私の映画玉手箱(番外編)なんということは無い日常日記

なんということは無い日常の備忘録とあわせ、好きな映画、韓国ドラマ、そして
ソン・スンホンの事等を暢気に書いていく予定。

世子が消えた 第17,18話

2024-07-31 21:41:13 | 世子が消えた 韓国ドラマ

ミョンユンと一緒にイ・ゴンの前に姿を現したのはミョンユンが調合した解毒剤をの処方された王。
臥せている間、言葉を発する事が出来ずとも、何かあったのかを全て聞いていた王だ。
誰が自分を裏切り、誰が自分の体調を案じていたのか全部お見通しだ。
息子二人の思いと、息子が二人ともミュンユンに心を寄せていた事も分かっているのだ。
兄弟が一人の女性をめぐってもめるのは日本でも大問題だが、韓国のそれは日本以上の大事。王が頭を悩ませるのも良く分かる。

本調子でない体調でも、大妃と御医に復讐すべく、王は援軍をひそかに宮中に送るべく画策。同じ頃、宮中では、以前から計画していたトソン大君の祖父が大妃と御医を失脚させるべく謀反を前倒しで実行。しかしそこに突然の王とイ・ゴンの登場。ドラマも終盤、王、トソン大君の祖父、そして大妃。三つ巴の戦いが始まるのだ。

長い間臥せっていても、そこは王。息子のイ・ゴンもそばにいるのだ。トソン大君の祖父、大妃、いずれも逃げ切れる事は出来ず窮地に追い込まれる。

父である王が戻ってきた事で「元に戻る」と本来の弟気質でやや楽観的にとらえるトソン大君と、全てが変わったと考える兄のイ・ゴン。この考え方の違いを知って、父である王はイ・ゴンを後継者に指名したのだろう。

宮中を後にしなければならない事は受け入れても、ミョンユンを諦める事が難しいトソン大君と、なんとかミョンユンとの未来を考えたいイ・ゴン。そして若い3人とは違った思いで、自分たちの人生をなんとかやり直そうとする大妃と御医。

大妃は諦める事を提案するも、御医は驚く程の熱心さで大妃を生かそうとするのだ。ある意味若い3人よりも強い思いで添い遂げようとする2人・・・

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厳しい人生を歩んできた大妃と御医。それ故、二人だけに通じる思いが強い事は重々分かっているのだが、自分たちの運命を受け入れる覚悟がないのが気になってしまい、応援する気持ちが起こらずここまで来てしまった。


コメの問題

2024-07-30 21:27:29 | なんということはない日常

コメ取引価格が30年ぶりの高値

冷夏による凶作でコメが品薄になった1993年から1994年。「平成の米騒動」と呼ばれていた事は今日知ったのだが、確かにあの時は大変だった。

今はお米をスーパー等で購入する人が殆どだと思うが、30年前は、スーパーで購入する家庭と米店に配達を頼む家庭が混在していたと思う。両親は「10キロものお米を車に載せて来るのは大変だし、歳をとって運べなくなった時にはやっぱり配達してもらっていた方が便利だから・・」といい、近所の米店に配達をお願いしていた。

30年前のこの時は、配達のお米が10キロから5キロに減り、そしてとうとうタイ米が配達されるようになったのだ。

当時はパートに出ていた母に変わり、定年になった父が母の替わりに家事を担当していたのだが、テレビの情報番組で「タイ米の美味しい炊き方」をチェックし、日本酒を入れたり、昆布を入れたりして炊いていた。ただ、どんなに努力しても独特の匂いは残り、特に「白米以外は認めない」という母は非常にショックを受けていた。父のせいではないのだが、「お父さんが下手だからこんなになる」と随分と厳しい指摘が入っていた。

私はあまり気にしない方なので、毎食キムチと一緒に食べたり、週末はチャーハンにして食べたりしていたが、白米にこだわっていた母は、ご飯のお供で味をごまかすのが許せなかったようで食べるのに苦労していたようだ。

