明日1日(水)元日の天気太平洋側は冬晴れ日本海側は雪や雨で2020年スタート
昼頃までは暖かい大晦日だと思っていたのに、午後も遅くなると突然の強い風。今も外から風の音が聞こえてくる。
風の音はやや気になるものの、とりあえず大掃除も終わり、あとは年越し蕎麦を食べるだけだ。
暖かい家の中で冷たいビールや暖かいお茶を御供にして、2020年を迎えられることに感謝。
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ゴーン被告、出国の謎 元入管職員も困惑「気づかないことあり得ない」
そして年末に突然のこんなニュース・・・
明日1日(水)元日の天気太平洋側は冬晴れ日本海側は雪や雨で2020年スタート
昼頃までは暖かい大晦日だと思っていたのに、午後も遅くなると突然の強い風。今も外から風の音が聞こえてくる。
風の音はやや気になるものの、とりあえず大掃除も終わり、あとは年越し蕎麦を食べるだけだ。
暖かい家の中で冷たいビールや暖かいお茶を御供にして、2020年を迎えられることに感謝。
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ゴーン被告、出国の謎 元入管職員も困惑「気づかないことあり得ない」
そして年末に突然のこんなニュース・・・
夜の市場で婦人会メンバーを見失ったソリを探すためにアロマキャンドルを掲げるジョンヒョクの事を、彼女がなかなかの駆け引き上手と誤解するのも良く分かる。婚約者はロシアにいるから大丈夫と言いながらも彼女が彼の家の前に立っているのだから尚更だ。ジョンヒョクが借りた叔父の車を取りに来たという婚約者を平壌まで送り届けることになるジョンヒョク。(婚約して7年の彼女との仲はなんとも微妙なもの・・・少なくともジョンヒョクは愛情の欠片もない)
本物の婚約者が出現したことで婦人会メンバーは色めき立つ。一瞬にして浮気者の男性の被害者となったセリ。彼女としては彼の評判が落ちてしまって自分が帰れなくなることは困ること。彼女たちには通じないロミオとジュリエットの話を引用しつつ親に理解されない悲恋話と突然作り、婦人会メンバーの同情を買うことになり、一気に彼女たちの仲間になってしまう。
平壌に戻った際に両親を訪ね、父親の地位を生かしてセリを国際スポーツチームの補欠要員として海外に行けるようにと交渉してきたジョンヒョク。渡航先のヨーロッパで行方不明となり、帰国するという算段なのだが、セリの心配通りジョンヒョクへの影響は必至だ。それを隠し彼女が帰国できるようにするジョンヒョク。
ジョンヒョクを敵対視するチョは特殊要員ではないセリの身許を探るためにジョンヒョク部隊のメンバーを呼び出すも、彼の部隊の結束は厚い。翌週の渡航に合わせて平壌へパスポート用の写真を撮りに向かうことになるジョンヒョクとセリ。(事故死したジョンヒョクの兄の時計は、どうやら盗聴部員の手によって質屋に預け入れられていることが分かる。時計の存在をジョンヒョクに語るセリだが、彼女のおしゃべりに付き合いきれないジョンヒョクは残念な事にそれをスルー・・・兄の事故の秘密を知るまでにはもう少し時間がかかりそうだ・・・)
どうやらパスポート写真は国家指定の写真館で撮影するという規定がある様子。列車に乗り平壌へ移動するのは一大イベントのようで、車内販売は販売員の生歌付きで、さらには途中の野原で10時間以上の一時停車だ。暖房の無い列車で一晩明かすより、外に出て火を囲んで一晩過ごした方が温かいといういつの時代の話かというような大掛かりな移動なのだ。
