ナイロン100℃ の「ちょっと、まってください」(作・演出 ケラリーノ・サンドロヴィッチ)を下北沢 本多劇場で観る。
とある国のとある家庭。家族四人と使用人で毎日同じことを話す退屈な日々が続いていたはずなのに、突然の間違い電話がかかって来た夜から、ちょっとずつ歯車が狂いだす。
更には「この家の主人と結婚する。」と家の前に居座る兄妹と、そしてその兄妹を追いかけてくる祖母と両親。
同じような台詞の掛け合いが続くかと思いきや、ちょっとした拍子に様子が変わり、あっという間にまったく違う世界が目の前に開けるという繰り返し。
見る前に読んだ「ご来場のお客様へ」という文には、劇団初めての「不条理喜劇」ということで、「ナンセンス・コメディ」とは、殆ど違わないようでいて、ココロザシが異なるということが書いてあったのだが、お気楽ご気楽がモットーのが私は、不条理をちょっとだけすっ飛ばし、主に喜劇として3時間超の上演時間を堪能。
勿論それでも、不条理の中にある曖昧さや、不確定さはひたひたと音もなく近づいてくるのは薄っすらと分かり、擦り寄ってきてあっという間の乗っ取られるとか、乗っ取った後もそれが永遠に続くわけではないとか、物事には表と裏だけでなく、その間にグレーの深い闇が広がっているとかの怖さも十二分に感じる。
******
オープニングの映像が非常に凝っていて感激。大倉孝二と水野美紀の兄妹のパートが強烈だった。
*****
ちょっとしたつながりから、上演後、出演者の一人の方と握手するという幸運に恵まれたのだが、舞台横は非常に暗く、そして上演後にはすぐに舞台上の掃除が始まることを知る。
*****
追記
本多劇場のP列20番のチケットだったのだが、当日行ってみると、後ろに座っている人がいる。パイプ椅子が準備されていたらしい。人気を実感・・・
とある国のとある家庭。家族四人と使用人で毎日同じことを話す退屈な日々が続いていたはずなのに、突然の間違い電話がかかって来た夜から、ちょっとずつ歯車が狂いだす。
更には「この家の主人と結婚する。」と家の前に居座る兄妹と、そしてその兄妹を追いかけてくる祖母と両親。
同じような台詞の掛け合いが続くかと思いきや、ちょっとした拍子に様子が変わり、あっという間にまったく違う世界が目の前に開けるという繰り返し。
見る前に読んだ「ご来場のお客様へ」という文には、劇団初めての「不条理喜劇」ということで、「ナンセンス・コメディ」とは、殆ど違わないようでいて、ココロザシが異なるということが書いてあったのだが、お気楽ご気楽がモットーのが私は、不条理をちょっとだけすっ飛ばし、主に喜劇として3時間超の上演時間を堪能。
勿論それでも、不条理の中にある曖昧さや、不確定さはひたひたと音もなく近づいてくるのは薄っすらと分かり、擦り寄ってきてあっという間の乗っ取られるとか、乗っ取った後もそれが永遠に続くわけではないとか、物事には表と裏だけでなく、その間にグレーの深い闇が広がっているとかの怖さも十二分に感じる。
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オープニングの映像が非常に凝っていて感激。大倉孝二と水野美紀の兄妹のパートが強烈だった。
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ちょっとしたつながりから、上演後、出演者の一人の方と握手するという幸運に恵まれたのだが、舞台横は非常に暗く、そして上演後にはすぐに舞台上の掃除が始まることを知る。
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追記
本多劇場のP列20番のチケットだったのだが、当日行ってみると、後ろに座っている人がいる。パイプ椅子が準備されていたらしい。人気を実感・・・
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