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当時、勤務先で同僚に「お米はどうしているの?」と尋ねたのだが、誰も困っていなかった。何故だろうと更に聞いてみると「田舎から送ってもらっている」「知り合いに分けて貰っている」などとお米を購入せずに貰っている人がかなりな確率でいる事が分かった。とにかく、私の家のように「タイ米の炊飯に困っている」という人は誰も見つからなかった。ただ、「お米を送ってもらう際に『品名:コメ』と書いた荷物が無くなった」という話は聞いたので、コメが足りずに困った状況だったことは確かだったのだろう。

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今、タイ米しか購入できなかったら・・・私は白米にこだわりがないので、毎食のようにカレーを食べるかもしれない・・・・


しんぱち食堂市ヶ谷店 (市ヶ谷・九段お昼時マップ39)

2024-07-29 22:03:47 | なんということはない日常

最近あちこちでお店を見かけるようになった炭火焼干物定食のしんぱち食堂。

市ヶ谷店はJR市ヶ谷駅から歩いて2,3分、靖国通り沿い。ラーメン、カレー、牛丼等等。サクッと食べられるお店が周りに沢山あるが、お昼時には店の前に行列が出来る程盛況の様子。朝も私が出勤する7時半過ぎには朝食用の定食を提供しているようで、外から除く限り会社員風の人達が出勤前に結構立ち寄っているようだ。

今日の昼、同僚が食べに行くというので、私も一緒についていく。

コの字型のカウンター式の座席はおひとり様、ないしは2人組という少人数での食事にピッタリ。注文もタッチパネルでサクッと済ませ、冷たい水を飲んでいるうちに店の奥の方ので焼かれた炭火焼干物定食があっという間に運ばれくる。

定食屋だったら、肉じゃがそれとも生姜焼きにするか等と選択肢があり、心が揺れるものだが、炭火焼干物定食という縛りがあると、逆に何を頼むかが決めやすいと思う。店内の様子を見ても、皆サクッと注文を済ませている。

私は「さばみりん干し定食」を注文。焼き魚はグリルの掃除が面倒でどうしても避けがちだ。こんな風に白いご飯と一緒にサクッと焼き魚が食べられるのは有難い・・・

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外が異常に暑いせいなのか、店の奥の炭火焼の機械の熱のせいなのかどうかは分からないが、店内の温度はやや高め。食べたら直ぐに席を立つ感じなので問題はないかもしれないが、食べている最中も割と暑めだった。次回はもう少し涼しくなってから行きたいと思う。

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肉定食も提供しているようだが、周りを見回しても注文している人は見当たらなかった・・・・


怪盗グルーのミニオン超変身

2024-07-28 19:39:32 | 映画鑑賞

反悪党同盟の捜査で高校時代の同級生マキシム・ル・マルを逮捕したものの、彼が脱獄した事で危険な状況に陥るグルーファミリー。

反悪党同盟の保護の元、身分を隠し別人として生活する事になるファミリーと、反悪党同盟の新しいミッションとしてスペシャルなパワーを得る事になる選ばれしメガミニオン5人衆。

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私にとっては、ストーリーは特に重要でもなく、ただただかわいらしいミニオンがちょこちょこ動いているのを見て癒される事が大事だ。今回はグルージュニアの世話係を任命されたミニオン、スペシャルパワーを注入された事で更に能力が特化されキャラクターが更に印象的になったミニオン5人衆等、集団と個別活動と二つの異なるミニオンを動きを楽しむ事が出来て、ミニオンに癒される頻度が倍増だ。メガパワー注入で手足が伸び益々見た目のバナナ感が強くなったメガティムや、爆弾を飲み込んでもびくともしない超強固な身体になったメガジェリーは岩というよりちょっと黄色が強めの大きなメロンパンと、見た目の可愛らしさは残しつつ、さらなる個性注入だ。

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ヒットした音楽が使われているのもこのシリーズの特徴。

美容院のシーンで流れるBTSは勿論、高校時代のどうでもいい思い出からグルーを逆恨みするマキシム・ル・マルの苦い思い出の歌は、カルチャークラブのカーマは気まぐれ。音楽のチョイスもとにかく王道だ。

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地元では吹き替え版の上映がメインだったので、私も吹き替え版で鑑賞。