そんな思いをして到着した平壌のホテルで、横領の罪で北に逃げてきたスンジュンと再会するセリ。セリの兄のお金をだまし取った罪で追われるスンジュン。南の犯罪者を匿うことをビジネスにしている北のシステムに乗っかって北までやって来たスンジュンだが、そんな彼を探し出そうと躍起のセリの兄は、彼が出した金の10倍を出す事で彼を見つけ出そうとするのだ。やろうと思えば完璧な北訛りの言葉を話せる根っからの詐欺師体質であるスンジュンがその計画に気づかないはずはない。
10倍のお金を出してスンジュンを見つけ出そうとしたのは、セリの兄。セリの異母兄弟たちは、彼女をお払い箱にするためにセリとスンジュンを結婚させ韓国から追い出そうとし、スンジュンはそんなセリの兄のお金を持ち出して姿をくらましたのだ。セリの兄がセリの様子をはっきり口にしない事を訝しがるスンジュンは、セリとの会話を携帯電話で兄にこっそりと聞かせ、セリが生きている事を信じさせるのだが、セリを快く思わない兄と彼の妻は、当然彼女が帰国することを望まないのだ。
スンジュンが自分と一緒にセリを匿ってほしいとチョに依頼したことから、チョの中でジョンヒョクの謎の行動の数々が繋がってしまうのだ。
セリを飛行機に乗せる日時は盗聴の内容から簡単に割り出せる。
何も知らないセリは最後の時間をジョンヒョク部隊のメンバーと川岸で過ごし、翌日彼の部下に送られて飛行場に向かうのだが、そんな車を追跡するのはチョの部下だ。何もない一本道でのカーチェイスで絶体絶命かと思いきや、そこに現れたのは、武器を準備しバイクに乗って様子をうかがっていたジョンヒョクだ。エリート軍人ジョンヒョクだが、相手も本気だ。やっぱり絶体絶命の場面がやってくる。
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ジョンヒョク部隊のメンバーとセリとのやり取り。真面目なジョンヒョクとのやり取りとはまた違った面白さだ。
追記:
ジョンヒョク部隊のメンバーが思い出作りに向かった川岸は、忠清北道の忠州市のピネ島で撮影されたとの事。ピネ島と検索すると、キャンプをする沢山の人の写真や動画がアップされている。秋のススキが綺麗なその場所は、韓国でも人気のレジャースポットなのだろう。南漢江のそばには仰城炭酸温泉(앙성탄산온천)などの温泉施設も沢山あるらしい・・・
全員失業中の4人家族。浪人中の長男が大学生と身分を偽り、若手のIT企業社長の家に家庭教師の仕事を得たことから、家族はこの社長の家で仕事を得る道を選択する。まさに社長の家に寄生することを選ぶ家族。。。。
失業し、そこから抜け出せない家族。一度川下に流されたらそこから上流には戻れない。もっと川下に流されないようにそこで留まるだけでも精一杯なのだ。家族で協力しようとするものの、一回狂った歯車は自分達では直すことが出来ない。家族全員で半地下から這い上がれないのだ。
ストーリーにスピード感があり、展開も見事で飽きさせない。しかし面白ければ面白い程、救いの無い重いメッセージに気が滅入る。映画として面白ければ面白い程、面白いだけでは済まされないその重さの意味を考えずにはいられない。私は、面白いのにこんなに居心地が悪い映画があっていいのだろうかと途中から切なくなってきた。
父親役のソン・ガンホ、長男役のチェ・ウシク。二人の演技を見られた事が私には救いだった。
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第72回カンヌ国際映画祭で最高賞!『パラサイト 半地下の家族』予告編
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追記
アカデミー賞で作品賞や監督賞の4部門を受賞し、日本でもヒットしたパラサイト・・・
受賞の際、韓国人の同僚は、「今、韓国では監督本人よりも監督の通訳をしている女性が才媛だとすごく注目されている」と教えてくれた。
