よく歩きました、朝から。最初に行ったところは、「織部ヒルズ」での陶器市。森を切り崩した小高い丘の上一帯が、陶器工場の集積地。続々と車の列、やっと臨時駐車場に入れました。そこから歩いて会場に。道の両側にはテントが数え切れないほど。様々な陶器が展示され、本当に安く売られています。
3日間で35万人以上の人々が訪れるとか。岐阜ナンバーだけでなく、千葉ナンバーも。全国からやってくる市あげての催しのようです。買い物用のカートを持っている人も目立ちます。大量に買うつもりなのでしょう。
ちょっと下った国道沿いには、道の駅「志野・織部」。ここにもたくさんの陶器が展示され、買い物客でいっぱいでした。しかし、我々の今回の目的は、駄知の窯を訪ねること。一通り歩いてから(けっこうな運動になりましたが)、車で駄知に移動しました。だんだん山の中に入っていく、この先どうなるのか、というほど一面、緑が美しい。
小さなトンネルを抜けると、目の前がぱっと開け、駄知の町。周囲を山に囲まれ、小さな窪地の中に広がる町並みでした。ここに、多くの窯元があるとのこと。最初に「すりばち館」南楽窯・マルホン製陶所。大小問わず、用途別にたくさんのすり鉢が展示されています。我が家では今やすり鉢もなく、セラミック製のもの。すりこぎもすでにない。ここでは、線の細かさと独特のざらざら感がひとしお。懐かしい雰囲気に満たされました。いきなり満足感。そこから清山窯、藤山窯、丹山窯と巡りました。
かつては薪を燃料にしていましたが、環境問題などで、今はすべてプロパンガスになってしまって、煙突からの煙も上らなくなったようです。少し物足りない感じですが、これも時代の流れですか。
最後に知人宅の近くの「快山窯」に。ここの先代は人間国宝。青磁、白磁のすばらしい作品が展示され、今にその技術を受け継ぐ製品が売られています。その中で、銘々皿を買いました。驚くほどの安さ、その上に値引きをしてくれました(知人に感謝です)。すてきな青磁と白磁のお皿。さて、何を盛りつけたらよいか、家人の困ったような顔がふと浮かびました。
今や西洋文化中心。住生活はもちろん、食生活もそれにならって食事を彩る器も変わりつつあります。こぎれいで、大量生産の安い製品も続々と売られ、あまり食器にこだわらないような風潮。その中にあって、地域をあげて、日本の伝統文化を守り、育てるために、何とか頑張っている気迫を感じました。思ったより、若い職人さんや子連れの顧客が多いのにも、一安心。
日本一のすり鉢。約70㌢。
かつての窯の内部。
もう使用されなくなったマルホン製陶所の煙突。こういう煙突があちこちにあり、煙が立ち上っていたそうです。今は、ガスのために煙は出ない、とのこと。
快山窯の煙突。
右手の奥が「どんぶり会館」。遠くからは、屋根がどんぶりのふたのように見えます。ここの食堂で食べる(ご飯物でもアイス一つでも)と、記念にどんぶりをくれます。けっこう粋な企画です。でも、帰りはお土産も含めて、荷物はかさばり、重かった!
見渡す限り、緑、緑。晴れていれば、南アルプスやおんたけさんがよく見えるそうです。
野外の作品も皆、陶磁器製。
銘々皿(白磁)
銘々皿(青磁)
どんぶり会館でもらったどんぶり二つ。けっこう深くて大きい。
3日間で35万人以上の人々が訪れるとか。岐阜ナンバーだけでなく、千葉ナンバーも。全国からやってくる市あげての催しのようです。買い物用のカートを持っている人も目立ちます。大量に買うつもりなのでしょう。
ちょっと下った国道沿いには、道の駅「志野・織部」。ここにもたくさんの陶器が展示され、買い物客でいっぱいでした。しかし、我々の今回の目的は、駄知の窯を訪ねること。一通り歩いてから(けっこうな運動になりましたが)、車で駄知に移動しました。だんだん山の中に入っていく、この先どうなるのか、というほど一面、緑が美しい。
小さなトンネルを抜けると、目の前がぱっと開け、駄知の町。周囲を山に囲まれ、小さな窪地の中に広がる町並みでした。ここに、多くの窯元があるとのこと。最初に「すりばち館」南楽窯・マルホン製陶所。大小問わず、用途別にたくさんのすり鉢が展示されています。我が家では今やすり鉢もなく、セラミック製のもの。すりこぎもすでにない。ここでは、線の細かさと独特のざらざら感がひとしお。懐かしい雰囲気に満たされました。いきなり満足感。そこから清山窯、藤山窯、丹山窯と巡りました。
かつては薪を燃料にしていましたが、環境問題などで、今はすべてプロパンガスになってしまって、煙突からの煙も上らなくなったようです。少し物足りない感じですが、これも時代の流れですか。
最後に知人宅の近くの「快山窯」に。ここの先代は人間国宝。青磁、白磁のすばらしい作品が展示され、今にその技術を受け継ぐ製品が売られています。その中で、銘々皿を買いました。驚くほどの安さ、その上に値引きをしてくれました(知人に感謝です)。すてきな青磁と白磁のお皿。さて、何を盛りつけたらよいか、家人の困ったような顔がふと浮かびました。
今や西洋文化中心。住生活はもちろん、食生活もそれにならって食事を彩る器も変わりつつあります。こぎれいで、大量生産の安い製品も続々と売られ、あまり食器にこだわらないような風潮。その中にあって、地域をあげて、日本の伝統文化を守り、育てるために、何とか頑張っている気迫を感じました。思ったより、若い職人さんや子連れの顧客が多いのにも、一安心。