鶴瓶師匠の声の枯れ具合が更に進み、グルーのキャラクターとかけ離れてしまっているようでなかなか厳しい感じだった。声に快活さが感じられないのが一番の難点か・・・


セリーヌ・ディオン

2024-07-27 20:32:36 | なんということはない日常

土曜日の午前中、パリオリンピックの開会式の録画放送を横目で確認しつつ、溜まった家事を片づけていたのだが、最後のセリーヌ・ディオンの歌声が聞こえて来てからは洗濯物を畳む手が停まってしまった。彼女が歌っている間は何もせずにただその歌声に耳を傾ける。

1999年の東京ドーム公演の際、友人のおかげでアリーナ席の前の方で彼女のコンサートを観る機会があった。その時も持てる力を全部込めて歌う神々しい姿に驚いたのだが、今回も一瞬暑さを忘れ、彼女の声の力に飲み込まれる。

1999年の東京ドームでは、『To Love You More』の為に彼女のツアーに同行していた葉加瀬太郎にも観客から熱い拍手と歓声が上がっていた。葉加瀬太郎は、「これは彼女のコンサートだから・・・」と自分への熱い歓声にやや苦笑していたが、セリーヌ・ディオンはその様子を微笑みながら温かく見守っていた。観客の彼に対する熱い声援も、セリーヌの歌声を耳にし、観客の皆がその音楽の力に感動していたからだと思う。

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その後、TVerで彼女が歌う映像だけがアップされている事を知り、何度か繰り返して聴いてしまう。


職場のエアコン

2024-07-26 22:05:07 | なんということはない日常

勤務先の入っているビルは内部の改装は何度も行われているようだが、築年数は40年程の為、個別空調のエアコンの性能もそれなりで微妙な風量の強弱調整は出来ずに温度調整だけの機器だ。

最大で60人程の机が並べられる所を30人程のメンバーでゆったりと使用しているのだが、机の配置と個別空調のバランスの取り具合はなかなか難しく、空調機からの風が直接来る場所もあれば、風の流れが全く来ない場所もあったりし、夏のこの時期はバランスが難しい。

私の席は全く風の流れがなく、更に机の脇に自分のPCのデスクトップだけでなく別のPCのデスクトップが何台か設置されている為、そこからの熱気も少し感じられるようだ。

ただ、席が1つ、2つ離れるだけで、始終書類が風でなびくような場所もあり「エアコンを消してもいいですか?」という声も多いので、実際に室内の個別空調機のうち、ここ最近の暑さでも稼働させているのは3分の1程度だ。

私が暑さで「目の前に星が・・・」と思っているような時でも、少し離れた席では風の流れの為、半そでのシャツの上にダウンベストを着ている人もいるのだ。そんな中で暑いとは言いずらい。

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室温が高めでも風が流れる場所はいいのだが、機器や机の配置の関係から風の流れが全くない場所はやっぱり厳しい。

結局、自分用の卓上扇風機を購入。ただ、使う際には自分だけに風が当たるように周りにファイルを置いたりする調整が必要だ。時には誰もいないミーティングスペースに移動し、離れた場所で扇風機を使用しつつ仕事をしてみたりする試行錯誤の日々。室温だけでなく、風量でも体感温度は随分違うというのを実感する毎日が続く。

 

マツコ、揉めずに済む「エアコンの設定温度」に反響 約4割がトラブルを経験


有益な詐欺 第11,12話

2024-07-25 21:47:21 | 有益な詐欺 韓国ドラマ

チャンの片腕にまでに登り詰めた元赤目キッズの№1のジェイに復讐の手助けを求めるロウムの気持ちが分からないムヨンだが、「ジェイは批判することなく、私の気持ちに寄り添ってくれた」という彼女。彼女を助けられるのは自分だけという思いがあるムヨンだが、ムヨンの状況を知っている弁護士仲間は、彼がロウムのそばにいる事をとても危惧している。
(彼自身の精神状態も危ういということだろう。。。)しかしムヨンもロウムももう戻れない所まで来てしまったのだ。

