私の映画玉手箱(番外編)なんということは無い日常日記

なんということは無い日常の備忘録とあわせ、好きな映画、韓国ドラマ、そして
ソン・スンホンの事等を暢気に書いていく予定。

金曜深夜の夕食

2011-09-30 23:09:23 | なんということはない日常
会社帰りに韓国広場で買ってきたキンパプでこれから夕食。
これを食べる前にキンパプにあわせてマッコリも飲む予定なのだが、これから食べるとなると全部贅肉になることだろう。
まぁ 一週間のストレスが、マッコリコップ一杯で帳消しになると思うので、贅肉が付くのもしかたない。



マッコリは先日近所のスーパーで購入したもの。
何故かラベルが善徳女王だった・・・・



日本人なら知っておきたい日本文学 

2011-09-29 21:47:03 | なんということはない日常
「紫式部?小学生の頃@世界偉人伝で紫式部の話を読んだかもしれない・・・・」
当然源氏物語も読んでいるはずはなく、小学生の読む世界偉人伝での情報が、私の紫式部に関する全情報なのだ。
そういう私には、コミックエッセイ形式のこの本がちょうどいいのである。
世の中にはそういう人が多いらしく、書店で見た時には、ベストセラーの中にこの本もランクインしていた。
大変心強い。

何年も経ち、時代が流れても人生の機微は変わるもんじゃないという短めのエピソードが、面白おかしく書かれており、肩がこらずに丁度いい。

身近に感じるエピソードとして紹介されている徒然草の吉田兼好の話。
「最近凝った名前が多いけれど、難しくすれば賢く見えるわけでもない。人の名前に見慣れない感じを遣うことがいいこととは思わないな~」

今と全然変わらないじゃないか。



日本人なら知っておきたい日本文学 ヤマトタケルから兼好まで、人物で読む古典
クリエーター情報なし
幻冬舎

負けてたまるか 第7~10話

2011-09-28 21:26:04 | 韓国ドラマ・映画
リアルタイムで楽しんでいる唯一の韓国ドラマになってしまった。
なんとなく見ているだけなのだが、せっかく見ているのだから、ちょっとした備忘録。


7話
本格的な裁判の準備を始める二人。
事務所でも家でもお互いをけん制しつつ、裁判に有利な証拠を見つけようとやっきになる二人。そんな時妻が男性と会っているところを見つける夫。
不倫でなく相手は弟なのだが、夫はもちろん勘違い。
母親に離婚のことを秘密にしたいという夫の願いを聞き入れ、チュソクを夫の実家で過ごす二人だが、家事の辛さを軽減しようとこっそりお酒を飲みながら家事をする妻は「義母さんともっと仲良くしかったのに・・・義母さんは私のこと嫌いですよね・・・」などとさめざめと泣いたりする始末。
(子供たちが仲違いしているとも知らず、親同士は孫を心待ちにしているのだ。。。ああ勘違いと行き違いは続く。)

8話
二人を心配した先輩夫婦と一緒に夫婦プログラムというセミナーに出席する二人。
ゲームをしつつ、互いの信頼感を高めあうというプログラムなのだが、お互い引くに引けなくなっているので、まぁここでも仲違いと行き違いは続く・・・)

9話
(サッカーの試合のため、1時間遅れての放送のため、待っていられず寝てしまう。よって未見)

10話
マンションに泥棒が入ったため、心配して妻の元を訪れる夫。
誤解と勘違いがずっと続いているため、きっかけさえあれば、修復は可能なのだ。
事務所のメンバーにも二人の関係修復は伝わり、仲直り旅行が携帯電話のメモリー消失で中止になっても、それはそれで何とかなりそうだったのだが・・・・
妻がどんな思いで仕事をしていたのかを改めて感じた夫は、またも勘違い。
彼女の思うようにさせてあげたいと、裁判の席で原告である妻が発言する前に、
「離婚に応じます」とまたも勘違い発言をしてしまうのだ。

この夫婦、弁護士であるはずなのに、ちっともお互いの話を聞かないのである。
落ち着いて、相手の話を聞いたなら、こんなにばかみたいな話にならないはずなのに。。。。
そのあたりがもっと面白く、見ている方に伝わるならいいのだが、ただただもどかしい感じになってしまっているんのだ。
面白くないわけではないのだが、次も絶対見ようという気持ちになるかというとそこまでの押しの強さもないし。

