パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

ある蟹料理店にて

2013年03月17日 18時59分35秒 | あれこれ考えること

母の誕生日には毎年、蟹料理をいただくことにしている
最近ではネットショップなどでも安く購入できるようになったが
なにしろ食べるのに面倒くさいのと
横着な我が家の性格には合わないので
楽して食べられる専門店に行くことにしている

今年も年一度だけ訪れる店に出向いたのだが、、、

なんと、その店は昨年末から営業を終了していた

決して安くはないが、
その店の内装、丁寧なダシの取り方、接客などは
その価格に合うもので、もう一度来ようと言う気にさせられ
ずっと来ていたのに、、、

残念だな!
満足感はあっても支払金額が載すから
この地域では支持されなかったのかな?
などと思いつつ、仕方なしにチェーン展開している
他のかに料理店に出かけた

そこで頼んだのが上の商品

店の名前を上げるのは控えるが、正直失望の一言
色んな所で気が効いていない

室内は一見豪華そうに見えるが、折上げ格天井は
本物ではなく、合板を加工したもの
テーブルもなんか安っぽい

そして致命的なのは、二人分の料理がこのテーブルに
収まるように思われなかったこと(テーブルが小さいのか、盆が大きすぎるのか)
一つはまともに置けても片方は汲々としなければならないし
どこかはみ出したりしている

そして写真の火の付いた料理の隣にある
蟹の刺身とそのタレ(醤油)の位置
右利きの人間では醤油をつけようにも
火がじゃまになって上手くつけられない

それに蟹も貧弱だし
サラダの海藻もなんか乾燥して干からびていたし

デザートはシャーベット
カチンカチンで無理やりスプーンを立てたが
なかなか上手く食べる分だけ取るわけには行かなかった

つまり、おおいに不満足だった
一つのことが不満だと、粗(あら)が次から次へと現れて
なんか損した気分だけが残った
と同時に、昨年まで行っていた店が如何に良かったかが
再確認出来た

物事は比較によって判断可能となる
最初からこの店ばっかりだったら気にならなかったかもしれない
しかし、幸か不幸か比較する店が存在した
しかもそれは極上の満足感を与えるものだったから
今回の不満は否が応にも大きなものになってしまった

しかし、あの素晴らしい店はもうない

それにしても、世の中まずは価格ありきの世界が
幅を効かせすぎていないか
パソコン・スマホも質感とか所有する喜びとか
関係ないところでものの売れ行きが決まっている

残念なことに「安くていい商品は、ない!」
というのが、今まで生きてきた経験上の知識
安いのは安いだけの理由があり、どこか我慢を強いられる

問題は、これからも「価格ありき!」の世界で
ずっとこのまま進んでしまうのか?という点

少なくとも自分は、そんなに安くなくていいから
満足感という点で充分納得できる商品・製品を提供して欲しい
と思ったりするのだが、、、

コメント
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