私の映画玉手箱(番外編)なんということは無い日常日記

なんということは無い日常の備忘録とあわせ、好きな映画、韓国ドラマ、そして
ソン・スンホンの事等を暢気に書いていく予定。

早々に恵方巻を食す

2025-01-31 21:30:48 | なんということはない日常

今年の節分は2月2日の日曜日。日曜日は雪の予報が出ていたので「恵方巻は食べたいが、スーパーに買いに行くのが大変かもしれない」と思っていたのだが、そんな心配をする必要はなかった。

恵方巻を全国展開で発売して、認知度拡大に一役買ったセブンイレブンは、やっぱり気合の入れ方が違うようだった。節分前にも関わらず、恵方巻を全面に押し出したラインナップだった。お昼時の棚には海鮮、サラダ、肉巻き風等小ぶりタイプの物が沢山並べられていた。

「恵方巻を食べたいが、予約までして本格的に食べる程でもない」という私のような、季節物に便乗はしたいが、そこまで本格的には・・という、ちょっと食べたいという人向きの販売方法だと思う。

有難くそれに乗っかり、『和牛すき煮 恵方巻』を購入。購入したものは松坂牛使用というおまけがついていたので、値段はかなりお高めの830円。すき煮故、糸こんにゃくもキッチリ入っている。

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同僚と一緒の昼休みに、恵方も確認せず、食べ終わるまで口をきいてはいけないという言いつけも守らず、更に節分でもない日に食べるという、もはや恵方巻というよりごくごく普通の太巻きを食べただけになってしまったが、和牛すき煮を楽しく食べられたので無問題。


オク氏夫人伝 第9,10話

2025-01-30 21:06:18 | オク氏夫人伝 韓国ドラマ

テヨンを寡婦にし、社会的抹殺を図る計画は、夫であるユギョムが戻って来た事で一旦は収束するものの、テヨンが、ユギョムが本物でなくスンフィが扮装している事を簡単に見破るのは当然だ。清での公演を自分の死まで偽装してキャンセルし、肩に刺青までしてテヨンの元に駆け付けたスンフィ。

テヨンが拒んでもスンフィは彼女を助ける為なら何でもするということだ。冷静に考えると二人が一緒に過ごした時間はいくらでもないのだが、会うたびに起こる各種の出来事はそれだけ印象的だったということだ。

弟のデギョムも姉テヨンを助けられて安心していたところに、妻が実母の計画で自分に近づて来た事を知る事になる。テギョムの妻も自分が実母に騙されていたことを悟るのだが、もう後戻りはできない状況。とにかくテヨン憎しの彼女の母を止める者はもういないのだ。

実母が毒まで準備してユギョム兄弟の殺害を計画していることを知り、何とか止めようとするも、実母の遺体が発見され、デギョムの妻は自分が殺害したと告白して拘束されるのだ。

偽のユギョムの死体の準備から丁度いいタイミングでのテヨンの事務所へ乗り込むなど、後ろにもっと大物がいる事が推測される事態だ。

結局は、金と権力を手に入れたい者が、息子の為にペギを殺害し更には実の娘をテヨンの元に送り込むという女性を利用しているのだ。

小悪人は自分の手を汚し、大悪党は影でこっそり糸を引くという・・・一発逆転を願うも簡単にはそうならない展開が続く。

 

 


トラウマコード 第1,2話

2025-01-29 21:16:20 | トラウマコード 韓国ドラマ

大臣の推薦により、ハングク大学病院の重症外傷チームを立て直す為にやってきた医師ペク。

『重症外傷チームに嵐を呼ぶ男 降臨』というサブタイトルを付けたくなるようなドラマだ。

突然、疾風とともに夜の重症外傷チームに現れ、当直の医師、肛門外科研修医のヤンが勢いだけで手術をするところを阻止し、更に研修医ヤンの医師心に火をつけ、死に体のような重症外傷チームを生き返らせるべく奮闘する姿を、怒涛の如く描く。