それが多分視聴率にも表れてしまっているのだろう。





NOLZAと&チュクシ

2011-09-27 21:35:51 | 韓国語レッスン(面白い話)
「2NE1」 初登場首位デビュー! 海外アーティスト史上3組目の快挙(WoW!Korea) - goo ニュース

韓国ドラマは人よりちょっとだけ詳しいと思うが、K-POPはグループ名が難しく、さらに人数も多いので、何が何やらさっぱりわからないというのが正直なところ。2NE1をトゥエニィワンと呼ぶらしいというのをはっきり認識したのも、1ヵ月位前のことだ。当然何人グループかも、どんな顔のメンバーがいるのかもわからない。
当然歌も知らないのだが、今朝芸能ニュースで「デビューミニアルバム「NOLZA(ノルジャ)」が云々」と聞き驚いてしまった。

ニュースの内容に驚いたのではない。アルバムのタイトルが「ノルジャ」というのにびっくりしてしまったのだ。
ノルジャは遊ぼうという意味の놀자のことだろうか?
ファンなら当然知っていることなのだろうが、私は知らなかったのでびっくりだ。
音の響きの面白さを重視してのことなんだろうか。

こんなことを考えていると、テレビの物まね番組ではあの少女時代のMR.TAXI が歌われていた。
この歌もちゃんと聞いたのは初めてである。

TAXIと즉시(チュクシ 即時の意味)と音遊びのような歌詞になっているのをはじめて知った。

音の面白さを活かし、歌詞として日本でそのまま使われているのは、チンチャ(本当)とチョア(好き)位なのかなと思っていたのだが・・・・・


즉시(チュクシ 即時の意味)や놀자(ノルジャ 遊ぼうの意味)まで使われるようになっていたとは・・・・英語混じりの歌に置き換えて考えてみれば、別に珍しいことではないのかもしれないが、こんな風にしてちょっと韓国語を遣ったりしてK-POPとしての差別化を図っているんだろうか。


MR.TAXI / Run Devil Run(豪華初回限定盤)(DVD付)
クリエーター情報なし
NAYUTAWAVE RECORDS




NOLZA(DVD付B)
クリエーター情報なし
YGEX

聖なる黒夜

2011-09-26 21:29:57 | たまに読んだ本
暴力団がらみの事件の捜査中に、10年前自分が取り調べた男と再会する刑事。
事件を捜査するうちに、10年前、自分が取り調べをしたその男とも対峙することになる刑事。

10年前の出来事。家を出て行った妻。暴力団撲滅に執着する同僚。謎が次々と投げかけられるのだが、ストーリー展開に交通整理の必要がない。
説明描写よりも、セリフ運びでストーリーが進んでいくので、非常に読みやすいのだ。
しかしそんなことよりもびっくりしたのは、警察小説なのに、恋愛小説としても成立していることだ。
もちろん警察物にも恋愛の件はあるものも多いが、それはあくまでもストーリー展開の中での出来事。
この本はこれだけ暗い題材を扱いながらも、恋愛小説として読み進めてもなんの不足もないストーリー展開なのだ。

同僚が「かなり暗く重い。そしてなかなか終わらない。でも多分好きだと思います。」と言いながら貸してくれた本。
確かに暗く重い話ではあるが、読み終わった後に残るのは、暗く重い思いではない。
明るい未来ではなくとも、そこにあるのは暗い思い未来ではないのだ。
それが成立するのがなんとも不思議な感じである。

****
各種書評を読むと、BLという文字があちこちで目に付く。
警察を舞台にしたBLという特異な設定でありながら、秀作ということで有名な本らしい。
同僚は「古本屋で購入したのですが、値崩れしていませんでした。」と言っていた。
人気の小説らしい。


聖なる黒夜〈上〉 (角川文庫)
クリエーター情報なし
角川書店

私の期限は49日

2011-09-25 19:09:57 | 韓国ドラマ・映画
ナム・ギュリ演じるお嬢様が結婚式目前に交通事故に巻き込まれて昏睡状態に・・・
しかし予定外の事故だったため、あの世に行く前に49日という猶予を与えられた彼女。
「49日の間に純粋な涙3粒を見つけられたら、生き返ることが出来る」というミッションを遂行するために、昼夜逆転の生活を送る女性の体を借り、自分の身分を隠して、自分を知っていた人を訪ね歩き、涙を集めようとする彼女。