「同じ通訳という仕事をしている者として、あの言葉のチョイスには感動する」と言い、「あの若さで通訳としても一流なのに、映画監督を目指しているらしい・・・才能の塊に嫉妬する」的な事を熱く話していた。
確かにYouTubeにも彼女に注目した映像がアップされている・・・
'기생충' 봉준호 감독 머리속까지 침투? 통역머신 샤론 최(최성재) Bong Joon-Ho's Interpreter Sharon Choi
会社の忘年会には参加しなかった。
正確に言うと、参加のしようもなかったというのが正しいだろう。
最近流行りの「忘年会スルー」ではなく、会社が忘年会スルーを決めたのだから・・・
しかし、個人的に「忘年会スルー」は出来ない。
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今日の昼間は友人と二人、中華料理で忘年会をし、夜は韓国料理で忘年会だった。
中華料理店でのキクラゲとパクチーの炒め物。ビールによく合う。
韓国料理店では壺に入った肉を食す。
網の横にはアルミホイルに入れたニンニク。肉を食べ終わる頃にはホクホクの焼き上がりになる。
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一年間お疲れさまでした。の気持ちも込めて、忘年会はスルーしない。
仕事納めの後、六本木ヒルズでパラサイト 半地下の家族の舞台挨拶付プレミア上映を観る。
皆の視線がセリに注がれる中、「彼女は僕の婚約者です」と仕方なくとんでもないウソをつくことになるジョンヒョク。これで彼女が自分の家にいる説明は出来たが、怪しむチョは、彼女の住民番号だの通行証(ジョンヒョクの婚約者なら平壌出身だろうということで、通行証なしにはここまで来ることもできないということらしい)を確認する事を要求。当然そんなものはないので「彼女は十一科所属だったんだ」と皆が驚くような単語を発する。
私のざっくりした理解では『彼女は出来るスパイとしてちょっと前まで南にいた。今回無事に任務を終えて帰国したが、まだ帰ってきたばかりなので何もない』というウソの上塗りのような理由で皆を煙に巻いたらしい。
一応、その場は取り繕うものの、近隣の婦人部たちは興味深々だ。結局部隊に帰れず、彼女と一緒にその夜を過ごすジョンヒョク。
翌朝も、彼が平壌から乗ってきた車(セリ的には『ただのセダンなのに、何がそんなに珍しいの?』)に近づきあれやこれや噂話に忙しい近所の人たちを前に、仲睦まじい様子を見せたがるセリ。場所が違っても女子同士のマウントは大事なのだ。
ジョンヒョクとしては明日になれば彼女は南に帰りもう二度と会うこともない。その場しのぎでも差しさわりはないということなのだ。
ただ、チョはとんでもない危機感を抱き、ジョンヒョクの家の会話をすべて盗聴させるのだ。
韓国ドラママニアのジョンヒョンの部下に「一体何年前のドラマの事が気になるの?」と言いながら@天国の階段のストーリーを語る様子を誤解する盗聴部員。
更に、ジョンヒョクの身分を知り、彼の兄の殺害の様子を知るチョの部下は、消すことの出来ない因縁におびえるのだ。
ピアノの才能がある弟を思い、父の後を継ぐことにした兄。そんな兄亡き後、結局スイスでの留学をあきらめ、帰国して軍人の道を選んだジョンヒョク。
兄と一緒に仕事をしていたスンジュンが、失踪したことも知らず(失踪に見せかけて瀋陽から北に逃げ込んでいるスンジュン)無事南に帰ることが出来ることと喜ぶセリ。
そんなセリはジョンヒョクの部隊のメンバーに感謝の気持ちを伝える賞状を渡し、ジョンヒョクにはプチトマト苗を残し、北を去る事に・・・
テレフォンカードを報酬に彼女を密航船に乗せることになったジョンヒョク達。
しかし、どこからか情報が洩れ、軍人たちが船の中に乗り込んでくるのだ・・・危機一髪を回避する方法は、韓国ドラマにありとは・・・
