所生活になりジスの元を離れなければならないことにおびえながらも、自分のやるべきことをやり遂げようとするのだ。

(ジェヒョンの差し出す手を握り返すことはしないジスも、一旦は受け入れた元夫の再婚の申し出を断るのだが・・・)

ジェヒョンの妻ソギョンは、夫が失くしてしまったものがジスとの愛であることを知り、更に自分には見せない優しい笑顔を彼女にだけは見せることに深く傷つくも、「子どものころ母に捨てられたのは私のせいじゃない。でも2度目に捨てられるのは私のせいになる。」と再び誰かに捨てられることを拒み、ジェヒョンの心が自分にない事を知りながらも彼に固執するのだ。

そして、ジスの元夫は、ジェヒョンの会社を訴えようとしている元従業員の父親の弁護士になり、彼を攻撃しようとするのだ。。。

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毎回、過去と現在の出来事が交差するこのドラマ。学生時代のジスが何とかしてジェヒョンを自分の父から守ろうとする姿が一生懸命であればあるほど、その後に起きた悲劇の大きさが想像され、切なくなる。

二人の思い出の中に印象的に出てくる映画の数々。ラブレター、欲望の翼、そして今度はあのレオンだ。

 


花様年華-人生が花になる瞬間 第5,6話

2020-05-12 20:42:22 | 花様年華-人生が花になる瞬間(韓国ドラマ)

ジスを笑いものにして自分のプライドを守ろうとする妻ソギョンの行動が許せず、彼女をホテルから連れ出すジェヒョン。

学生時代、二人で行った海辺に彼女を連れていくジェヒョン。。。学生時代彼女を守れなかった事を悔やむ彼は、今からでも彼女に出来なかった事をやり直したいと思っているのだろう。

(今の自分の状況では出来ないと分かっていても、それでもやってあげたいと思う気持ちが伝わってくる。)

学生時代、「先輩は私のすべて」と全部を投げ出して彼を信頼していたジス。学生運動に傾倒しながらも「君は僕の夢だ」と彼女と一緒にいることに明るい希望と安らぎを見出そうとしていたジェヒョン。

あの当時に戻れないとは分かっているし、制約も多い二人だが、学生時代の思い出を懐かしく思い出すジスは、自分を守ろうとするジェヒョンを完全に拒否することは出来ないのだ。

しかし、妻のソギョンはジェヒョンをコントロールしようとし、義父もジェヒョンの行動にどこか怪しいものを感じている様子。ジェヒョンに出来ることもかなり限られている。

そんな中@レスリー・チャン特別展で上映された@欲望の翼の上映会場で偶然に再会する二人。学生時代「男たちの挽歌」を期待していた観客の不満の声を聞きながらも、レスリー・チャンが悩む姿を見て感動した二人には思い出の映画だ。

二人は、別れても出会うべき運命ならまた会えると運命を感じているのか・・・とも思うが、尾行されているからと彼女に近づけないジェヒョン・・・・

息子の親権が欲しいジスの元夫と義母は、ジスに新しい男性がいればそれを理由に彼女から親権を取り上げていることを考えている様子・・・そんな時、ジスの元夫は、学生時代彼女が欲しがっていたギターをプレゼントしようと彼女の元を訪れてたジェヒョンの姿を見てしまうのだ。。。すかさず、写真を撮るその行動が恐ろしい。(大体弁護士ならだれか人を雇ってやらせればいいものを・・・自ら尾行するその姿に何か粘着質的なものさえも感じてしまう・・・)変装までして彼女にギターを届けるジェヒョンの姿を見て、彼が息子の同級生の父親だと気づくジスの元夫。

そしてこの夫の怖いところは、ジェヒョンの妻である妻ソギョンと同盟を結ぼうとするところだ。どの口で「協力しましょう・・・」というのか分からないが、とにかく親権を自分の物にするためなら、なんでもやるということなんだろう。

ソギョンも、自分の父がジェヒョンの事を信じていないことを不安に思いながら、更にはジスの元夫が自分に近づいてきたのを不安に思いながらも、車のドライブレコーダーの記録を差し出すのだ・・・・

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学生時代、警察から逃れるため、司法試験の勉強と彼女に偽り山寺にこもっているジェヒョンとジスを繋ぐのは深夜のラジオ番組だった。しかし検事長である自分の父親がジェヒョンを逮捕しようと指名手配を裏で指示していたことを知り、自分と一緒にいる限り彼はずっと追いかけられることになるだろうと彼と別れることを決めるジス。(1990年代の初めの話なのだが、どうも日本の1970年代の香りがする設定だ・・・)そんなラジオから流れる曲に涙する二人・・・

ジスの友人も、ジェヒョンの母も二人がどんな道を歩いてきたか知っているので、二人がまた同じ道を歩まないように忠告をする様子がなんとも切ない。そして1994年のあの頃のように、ジェヒョンを助ける為に、「怪物」と思っているにも関わらず元夫を選ぶのだ・・・

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二人の思い出の映画が@欲望の翼・・・花様年華というタイトルにも同じような思いが隠されているのだろう。


花様年華-人生が花になる瞬間 第3,4話

2020-05-08 20:43:41 | 花様年華-人生が花になる瞬間(韓国ドラマ)