自分が大切に思っていたこと、自分が信じていた人が自分を裏切っていることを知り、ショックを受ける彼女だが、それ以上に心配するのが、自分がいなくなった後の両親の事。
時間が刻一刻と過ぎていくにも関わらず、父のことを思い、母を思い、そして父の会社の行く末を案じ、何とか会社を助けようとする彼女。
こんな時になっても、父親の会社を心配する彼女の姿はあまりにも純粋で、幼い感じもするのだが、それが嫌味でなく感じられるのが、このドラマのポイントだと思う。
「49日間に純粋な涙3粒・・・・」ありえない設定にも関わらず、涙を3粒見つけてほしいと思うと同時に、自分だったらどなんな49日間を過ごすだろうと、思わず自分の事に置き換えてしまったりして、ますます切なくなってしまうのだ。

彼女に残された時間が49日ということに気付いた高校の同級生(演:チョ・ヒョンジェ)が、なんとか彼女を助けようと、彼女に内緒で努力する姿がまた切ないのだ。
彼女にばれてはいけないと、冷静にふるまいつつも、彼女を思いやるその姿。
物語の中心は、お互いに直接思いを語れないイ・ヨウォンとチョ・ヒョンジェの話なのだが、49日のお目付け役となるスケジューラー、お嬢様を騙そうとしていた婚約者、そして49日間憑依される自殺願望のある女性。
それぞれに隠された思いがあり、エピソードがリンクして物語が進んでいくのだが、そのリンクの仕方が非常に自然だったため、49日の話が嘘っぽくならずに、自然に進んでいったと思う。

******
ナム・ギュリ演じる昏睡状態の女性が体を借りるのが、イ・ヨウォン演じる恋人を亡くしてから抜け殻のように生きる女性。
憑依された女性でなく憑依した女性が主人公というやや紛らわしい設定なのだが、霊に体を貸している時とそうでない時を演じ分けるイ・ヨウォンがうまいのだ。
キャラクターが全然違う設定なのだが、それでも霊が乗り移っている時とそうでないときの演じ分けがうまいので、混乱することがないのだ。

****
KNTVで字幕付きを楽しんでいたのだが、昨日の晩の19話の最後のセリフにびっくりし、今日の最終回が待ちきれず、午前中にSBSのVODを見る。
最終回にもいろいろな展開が隠されており、涙なくして見られなかった。
でも涙の中でも満足感と納得感のある後味のとてもいい最終回だった。


DVDジャケットを見ると、49日間彼女を助ける同級生を演じたチョ・ヒョンジェがクローズアップされているが、ドラマの雰囲気は、どちらかというと韓国版のOSTのジャケットの感じだ。


私の期限は49日(ノーカット完全版)DVD-BOX1
クリエーター情報なし
ポニーキャニオン


OST(2CD)/49日(PREMIUM PACKAGE)(SBS韓国ドラマ)
クリエーター情報なし
CJENM Ent.

プレミアムダウンウルトラライトベスト

2011-09-24 19:30:58 | なんということはない日常


プレミアムダウンウルトラライトベスト(パープル)を今日の午後、購入。
身長148㎝なので、Sサイズを購入。3990円。

軽さもそうだが、表の生地が非常に薄くてびっくりする。
軽さと究極のジャストフィットがポイントなんだろう。
小柄な私にとっては、通常のゆったりした作りは、子供が大人の洋服を借り着しているという感じになってしまうので、究極のジャストフィット感は非常にポイントが高い。

サイズが小さいという感想を持つ人も多いと思うが、「もしかしたら今まで必要以上にゆったり感を求めて、大きいサイズを着ていたのでは?」とこれを機にサイズに関して小さな疑問を持つのもいいかもしれない。

