私の映画玉手箱(番外編)なんということは無い日常日記

なんということは無い日常の備忘録とあわせ、好きな映画、韓国ドラマ、そして
ソン・スンホンの事等を暢気に書いていく予定。

生まれ変わってもよろしく 第11,12話

2023-09-05 21:37:19 | 生まれ変わってもよろしく 韓国ドラマ

転生23回目というミンギが「前世悪縁の人と関係を持つのは問題ないが、前世で親しかった人と再び関わりを持つと前世の記憶がない人に良くない事が起こるから」というルールを持ち出したのには理由があった。更に「忘れてしまった1回目の人生も自分で思い出さなければ」という事を言い出したのにも理由があった。

意図的にジウムに近づいたミンギには、千年の時を超えて彼女に謝らなければならない理由があったのに、自ら言い出し謝る事をせずに、再び辛い思い出を彼女自らが思い出すように仕向けたのだ。ミンギは、ジウムに許しを請うものの、それはジウムにとっても今までの出来事を全部忘れるという辛い選択に繋がっていくのだ。

千年の時を経て、再び同じメンバーが同じ時を過ごす事になった奇跡のようなタイミングの中で、前世の事を全て忘れるということは、今一緒に過ごしているソハ、ハ秘書そして妹のチョウォンの事までも忘れるということ。今世の事は覚えていてもよさそうなのだが、転生ルールの縛りは、関係者全部に人生の切なさを強いるのだ・・・・

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しかし、ここでジウムが今世で周りのメンバーにグイグイと近づき、皆の懐に飛び込んでいったのが功を奏す。ファンタジーらしい優しく、未来に繋がるエンディングだ。

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人生やり直しドラマのようにも思えるが、このドラマは、生死を繰り返し別の人生を歩んでいくもの。別れの辛さも感じられるドラマだった。

 


生まれ変わってもよろしく 第9,10話

2023-09-02 21:14:06 | 生まれ変わってもよろしく 韓国ドラマ

見ているうちに益々複雑になっていくのだろうと思われる、前世と今世を含めた人間関係図。

ジウムが生まれかわる前のソハとの繋がりを証明するために、誕生プレゼントの宝石箱の中に何がはいっているかをソハに告白するのと並行して語られるのは、ジウムの妹であるチョウォンとドユンのストーリー。前回までは「こちらのカップルはドユンがどのように決心するかだけの問題だ・・・」と思っていたのだが、ここまで前世と今世がリンクしているところを見ると、この二人も前世に何らかの関わりがあるんだろうと思えてくる。

更にソハの母の生まれ変わりであるフラワーコーディネーターは、ジウムの助けを借りて前世の恨みを晴らしたにも関わらず、「ジウムとソハが再び縁を結ぶのは不幸の始まり・・・」などと心配している。

何故かと思ったら、「前世悪縁の人と関係を持つのは問題ないが、前世で親しかった人と再び関わりを持つと前世の記憶がない人に良くない事が起こるから」というルールがあるから。

こんな風に次々新しいルールが披露される事で、ストーリーはまた別の方向に進んでいくではないか!過去の事故の原因がわかり、母の思い出の詰まったホテルを自分の物にしようとした代表の悪事を暴く事が出来たソハとジウムに、簡単に幸せは訪れないのだ。

転生23回目というミンギが持っているあの前世の記憶を呼び覚ます鈴の音が、さらなる因縁をあぶりだすのだろう。ちょっとニュアンスは違うが、『めぐるめぐるめぐる因果は糸車♪』という歌を思い出したくなるような展開ではないか。

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1回目の人生では姉妹の立場が逆転しているジウムとチョウォン。遠い前世の方が生きていく中で死が身近だったせいか、なんとも濃厚な人間関係が結ばれていたようにも感じられる。それ故、何年経ってもその因縁が切れないのかとも思ったり・・・


