BENが久々に会おうかというんで、ここまで来たけど、それも10分前からいるのに、誰も来ない。
いったいどういう連絡になっているんだろうね。
「不忍口」、間違いない。日比谷線からの「通路」、間違いない。こうして白い柱のもとに立ってる俺って何なの?
高校時代の仲間だから久しぶりにいいかなって、それにSFも来るっていうし、ま、あまり好きなタイプじゃなかったけれど。
何よりもあのURUKAが来るっていうから、わざわざやってきたんだが。
あっ、思い出した!あの人から、昨日のうちに都合が悪いってメールがあった、ちょっと気分がなえてきた。
7時、約束の時間だ。だいたい金曜日の上野なんかどこもいっぱいで、さっと入れる店なんかないのに。
相変わらずいい加減なやつだ。学校の先生をやってるって聞いたけど、ちゃんと勤まっているのかねえ。
おい、ここにいるのが見えないか、ってあそこで話している二人、一人は白髪、何だか輝くような白さのじいさん、もう一人は背広姿の若そうなやつ。
あいつらかな? ちょっと声でもかけてみるか。
でも、駅の方ばかり向いて、何だか熱心に話しているみたいだし、待ち合わせているって感じだが。いったい誰を待っているのかな。
俺? ここにいるって。気づかない感じ。こちらから声かけるのもしゃくだしっていうか、間違えたら俺のプライドが傷つく・・・。
もう15分過ぎた・・・。人がいっぱいで誰が誰やら、何しろ卒業して40年も経つ。
お互い様子も変わっているし、すぐには分かるわけないよ、たぶん、俺たち。
この前、偶然、電車の中で会って、久々!元気か!なんて声かけられたのが、運の尽き。
あいつ相変わらず調子いいから、今度会おう、って。つい、乗った俺がバカだった!
仕事をはしょって来たのにこの仕打ちはないだろう。いったい、どこにいるんだ、君たちは。俺は、ここ、白い柱のところにいるからさ、気がつけよ。
ま、高校時代から存在感が薄かった俺だから・・・。って、今さら、ここでいじけてどうするって。
おや、もう一人加わったぞ、禿げたおじさん。たしか女性も入れて4、5人って言ってたから、そうかもしれないな。JIっちゃんとかUDUとか、あとは忘れた! でも、あんなつるつる頭のおやじは知らないぞ。TSUBAかな? それにしても、見事になくなったもんだな。
しょうがないな、人はいっぱいだし、そろそろ忍耐も限界、メールしてみよう「10分前から待っているけれど誰も来ないので縁がなかったということで、帰ります」と。・・・
おや、3人のうちの2人がこちら側に移動してきたぞ、あいつらかな? それにしても白髪のじいさんと禿頭じゃ、どうもお目当ての人ではないようなあるような・・・。白髪のじいさんがさっきからちらちらこっちを見ているが、俺は知らんぞ、あんなおじいさん。SFだったらいくら年取っても、もう少し若い感じだし・・・、おい、そうじろじろ見るなよなって。
おや、駅側に残った男がしきりに携帯をいじっているが、俺のメールでも読んでいるのかな、しきりに「不忍口」を見上げているし・・・。あいつかも知れないな、ではちょっと声でもかけてみるか。
いや待て、さっき「もう帰ります」って送っちゃったし、今さら、のこのこ声かけるのもしゃくにさわるなあ。赤の他人だったらもっとカッコ悪いし。
もう知らん!今日は気分がすぐれないから帰ろうっと。「縁がないと思って帰ります。今度は、古希の時に会いましょう」っと。そうそう、返信が煩わしいから、電源は切ってしまおう! あとは知らないよって。
久々の年寄り同士の集い。もうお互いに老けてきて、何十年の歳月が顔も体型も大きく変化してしまった。それはそう、18歳頃とは大違い。上野駅の雑踏で待ち合わせ、というのに無理があった。
名札でも付けてくるとか、今の自分の写真を事前にメールしておくとか、服装・かっこうを事前に打ち合わせするとかがよかった、という反省しきりの上野駅不忍口。25日夜7時45分。ちょっと小雨が降ってきた、途中で飯でも食って帰るか、しょうがないから。
ま、こういうこともあるさ。いつか会える、懐かしい友人たちだから。それまでお互い、元気でいようや。もしかしたら、さっきの3人だったかも知れないけどさ。じゃあ、バイバイ。
いったいどういう連絡になっているんだろうね。
「不忍口」、間違いない。日比谷線からの「通路」、間違いない。こうして白い柱のもとに立ってる俺って何なの?
