おやじのつぶやき

おやじの日々の暮らしぶりや世の中の見聞きしたことへの思い

都議選民主党批判

2005-06-16 23:30:13 | 平和
 今回の都議会議員選挙に向けて、民主党が最初に出したマニフェストを見て驚いた。
 全小学校に警察官を配置する! 
 さすがに批判が多く撤回したのだが、当初、批判の声が出ないと思ったのか、あまり深く考えずに載せたのか、どうせ変更するのだから程度の内容だったのか、それにしてもお粗末すぎ内容であった。もう一つ撤回したものに地下鉄の一本化があった。これは労働組合の反対があったのか。
 さて、前者のケース。もともと学校には警備員さんが配置されていた。主として夜間警備だったが、かつては2交代制くらいで全日配置されていたと思う。それが経費削減で夜間のみになり、警備会社への委託業務から、民間警備会社による機会警備へと移っていった。
 一方で、開かれた学校づくりというスローガンのもと、学校開放が進んだ。校舎・グランドを取り囲む塀も、ブロック塀などから植木にして開放的な仕切りにした。そして、自由で明るい雰囲気の学校づくりがすすめられた。しかし、大阪の小学生殺傷事件など、不審者侵入事件の多発などから、児童・生徒の安全を保証する体制へと学校のあり方の変更を余儀なくされた。しかしそれも、各学校では自衛策をとれという指示のみ。サスマタや投げ網などを用意して中には緊急避難訓練、緊急対策訓練などが日常的なものとなった。
 こうした中で、どうしたら緊急警備体制をとるかということを人的配置の面からどうするかが課題となった。外から侵入しようと不審人物を水際で阻止することが、効果的であることは分かっていても、いったい誰がその任に当たるのか、現場の教職員は授業などで多忙であり無理であり、その上、特別な訓練を受けているわけではない。その道の専門家に委ねるべきだというのが、現場の本音。
 そうした背景から、民主党は、警察官の全校配置を政策として思いついたのであろう。何となく気持ちは分かるが、あまりにも安直すぎやしなかったか。まるで、正門の脇に交番を置いて監視するようなものだ。それが学校にふさわしいのか、もっと吟味する必要があったと思う。
 さしあたっては、警備員の全校配置がいいのではないか。おそらく民主党もそうした批判があったので、当初の案を撤回したと思われる。
 しかし、指摘されなければ分からないような政策企画能力では、けっしてしたたかな自民党(無節操な公明党とも)に変わって、イシハラ都政の監視役にはなりえないだろう。いなむしろ、誰よりも君が代日の丸の全校強制実施に力を入れていたのが民主党議員であったことを考えると、民主党に過大な期待をかけるのは、かえって間違ってはいるのではとさえ思う。
コメント
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