パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

40勝49敗。

2006年05月02日 21時14分47秒 | Weblog
売れたもの40冊、売れなかったもの49冊
手にした金額440円。

以上は、今日初めて本のリサイクルショップに
持っていった時の勝敗結果。

何が売れて、何が売れなかったは
はっきりは覚えていないが
昨日、売れるだろうと思って用意したカッパノベルの
「・・・・殺人事件」のたぐいは
一部を除いてあらかた買い取ってもらえたが

これは、いい内容の本だった、と記憶のある単行本
宮本輝のエッセイ集「命の光」と対談集「道ゆく人たちと」
小説「葡萄と郷愁」
森瑶子の小説「カフェ オリエンタル」
高樹のぶ子の小説「水脈」
イギリス現代小説 ピーター アクロイドの「原初の光」
吉本隆明 中沢新一 梅原猛の対談集「日本人は思想したか」
マニアックだけれど、マニアには受けるかなと思ったプロレスがらみの
村松友視「ファイター」井上義啓「猪木は死ぬか」
山田智彦「ザ・プロレスラー」は返却されてしまった。
(これは少しは予想していたけれど)

本の状態が、よくなかったのだろうか
古すぎたのだろうか
(聞けばよかった!)

本当の理由は、やはり本の状態だったかもかもしれない
しかし、引き取って帰る間中は、妙な気分に支配されていた。

つまり、多くの人には支持されないかもしれないが
自分が、多くの人に読んでもらえたらいいな、と思ったあの本たちは、
価値あるものとして評価されなかったようで
そして、それが、なんだか自分も否定されたみたいに感じたのだった。

この分では、まだ家の中にある
人から見ればヘンテコなものに見える
ライプニッツ全集
西脇順三郎全集
エリアーデ、 サルトル、ベルクソン、フッサールなどの本は
絶対買ってもらえないだろうな(商品価値ない?)

自分が死んでしまったら、買う人の少ないこれらの本は
市の図書館に寄付しよう、と常々思っていたが
本当に、読む人や興味を持つ人がいなかったら
ガッカリというか、もったいない!

リサイクルショップに溢れていたのはコミックや
軽い内容のものばかり
普通の本屋さんにも、いまでは雑誌やタレント本、ハウツウ本ばかりで
読み手の努力を要求するような本は少ない。

本は消耗品か、文化財かを問うつもりはないけれど
少しばかり、軽薄なこの時代が不安になってしまった。
コメント
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