知識はまだまだ不足しているものの、病院内を常に走り、患者の元にいち早く駆けつけようとするヤンに医師としての資質を見抜き、更には「楽そうだからと肛門外科を選んだヤンの考え方」も把握。
麻酔科研修医のパクの冷静な判断とポテンシャルの高さも一瞬で見抜く。

医者として患者の患部の様子を透視するように把握するだけでなく、研修医たちのポテンシャルの高さあっという間に透視し、自分のスペシャルな働き方を見せれば彼らがそれに心奪われるというのもキッチリ把握しているのだ。
勿論その選球眼は、研修医だけでなく、経験値で医師に勝る物を持つ看護師のジャンミにも向けられる。

自分勝手にやっているように見えながら、ポテンシャルの高さを持つ若者には、きっちりメンターとしての自分の姿を焼き付けるのだ。看護師のジャンミが自分たちの正当な権利を主張する姿を見て「怒るのは俺がやる」とジャンミを矢面に立たせないような気づかいを見せる。

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愛弟子のヤンをペクに取られて怒りまくる肛門外科長ハンを適当にあしらいつつ、ヤンを自分で育てようとするペク。医療ドラマでよくみられる「師事する教授を替えると、色々人間関係やら忠誠心が疑われる問題」がここでもみられるが、怒りまくるハン科長も心根はそんなに悪い人でもない様子。

真摯に患者に向き合う姿はスーパーマンかと思える程で、マンガみたいな主人公だなと思っていたら、原作はウェブトゥーン(Web小説が原作との事)との事。フットワークが軽い展開にも納得。


旧正月

2025-01-28 20:58:07 | なんということはない日常

中国では春節、韓国ではソルラル、ベトナムではテト…
各国の旧正月の話題をニュースで耳にする度、薄っすらと羨ましく感じるのは毎年の事だ。

中国人の同僚は、両親が昨年末から2か月程の予定で日本に滞在しており、「私達がわざわざ中国から来ているのに何故旧正月にも仕事をするの?」と言われたそうで、旧正月的には大晦日になる今日と旧正月である明日は休みを取るとの事だった。

彼女が両親を呼ぶ際のビザに関して、勤務先が発行する書類が必要になる関係から私が手伝ったのだが、そのせいもあったのか、年末、奇跡の9連休だった休みに入る前に、彼女のお母さんが手作りされた餃子を冷凍したものを沢山頂いた。

餃子を入れて貰った器を返す際、彼女から「この機会に自費で両親に日本の病院で健康診断を受けさせたいのだが・・・」と相談される。確かに自費ならなんの問題もないと思うのだが、彼女の両親は、2月には帰国する事が決まっているのだ。仮に病気が見つかっても日本での治療は叶わない。今、話題になっている海外富裕層向けの恐ろしい程高額のスペシャルな人間ドックなら話は別かもしれないが、生活に根付いた健康診断はやっぱり生活の場で受診するのが現実的だ。

ただ、離れて暮らす彼女が両親の健康を気遣うのはよくわかる。40代になったばかりの彼女はいわゆる一人っ子政策世代故、兄弟はいない。(政策に反して子どもを複数人持てば、出世に影響するから当然一人っ子と彼女は淡々と話していた)仮に彼女が同郷の人と結婚しても相手も一人っ子故、2人で4人の親御さんの介護をする可能性が発生するのだ。何より彼女はまだ日本での生活を望んでいる。彼女が両親の健康に不安を抱くのも当然だ。
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健康診断や介護の話から、『日本よりも何倍も速く少子化が進んでいる中国』という話題になったのだが、彼女は、ちょっと笑いながら『それを解決する良い方法があるんですよ』と言う。


何かと尋ねると、更に笑いながら『今、中国共産党の党員は多分9千万位のはず。もし党が『複数人の子どもを持つことを推奨する』と言ったら、皆、子どもを持とうとするから大丈夫。中国にはそんな秘策があるんです』と言う。『まぁ、年齢の問題もあるけれど、三分の一か四分の一の人がそれに従って頑張れば、あっという間に少子化問題はなくなります』