マ・ガンスが財団の中でチャンを追い詰めている状況なのを知ったロウムはまずマ・ガンスをターゲットにして行動を起こす事にするのだ。

恐怖搾取に怯える被財団体質が抜けないナサを揺さぶるロウム。(彼女の事だ。まわりまわって彼の存在が自分を助ける事になると分かっているのだろう)ナサを利用してチャンの行動を逐一監視するマ・ガンス。そんな彼も出所したばかりで資金が無い。今のマルチ商法より更なる高みを目指し、パーティで金蔓を探そうとする彼の計画を何とか潰そうとするロウムとムヨン。(そしてそのパーティに同じように潜入することになるコ監察官)

マ・ガンスの経歴をさりげなく流しなんとか彼の計画を阻止しようとするロウム達だが、本当の計画はもっと壮大なものだったのだ。

ナサの自尊心を刺激し、反骨心に火をつけようとしていたロウムが考えていたのはマ・ガンスの会社が内部から崩壊すること。ナサが仕組んだハッキングは、阻止しようとすればするほどその威力を発揮するという化け物のようなプログラムだったのだ。
金蔓のような顧客を馬鹿にした会話が外に漏れ、万事休すのマ・ガンス。
そんな彼が最後に会っていたのは財団のチャンだ。墜落死のマ・ガンスはどこまで財団の秘密を知っていたのだろう?

 

 

 

 


世子が消えた 第15,16話

2024-07-24 21:38:56 | 世子が消えた 韓国ドラマ

宮中の外に逃がしたはずのミュンユンが兄であるイ・ゴンのそばにいる事にショックを受けたトソン大君。更に兄であるイ・ゴンがトソン大君が世子になる事に難色を示した事で「僕が世子になりミュンユンを守る」と意地になってしまうのだ。

まだ子どもである弟を庇うあまり、『トソン大君の祖父が願うのは、トソン大君が世子になり、その後兄弟の父である王を殺害してトソン大君が王になるというシナリオだ』という事を明かせないイ・ゴン。これは母である王妃も同じこと。幽閉されていても、その思いは変わらないのだが、何も知らないのは一人兄を恨み、自分がミュンユンを守ると先走るのだ。

祖父に「僕が世子になっても兄を殺めないで欲しい」と約束を取り付けるあたり、兄を思う心が無くなっていない事は分かるが、祖父が心の中では「当然イ・ゴンは殺すしかない」とほくそ笑んでいる事は何も気づかないのだ。

大妃の亡くなった息子の法要を執り行い、大妃が部屋に隠している解毒剤の処方を盗み出し、あれこれと試行錯誤するイ・ゴンとミュンユンだが(葬式泥棒的な事はどこの国にもあるのか・・・)何も知らないトソン大君は、大妃と御医に「イ・ゴンが出兵の準備をしていること、大妃の女官の中にスパイがいる事」等を明かし、自分を信じるように二人に訴えるのだ。当然、それを利用し、イ・ゴンの祖父が捉えられる事に・・・

解毒剤が出来上がっても、罠にかかった祖父の処罰の行方が問題になり、心配事がなくなる事はないイ・ゴン。過度な懲罰の見直しを訴えるも、彼に火の粉がかかる事を恐れた祖父は逆に罪を認めるのだ。

望みの見えて来た父の容体も、御医に回復度合いがばれてはダメな為、せっかく意識が戻っても再びミョンユンの鍼で脈を遅らせたりと一進一退。

こっそりと王の治療を続けられた以外の事は、ことごとく大妃と御医そしてトソン大君の祖父の思惑通りに進んでいく。
願いもむなしくイ・ゴンの祖父は亡くなり、宮中のゴタゴタを収めるべく、トソン大君を次の世子に指名し、ミョンユンとの婚姻を画策する大妃達。畳みかけるように物事を収束しようとする彼らと、自分が先にミョンユンの事が好きだったのだからと、自分にアドバンテージがあると訴えるトソン大君。

