今日の午後、地元の教育関係者と話をする機会がありました。学校5日制の定着の中で、学力低下に対する危惧や批判、そのために、区教委や学校での取り組みなどでの、さまざまな悩みや苦労をお聞きしました。
特に、学力低下問題は、統一的な学力調査の結果が、区ごとや学校ごとに公表されることで、改善策をとらなければ、次年度以降の学校への入学生徒に影響(学力の低い学校には子供を通わせない)が出てくる。これは、ただ区の中の学校同士ではなく、区ごとの競い合いにもなっているようです。
だから、全学校、一斉に従来からの3期制を2期制に変えたり、夏休みを減らしたり、今では、学校によっては、土曜日にも学力補充・講習と称して、希望者(ほぼ全員に近い)を登校させて、勉強させているのが、当たり前になりつつあるという。その背景には、学習指導要領によって教える教科目や内容が規定され、また、それぞれの教科を必ず何十時間を教えなければならないこと、学校行事等で確保が困難な場合があっても、それぞれ工夫して必ず時間数を確保せよ、という文科省からの至上命令のために、各学校では悪戦苦闘しているらしい。現場の校長さんや教員からは、そうしたやり方に批判は多いが、区の立場では、そう現場の話を聞いてばかりはいられず、無理を承知で現場に指示を下ろす、こうした事態がここ何年も続いている。
学校の年間計画がくるくる変わりすぎて(突然、2期制になったり、夏休み1週間減などが出てくる、週ごとに時間割を変えたりするのだから)教師も児童・生徒もその方針を理解し、実際に消化するのにまた大変だそうです。
話の中でもう一つ気になったのが、学校選択制のこと。これは品川区が初めて取り入れて、区内の小学校、中学校は全区を学区域にしました。それが他の区にも波及してきたそうです。原則として、どこからでもその学校に入れることに(抽選とかの枠組みはあるが)なりました。そのため、「いい学校」に入れようとして保護者もしゃかりきになる。
それには評判が一番、本校ではこんなことをしています、PR活動も盛んにやらざるを得ない。小学校でも、近所の幼稚園や保育園に学校説明会やら、地域で保護者向けの説明会なども開いているらしい。なんともご苦労なことですね。
だから、ある中学校では、40以上の小学校から生徒が通っている、その区内の小学校は20ちょっとしかないにもかかわらず。ということは、半分は他区からの通学者。小学校を終えると、他区からその区へ寄留してくる。中には、かたちだけ籍はその区において、転校生みたいなかたちで地元の小学校に通う変則的なケースもあるという。ある小学校では、30分以上も離れた他区の地域から、小学生が通って来る場合も。
こんな深刻な例も。ある小学校に障害のある児童が入学することが噂になると、その学校に子供を通うことを忌避してしまうような親も出てくるという。中学では「不良」生徒が一番の問題、そうした子供はまさにたらい回し状態。
こうした話を聞くと、今の公立学校は何かおかしい。先生も教育委員会も保護者もいったい何を考えているのかと思わざるを得なかった話でしたね。
特に、学力低下問題は、統一的な学力調査の結果が、区ごとや学校ごとに公表されることで、改善策をとらなければ、次年度以降の学校への入学生徒に影響(学力の低い学校には子供を通わせない)が出てくる。これは、ただ区の中の学校同士ではなく、区ごとの競い合いにもなっているようです。
だから、全学校、一斉に従来からの3期制を2期制に変えたり、夏休みを減らしたり、今では、学校によっては、土曜日にも学力補充・講習と称して、希望者(ほぼ全員に近い)を登校させて、勉強させているのが、当たり前になりつつあるという。その背景には、学習指導要領によって教える教科目や内容が規定され、また、それぞれの教科を必ず何十時間を教えなければならないこと、学校行事等で確保が困難な場合があっても、それぞれ工夫して必ず時間数を確保せよ、という文科省からの至上命令のために、各学校では悪戦苦闘しているらしい。現場の校長さんや教員からは、そうしたやり方に批判は多いが、区の立場では、そう現場の話を聞いてばかりはいられず、無理を承知で現場に指示を下ろす、こうした事態がここ何年も続いている。
学校の年間計画がくるくる変わりすぎて(突然、2期制になったり、夏休み1週間減などが出てくる、週ごとに時間割を変えたりするのだから)教師も児童・生徒もその方針を理解し、実際に消化するのにまた大変だそうです。
話の中でもう一つ気になったのが、学校選択制のこと。これは品川区が初めて取り入れて、区内の小学校、中学校は全区を学区域にしました。それが他の区にも波及してきたそうです。原則として、どこからでもその学校に入れることに(抽選とかの枠組みはあるが)なりました。そのため、「いい学校」に入れようとして保護者もしゃかりきになる。
それには評判が一番、本校ではこんなことをしています、PR活動も盛んにやらざるを得ない。小学校でも、近所の幼稚園や保育園に学校説明会やら、地域で保護者向けの説明会なども開いているらしい。なんともご苦労なことですね。
だから、ある中学校では、40以上の小学校から生徒が通っている、その区内の小学校は20ちょっとしかないにもかかわらず。ということは、半分は他区からの通学者。小学校を終えると、他区からその区へ寄留してくる。中には、かたちだけ籍はその区において、転校生みたいなかたちで地元の小学校に通う変則的なケースもあるという。ある小学校では、30分以上も離れた他区の地域から、小学生が通って来る場合も。
こんな深刻な例も。ある小学校に障害のある児童が入学することが噂になると、その学校に子供を通うことを忌避してしまうような親も出てくるという。中学では「不良」生徒が一番の問題、そうした子供はまさにたらい回し状態。
こうした話を聞くと、今の公立学校は何かおかしい。先生も教育委員会も保護者もいったい何を考えているのかと思わざるを得なかった話でしたね。