1987年のアメリカ。自分にメカいじりの楽しさを教えてくれた父を亡くし、喪失感を乗り越えることがなかなかできなかった少女の前が手に入れたのはボロボロの黄色いビートル。戦いの中、地球にやって来たロボットだと知らずにいた彼女と、戦いの最中、声を無くし、記憶回路もショートしてしまったB-127。メカ好きな彼女は、ボロボロのビートルにバンブルビーという名前を与え、声を出せないバンブルビーがラジオやラジカセを楽しめるようにメンテナンスする。ロボットのはずなのに、やさしさを感じさせる眼差しのバンブルビーに彼女がシンパシーを感じ、仲良くなるのに時間はかからない二人(?)
彼女にとっては友人になったバンブルビーも、得体のしれない地球外から来た未確認物体だ。研究対象であり、警戒すべき対象でしかないバンブルビー・・・
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以前、シリーズの4作目のトランスフォーマー/ロストエイジを見た際には、そのトランスフォーマー関係が良く分からず苦戦したのだが、今回はトランスフォーマーの戦いの歴史と、オプティマスプライム、バンブルビーなどのトランスフォーマー各種が思ったよりも人間を連想させる形状とキャラクター設定な理由などが分かり、トランスフォーマー初心者の私も非常に楽しめる作りになっていた。観る者を選ばないその優しい設定と、戦いでありながらどこか暖かさを感じさせるストリー展開に嬉しくなる。
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メカニックな物にあまり明るくないのだが、今回この映画を見に行くことにしたのは、1980年代の音楽が満載だと耳にしたからだ。
主人公の少女がバンブルビーに乗って家に帰る場面で流れたのはスティーヴ・ウィンウッドのハイヤー・ラブ。声が出せないバンブルビーのためにお気に入りの音楽を聞かせようとするも、リック・アストリーやザ・スミスはちょっと好みでなかったりと・・・バンブルビーが自分の気持ちをラジオの音楽で表そうとしている様子は、昭和60年代に流行った音楽が今でも懐かしく楽しく、耳にすれば自然にテンションがあがる嬉しいものである私にとっては、特別に楽しい場面だった。
Steve Winwood - Higher Love
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