危機管理チームのチーム長が地獄から死神になったのは、自ら命を絶ったからだった。自ら命を絶った者は、その時に縁を結んだ者とは二度と遭う事が出来ないという苦行を味わう事になる。
それが判っているからこそ、自分の唯一の友人だった少女がタレントとして活動しているのをただただ遠くから見守っていたチーム長。学校にも行かずに歌やダンスのレッスンをして、小さい事務所からデビューして成功した彼女。
ただ、若い次世代アイドルはどんどんデビューする。どんなにレッスンを積んでも若さではかなわない。次々と自分より若いライバルたちの出現に彼女の心は休まる暇もない。芸能界はえげつない位に弱肉強食の世界なのだ。自分の味方だと思っていた友人たちが自分を蹴落とそうと策略していること、そして家庭のトラブルと彼女はSNS等の誹謗中傷に悩み、自殺指数が上がっているのだ。それを知った危機管理チームのチーム長は、会社のルールを逸脱してまで彼女を助けようとする。
会社のルールを破った者は、諮問委員会にかけられ、再び地獄に戻るという懲罰を受ける可能性があるのだ。それを阻止しようとするのはジュヌンと彼女が自殺した時に夫だった引導チームのチーム長。彼は彼女亡き後辛い人生を送り、そのあと生まれて変わっても、その傷はいえる事はなかったのだ。彼女との縁は切れてしまったため、記憶は残っていなくても感情は残っていると、彼も彼女を助けようとする。
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そもそも@死神の世界が企業だったら・・・という設定故、ちょいちょい、いい具合に辻褄あわせをしている箇所もあるのだが、取り上げる自殺の理由は「今 そこにある問題」をサクッと取り上げたりしており、韓国ドラマらしいフットワークの軽さだ。(韓国ドラマは、非常に直接的に企業の隠ぺい問題をドラマの題材にしてみたり、長時間労働等で悩み救われない労働者の苦悩をあまりひねらずにドラマの題材にしている。日本だったらもう少し脚色するだろうにと思う事もあるのだが、そのあたりは韓国は事実押しが好まれるようだ・・・)そういう意味では、韓国ドラマらしい展開だったなと思う。
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印象的なピンク色の髪型で危機管理チームのチーム長を演じたキム・ヒソン。芸能ニュースで「すごい頻度で髪を染めた(2日いや2週間か・・・どっちだっただろう・・・)」ということが話題になっていた。確かにインパクトは凄かった。