いつまでたっても弟気質の抜けないトソン大君・・・しかし何といっても一番肝が据わっており、宮中内でもしなやかに自分のやるべき事をやっていたのはミョンユンだった。

どうやって奇跡的に回復した王を宮中から連れ出したのか・・・


ほうじ茶 & クラシックティー ラテ

2024-07-23 21:51:29 | スターバックス 特化 フラペチーノ・・・

底にはいっているフレッシュクリームのこってりとした感じと、香ばしいほうじ茶のすっきりとした感じ。

私はコーヒーが好きなのだが、自分としては1日2杯が適量だと思っている。(それ以上飲むと単純に調子がよくなくなるのだ。)既に2杯飲んでしまった日に、または、ちょっと雰囲気を変えたい時はティータイプの飲み物に手が伸びる。

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毎日暑く厳しい日が続いている。先日、仕事でどうしても外に出なければならなかった時、さっぱりしているけれど、ちょっと飲みごたえもあるこのティーラテにお世話になった。

テイクアウトでなく、店内で冷たい飲み物でクールダウンし英気を養う。


世子が消えた 第13,14話

2024-07-22 21:42:13 | 世子が消えた 韓国ドラマ

御医である父親がイ・ゴンに刀を向けた事で、出る場所に出たらミュンユンも謀反の一族ということで罪は逃れられない。彼女の身を守る為に宮中から彼女を脱出させようとするイ・ゴンとトソン大君。

そんな中、父と大妃の仲を知ってしまい、その為にイ・ゴン、そして王が命を狙われた事を知りショックを受けるミュンユン。彼女の父親が刀を抜かず更には王を毒殺しようとしなければ、イ・ゴンのそばに白球(ペック)としている事が出来たかもしれない彼女だが、そんな夢物語があるはずもなく、イ・ゴンは彼女の家の護衛であるムベクに彼女を託すのだ。

夢を描いた絵を残し宮中出た彼女だが、父の取った行動が許せないミュンユン。しかし父の元を去る事も出来ず、その上ムベクから父が大妃の為に自分の母をも殺めたと聞き、怒り心頭。

宮中ではトソン大君を王にしたい祖父の動きと大妃と御医の動きが微妙にリンクしあう。宮中では直接手を下すケースもあれば、玉突き式に相手を陥れる手法がとられるケースがあるのだ。とにかく自分が生き残る為にはずる賢さと動物的な生き延びる感覚がなければ蹴落とされるらしい。

イ・ゴンとトソン大君の兄弟は、大妃と御医の悪事を公にすれば、大妃の後押しで王になった父親の正当性を否定されるかもしれないのでなかなか上手く立ち回れず。更にイ・ゴン派、トソン派と本人そっちのけで派閥を作り、自分の地位を守りたい者からすれば、イ・ゴンとトソン大君の仲の良さは邪魔でしかないのだ。

本人たちの意志とは裏腹に、周りがあれこれ動いた事で、結局王妃は気味尚宮を殺めた事で幽閉され、イ・ゴンの祖父はミュンユンが彼のそばに居れば何が災いするか分からないと二人を離す事を画策し、トソン大君は自分の祖父の計画通りイ・ゴンと袂を分かつ事になってしまうのだ。

イ・ゴンとトソン大君そしてミュンユン。若者達は権力争いに明け暮れる年長者たちの犠牲になり、混沌とした権力争いは続く。


フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン

2024-07-21 19:09:23 | 映画鑑賞

フロリダのジョン・F・ケネディ宇宙センターで進むアポロ計画だが、ソ連に遅れを取り、膨大な費用増加、国民の関心も離れていき計画は千々として進まず。ソ連との競争に敗れるわけにはいかないニクソン大統領が取った策は㏚マーケティングのプロによる「アポロ計画」のイメージアップ作戦。

白羽の矢が立ったケリーは、その滑らかな口調と相手に取り入る天賦の才、類まれなるビジネスマインドの持ち主。自分のやり方を一つも変える事なく宇宙センターに乗り込むのだから、夢と希望、そして責任感の強いNASAのスタッフと相容れるはずがない。

