パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

日本代表は応援するけど、ジーコは支持しない

2006年05月25日 21時42分32秒 | Weblog
いよいよ近づいてきたワールドカップ。
あちこちでジーコ批判が聞かれる。
そういう自分も一言言いたい口だ。

代表選択にサプライズはなかったと以前書いたが
それは、選ばれる選手が予想とあっていたというだけで
良い選択だったとは思えないのだ。

ワールドカップが終わってから、結果を見て
あれこれ言うのは卑怯なので
今のうちに言っておくことにする。

たとえワールドカップがベスト8に入ったとしても
(その可能性は低いどころか予選突破も難しいとみるが)
それでも自分はジーコを高評価しない
単にジーコのイメージと自分のが合わないだけかもしれない
結局、好き嫌いに過ぎないかもしれない
しかし、それでもだ。

果たしてこの4年間、代表は進歩したのだろうか?
いったいベストゲームは何だったのだろうか?
あの、U19準優勝のメンバーたちは
伸びる機会を与えられたのだろうか?

彼の頭は
中田英、中村、サントス、川口、宮本が、まずありき
ではなかったか
次いで加地、中沢、福西がつづく
しかし、あのチェコ戦、イングランド戦に中田はいたか?
故に、中田抜きの選択もあったはずだと思う
トルシエ時代のコンフェデのカメルルーン戦にも
中田はいなかったけれど、きちんと戦えた

決して中田が不必要というのではなく
先発が絶対というのではなくても
いいのでは、ということだ。

貢献度から選択したというが
与えられたチャンスは公平だったか?
トルシエ違って、システム、戦術が共通でないので
要はメンバー同士のコンビネーションが左右し
よく出ていた連中同士は必然的にコンビナーションがよくなる
いわゆる、熟成というやつだ。

試合は勝つためにするのだから、機会が公平でないのは
仕方なかったというかもしれない
しかし、
そう、やっぱり、しかしが続いてしまう。


いったい何が気に入らないか考えてみた
一つには、若さがない、前に進むスピード感に欠ける点。
(ジーコはトルシエチルドレンを使いたくないのか?)
バックアップメンバーの代表でのゲーム経験の少なさ
(サントス、中沢、宮本がイエロー、レッドもらったらどうするのか)
そして、気になるのは、先発予想メンバーが
中田、中村を除いて、いっぱいいっぱいのプレーで
余裕がないように見えること
(U19メンバーの小笠原、小野、遠藤、高原、稲本、中田浩は
世界大会の経験値のせいか、どこか余裕があるように見える)

どうやら3バックでいくらしいと報道されていたが
サントス、加地はワールドカップクラスのディフェンスに
サイドの深いところまでえぐれるか?
クロスの精度は中村頼りになってしまいそう

監督の仕事はまず選手選びから、なのに
ジーコは果たして関東圏以外に回ったか?
若い世代をテェックしたか?

頑固さはいい。
人に左右されない信念もいい。
しかし、どうしてもこの人には
しかし、の言葉が出てしまう。

トルシエのことはエキセントリックな性格が
監督の評価を下げているけれど
彼は、明らかに代表のレベルを上げたのは間違いない。


残念なことにもう時間がない
願わくば、ジーコが代表の選手たちのモチベーションを
下げるような選手起用をしないでほしいものだ。

* 失敗!中田はカメルーン戦出てました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする