パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

「許しません」の発言に不安を感じるのは何故だろう

2015年02月01日 18時37分47秒 | あれこれ考えること

イスラム国に囚われた後藤さん、
最悪の結果を迎えたようで残念でたまりません

ただ、何を言っても無駄な様に思える彼の国との交渉も
もう少しやりかたはあったのではと思わざるをえない

もっともヨルダンにお任せするしか手は無いので
仕方なかったとも言えるけれど

この手の交渉でいつも思うことは、北朝鮮の場合もそうだけれど
こちらの打つ手や彼の国の行動の解釈は
全て報道で明らかにされている
「イスラム国はこう考えている、、、」などと
これは、イスラム国にとって相手が自分たちをどう考えているかを
よく知る手がかりになる

一方我々はイスラム国(北朝鮮)の事は全然知らない
情報の不均衡極まりだ
だからこそ、秘密保護法みたいなものがつくられて
秘密にすべき問題は秘密裏に
ということになるのだろうが
どうもそうとはならず情報は垂れ流し

ところで、秘密保護法は何を秘密と考えるのだろう
拡大解釈で手におえないようなことにならなければいいのだが

今朝の安部首相のインタビューで気になったのは
{許すことはできません」ではなくて
「許しません」と言ったこと
後者のほうが感情がこもって、前者の他人ごとのような言葉よりも
感情に訴えるかもしれないが
心配なのはより危険な方向に彼は舵を取らないかということ

安部首相は有志連合ではなく、人道支援的な金銭の提供といったが
実はトーンとしては外務省の希望もあったかもしれないが
有志連合の一員的な存在に勘違いしてもらえれば
と思ったのではないか
イスラム国が有志連合云々言ってきたから
人道的な見地からのとニュアンスを変えたが
本当は皆にどう思われていたかったかが怪しい

あちらの国の人皆に正確に物事を理解してもらえる
のは難しい
ただでさえ人は早とちり、錯覚、思い込みをしやすい
だから正しい言葉遣いをして、正しいことをいっても
それがその通りに通じているかは別問題
本当はそこのところの正しい冷静な分析が必要

安倍さんのイスラエル国旗の前での人道支援的な
資金の補助の発表は確かに好ましくないというか
錯覚を起こしかねない

それにしても、今回の結果が引き金になって
安倍さんの暴走にブレーキがかからなくなってしまいそうな
不安を感じるのは考え過ぎか、、、

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ブルックナー8番、第一稿による演奏

2015年02月01日 11時29分46秒 | 音楽

マーラー・ブルックナーブームというものがあった
大オーケストラで長大な曲
「私の時代が来る」と言ったマーラーの言葉を
実現したような時代だったかもしれない
自分も確かにあれこれ購入して聴いた

しかし今は、マーラーはほとんど聞かない
たまに5番の最初の2つの楽章を聴いてみようかな
と思う程度
実演では5番は若杉弘とケルン放送交響楽団
6番は小澤征爾
7番はサイモン・ラトルとバーミンガム市交響楽団
9番はバーンスタインとニューヨークフィル
その中で今でも記憶しているのは5番の若杉弘の演奏だけ

一方ブルックナーは今でも時々聴く
実演は4番 テンシュテット、マズア
7番は指揮者は忘れてしまったがスイス・ロマンド管弦楽団のもの
8番は、メータとイスラエル・フィル、ヴァントと北ドイツ放送交響楽団
そして朝比奈隆と大阪フィル
9番は忘れてしまったが、とにかく聴いたのは間違いない
その中で記憶しているのは
8番の全てとマズアの4番、具体的にどうだったとまで
今も言葉に出せるほど

つまり、ひところ流行ったマーラー派か
ブルックナー派かという問題については
問題なく後者の方に入る

そこで時間に余裕があり気合が乗った今日
8番の第一稿似様演奏を聴いてみた(インバル指揮)

先日は4番の第一稿の演奏を聴いたが、いつも聞くのとは全然違う曲
素朴なブルックナーが思いついた曲はこうだったのかと思う
普段聴く音楽は起承転結がよくまとまっていると再確認する

同じ印象は8番にも言える
第一楽章、弱音での終了ではなくて突然のフォルテのエンディング
続く2楽章でもトリオは全然別物
大好きな3楽章もクライマックス部分を始めかなり違う
4楽章はやっぱり何処に向かうか分からない感じが更に増す

ということで、全体の印象としてはまとまりのない
素朴な音響の音楽といった感じ
でもそれが悪いかといえば、ブルックナーの元々持っている特徴は
こういうことだったんだ、第一感で作りたかったのはこうしたこと
と知ることができるのは良いこと

現行のものよりはまとまりもないが
これもあり!なのではないか

ところで、この変更に至る過程はブルックナーの文献を読んでいないので
分からないが、自発的なものなのだろうか?
そしてその方向性は自分が考えたものか?

仮に自分で考えていなくて、ドラマティックに仕上げるように
アドバイスした人物がいるとしたら、プロデューサーとしては
なかなかの力量ではなかろうか

ブルックナーは後期だけでなく初期の一番、二番も好き
伸びやかで、まだ人生の重みも感じていない若い感性が
そこに現れているようで

ブルックナーは何処に向かうか分からない曲作りみたいだが
ピアノ曲は本当に叙情的な曲がある
秋の夕べの静かな思い、思い出 これらはショパンみたいに
ロマンティック
しかし、本物になったブルックナーの音楽ではない

今年の4月、ウィーンにいく予定だが今回はヴェルヴェデーレ宮殿の
ブルックナーの最後に住んだ家を見逃さないようにしなくては
前回は宮殿見学が休日だった

それにしても、ブルックナー、好きだな



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