更にケリーには、ニクソンの意向を組んだ政府関係者から「月面着陸のフェイク映像制作」の依頼まで舞い込むのだ。国民に夢や希望を示すのではなく、覇権争いの事しか頭にないニクソンの権力志向が産んだありえないプロジェクト。ただ、弱みを握られているケリーは、結局国民に対するイメージアップ大作戦と併せて嘘つき大作戦まで任される事になるのだ。

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予告編を見た際には、火星探査船の失敗をNASAが全力で隠ぺいしようとするカプリコン1を思い出したが、この映画はNASAの協力を得て作られた映画だ。発射責任者であるコールをはじめ宇宙センターの面々は計画の成功を信じ邁進し、ケリーも自分のすべきイメージアップ大作戦の成功を目指し、そしてケリーにフェイク映像の制作の依頼をするニクソンの手先であるモーでさえも自分のミッションの成功を目指している。

誰もが前向きに自分のミッションの成功を目指しているこの映画、ソ連との覇権争いにしか興味がないニクソンの姿が直接描かれないこの映画。㏚マーケティングのプロであるケリーは「アメリカを売り込む!」と意気込む。そのセリフの通り、とにかく驚く位に前向きで明るい雰囲気に溢れている映画。

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1969年7月の月面着陸。幼稚園に通っていた私もこの事はとてもよく覚えている。幼稚園の先生から「月に人間が行きます。テレビでの放送は夜中だけれど、こんな事はめったにない事ですからご両親にお願いしてテレビを見てみましょう」と言われたせいだ。子どもらしくそれをそのまま両親に伝えると「夜は寝るものだ」とあっさり却下された。幼稚園で「私も見た」と言いたかった私は少し粘ったが、かなり怒られた事を覚えている。大人になり両親にこの時の事を改めて聞いてみると「宇宙よりも毎日の生活が大変だったんだ。」と夢とはかけ離れた現実的な答えが返って来た。

ただ、テレビを直接見ていない幼稚園生の子どもにも、この出来事はとても大きな出来事だった。

 


稲垣潤一CONCERT2024

2024-07-20 21:23:29 | なんということはない日常

小平駅の目の前にあるルネこだいらで『稲垣潤一CONCERT2024』を鑑賞。

観客の殆どは、自分と同年代60歳代の女性だ。少人数で連れ立って来ている人達が殆どだったが、私の左側に座られた女性2人も一人、私の右隣の人も一人で来られているようだった。私のように「懐かしい。そして地元で見られるのならひとりでも足を運んでみよう」そう思ってこられた方に違いないと、勝手にシンパシーを感じる。

開演前に流れていたBGMは、ダリル・ホール&ジョン・オーツの「シーズ・ゴーン」だった。コンサートが始まる前から色々な意味で懐かしいスイッチが入ってしまう。

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ドラムをたたく姿、観客に向かって手拍子を促す姿、そして歌声も少しも年齢を感じさせない事に驚く。本人も「懐かしい歌から古い歌まで」と笑顔で話していたが、懐かしの歌の数々は財産だ。そしてその財産を昔と変わらぬ声と姿で歌い上げる。

歌の合間に「僕の歌にご自分の思い出を重ね合わせる方が多いようです」と話していたが、それも納得だ。生の歌声が当時の自分の思い出の数々を連れてきてくれるのだ。

アンコール前の最期の曲は、「1ダースの言い訳」だった。平成になる前、初めて行った武道館コンサートで稲垣潤一のこの歌を聞いた事を懐かしく思い出す。

彼の歌だけでなく、あの当時の事を懐かしく思い出しながらコンサートを楽しむ。

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まだ寒い頃、小平駅でコンサートのポスターを見かけ、「地元で見られるのなら・・・」と思ってはいたのだが、グズグズしており、購入したのはのど自慢に出演し、その事が「え!稲垣潤一が70歳? NHK「のど自慢」に生出演 その美声と年齢にネット驚がく」とネットニュースになってから。

(この事には本人もトークで触れていた。声も立ち姿も確かにその年齢には思えないものだった)

会場であるルネこだいらのチケットサービスから購入したのだが、1229席のうち、2階席の2列目の1枚だけ残っていたのだ。思い切って購入してよかった。最後の1枚を購入出来た事で懐かしく楽しい2時間を過ごす事が出来た。

