おやじのつぶやき

おやじの日々の暮らしぶりや世の中の見聞きしたことへの思い

東濃鉄道駄知線

2012-05-04 22:55:25 | 鉄道遺跡
 長いつきあいの知人から誘われて、美濃焼の里、土岐市に行ってきました。年に一度の陶器市が5月の3,4,5日に行われる、ぜひ一度来て下さい、緑もたくさんあって、自然の豊かないいところですから、陶器もかなり安く売っていますし、窯元にも行ってみましょうよ、どんぶり会館なんかもあるし、・・・。
 名古屋市内で勤めていて、定年になってしばらくして地元の駄知に戻った。
 ここは、有名な窯元がたくさんあって、同じように陶器の販売や展示をそれぞれの窯元でやっていますんで。
 志野、織部、黄瀬戸。一大生産地だったんですね、ここは。恥ずかしいが、はじめて地名を聞きました。「どんぶり会館」なんて命名もユニークでよろしい、外見もどんぶりのふたをかたどった、と。こちらも何年も前から誘われていながらなかなか時間もとれず、ようやっと出かけることができました。
 JR中央線・土岐市駅。名古屋駅からは、快速で45分くらい。そこで待ち合わせました。久々の再会でした。他の方も見えるというので、待っているうち、昔はここから鉄道が駄知まで通っていた、廃線になってバス輸送に変わった、と。ここのあたりがホームで、と指さすのでした。えっ、聞き逃しては一大事。陶器市もけっこうですが、ぜひその廃線跡をみたい、ということになって今回の旅は、廃線・痕跡の旅ともなりました。
 東濃鉄道駄知線 路線総延長は、約10キロ、主な駅は、土岐市駅、下石駅、駄知駅(西駅)、東駄知駅(東駅)。沿線で盛んだった陶器生産の原料および製品を運搬するのが、主な目的でした。1922年(大正11年)に地元で設立された当時は、駄知鉄道。1944年(昭和19年)に東濃鉄道駄知線となりました。旅客営業も行っています。最初は、蒸気機関車、後に電化されて電車となりました。
 1972年(昭和47年)、集中豪雨による土岐川橋梁の流失で営業休止に追い込まれ、そのまま廃止となっってしまいました。しかし、社名は変更せずに、継続してバス運行事業を行っています。現在駄知駅は東濃鉄道土岐営業所、東駄知駅などはバスロータリー、新土岐津駅は東鉄の月極駐車場として利用されています。
  駄知線の跡地は一部整備されて、歩行者専用道路となっているとのことで、「だち窯やまつり」ににぎわう窯元見学のついでに、「駄知駅」、「東駄知駅」の現状、遊歩道などを探訪しました。
土岐市駅。駄知線のホームはなく、駐車場になっていました。
線路跡から土岐市駅方向を望む。
中央線から離れて左の方に向かっていきます。
線路跡は歩行者専用道路となっています。奥の歩道橋はかつて踏切だったところ。
橋のふもとにある古い建物。
駄知駅跡。広い敷地がかつての陶器製品積み出しなどの賑わいを彷彿させる。奥の建物は、かつての車庫で、今もバスの車庫として使われている。その車庫の中には、線路が残っていました。
駅の全景。
線路側にあったと思われる看板用の鉄骨の枠組み。
駄知駅はスイッチバック方式になっていた。この写真は、遊歩道(線路跡)と道路の交差点(踏切)に掲示されていたものです。
東駄知駅方向に進んだ線路跡。左手の窯工場からもう使われなくなった煙突が見えます。
東駄知駅への線路跡。工場の敷地内でした。駅は、バスロータリーになっていますが、時刻表では、1時間に1本くらいしかバスも発着していませんでした。
コメント
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