私は寒がりなので、これからはカーディガン替わりに週末に利用したい。



レジェンド・オブ・フィスト/怒りの鉄拳

2011-09-23 21:18:13 | 映画鑑賞
1925年魔都上海。終わりなき壮絶な死闘・・・・

チラシにはこんな風に書いてある。

ドニー・イェン演じるヒーロー@チェン・ジェンの死闘の相手はもちろん日本人だ。
そういう意味では、日本人にとっては時代背景や出てくる日本人の行動はやや居心地の悪いものだ。
しかし命を懸けて何かをやり遂げようとするチェン・ジェンの行動は、そういうものを乗り越えて伝わってくるし、何より演じるドニー・イェンの見せ場がいくつもいくつも畳み掛けるように出てくるのだ。アクション映画が好きな私としては、それはもう面白い場面が続くので、時代背景による居心地の悪さは最後にはあまり気にならなくなった。

EXILEのAKIRAが軍人役で出演しているが、彼よりも力石役の木幡竜を紹介してあげるべきだと思う。
ドニー・イェンのチェン・ジェンと対決する力石は、要するに悪役なのだが、悪役が格好よければいいほど、映画として面白くなるという基本をキチンを押さえ、さらに力石には力石なりの正義があり、AKIRAが演じる軍人よりも、アクションに意味があるようになっている。
AKIRAが演じる軍人は、そこまでのキャラクター設定はないので、アクションもなんとなく説得力がないし、唐突な感じだ。

キャバレーカサブランカで働く歌手キキを演じるスー・チー。
微妙な立場にいる役柄だったにも関わらず、ちゃんと見せ場を作り、自分の役柄をドニー・イェンのアクションシーンに埋もれないようにしていたのには感心する。

*****
ブルース・リーの怒りの鉄拳は未見なのだが、相手役のノラ・ミャオが凄く人気だったのはよく覚えている。

ドラゴン怒りの鉄拳 デジタル・リマスター版 [DVD]
クリエーター情報なし
パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン

新作ドラマの噂

2011-09-22 20:55:31 | ソン・スンホン(宋承憲)
ブレインという医療ドラマにスンホンが出演するなら、ほかのキャスティングも変更可能という記事。
11月に放送予定されているドラマ。すでに主人公のキャスティングも発表されているのだが、それを変更する計画があり、スンホンがこの仕事を受けるなら、登場人物などの年齢のバランスも考えて、他のキャスティングも変えることが可能という記事。

ネイバー検索では正式決定というニュースは上がっていないので、表沙汰になってはいるが、一応「水面下で鋭意調整中」ということなんだろう。

撮影しすぐ放送というスタイルが標準の韓国ドラマの利点の一つは、直前になっても色々変更が可能ということだと思う。
それを考えると、明日「放送です」位にならないと、本当に出演するのかどうか、はっきりしないのではと、いつも疑ってしまう。
放送中でも、出演者の事故等で撮影できずにダイジェスト版放送というのを続けて目にしたりすると、その思いは余計に強くなる。

スンホンに出演依頼がかかっている役柄は、大学病院長になるという野心を胸に秘めた、成功することに固執した医師役。
「白衣姿の回診シーンなんてあるんだろうか?」などと想像するのは、ファンにとっては楽しみであるが・・・

↓このDVDは多分日本発の企画物だと思うので、発売されることは確実だと思う。発売日が来るのをふつうに待っていればよい。ドキドキすることはないが、落ち着いて待っていられるのが、日本発のいいところだ。



ソン・スンホン 1年間の軌跡~SSH Memories of 2010~ DVD-SET2
クリエーター情報なし
ジェネオン・ユニバーサル

モンスターティーチャー

2011-09-21 21:41:30 | なんということはない日常
モンスターティーチャーランキングをテレビでやっているのを見て、中学生の時のことを思い出した。
2年生の2学期、英語を担当している先生が、たしかアメリカに1ヵ月程留学し、9月の英語の授業が全部自習になったことがあったと思う。

先生は1学期から「自分は9月に休むから」ということを宣言していて、その間のプリントだとか、自習方法を夏休み前にいろいろレクチャーして休みに入ったと思う。
さらに自分が留学時、滞在した場所の中学生と文通を出来るようにアレンジもしてくれたりしていたはずだ。