冗談なのか、半ば本気の話なのか、私には判断がつかない。。。


ゴールドフィンガー 巨大金融詐欺事件

2025-01-27 20:51:51 | 映画鑑賞

返還前の香港を舞台に、違法取引で巨大な財をなした男と、ICAC(汚職対策独立委員会)の捜査官として彼を15年もの間追い続ける男の話。

マレーシアに技師として渡るものの、仕事に失敗し、1980年代の香港に流れ着いた男チン・ヤッイン(演:トニー・レオン)と、私生活を犠牲にしてまで彼の逮捕に執念を見せる捜査官(演:アンディ・ラウ)。

株式市場の高騰に乗じてどんどん資産を増やし、秘書(演:シャーリン・チョイ)の名前を使い、何社もの会社を設立てマネーゲームに興じるチン・ヤッイン。

映画の中では、一介の技師だった男が苦労して変わろうとする様子は殆ど描かれない。たまたま話せた福建語のおかげでチャンスを掴み、次第に言葉巧みにお金を右から左に動かし、ある程度の金を集めるとそれを元手に株を動かし始める。金に目がくらんだ者に声を掛け、インセンティブを高騰した株で支払う事で更に取引額を増やし、そんな事を繰り返し続けて資産が膨らんでいると思い込ませるのだ。いずれも自ら手を下すというより、全て周りの人間を動かすという、どこか間接的な動きが多く、彼に強力な決定権があるとは思えない。カリスマ性は感じさせるものの、その実、中身がどんなものなのかは一つも見えてこないのだ。

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私は株について詳しくはないが、映画の中で繰り返される『株と現金の価値を一緒にする』という言葉がこの詐欺のキーワードだと理解。現金の価値は景気がどうなっても変わらない。1円は何年経っても何があっても1円のままだ。ただ、株は株式市場が高騰すればするほど価格が上がっていく。
株式市場の高騰がいつまでも続くような雰囲気を作り出し、市場が暴落すれば株の価格が下がる事を忘れさせるような雰囲気を作り出すのだ。
『株と現金の価値は一緒』と思い込んだ人間たちは益々踊らされていく。
チン・ヤッイン自身はその高騰を眺め、それに乗じて自身も大きく見せるものの、その実態は非常に不透明。大きな損を背負っても、あたふたするのは周りの人間だけだ。

派手なスーツに身を包むも、その実態をハッキリとは見せない男と、法でその男を裁こうとする男のなんとももどかしい15年もの間の戦い。

私は、結末になんとも虚しい思いを感じたが、実際にその時代を知っている香港の人達には、もう少し別の物が見えていたのかもしれない。

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蛇足

トニー・レオンが劇中で見せる派手なスーツの着こなし。少しだけブルーノ・マーズを連想する。


南京ダック

2025-01-26 19:27:52 | なんということはない日常

知人たち数人と訪れた餃子店。餃子を中心にビールのつまみを色々選んだのだが、メニューの中に北京ダックでなく南京ダックを見つけ、「これは頼んでみないと!」という事になった。

値段もお手頃。一皿1600円位だ。

パリパリ感が特徴の北京ダックと違い、塩漬けされた南京ダックはその塩味が程よくおつまみに最適だ。

ビール好きな私には、最高のおつまみだ。蒸し餃子と南京ダックがあれば、何杯でもビールが飲める。

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知人たちと香港映画を観た後に食事に行く際には、香港気分、台湾気分、中国気分を味わいたいからと中華料理を選択することが多い。

老辺餃子館は蒸し餃子が有名だが、焼き餃子もそれ以外の単品の料理もお手頃で大人数で訪れても円卓でゆっくりと食事が楽しめるお店。

 


青いイナズマ

2025-01-25 20:09:29 | なんということはない日常

SMAPの歌の中では、青いイナズマが好きだった。

紅白歌合戦が好きだった母は、中居君の司会が好きだったようだ。中村勘九郎氏がテンション高く司会をしていた際、中居君がサポートをしている様子を見て、その安定した司会ぶりをいたく褒めていた事が記憶に残っている。