パトロール隊が乗り込んで来た事で、南行きの船に乗り換えることも出来ず岸に戻る事になってしまう。来週にでも再び挑戦したいというセリに対し、このような事があればしばらくは無理だと現実的な回答しかできないジョンヒョク。彼女に過大な期待を抱かせないようにとの気遣いも、「こんな時は心配しないで大丈夫だという言葉が聞きたいの」という彼女を慰めることは出来ず・・・
翌朝、来た時と同様にパラグライダーで帰ろうとするセリを止めるジョンヒョクは、彼女を助けるために、崖の上から一緒にパラグライダーで滑降するのだ。(彼女の使ったトランシーバーの電波を不信に思ったチョ達の追求を交わすにはこうするしかなかったのだ)
ショックから彼に当たり散らした事を謝るセリに対し、分かっているとだけ答えるジョンヒョク。なかなか男らしいではないか。
結局ジョンヒョクの家に逆戻りしたセリは、おこげにお砂糖をまぶした軽食を口にしながら、ジョンヒョク部隊の4人のメンバーに今後の事をあれこれ相談・・・
(この4人プラス1人の場面が遠慮がなくて、なかなか楽しい・・カルチャーショックを笑い飛ばし、厳しくもシンプルな北の暮らしに慣れていく様子のセリ・・・)
南に帰るためには何でもやる気になったセリは、お互いを監視しあうための女子会にも参加。びっくりするような突破力を発揮し、隊長夫人の懐に飛び込み、ファッションセンスだの美容情報(なんと彼女の会社の化粧品が闇市で売っているのだ)等を披露して、婦人会の中でうまく立ち回るのだ。これもすべて偽の夫ジョンヒョクの昇進を後押しし、権力を持ってもらい、自分の帰国の後押しをしてもらうためだ。
チョの命令でジョンヒョクの家を盗聴する男は、すっかり話の内容の虜になってしまっているが、金をチラつかせて部下を手なずけるチョのやり方は大変汚いもの。(ジョンヒョクが探っている事故の原因も当然チョの手によるものだ・・・)
コーヒーを飲みたい彼女のために闇市で生豆を購入し、自ら焙煎をして彼女にコーヒーを飲ませるジョンヒョク。手打ちのうどんを食べさせてあげたりと、手作りの食事が彼女の心を和ませていることは確実だ。
しかし、チョは南帰りの特殊スパイに若い女性がいないことを把握してしまったし、ジョンヒョクの本当の許嫁はロシアから帰国し、彼が住む村にやってくるのだ。
市場の暗闇の中、アロマテラピー用の蝋燭をかざしてお互いの姿を確認している場合ではないのだ
May your days be merry and bright.
Kelly Clarkson - White Christmas (Official Audio)
はっきりしない状況のままVIPイベントに突入する外商チームとマーケティングチーム。
ソンジュンを信じていても、ジョンソンが離婚に応じなければ父親の許しは貰えないユリはどんどん不安になる。
ただ、彼女が副社長の娘ということから、今までだったら話すこともなかったであろう男性達からも注目されるようになる彼女。自分の境遇が変わった事を単純に喜べない彼女だが、自分ではどうすることもできない状況に苛立ち、イベントの最中でありながらも「彼と別れて欲しい」とジョンソンに訴えるユリ。
そんな様子を見ても、ユリに待っていて欲しいとは言えないソンジュン。
そしてイベント最中の事故で入院することになるジョンソンを心配する彼を見て、益々不安が募るユリ。
イベントは成功するものの、社長の計画により副社長は窮地に立たされる。
更にユリとソンジュンの写真がネットにアップされ、二人の状況も皆に知られることに
・・・
「副社長から受けた指示を処理した私のミスです」と言い、会社を去ることになるソンジュンに、「私といるあなたはいつも寂しそうだった。いつかそうでなくなる日が来ると思っていたんだけれど、やっぱり駄目だった。もう別れましょう。私があなたをふるの・・・」とユリから別れを切り出すことになる二人の関係。