ただ、学年で英語の先生は複数名おり、別の先生が担当しているクラスは、教科書でどんどん授業が進んでいくのだ。
途中で父兄からクレームがあったのだろう。
別の先生が授業をしてくれることになったのだが、「(留学している先生から)頼まれたわけじゃないし・・・」ということで、代わりに教壇に立った先生も非常にやりにくそうだった。
帰国したら、その留学していた先生が自分のスタイルで授業を進めることが分かっているのに、頼まれてもいない自分がやるのは、やりづらいということなんだろう。

しかし、一番混乱したのは、授業を受けている生徒だったはずだ。
自習用のプリントをやらないわけにはいかないし、プリントをやるはずだった自習時間には、別の先生の授業を受けることになったのだから・・・・

どうしていく前にちゃんと調整していかなかったんだろう?相談していかなかったんだろう?
と中学生ではあったが、非常に不満だったのを覚えているし、先生同士の派閥も肌で感じたりして、やや感じが悪かったのを覚えている。


風の強さに驚く

2011-09-21 21:31:08 | なんということはない日常
JR東日本、首都圏在来線の運転見合わせ(朝日新聞) - goo ニュース


今日は朝から昼過ぎにかけて用事があったので、有給休暇を取っていたのだが、出先でどんどん風が強くなりどうなることかと思ってしまった。

早々に用事を終わらせ、とりあえず地元の駅まで食事もとらずに戻ってきた。
歩いて帰れる距離まで戻ってきたので、駅前のドーナツ屋で2時過ぎに遅めの昼食を取ったのだが、外はどんどん風が強くなるし、雨も横殴りだ。
テレビ番組の人気ランキングで2位と3位のドーナツを食べてみるものの、風と雨が気になり、味わう余裕もあまりなかったのだが、あの風と雨の中自転車に乗ってやってきたらしい高校生たちは、台風などあまり気にする風でもなく、ドーナツを前にのんびり話に夢中になっている様子だった。

食べるドーナツの量と、風など一つも気にする風でもなく、話続けるその姿に「若いんだな~」と感心してしまう。

3時過ぎに帰宅したのだが、4時過ぎから6時ごろまでの風の強さは、尋常ではなかった。
夜中だったら、気になって一睡もできなかったに違いない。

ラスト・チャイルド

2011-09-20 22:20:07 | たまに読んだ本
双子の妹が誘拐された。
その後父親は謎の失踪。残された母は薬漬けになる。
そんな中、妹を探し出すために、学校にも行かずに捜査をしようとする12歳の少年。

少年が妹を探し出そうというのは容易ではない。
何かに取りつかれたように妹を探す少年の態度は、近所の年上の少年たちにとっては丁度いいからかいの対象だ。
誰も信じられない少年にとっては、「捜査は大人の仕事だ。警察に任せるんだ。」と少年を気遣う担当刑事の存在さえ、自分が妹を探し出すことの障害になると思っている。

自分だけを信じ、自分のそばにいる友人の少年だけを相棒に、妹を探し出そうとする少年。

歳の割にしっかりし利発な彼の行動は、判断力のない大人よりもよっぽど大人びており大胆だ。
しかし、まだ12歳。子供であることに変わりはない。
母の薬漬けも簡単には治らない。そして母にまとわりつく男の存在も少年にとっては大きな障害だ。

そんな話であるのに、最後の結末も決して幸せとは言えないのに、読み終わった後に、明日から頑張ろうと思えるのはなぜなんだろう。
いなくなった妹だけでなく、失踪した父を探したい。あの幸せな時にもう一度戻りたいと切に願い、その思いに向っていこうとする物語になっているからだろう。
たとえ、ミステリーの結末が決して幸せとはいえなくても、もう一度幸せをつかもうとした、その思いだけは伝わってくるからだろうか。


早川書房創立65周年&ハヤカワ文庫40周年記念作品。

ラスト・チャイルド(上) (ハヤカワ・ミステリ文庫)
クリエーター情報なし
早川書房

僕たちは運がよかったとも言える

2011-09-19 19:25:27 | ソン・スンホン(宋承憲)
今週号のAERAに「眼球浄化カップル対談」ということで、スンホンとキム・テヒ嬢のインタビュー記事あり。

「僕たちは運がよかったとも言える」というスンホンの一言は2000年代半ばに始まったブームがこんなに長く続くとは思わなかった。この時代に韓国の俳優で幸せだということのよう。