母にとっても私にとっても、全員のフルネームを間違えずに言える最後のグループだった。

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「中居正広さん引退」…「THE TIME,」スポーツ紙全紙「一面」紹介…杉山真也アナ「今朝の新聞からも関心度の高さが分かります」


オク氏夫人伝 第7,8話

2025-01-24 21:23:29 | オク氏夫人伝 韓国ドラマ

7年間も音信不通だった夫ユンギョムが自分を見かけてもそのまま立ち去った事にショックを受けながらも、捕まったスンフィを助ける為に彼の元に向かうテヨン。

両班の息子の地位を捨て、彼女との思い出を朗読劇にして各地を回る芸人となったスンフィにとって、テヨンことクドクとの思い出ではなにものにも代えがたい。その大事は小説を盗まれ、更に下世話に改編された事で激怒したスンフィは盗んだ男の舞台に乗り込み逮捕されていたのだ。

盗まれた本が手元になくとも、その本を一言一句替える事なく書き進めた事で、小説を盗まれた事を証明するスンフィ。そして父とは縁を切ったと実父の口添えを拒むスンフィを思い、こっそりと彼の父親に連絡していたテヨン。苦労人のテヨンのこんな気遣いが心にしみるからこそスンフィも彼女を忘れられないのだろう。しかし「何もかも捨てられる」というスンフィの元を黙って立ち去るテヨン。(ここはあっさり立ち去るのか・・展開が早い。決断が速いといっても、ここがドラマの肝。ここの部分はなかなか決断がつかないのは当然か・・・)

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夫のユンギョムが戻ってこない事を確信しながらも、ユンギョムの弟デギョムの結婚を無事に執り行うテヨンだが、デギョムの妻になったミリョンは、テヨンを逆恨みする母の為、周到に用意してデギョムに近づていたのだ。ペギを殺害する指示を出した事でお家取り潰しになった事でテヨンを逆恨み、娘の将来を棒に振ってまで復讐しようとしていたのだ。テヨンがキチンと弁護すればするほど、彼女の周りに必要以上の波風が吹き荒れ、一つ解決すれば又一つ降って湧いて来るのだ。

改心するものもいれば、益々テヨンを逆恨みする者もおり。寡婦は3年の喪に服さねばならない事から、彼女の活躍を快く思わない輩が似ても似つかないテヨンの夫の死体を準備し、彼女を社会的に亡き者にしようとたくらむのだ。

自分を育ててくれた姉テヨンの為に、清にまで出向き、兄ユギョムを探し出すデギョムだが。。。

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テヨンの足を引っ張ろうとする輩が、次から次へと登場しすぎだ。彼女が封印した名前であるウジ虫(クドク)のように次々と降りかかる困難。


ルビーショコラシンフォニーフラペチーノ

2025-01-23 21:05:10 | スターバックス 特化 フラペチーノ・・・

ストローで飲み進めると、口の中はあっという間にクランチチョコレートクッキーのザクザク感で一杯になる。

一番上にはチョコレートホイップクリームにショコラソース、真ん中には爽やかな酸味ながらもかなり主張がはっきりしているルビーチョコレートの香り、そして底にはコクが感じられるショコラソースがたっぷりだ。

それぞれがかなり強めに主張しており、美味しい味がかなり大混雑な感じだ。

今日は朝バタバタしてしまい食事をする時間がなかったので、これとコーヒーが朝食替わりだったのだが、昼まで少しも物足りないという思いは感じられなかった。

改めてチョコレートのパワーを感じるフラペチーノ。

 

 


オク氏夫人伝 第5,6話

2025-01-22 20:34:25 | オク氏夫人伝 韓国ドラマ

チョン・スンフィの機転のおかげで夫のユンギョムを逃がす事が出来るものの、義父であるユンギョムの父親は怪しい動きを止める事が出来なかった事からその地位を追われてしまう事に・・・家も財産も没収され、義父は突然の病で亡くなり、ユンギョムの弟デギョムとユンギョムの帰りを待ちながら嫁ぎ先のソン家を守っていく事になるテヨン。