二人の境遇が似ていることから始まった二人の関係は、若い彼女の決断で切ない別れを迎えるのだ。それでも、ただ黙って下を向くだけのソンジュン…
ソンジュンが自分の父親の事をジョンソンに打ち明けることが出来なかった事が遠因となり、結局別れることになってしまった二人。
ジョンソンの家庭の事を考えれば、ソンジュンが躊躇したのもよくわかる。小さな偶然とちょっとした判断が少しずつ重なり、別の道を歩むことになる二人。
「いい思い出だけ覚えていて欲しい」という夫婦の別れ。元夫が会社を去り、若い恋人は外国へ旅立ち、そして元妻は会社員としての新しいステップに立つ。
現実的な話だとは思うが、タイトルからは思いつかない展開。
何だか不思議な雰囲気のドラマだった。
「前に会った時も病室だったのに、またこんな風に病室で会うことになるなんて・・・・私はお酒も飲まないし、たばこも吸わないのに・・・」
そう話ながら、彼女は被っていた毛糸の帽子を外し、手術のために半分だけ短くしたという髪の毛を見せてくれた。傷跡は何十ものホチキスの針で止められていた。
手術から2か月近く経ち、「早く退院したいの」と繰り返し話す彼女。
「検査に行くので車いすに乗ってください?えっ?歩きたい?危ないからまだ歩いてはダメですね」という看護士さんの言葉を聞くと、もう少し時間が必要な感じだった。
どんな言葉をかければいいのか・・時々お見舞いに行くこと位しか出来ないのが辛い。
農場で暮らすひつじのショーン達はいたずらに余念がなく、それを阻止すべく牧場主の飼い犬とのバトルは日常茶飯事だ。そんななか、不時着した宇宙船の中に子どもがいた事で静かな街がちょっとだけざわざわする可愛らしいお話だ。
ショーン達は子供を宇宙に返してあげるべく頑張ろうとするも、それを阻止し宇宙人を捕獲しようとするメンインブラック風の女性。@未知との遭遇で何度も耳にしたあの宇宙へいざなうメロディや、月をバックにしたショーンと宇宙人の子どもの姿はもちろんあの映画の名場面を思い出させる。懐かしい映画への愛ある場面があるかと思えば、牧場主はアルマゲドンそのままのネーミングでテーマパークを作り一儲けを狙うのだ。
私は小さなエピソードを繋げた可愛らしい作りに、心癒されるな~とのんびり鑑賞。
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クレイアニメは非常に優しく可愛らしい。そして言葉のないストーリーは子供たちにも非常に優しい。私の隣に座っていた可愛らしい男の子二人。誰かがこければ笑い、ショーン達のいたずらが成功すればこれまた笑う。子供たちのシンプルな驚きが私にも伝播。
映画 ひつじのショーン ~バック・トゥ・ザ・ホーム~ (字幕版) | |
Justin Fletcher,John Sparkes,Omid Djalili,Richard Webber,Kate Harbour | |
メーカー情報なし |
財閥一族でありながら、10年前に家を飛び出して一人ファッション業界で頑張ってきた女性セリ。
自分の恋愛スキャンダルも会社の宣伝に使い、会社を大きくすることに尽力(?!)する彼女にチャンスが訪れる。
後継者選びに悩む父親が「10年間頑張ってきた姿を見てきた。自分の後継者には彼女を選ぶ」と長男たちを差し置いて彼女を選んだのだ。
後継者に選ばれる記者会見を前に、ブランドのために自らパラグライダーに挑戦する彼女だが、突然の強風でトラブル発生。
