一人犯人を追いかけるカン刑事だが、結局は若い男性風の犯人を取り逃がしてしまう。しかし、犯人は児童虐待の加害者を私的に成敗することに関心を持っていたことは確実であり、さらにハヌル児童センターに関係があることは確実だ・・・
ハヌル児童センターが重要な舞台ということは、センター長が疑われるのはある意味当然。さらに彼が防犯カメラを隠そうとし、その防犯カメラの映像をセンターの整備担当である青年ウノが持っていたのだ。
さらにセンター長のPCがすべての始まりだったことを考えると、センター長を疑うのは当然なのだが、センター長にそんな度胸や、思いがあるとも思えない。父親が興した児童センターを引き継いだだけで、父親が病気で倒れた後も父親に認めて貰うことだけを目標に頑張っているような度量の狭い男性にしか思えない。(その証拠に整備担当のウノには強い物言いだが、それ以外の場面ではなにも強い思いが感じられないのだ。
賭博による借金のため、センター長が逮捕されたことで、結局、病気で引退中だった彼の父親がセンターの運営を再び行うことになる。身の回りの事はやっぱり整備担当のウノが行うのだが、彼は通帳の管理から何からなにまで任されていたのだ。
さらに「センター長も悪いですが、そんなセンター長を作った元センター長はもっと悪いです。」と淡々と話すウノ・・・・
センター長が逮捕された後も、何か違うと思い続けていたカン刑事の勘はやっぱり当たっていた。子供の事から、元センター長に虐待を受けていたウノが今までの事件の犯人だったのだ。
カン刑事がウノが犯人と確信した頃、元センター長を訪ねてきたウギョンは、詩集から切り取られたページを口に詰められた元センター長の死体を発見し、ウノに拉致されることになる。(一足違いで主人公が危機一髪というミステリーでの定番の展開・・・)
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虐待する者を私的に成敗することを考えたウノは、同じ思いの医師と一緒に隠れサイトを作り、そこに関係者を誘導することを考え出す。しかし医師は一番最初の殺人の呵責に耐え切れずにあのように特殊な方法で自死・・・その後の殺人は結局一人で行ってきたのだ。
今までやって来た事を淡々と話すウノは「ハナに妹がいたことがどうしてわかったの?」というウギョンの問いに「小鳥の死体をハナが埋めているところを見て分かったんだ・・・」と話す。自分も虐待を受けていた身だ。自分がやられていたことを思い出せば簡単に想像できることだったのだろう。
結局カン刑事に撃たれ倒れるウノ・・・連続殺人犯人が誰だか分かっても切ない思いが残るだけだ。さらにウノは、緑のワンピースの少女が誰なのか?なぜ自分の前に彼女が現れるのか?を気にするウギョンに、「思い出さない方がいい」と言い残す。「先生は僕と同じ目をしている。。。」とも言っていたウノ。
昏睡状態だったウギョンの妹が意識を取り戻した。ウギョンと違い継母を嫌っていたらしい彼女。彼女が何か鍵を握っているんだろう・・・
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年末のドラマ大賞の授賞式のスピーチで、「テーマ性のあるドラマで、子役の子たちもとても頑張っている」と話していた主演のキム・ソナ。暗い内容故、視聴率が良くないんだろうが、見ていて色々考えさせられる。