ユンギョムが居ない中、そこまでやらずともと思うのだが、なんと彼女は、義父が嵌められた事に気づき、義父を嵌めたメンバーがユンギョムが保護していた子ども達を拉致して鉱山で金を盗掘している事を知るのだ。子ども達を助け、更には義父の名誉回復の為、奴婢たちのネットワークを駆使して情報を集め、鉱山に潜入するテヨンを助けるのは、公演をキャンセルして彼女と一緒に行動することを選ぶチョン・スンフィ。

スンフィは楽しそうだが、金の盗掘は大犯罪。そんな現場に潜入するのに、楽しいなどと言っている場合ではないのだ。楽しそうな山登りもあっという間に見つかり、追いつめられ、谷底に落ちる事になってしまうのだ。

危険な中でも山に住む者達に助けられ、スンフィと共に再び子ども達を助けに向かうテヨン達。無事子ども達を助ける事が出来るものの、義父の名誉を回復したいテヨンにとっては解決はまだ先だ。悩むテヨンの行く道を示すのは、亡くなった義父の「法律は弱い者だけを守るのではない」という言葉。何かあれば、加害者も被害者もともに弁護してくれる者が居なければならないという法の教えと彼女に示してくれたのが義父なのだ。

弁護の仕方が近代的過ぎはしないかと思うが、義父を陥れた者を弁護する事で、義父の言葉を体現するテヨン。

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テヨンが幸せに暮らせる事になる事を確かめて彼女に別れを告げるスンフィだが、ユンギョムは弟デギョムが科挙試験に合格してからもなぜか故郷に戻ってこず。

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とにかくドラマティックな展開が次々と起こるこのドラマ。スンフィが捕まったという知らせを受けれ彼を助けに行く途中で7年間音信不通だった夫のユンギョムを見かけるもそのまま立ち去る夫。秘密を抱えた者同士で運命共同体じゃななかったのか。。人の心は揺れ動くのか、それとも激動の人生は変化があるものなのか。

 


オク氏夫人伝 第3,4話

2025-01-21 21:26:32 | オク氏夫人伝 韓国ドラマ

両班と身分を偽って生きる中で唯一の友と呼べるペギを失ったテヨンは、何としても彼女の疑惑の死の真相を解明したいと顔を隠す事もせず役所にも出向き、自殺が偽装と突き止める。とにかくテヨンのスピード感のある行動力故、話の展開が早いのだ。身分違いの恋の諍いから彼女が殺されたと思われるのだが、殺されたペギが奴婢ということで相手の両班の親が全てをもみ消そうとしている為、解決の糸口を探す事は難航。母親がペギ殺害に関与している事を知りショックを受ける息子の心情を思いつつも、彼の口から事件に関する話をさせる事で事件を解決するテヨン。(こんな事件があった後では両班の家は取り潰しだ。。。取り潰しを恐れるが故、両班は常に自分たちの悪事を握りつぶそうと躍起になるのだろう・・・)

この時代、権力争いに影響を与える事の一つが姻族関係を結ぶ事。両班同士どこと姻族関係になるかが大事になっている中で、テヨンにもペギの事件の際尽力してくれた県監の息子であるユンギョムとの話が出るも、このユンギョムの容貌がチョン・スンフィと名前を変えて芸人となったソインに瓜二つ。それだけでも動揺するに十分な理由なのに、更に逃亡した自分を探す両班のお嬢様を見かけた事で、テヨンはあっさりと自分の出自をユンギョムに告白するのだ。

秘密が多いはずなのに、心を許した人には割とあっさり秘密を告白するのが、このドラマのスピード感の源。ユンギョムも女性を愛せない自分の秘密を明かし「結婚すればあなたの秘密を守れます」と二人の結婚が決まるのだ。選択肢が多くないとなると、決断も早くなるようだが、このユンギョムにはまだ秘密があった。

自分と同じような悩みを持つ子ども達を保護し、彼らが生きていく助けになればと、子ども達に秘密裡に武術を教えていたのだ。この時代、謀反と直結する行動はご法度なのだが、ユンギョムは結社の証である刺青も彫り、信念をもって行動している様子。

