パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

ポール・マッカートニーとモーツァルト

2006年05月18日 21時19分25秒 | Weblog
左利き、たれ目のひょうきんな大金持ちはどうやら離婚するらしい。
慰謝料が・・億とか、我々には想像もつかない話だ。

しかし、この根っからのミュージシャンは、
あまりにも評価が低すぎないだろうか?
勿論、悲劇的な死を迎えたあの相棒と比べての話だが。

音楽のことを語るのに、言葉を用いるとポール・マッカートニーは
あまり得(とく)しないかもしれない。
ジョン・レノンに比べ深みがないとか、甘いだけだとか
言葉にするとそうなってしまうが、
聴いているのは音楽であって、歌詞だけではない。

メロディー、リズム、和音それらが音楽であって、
その音楽が呼び起こす感動こそが、
本当は評価の対象となるべきではないのか。

ポール・マッカートニーの音楽は、消えて何も残らない
刹那的なものかもしれない。
しかし、聴いている間は間違いなく、
楽しいとか、生きててよかったとか、
自分も真似して作ってみようか等という気にはさせてくれる。

ふと思うのだが、ジョン・レノンは
ベートーベン型の人間で
ポール・マッカートニーは
モーツァルト型の人間ではないだろうか。

Love&Peaceを唱え真面目に生きた(?)ジョンは
苦悩を経て歓喜を求めたベートーベンみたいで
調子のいい、冗談ばっかりの手紙やら、貴族のお偉いさんにも
ため口で応対したモーツァルトに
ポール・マッカートニーはどこか似ていないだろうか?

そういえば、ベートーベンや、ジョンのなかで好きな曲は?
という問いには
エロイカ、32番のピアノソナタ、14番の弦楽4重奏曲
イマジン、ジェネラス・ガイ、ゴッド
など答えられるのに対し
モーツァルトとポール・マッカートニーの中で好きな曲は?
という問いには、
気分によって違うからなあ、
つまり、両方とも存在そのものが好きなんだ
と思ってしまう。

影響と言う点からすれば、日本のミュージシャンも
井上陽水、財津和夫、ゴダイゴ、大滝詠一は間違いなく
ポール・マッカートニーの影響下にあるように思え
吉田拓郎、サザンの桑田佳祐はタイプ的には
ジョン・レノンタイプに思える。

ついでに言ってしまえば
矢沢永吉は、もしかしたら一番影響を受けているのは
演歌じゃないのかな。

言わずもがなだが、自分はやっぱり
ベートーベンやジョン・レノンは尊敬しても
モーツァルトとポール・マッカートニーが好きだな。
何故だか分らないけど!
コメント (4)
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