夫であるジェヒョンが息子たちの喧嘩を示談で収めようとした事が気に入らない妻のソギョンは学校に乗り込み、いかにも財閥の人間らしい態度でジスの息子を学校から追い出そうとする。父親は仕事で忙しいうえに刑務所に収監され、母は自分に何の関心も持たない。二人の息子が同級生を不満のはけ口にしようとするのは当然の流れか・・・

しかし、そんな財閥の息子の憂さ晴らしの対象にされたジスの息子ヨンミンのやり場のない気持ちを一番理解しているのは、ジェヒョンというのがまた何とも切ないところ・・・

妻が付き合っている若いモデルの将来を持ち出し、妻の行動を止めるジェヒョン。(しかしこのソギョン、夫以外の男性と付き合っているからといって夫に興味がないわけではないのが難しいところ。ジェヒョンに自分の思う通りになる夫でいて欲しいのだ。。。)

学生時代、「どうやっても勝てない人に寄り添いたい」と言い、学生運動に身を投じていたジェヒョン。そんな彼が財閥の婿として義父の罪をかぶってまで刑務所生活をするような人生を選んだのには何があったのだろう。

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時々挿入される学生時代のジスとジェヒョンの様子とは全く違う今の姿・・・大人になり理不尽な世界で生きていくのは誰にでも訪れる変化だが、そのふり幅があまりにも大きく、見ているこちらも切なくなる。

義父から、女性たちが解雇に反対して毎日のように会社の前でデモをしているのを止めさせるように指示されたジェヒョンは、ジス自身も解雇され職を失った事や、生活の厳しさからデモからはいったん身を引いたことを知るのだ。

「どうやっても勝てない普通の人達に寄り添いたい」という考え方を学生時代のジェヒョンの姿から学んだはずのジスは、再会した今、ジェヒョンが差し伸べる手を握ることはせず、「なぜ急に僕の前からいなくなったんだ」というジェヒョンの問いかけにも答える事はない。

(学生時代ピアノを専攻していた自分を認めず、ジェヒョンについて行ったデモの現場で拘束された際に手を挙げる検事長だった父は、今は病院に入院の身。元夫はジスから息子の親権を取り戻すべく彼女につらく当たる。多分そんな辛い人間関係の中に生きるジスは、長い間、誰にもすがることなく生きてきたのだろう・・・)

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ジェヒョンの妻ソギョンは、ジェヒョンとスジが大学生時代の恋人同士だと知ると、ピアノ演奏のパートをしている彼女を皆の前で笑い者にしようと非常に安っぽい手口を使うのだ。

何とかしてプライドを保とうとするジスの姿が見ていて切なくなる。

 


花様年華-人生が花になる瞬間 第1,2話

2020-05-06 18:23:37 | 花様年華-人生が花になる瞬間(韓国ドラマ)

学生時代の恋人と再会したら、心ときめく瞬間がやってくるのだろうか?

学生デモに巻き込まれて怪我をした自分を、ハンカチを巻き介抱してくれた先輩に淡い気持ちを持つ女子大学生。そんな彼女が20年以上も経ち、当時と全く違う姿になって先輩と再会したらどんな思いになるんだろうか・・・・

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法学部の学生として若者らしい主張をしていた先輩ジェヒョンは財閥の娘と結婚したのち、義父の罪を自分が被り4年も刑務所に服役しており、学生時代、彼に憧れ偶然を装っても彼に遭いたかった女子大生のジスは、離婚し息子を育てる為にスーパーで働き、更にはピアノ演奏のバイトもしている。

そんな二人が、財閥の3世としてやりたい放題の息子と、成績優秀でシングルマザーの母の元で奨学金を貰って寄宿学校に通う息子の喧嘩がきっかけで再会することになるのだ。

ジェヒョンはどんな再会であっても嬉しさを隠すことは出来ない。学生時代の別れは突然だったらしいことが彼の様子からも分かるが、その表情からも決して幸せとは思えない今の生活が垣間見えるジスは、再会を喜ぼうとはしない。

しかし彼との再会を喜ばないのは彼女だけではないようで、学生時代の理想を捨てて、財閥の婿になり、変わってしまった彼を同級生たちも受け入れられない様子だ。

4年の獄中生活の後も義理の父親から認めて貰えないだけでなく、妻との生活も上手くいっていないジェヒョンがジスの事を心配するのは自然の流れで、彼女がバイトを掛持ちしていることも、更には自分の勤める会社の前でデモをする仲間たちを支援していることも知ってしまう彼。

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「親権だけは自分に・・・」と無理やり離婚したらしいジスの元夫は弁護士で、更には彼女が刑に服した際に彼女を弁護をしていた様子・・・

あんなに明るい女子大生だった彼女に何が起こったのか・・・

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財閥の跡取り娘であるジェヒョンの妻は、息子同士の喧嘩を示談で済ませようとした夫の態度に怒り、なんとしても懲罰委員会を開いてジスの息子を学校から追い出そうとするのだが、ジスがそんな彼女の前で土下座をする様子を見たジェヒョンは、妻の前にも関わらず、ジスを庇うのだ・・・