しかし、子ども達が両班の裏金作りの温床になっている鉱山発掘に駆り出されていた事から、ユンギョムの結社の存在もばれ、謀反の疑いをかけられ、新婚の二人にはまた厳しい試練が訪れる。

そこで二人の危機を救うのは、テヨンの夫が自分と瓜二つだと知って驚いていたチョン・スンフィ。

ユンギョムのフリをして彼の刺青がばれないようにし、更に自分の衣服をユンギョムに与えて彼を逃がすのだ。

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どの登場人物も選択肢が多くない中で、サクッと決断しあっという間に行動に移す。このスピード感と決断の速さが癖になるドラマだ。


室町無頼

2025-01-20 21:21:11 | 映画鑑賞

応仁の乱の少し前。大飢饉と疫病、そして膨大な年貢に苦しむ民衆が溢れる京の街。そんな様子を知りながらも無策な幕府。

大泉洋演じる蓮田兵衛は、かつての友で今は悪党一味を率いて市中の警護を担っている骨皮道賢と袂を分かち、無策な幕府に反旗を翻す事を決め一揆の準備を進める。

風来坊のようにも思えながらも、大泉洋演じる蓮田兵衛の絶対的なリーダーであるという存在感が凄い。兵衛が反旗を翻すと言っても、闘う相手は幕府そのものではなく、悪党一味を率いて仕事を請け負っている骨皮だ。袂を分かちながらも、徹底的に反目するということでもなく、お互いに自分のいる場所で自分のやるべき事をやるというどこか潔い感じだ。

食べる物もなく、明日のわが身がどうなるか分からない中であっても、極端な悲壮感はそこにはない。それぞれ剣の達人であっても、兵衛、骨皮ともに、どこかアウトローの雰囲気が漂う。二人の立ち回りは素晴らしいが、いわゆる武士らしい雰囲気ではない二人の佇まいはどこか飄々としている。

風が吹きすさぶ中、繰り広げられる戦い。BGMの雰囲気も相まって、時代劇というより、いい加減だった保安官が町の人々を助ける為に立ち上がり、金持ちにやとわれたかつての旧友と刀を合わせるというような、どこか西部劇の雰囲気のようなものまで感じられる。西部劇が言い過ぎなら、無国籍な雰囲気が漂うといったらいいのか。立ち回りも素晴らしく確かに時代劇なのに、そんな自由な雰囲気が感じられる。

それだけスケールが大きいということだろう。


スンホン ネイバー記事検索 (スンホン オム・ジョンファと再会なるか?)

2025-01-19 17:55:46 | ソン・スンホン(宋承憲)

スンホンとオム・ジョンファが新しいドラマ(オム・ジョンファはスター役、スンホンは刑事役)のオファーを受け、脚本を検討中という5日程前の記事

スンホンがオム・ジョンファと共演した映画「ミス・ワイフ」から10年故、記事のタイトルも「再会なるか?」となっているが、よく見られる「脚本を検討中」という記事故、今後どうなるかはまだまだ未定だろう。

 

 

 


オク氏夫人伝 第1,2話

2025-01-18 20:49:22 | オク氏夫人伝 韓国ドラマ

奴婢として父親と一緒に両班の家で働くクドクは、逃亡資金をこっそり稼ぎながらその機会をうかがっていたものの、自分が仕える両班の娘との婚姻が決まっているソインと偶然出会った事から運命が急に動き出す事になる。

横暴な両班の娘が、未来の夫とクドクの間柄を疑った事で逃亡を決行する決心をした彼女。雪深い中、父と一緒に海辺の街を目指すものの、娘の足手まといになる事を恐れた父は姿を消し、一人働く山中の宿で、偶然立ち寄った両班親子に気に入られるクドク。聡明で決断力のあるクドクを助けたいというその親子の家族として暮らしていくことになるものの、暴漢に襲われ、彼女以外は全員命を落としてしまうのだ。