生まれ変わってもよろしく 第7,8話

2023-08-31 20:54:33 | 生まれ変わってもよろしく 韓国ドラマ

姉が帰ってきた事を殊の外喜び、人前でも思わずジウムの事を「お姉さん」と呼んでしまうチョウォン。
素直な性格なのは、ソハの秘書であるドユンの前でも一緒だ。涼やかに目を見開いて彼を見つめる様子を見ていたら、ドユンでも本心を打ち明けてしまうのは良く分かる。ただ、裕福な家庭で姉の事を除いたらこれと言った大きな問題もなく育った彼女を前にして、彼が「僕がダメなんだ」と拒否するのも良く分かる。
ジウムとチョウォンの姉妹の共通点は、好きだったら躊躇せずにグイグイ積極的な事だ。ソハとジウムの前の山が乗り越えるには大きすぎるのと違って、チョウォンとドユンが乗り越える壁は二人の心の中だけの問題だ。きっとこのカップルの温かさがジウムとソハを勇気づける展開になるんだろう。

「10回切って倒れない木はない」を実践するジウムの前にソハも彼女に心を開くも、チュウォン時代の因縁は二人の前に暗くのしかかるのだ。自動車事故は自分を狙って起こった事、そしてその実行犯がジウムの父親であることを知ってしまうソハ。
前世の因縁は消える事なく今に繋がり、その悪縁が今世では近しい肉親となって影を落とすというパターンがあるらしく、まさしくジウムはそのループにはまってしまっているのだ。更にキムチ鍋店に住み込みしている男性ミンギも何度も転生している事が発覚。現在と過去の因縁がずっとループになっている事が分かる。

転生とループを何も知らないソハは、自分が殺されそうになった事件の黒幕を探すべく尽力するが、その結果はやっぱり一番身近な人間の策略だったことが分かるのだ。自分を庇ってくれていたはずの叔父の仕業にショックを受けるソハ・・・・

イ・ボヨンが演じたソハの母は、フラワーコーディネーターとして息子のそばに出現。

前世と今世を含めた人間関係図を考えたら、その繋がり具合の自由さに驚くしかない。ドラマとしても面白く描くための腕の見せ所が沢山あるということか。


生まれ変わってもよろしく 第5,6話

2023-08-27 19:53:49 | 生まれ変わってもよろしく 韓国ドラマ

自分が前世の記憶を持っている事、前世で関係があった人にそれを告げるのは自分の都合であり、相手によっては混乱をきたすと分かっているジウムだが、19回目の人生は前の人生からいくらも経っていないせいもあり、その自制心もなかなかコントロール出来ない様子。更に本人も無意識に前の人生に話した言葉と同じような言葉を話しているのだろう。自分と庇って彼女が亡くなった事が心の大きな傷になっているソハは勿論、妹のチョウォンにとっても幼い頃に姉を亡くした事は大きな出来事なのだ。ジウムの言葉が、彼女の一挙手一投足が二人を混乱させるのも当然だ。

とうとう妹のチョウォンはジウムが姉であることを確信し、もう隠しきれなくなってしまうし、ソハもジウムを見れば亡くなった過去のチュウォンと現在のジウムの顔が交互に目の前に現れるのだ。これで混乱しない人がいないわけがない。

この転生に本人の強い恨みだとか、やり残しの思いを巡る葛藤等がないのでなんだか温かく見守る事が出来るが、ジウムの弟の借金問題から、更にはソハとホテルの運営の主導権を巡って争う代表の態度から、周りの状況はそんなに優しいものではない事が判ってくる。

幼いソハと生まれ変わる前のジウムが乗っていた車にトラックが突っ込んで来た交通事故は、ソハを狙った事故で、ソハの秘書であり友人であるハ・ドユンの父親も亡くなっていた事が判るのだ。

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前世の記憶が全部残っているジウムの行動が湿っぽくないのでいいのだが、なんでも覚えている事は幸せではないかもしれないな・・・と思ったりする。重い記憶に押しつぶされそうにならないんだろうか・・・

 

 

 


生まれ変わってもよろしく 第3,4話

2023-08-25 21:20:37 | 生まれ変わってもよろしく 韓国ドラマ

短くして終わった18回目の人生で出会ったソハに近づく為ならなんでも行うジウムは、母との思い出の詰まったホテルの運営に関わりたいという彼の元でホテルの仕事に就き、やや怯える彼の態度も気にせずにグイグイ近づく。しかしそんな彼女も彼が自分の18回目の人生の命日に墓参りをしてくれていることを知ると、自分が亡くなった事で周りの人間が悲しんでいる事を改めて実感するのだ。