インタビュー記事の中で二人は「日本の撮影はスケジュール管理がしっかりしている。このシステムを学ぶべき」と言っている。私が韓国ドラマに興味を持ち始めた頃、夜の放送なのに、当日の朝、昼、いや夕方まで撮影していることもあると聞いてびっくりしたが、長く続いたブームの中でもこの厳しい撮影スケジュールは全然変わっていないようだ。

撮影が佳境に入ると寝る時間も無くなるような殺人スケジュールでない中で撮影できるようになったら、もっと大きな声で「僕たちは運がよかった」と言えるんじゃないだろうか。

連休の成果

2011-09-19 19:11:40 | なんということはない日常
母がいなくなり庭の世話をする人がだれもいなくなった。世話をする人がいなくても、ハーブ類の成長はとどまるところを知らなかった。
見て見ぬふりをしていたのだが、「これ以上は無理」と庭断捨離に挑戦する。
1時間半ほど頑張ったのだが、暑さと虫、そして蚊の攻撃に断念する。

大葉とハーブ類が山ほど入った45ℓのビニール袋が5つ。


連休の成果の一つとしてここに記録。

しかし庭断捨離後も写真に撮ってみると大したことがない。


おしゃれなガーデニングへの道は遠い。


ナチュラルガーデニング―思いを込めて私らしい庭に育てよう (Gakken interior mook)
クリエーター情報なし
学研

アジョシ

2011-09-18 19:11:50 | 映画鑑賞
この映画は去年の今頃、韓国で字幕なしで一度鑑賞済み。
今日、字幕付きで見直して何か別の思いがあればと思ったのだが、やっぱり一番最初に見た感想の方が新鮮だし、感動した気持ちが伝わってっくるような気がする。

去年自分で書いたものを読み返し、今日の字幕付きの鑑賞を思い出し、そうそうと一人うなずいたりする。
韓国ではそのアクションシーンなどから、香港ノワールなどと言われていたが、今こうやって見てみると、香港ノワールというより、どこまでもどこまでもしつこく食らいついてくるアクションシーンの数々は、やっぱり韓国映画らしい。

三連休の中日、午後3時過ぎの回ということもあったと思うが、劇場の入りは8割程度。

******(以下 去年見た時の感想)*****

質屋を営む男。質屋を営むにはやや若すぎるその姿も長く伸ばした髪のせいでよく分らない。
髪を長く伸ばし、何かから隠れているかのような彼の元にやってくるのは、一人の近所の少女。

一緒に食事をし、窓際のサボテンに水をやる二人はまるでどこか別の映画を思い出させるが、そんなことはあっという間に忘れるような出来事が起こる。
少女の母が犯罪に巻き込まれ、少女も連れ去られ、そして質屋を営むこの男もその騒ぎに巻き込まれることになるのだ。

ネールアートをするのが好きなちょっと利発そうな女の子だった。
自分は笑顔を見せなかったのに、彼女のことを助けようとしなかったのに、自分の事を慕ってくれたそんな「隣の女の子」を助けるために、ただの隣のおじさんだった彼はこれ以上ない暴力と銃弾の中に独り乗り込んでいくのだ。

ただの隣のおじさんのはずなのに、ありったけの銃をバックに詰めて、女の子を助けに行くおじさん。子どもを犯罪の手先に使う、暴力をなんとも思わない男たちに「隣の女の子を助けに来た隣のおじさんだ」と名乗り一人立ち向かうウォンビン。

何故彼がただの隣の女の子を助けようとするのかは、見ていくうちにだんだんと分ってくるのだが、そんな彼の暖かい気持ちと反比例し、女の子に近づくためには、これでもかという位に続く銃弾と火薬の中に飛び込んでいかなければならないのだ。

子ども達の目の前でも容赦なしに飛び交う銃弾、絶えることのない銃声。
目を覆いたくなる暴力が後半ずっと続くのだが、それもこれも全て隣の女の子を助けるためなのだ。
その思いがずっと感じられるので、沢山の暴力シーンが続いても、皆ウォンビン演じるおじさんを応援し、女の子が助かるということを信じ、スクリーンから目が離せない。

****