飛ばされた彼女が降り立ったのは、非武装中立地帯だったのだ。助けてくれた将校ジョンヒョクが地雷を踏んでしまった隙に彼の元を逃げ出す彼女だが、北朝鮮の庶民の暮らしに驚きながらも、彼女が逃げ込んだ先(正確にいうと助けられた先か・・・)はあの将校の家だった。こんなことがあるのか!ドラマとはいえ、どこまで飛ばされたのか?更に夜間でもパトロールしなければならない部隊が60年物の蛇酒を「薬酒だ!」と言いながら飲んでいたことで、彼女が逃げた事を見逃していたなんて、そんな話があるだろうか。あるのか・・・ドラマだし・・・
一夜明けて、彼女に状況を懇々と諭す将校だが、彼女の方が何倍も強引で上手だった。
実際は彼女亡き後の後継者争いが白熱しているのも知らずに「私が居なくなって韓国は大騒ぎよ」と彼女の力説は止まらない。
そんな中、彼の家には「あの女性はどうやら死んだようです。心配には及びません!」と次々と彼の部下が集まるのだが、そんな彼女が目の前にいるのだから部下たちはビックリだ。「あなたたちがちゃんとしていれば私の事を報告できたでしょ。こうなったらもう報告も出来ないんだから」と強引な論調で、皆を共犯とみなす彼女。(彼女の事が分からなかったのは、エンジン無しのパラグライダー故、レイダーに引っかからなかったという事らしい)
自分が不時着した場所での勤務は昨日で終了し、しばらくはあの場所に戻らないと聞き、がっかりする彼女だが、そんな事ではめげないのだ。ジョンヒョク達もなんとかして彼女を南朝鮮(!)に送り返さねば自分達が危ない目に遭う事になる。「帰っても何も覚えていないし、何も見ていない」と彼女に約束をさせて、帰る手立てがキチンとするまでジョンヒョクの家で彼女を匿うことにする隊のメンバー達。(南北の言葉の差は、韓国ドラマ好きの隊員が通訳するというスタイルだ。)
キムチの貯蔵方法に驚き、食材の保管方法に驚きながらも、肉を所望し、アロマオイルだのバスソープを望む彼女・・・・
そんな彼女のために闇市で生活用品を整えるジョンヒョクだが、窃盗団が交通事故で全員死亡するという事故が多発したことを不審がる彼は平壌に報告に行くことを選択。そんな彼の行動を快く思わない保衛チームのチョの差し金で、セリが隠れているジョンヒョクの家が婦人チームのメンバーに抜き打ち検査されることになってしまう。乱れた生活をしていないかと、お互いに調査させてスパイだのを探し出そうとする活動らしい。
不本意ながらも父が政治局長という地位を利用して平壌から車を飛ばして家に戻るジョンヒョクだが、タッチの差で彼女の存在が見つかってしまうことに・・・・咄嗟の言い訳は「彼女は婚約者」というラブコメらしいものだ。
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エリート家族出身のジョンヒョクの事を、チョは快く思っていない様子。
いい歳になってもなかなか就職出来ない青年が、母の古希の祝いのパーティ会場に選んだのは大学時代の後輩が勤務する場所だ。
さりげない再会を演出したい彼だが、彼女にとっては青年はただの山岳部の先輩。しかし町中に有毒ガスが充満する中で取り残された二人は、街を脱出すべく、高い場所に上がり、そこからヘリコプターで脱出するという方法しか自分達に残されていない事を悟るのだ。
山岳部の二人は、学生時代に培ったノウハウをすべて使い、脱出を試みる。
ビルにかけられた歯医者の看板につかまり、カニ料理店の看板の蟹にぶら下がる。掴める物には何でも掴まり、ぶら下がれる物には何でもぶら下がる。
手に手を取って逃げる姿は一生懸命であればあるほど、応援したくなり、笑みも溢れるのだ。逃げる二人に吊り橋効果があるのはもちろんがだ、見ている私にも吊り橋効果がこれほどの威力を持つものだとは思わなかった。
逃げる姿がインターネット配信される様子はいまどきでもあるし、年老いた両親と兄弟たちが無職の弟を心配する姿はどこかおせっかいでありながらも懐かしい思いも感じさせる。。。
見ていて楽しいのだ。それだけで十分じゃないか。
【公式】『EXIT』11.22(金)公開/本予告