長い間に何度も転生してきた彼女だが、以前の自分が死んだことを悲しんでいる人を見る事が出来たのは18回目の人生と19回目の人生が近いからこそだ(そして、この事にもどうやら秘密がある様子・・・)妹のチョウォンの心にもまだ自分が残っている事を知ると切ない気持ちになるジウン。

しかし、そんな切ない思いを抱えながらも、18回目の人生の命日がソハの誕生日であることを思い出したジウムは、「誕生日に告白すれば、忘れられないはず」とグイグイ彼に近づく事を忘れない。

気を許しそうになる度に彼女に対する警戒を強めるソハだが、ジウムのちょっとした言葉は全部彼の子どもの頃の記憶に繋がっていくのだ。どんどんジウムの沼にはまっていくソハ。

自分の誕生日に交通事故でチュウォンを亡くした事で心に大きな傷を負ったままのソハの心を癒したいと、改めてジウムとして彼の心を掴む事を決心するジウムだが、ちょっとした言葉の端々に過去のチュウォンが顔を出すので、余計彼の心に波風を立たせ混乱させる。更に過去の記憶を持ってこの世の中に生きているのは、ジウムだけでない事を思わせる怪しい人物もチラホラ見える。

ファンタジーと分かってはいても、「もしかしたら、妙に気が合う人が周りにいたら、前世で縁があった人なんだろうか?」等と、ドラマとは関係なく、リアルな人生に当てはめて考えてみたくなる。

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母亡き後、母との思い出のホテルの代表になったヨンウクの事が許せないソハは、自ら母との思い出の詰まったホテルの経営に乗り出すのだ。

この間まで見ていたキング・ザ・ランドも財閥2世がホテル経営をする中で恋も仕事も一生懸命というドラマだったが、このドラマのバックグラウンドもかなり近い。ホテルはドラマの中では描きやすい題材なんだろうか?


生まれ変わってもよろしく 第1,2話

2023-08-22 21:32:55 | 生まれ変わってもよろしく 韓国ドラマ

韓国ドラマには、ラブコメジャンルに死神や生まれ変わりという一ひねりしたテーマを合わせているドラマも多い。日本のドラマにも同じようなテーマで描かれているドラマもあるが、感覚的にはかなり日本より本数が多いように思う。私は勝手に「死神や生まれ変わりを受け入れる土壌があるに違いない」と思っている。

受け入れる土壌はどこからやってくるのか?と考察出来たらいいのだが、そんな余裕もなく、ただその生まれ変わりから来るあれこれを単純に楽しむだけだ。

生まれ変わりドラマが乗り越えなければならない障害は、「お互いがお互いの事を分からない」という事が定番なのに、このドラマは主人公のパン・ジウムが自分が19回目の人生をやり直している事を知っており、更に前世の記憶を全部持っているということ。多分ここがドラマの肝なんだろうが、この「全部覚えています」というのがある意味新鮮。死神系も生まれ変わり系も過去の事を全部忘れており、それが切なさや苦しみを生み出しているケースが多いのに、ここでは覚えている事がなんとも突拍子もない笑いになっているからだ。見た目が若いのに無駄に経験値が高く、過去の経験が全部現在のスペックの高さに繋がっているので、「その若さでどこでその経験を?」という妙な人生の達人感があちこちに満載なのだ。演じるシン・ヘソンも妙な雰囲気で振り切れており、なんだかその緩さが癖になりそうな感じだ。

アン・ボヒョン演じるMIホテルの専務が、彼女がそばに来ると一歩も二歩も後退りするのも当然だ。でも彼女の猪突猛進型は世の中の酸いも甘いも知っており、今度こそは時間を無駄に出来ないと思ってこそのもの。それが分かっている故、なんだか切ない思いと暖かい思いを同時に感じつつ楽しめる。