両班の娘オク・テヨンと勘違いされ、オク・テヨンの祖母の元に送り届けられた彼女だが、ここで嘘をつく事なく早々に、自分の出自を祖母に告白。しかし、奴婢の証言では暴漢は見つけられないという祖母の判断で、クドクはしばらくオク・テヨンとしての人生を生きる事になるのだ。横暴な両班の娘の替わりに全ての事をしてきた彼女は、自分を受け入れてくれた祖母の元、両班の娘としても通用する振舞とその聡明さで図らずも自分の居場所が出来るのだ。

更に、逃げたクドクが追手に追われないように裏から手を回してくれたソインとの偶然の再会。両班の息子の地位を捨て、彼女との思い出を朗読劇にして各地を回る芸人になり、手配書がある事が彼女が生きている証拠と、彼女との再会を求めていた彼と案外あっさりと再会するのだ。見ていてハラハラするすれ違い・・・等は全くなく「どうしよう・・・」などと逡巡することもない。とにかくスピード感が凄い。

ばれたら困ると言いながら思い出話に興じるものの、彼女を探し続けたソインとはやや温度差のあるクドク。ソインの華麗なる転身にも驚くが、それの上をいくドラマティックな人生を生きるクドク。初めての海辺でやや心が揺れるクドクだが、自分の世話をしてくれていた女性が、自殺に見せかけて殺された事で、その夢もまた遠くに行ってしまうのだ。

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戦の場面などはないのに、クドクがオク・テヨンとして生きるしかないような、一瞬で人生が変わるドラマティックな展開が次々と押し寄せている。


トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦

2025-01-17 20:57:25 | 映画鑑賞

ダンシング・ヒーローが世界的に流行していた1980年代。香港に密入国し、なんとしても身分証を手に入れたかった青年洛軍がトラブルの果てに行きついたのが無法地帯の九龍城砦。黒社会のボスに巻き上げられたお金を取り返そうとして、自分からトラブルの中に飛び込んでいくのだ。

結局、魔窟と呼ばれる九龍城砦を取り仕切るルイス・クー演じる捲風の元で働き始める洛軍。迷路のような九龍城砦は、魔窟という姿だけでなく、その中で全ての物が揃う巨大なコミュニティだ。そんな共同体の中で友人も出来る洛軍だが、彼の出自が捲風が九龍城砦を取り仕切るきっかけとなった出来事と関係している事から復讐の嵐が吹き荒れる。

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捲風、リッチー・レン演じる彼の友人である秋兄貴、そしてアーロン・クォック演じる殺し屋の陳占。彼らの抗争と捲風が九龍城砦が取り仕切るようになった経緯などは、活劇のあらすじ風にあっさり紹介され、サモ・ハン演じる更に黒社会を牛耳るボスのしたたかさ等も洛軍が行うストリートファイトでサクッと描かれる。

彼らのバックグラウンドの説明に激しいアクションは欠かせない。まるで身体の痛みを伴う激しいアクションの中に彼らの人生の本髄があるかのようだ。

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九龍城砦そのものが生きているようにも感じられ、アクションを基本に全てが語られる映画だが、洛軍の出自が明かされてからのスピード感も半端ない。

走り回り、飛び越し、突き落とし突き落とされ・・・階段、壁、通路に置かれた箱、そして部屋の中の家具一式。狭い九龍城砦の中にあるもので、武器にならないものはない。生活に密着したアクションから目が離せない。アクション監督は谷垣健治。次々と破壊される壁や家具を見ながら、そのアクションシーンの段取りの細かさを想像せずにはいられない。

更に自分の存在意義、自分たちの友情、守りたい者と戦うべき相手・・・これらの為にも、最初から最後まで痛いアクションが続き、その熱量が半端ない。

冒頭、あらすじ風にあっさりと紹介された捲風、秋兄貴そして殺し屋の陳占の関係性も、痛いアクションが続く中で次第に分かってくるようになっているし、九龍城砦の成り立ちから香港の中国返還に伴う立ち退きの利権関係。これらの歴史も全て痛いアクションとともに語られる。そしてフィリップ・ン演じる場の空気を読まない癖強めの男の人格まで、とにかく全てが痛いアクションではっきり分かるようになっている。