高校時代の仲間だから久しぶりにいいかなって、それにSFも来るっていうし、ま、あまり好きなタイプじゃなかったけれど。
何よりもあのURUKAが来るっていうから、わざわざやってきたんだが。
あっ、思い出した!あの人から、昨日のうちに都合が悪いってメールがあった、ちょっと気分がなえてきた。
7時、約束の時間だ。だいたい金曜日の上野なんかどこもいっぱいで、さっと入れる店なんかないのに。
相変わらずいい加減なやつだ。学校の先生をやってるって聞いたけど、ちゃんと勤まっているのかねえ。
おい、ここにいるのが見えないか、ってあそこで話している二人、一人は白髪、何だか輝くような白さのじいさん、もう一人は背広姿の若そうなやつ。
あいつらかな? ちょっと声でもかけてみるか。
でも、駅の方ばかり向いて、何だか熱心に話しているみたいだし、待ち合わせているって感じだが。いったい誰を待っているのかな。
俺? ここにいるって。気づかない感じ。こちらから声かけるのもしゃくだしっていうか、間違えたら俺のプライドが傷つく・・・。
もう15分過ぎた・・・。人がいっぱいで誰が誰やら、何しろ卒業して40年も経つ。
お互い様子も変わっているし、すぐには分かるわけないよ、たぶん、俺たち。
この前、偶然、電車の中で会って、久々!元気か!なんて声かけられたのが、運の尽き。
あいつ相変わらず調子いいから、今度会おう、って。つい、乗った俺がバカだった!
仕事をはしょって来たのにこの仕打ちはないだろう。いったい、どこにいるんだ、君たちは。俺は、ここ、白い柱のところにいるからさ、気がつけよ。
ま、高校時代から存在感が薄かった俺だから・・・。って、今さら、ここでいじけてどうするって。
おや、もう一人加わったぞ、禿げたおじさん。たしか女性も入れて4、5人って言ってたから、そうかもしれないな。JIっちゃんとかUDUとか、あとは忘れた! でも、あんなつるつる頭のおやじは知らないぞ。TSUBAかな? それにしても、見事になくなったもんだな。
しょうがないな、人はいっぱいだし、そろそろ忍耐も限界、メールしてみよう「10分前から待っているけれど誰も来ないので縁がなかったということで、帰ります」と。・・・
おや、3人のうちの2人がこちら側に移動してきたぞ、あいつらかな? それにしても白髪のじいさんと禿頭じゃ、どうもお目当ての人ではないようなあるような・・・。白髪のじいさんがさっきからちらちらこっちを見ているが、俺は知らんぞ、あんなおじいさん。SFだったらいくら年取っても、もう少し若い感じだし・・・、おい、そうじろじろ見るなよなって。
おや、駅側に残った男がしきりに携帯をいじっているが、俺のメールでも読んでいるのかな、しきりに「不忍口」を見上げているし・・・。あいつかも知れないな、ではちょっと声でもかけてみるか。
いや待て、さっき「もう帰ります」って送っちゃったし、今さら、のこのこ声かけるのもしゃくにさわるなあ。赤の他人だったらもっとカッコ悪いし。
もう知らん!今日は気分がすぐれないから帰ろうっと。「縁がないと思って帰ります。今度は、古希の時に会いましょう」っと。そうそう、返信が煩わしいから、電源は切ってしまおう! あとは知らないよって。
久々の年寄り同士の集い。もうお互いに老けてきて、何十年の歳月が顔も体型も大きく変化してしまった。それはそう、18歳頃とは大違い。上野駅の雑踏で待ち合わせ、というのに無理があった。
名札でも付けてくるとか、今の自分の写真を事前にメールしておくとか、服装・かっこうを事前に打ち合わせするとかがよかった、という反省しきりの上野駅不忍口。25日夜7時45分。ちょっと小雨が降ってきた、途中で飯でも食って帰るか、しょうがないから。
ま、こういうこともあるさ。いつか会える、懐かしい友人たちだから。それまでお互い、元気でいようや。もしかしたら、さっきの3人だったかも知れないけどさ。じゃあ、バイバイ。