 

 


極上担々麺 香家 麻辣汁なし担々麺

2024-07-19 21:33:27 | なんということはない日常

汁なし、汁あり、パスタ、うどん、そば、中華麺。麺類はなんでも美味しいが、この時期はやっぱり冷たい麺が美味しい。

今日のお昼は、冷たい麻辣汁なし担々麺を楽しむ。

最初は冷たい感覚と花椒の痺れがミスマッチにも感じられたが、暑さで汗を流す事なく、でも花椒の痺れで身体の中は適度に温まり、そして追加のパクチーで爽やかさを感じる。

暑い日にピッタリだ。

 

 


グレイラットの殺人

2024-07-18 21:49:38 | たまに読んだ本

ワシントン・ポーシリーズの4作目。

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007映画のファンの琴線に触れるオープニング。
そして首脳会議を前に緊張が高まる場所で起こった殺人事件と、状況が分からない中での捜査妨害。

どんなに小さな事件でも背後に事情がない事件はない。バックグラウンドに色々ある事は分かっていても、「自分たちが行う事は事件の捜査だけ」というポーとティリーのコンビは、誰に遠慮することもなく謎を解き明かそうとする。

事件を前にした二人が最強なのはもちろん、今回は様々な条件が重なり合う。
関連がないと思われる事が少しずつ重なり、少しずつ判明した事情は全く別の方向への疑問を生み出す。
複合的に重なり合った事柄の後ろに見える大きな権力と利害関係。究極の状況で人間が取る判断。
個人の小さな欲望や判断が大きな渦となって権力を動かすうねりになり、個人の手を離れて全く別の様相を見せるのだ。

それらの混沌とした事象が全てあるべき場所に収まり、最後に大きなパズルとなって姿を現す時の驚き。

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取り扱う内容が1冊で収まりきるのか・・・と思うが、事件に向かうポーとティリーの力技同様きっちりとまとめ、更に次に繋げていくのはさすが。ただ、情報量はやっぱり多い。もう一度最初からゆっくり読み直したくなる1冊。

 

 


密輸 1970

2024-07-17 21:20:09 | 映画鑑賞
1970年代、韓国の小さな港町。

漁船に乗り込み海産物の収穫で生計を立てている海女達だが、漁場のそばに工場が出来た事により収穫量が激減する。

そこに目を付けたのは、密輸で儲けようとする輩たち。
生活用品に嗜好品、ありとあらゆる物がアメリカから日本から密輸されていた1970年代。
関税を逃れる為に、密輸船で品物を運び込んでは港そばの海底に沈めて、それを海女達に回収させ、利幅を稼ごうとする手法。

背に腹は代えられないという事で悪事に手を染める船主と海女達だが、情報は税関に漏れ、トラブルで船主は命を落とし、船主の娘は刑務所に収監されるのだ。

時代の波に巻き込まれ、その中で生き抜く姿を見せる海女達。
税務署に垂れ込みをしたと疑われる船主の娘の友人を演じるのはキム・ヘス。刑務所に収監された事で彼女を疑う船主の娘をヨム・ジョンアが演じる。

実話を元にしたストーリー。描き方ひとつで、生活苦ゆえ悪事に手を染めるしかなかったという、暗い描き方も出来たはずなのに、そんな綱渡りのような様子を描きつつもその生活力の逞しさに驚くしかない。図々しい手配師の男達。そんな彼らを相手に一歩も譲らない海女達。
その駆け引きが海の上、陸の上区別なく行われ、駆け引きの裏に海女達の人情噺がしっかりと織り込まれているのだ。

更に画面を彩るのは1970年代のサイケファッションと流行歌。海女姿とは全く真逆のファッションで、チョ・インソン演じるベトナム帰りの密輸王と渡り合うチュンジャ役のキム・ヘスが破格の貫禄を見せる。彼女の持ち味とも言える新劇的な大きなリアクションがこの役柄とピッタリなのだ。
 
[MV] 영화 《밀수》 OST _ 앵두 / 연안부두
 
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1970年代のファッションが懐かしい。パンタロンスタイル 本当に流行っていた。