パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

国会中継

2015年02月16日 20時09分23秒 | 徒然なるままに

知っている人には今更何を疑問に思っているのか
と叱責を受けそうだが、今日の午後からの
国会中継の代表質問を見ていて、素朴な疑問が浮かんだ

質問というから、質問して次に答えるものと思っていたら
最初の民主党の岡田さん、延々と話し続ける
時々、その中に総理にお尋ねします
の言葉が入るが、次から次へとテーマが変わって
一体いくつの質問をしたのか忘れてしまう

なるほど、質問はまとめて提出して
あとでまとめて答えるシステムになっているのか
と理解したが、それならそれで、答える側が全ての質問の
答えを発言しているとは思えなかった

つまり岡田さんの質問はもう少し数が多かったような気がするが
安倍さんの答えは、質問の数より少なかった気がする
もっとも質問は予め文書として提出されているので
答えも準備されている
だから岡田さんが熱っぽく質問をしている時も
安倍さんはその質問は聴いていなくて
答えの文章を読む練習をしていた
その中である瞬間だけ、ほくそ笑んだところがあったが
あれはどうなんだろう
テレビに映っているというのに

格差の認識をしているか
との岡田さんの問に
日本人は総中流の感覚を持っている
と答えたが、安倍さんはピケティを読んでいないし
読んでいたとしても認めないだろうなと感じる

この手の質問と答えが咬み合わないのは
数字に対する解釈や出てきた数字の出し方が
いいろいろありすぎて、それぞれが勝手に自分の都合の良い
数字を列挙するからだ
せめて議論するなら同じデータについて話してもらいたい

答えの中で安倍さんが一番燃えたように感じたのが
自衛隊の海外派遣の具体例のところ
しかし、集団的自衛権の解釈のホルムズ海峡のうんぬんで
原油が滞ることになれば、国家の存続に重大な危機であるから
解釈により発動は可能とするところは
正直なところ、やっぱり彼はこう考えるだろうな!
と思ってしまった(拡大解釈の連鎖が怖い)

現憲法は素人が4日間でつくったものに過ぎない
と言う安倍さんの以前の発言の意図を聴くと
その意図でなく事実を述べたまでと答える
しかし、その突き放した答弁は現憲法に対する
愛着のなさを感じたのは自分だけではないだろう

それにしても、なにかお互いに言いっぱなし
知的な議論がなされるかと思ったら
そういうものでもなかった
質問、答えの応酬があるのは委員会の方なのだろうか

ところで、先日の安部首相の施政方針演説
文字数にしても膨大なものだが
あれは誰が書いたものだろう
実際にワープロ、手書き(?)で、論点がダブったりしないように
簡潔にまとめる作業は誰が行ったのか
安部首相があれだけのものを一人でまとめるということは
現実には時間がかかるので、忙しい彼にはできないに違いない

とすると安倍氏の意向をくんだ誰かということになる
これも知っている人から見れば当たり前のことかもしれないが
気になる点だ

この施政方針演説には明治の人間にできて
今の人間に出来ないことはないとか
岩倉具視の言葉が出てきたが
(その他にもあと2か所位この手の話が登場するが)
歴史談話の総括をと言う前に
明治と言う時代の政治的な総括もしなきゃならないのではないか
あの第二次世界大戦に進んだのは明治の政治のシステム(雰囲気)に
押し流されてしまったからではないのか
つまり自分としては明治時代は文化的には急激な変化に
この国は対応したが、残念ながら政治的にはまずかったと思えてならない
その明治を目標に出されるのは、ちょっとどうかな
安倍さんは長州出身だから
と言われても仕方ない発想をしているのでは

やっぱり与党が圧倒的多数を確保してしまうと
緊張感なくてまずいことになるかもしれない
決められない政治もまずいが、勝手に暴走するのもまずい
だけか知的にチクリと刺すことはできないものだろうか



コメント
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